テレビ・オーディオ・AV機器のアイコン 睡眠不足に悩むみなさん、「寝ホン」使ってますか?

枕に乗っかった、A30

しっかり睡眠時間を確保しなきゃいけないのになかなか眠れない。仕事のことや人生のことを考えてしまって……な方、いませんか? 僕は社会人になってから15年、完全にそれです。寝つきが極度に悪く、高級ベッドから照明、アイマスクなどなどありとあらゆるガジェットやグッズを試してきました。

そんなあなたに筆者(=家電批評/MONOQOLO 元編集長)が今、めちゃくちゃおすすめしたいのが「寝ホン」です。

入眠をサポートするイヤホン、それが寝ホン

「睡眠用イヤホン」——いわゆる寝ホンは、ベッドや布団の中でBGMを聴いたりするために設計された超小型の完全ワイヤレスイヤホンのこと。耳栓より手厚く、普通のイヤホンより負担が少ない。いびきや生活音、旅先の騒音を聴覚側から整えるための道具です。

しかし、パイオニア的存在だったボーズが撤退するなど、盛り上がりが感じられず、「ガジェット好きのおもちゃ」の域を出ない印象でした。

ところが、ここ数年で様子が変わっています。超小型化に加え、ついにアクティブノイズキャンセリング(ANC)まで搭載。横向き寝でも耳が痛くならない形状に、マルチポイントやマイクまで揃って、毎晩使う睡眠インフラに近づいてきました。

入眠をサポートするイヤホン、それが寝ホン イメージ
ホテルなど慣れない環境で寝付けない時のサポートにいかが?

その完成形とも言えるのが今回レビューするAnkerの最新モデルSoundcore Sleep A30です。どんなイヤホンか、まずはじっくり解説します!


テレビ・オーディオ・AV機器のアイコン BOSEの撤退後、Ankerが完成させた「寝ホン」のひとつの完成形、それがSoundcore Sleep A30

「寝ホン」というジャンルと、その失われた歴史

A30とA20、BOSEの3つを並べた比較
左からBOSE、Anker A20、Anker A30

このジャンルを切り開いたのはBOSE Sleepbuds。2018年に初代が発売されたものの、バッテリーの深刻な不具合で2019年に販売終了。購入者への全額返金という異例の対応に追い込まれました。2020年に第二世代が登場しましたが、側寝時の圧迫感やバッテリー寿命の課題から、2023年に再び販売終了。

僕自身、BOSE初代と第二世代の両方を使ってきましたが、どちらもしっくりきませんでした。その間隙を縫って登場したのがAnkerのSoundcore Sleep A20(前モデル)。装着感も遮音性も一気に改善され、日常使いできるレベルになりました。

ただし、A20には一つだけ弱点がありました。いびきをかく人と旅行に行ったとき、低音域のノイズを完全に遮断できなかったんです。

待望のノイキャン搭載で、「もう一歩」を埋めたのが「A30」

Anker Soundcore Sleep A30
Anker Soundcore Sleep A30

そして、こちらが2025年9月、日本で発売されたSoundcore Sleep A30。最大の進化点はアクティブノイズキャンセリング(ANC)の搭載です。A20のノイズマスキングと物理遮音に加えて、低周波を能動的に打ち消す。「寝ホン史上、いちばん静かな部屋に近い」方向へ振り切ったモデルです。

価格は前モデル(税込1万6990円前後)から、税込2万9990円へと跳ね上がりました。その価値はあるのでしょうか?

半年間、東京から東南アジアまで使い倒した本音をお届け!

今回はノイズキャンセリング付きという特性を踏まえて、約半年間、自宅で毎晩使ったのはもちろん、アジアでの安宿や12時間を超えるフライト、インドの夜行列車など、旅行で他人のいびきや歯軋りに悩むような環境でのレビューになります。つまり、寝ホンの真価が問われる環境で使い倒しました。

半年間、東京から東南アジアまで使い倒した本音をお届け! イメージ
国際線でのフライトでも試しました

なお、そこまで過酷な環境で使わないという方が多いでしょう。家電批評では「寝ホン」というジャンルそのものの詳しい解説や睡眠アドバイザーによる使用上の注意点の紹介、主要モデルの徹底比較も行っています。 日常使用においては使い方など様々な注意点もありますので、「快眠」として気になっている方はこちらもチェックしてみてください。 


テレビ・オーディオ・AV機器のアイコン 結論:現時点で最も頼れる「寝ホン」。ただし条件付き

A評価Anker Soundcore Sleep A30

総合評価: 4.18

 
遮音性
 4.50
装着感
 4.50
使い勝手
 4.00
音質
 4.00
バッテリー
 3.50

Anker Soundcore Sleep A30は、前モデルA20の弱点だった「低音ノイズ」を克服し、寝ホンとして一つの到達点に達した製品です。使い込んで実感したメリットは以下の通り

  • ANC搭載で、いびきや低音の騒音を実用上かなり抑えられます
  • 横向き寝でも痛くない装着感と、適度な外れにくさによる紛失リスクの低さ
  • マルチポイント接続とマイク搭載で、日中の使い勝手も大きく向上
  • ただし、税込約3万円と前モデルから一気に値上がり。ANCオン時のバッテリーは公称最大約6.5時間

※ロングスリーパーは注意: ANCオン+Bluetooth連続運用だと、公称で本体最大約6.5時間。入眠が遅い日や長時間睡眠だと、途中で切れるリスクがあります。

重量
約3g (イヤホン本体 片耳) / 約66g (充電ケース含む)
充電時間
約1.5時間 (イヤホン本体) / 約2.5時間 (イヤホン+充電ケース)
連続使用時間
ノイズキャンセリングON 最大6.5時間 (イヤホン本体のみ) / 最大35時間 (充電ケース使用時) ※Bluetooth再生モード使用時、最大8.5時間 (イヤホン本体のみ) / 最大45時間 (充電ケース使用時) ※ローカル再生モード使用時
防水性能
IPX4
型番
D1301N21 (オフホワイト)

テレビ・オーディオ・AV機器のアイコン 約半年使ってわかった「A30が完成形」といえる5つの理由

以下の点数はランキング記事とは異なり、筆者の長期使用での経験に基づく採点結果です

1【遮音性:4.5 / 5】待望のANC搭載で、いびきも飛行機の音も消える

ケースを開けたところ。イヤホン本体が見える
ケースを開けたところ
テスト内容 評価 ポイント
ANC性能(低音域) ★★★★★ いびき、エアコン室外機、飛行機のエンジン音がほぼ消える
ANC性能(高音域) ★★★☆☆ 高音はANC単体では抜ける。スリープ音楽との二段構えが前提
パッシブ遮音(物理) ★★★★★ 二重構造シリコンチップの密閉性が高い
いびきマスキング機能 ★★★★☆ ケースがいびきを検知→自動で音量UP
飛行機・交通騒音 ★★★★☆ 12h超フライトで実機比較済み。低音はBOSE級、高音は一歩劣る

ここがA30のストロングポイント。BOSEの初代から僕が望んでいた機能が、やっと寝ホンに搭載されました。

肝心のノイキャン性能は、十分です。低音域をしっかりとカバーしてくれます。いびきや車の走行音といった低音ノイズが、ANCをオンにした瞬間に遠のく。高音域はノイズマスキング(睡眠音楽)との併用で、外の音がほぼ聞こえなくなります。

飛行機での実機比較

BOSE QuietComfort Ultraと比較
ノイキャン効果では最高レベルの「BOSE QuietComfort Ultra」とも比べます

せっかくですから、12時間超えのロングフライトで、BOSE QuietComfort UltraとAnkerのA20/A30を比較しました。BOSE QuietComfort Ultraは睡眠向けのイヤホンではありませんが、超強力なノイズキャンセリングで定評のあるイヤホンです。

  •  
  • BOSE
    QuietComfort Ultra

飛行機での実機比較 イメージ

 

機内での聞こえ方の違い

  • BOSE QuietComfort Ultra:さすがの全音域キャンセリング。ただし横向き寝はできません
  • Soundcore Sleep A20:飛行音が丸聞こえ。ノイズマスキングだけでは限界があります
  • Soundcore Sleep A30:空調の高音域は一定キャンセリングされなかったですが、飛行音などの低音はBOSEレベルで消えました

秀逸だったのが、ANCの弱い高音域を睡眠音楽でカバーする設計思想。A30はANCで低音をカット、高音域はノイズマスキングで対応という二段構えになっていて、結果として「眠れる環境」が整います。

普段の生活でANCをオンにすると、生活音が一気に遠のきます。いびきや低周波が「別の部屋の話」になる感覚に近い。これが欲しかったんです。

いびきマスキングモード

いびきマスキングモード

さらに、いびきを検知すると睡眠導入音の音量を自動的に引き上げる機能も搭載されています。充電ケースがいびきの音量をリアルタイム検知し、マスキング音を自動調整する仕組みです。

僕自身は同居者がいないので未使用ですが、パートナーのいびきに悩んでいる人には有用な機能だと思います。

2【装着感:★4.5 / 5】薄さ・軽さ・装着感、寝ホンとして優秀

A30とA20の厚さ比較(横から撮影)
A30とA20の厚さ比較(横から撮影)
テスト項目 評価 ポイント
横向き寝の快適性 ★★★★★ 枕に押しつけても痛くない。ノズルが約7%短くなりさらに改善
仰向け寝の快適性 ★★★★★ 耳から飛び出さない薄型設計。存在を忘れるレベル
フィット感・落ちにくさ ★★★★★ 安宿で寝返りを打っても朝まで外れなかった
アイマスクとの併用 ★★★★★ 耳まで覆う型のアイマスクでも圧迫なし
長時間装着の快適性 ★★★★☆ 8時間超えると耳穴の蒸れを感じる日もありました(個人差あり)
イヤーチップの選択肢 ★★★★☆ シリコン4サイズ+フォーム3サイズ。フォームは蒸れが出る人も

何よりもここ、です。寝ホンというジャンルは眠りながらつけるものだからこそ、装着感がないと成立しません。

薄さ:頭を横にしても耳が痛くない

装着しているカット-

違和感がない。個人的なベストバイアイマスクは耳まで覆う型なんですが、それでも痛くありませんでした。それどころか、A30の方がA20よりも薄型になっていました。公式ではノズルが前モデル比で約7%短くなったとされていて、横向き時の圧迫感は実感としてさらにマシです。

取れにくさ:二重構造のイヤーピースが秀逸

イヤーピースとイヤーウィングのクローズアップ--
イヤーピース(奥)とイヤーウィング(手前)

イヤーピースは二重構造のシリコン製で密閉性がしっかりしています。だけど柔らか素材なので痛くなりにくい。

A30からはより遮音性の高いスポンジフォームのイヤーチップも付属しています。ただ、個人的には耳の中が蒸れる&痛くなるので使っていません。シリコンでも十分な遮音性が得られるので、まずはシリコンから試すのがおすすめです。

イヤーウィングもサイズが複数あって、耳の窪みにフィットして落ちにくい。というか落ちない。東南アジアの安宿で、エアコンなしの扇風機だけの部屋で寝たときも、朝まで装着したまま。一度も外れませんでした。

軽さ:片耳3g

つまんでいるカット

A20同様、片耳約3g。ANCを搭載しながら重量は据え置きです。一般的なワイヤレスイヤホン(AirPods Proなど)は片耳5g前後なので、約40%軽い計算になります。

ANCを積んだのに、A20譲りの装着感は見事に維持されています。


3【音質:★4.0 / 5】音質とBluetoothモードの使い勝手が抜群

3【音質:★4.0 / 5】音質とBluetoothモードの使い勝手が抜群 イメージ
スマホアプリの画面(スリープミュージックのカスタマイズ画面)
テスト小項目 評価 ポイント
スリープミュージック再生 ★★★★★ 繊細で聞き疲れしない。ホワイトノイズや雨音が自然
Bluetooth音楽再生 ★★★★☆ 低音は弱いがクリアでバランスが良い。動画鑑賞も違和感なし
モード切替(BT⇄スリープ) ★★★★★ 左ダブルタップで即切替。ラジオ→睡眠音の移行がシームレス
アプリ(スリープミュージック) ★★★★☆ カスタマイズ性高い。ただしUI設計がやや雑で慣れが必要
アプリ(プリセット転送) ★★☆☆☆ 本体へのプリセット音楽転送が遅い(5曲で10分以上)

音質は「睡眠用」として完璧

音質系の設定画面
音質系の設定画面

音質は、A20の頃から僕個人的には驚くレベルでした。

愛用するBOSEやAirPods MAXと比べると、筐体が小さい分だけ低音が弱く、迫力はありません。ただ、睡眠用としてはまず十分な上、寝る前のポッドキャストや動画鑑賞にも全く違和感がないクリアでバランスが取れたサウンドです。繊細な音の出方がスリープ音楽とマッチしていて、聞き疲れしない。

A20との音質比較では、A20の方が解像感は高め、A30は少しメリハリがつく感じでした。ただ誤差レベルなので、音質目的での買い替えは不要です。

Bluetoothモードの切り替えが便利

ダブルタップしてるところ

左ダブルタップで「Bluetoothモード」と「本体再生モード」を切り替えられます(右ダブルタップでANCのON/OFF)。ラジオやポッドキャストを聞いて眠くなったら、左をダブルタップして睡眠音に切り替えるだけ。このシームレスな移行が本当に便利でした。

ただ、プリセット音楽はしょぼい。本体に保存できる音楽は種類が少なく、転送にも時間がかかります。Bluetooth接続でアプリのスリープミュージックを使う方が圧倒的におすすめです。音の種類が多い上に、カスタマイズもできます。


4【使い勝手:★4.0 / 5】:マルチポイント+マイクで、日中も使える万能性

テスト項目 評価 ポイント
マルチポイント接続 ★★★★★ iPhone+iPadの同時接続。寝ながら動画→睡眠モードの導線が完璧
マイク通話 ★★★★☆ 相手から「普通に聞こえる」と言われるレベル
ケースの使い勝手 ★★★★☆ コンパクトで持ち運びやすい。ただし蓋のヒンジがやや安っぽい
iPadとiPhoneの両方に接続している様子
iPadとiPhoneの両方に接続している様子

Bluetoothモードの切り替えやスリープ音まわりはA20でも完成度が高かったんですが、そのうえでA30に初めて載ったのが、マルチポイント接続とマイクです。

マルチポイントは個人的な願望でした。ベッドにiPad Proをスタンドで設置し、寝ながら動画再生マシンにしているのですが、A20はiPhoneにしか接続できず、iPadで動画を見る際はスピーカーで再生するしかありませんでした。

A30は両方に繋がります。動画を見て、そのまま睡眠モードに切り替えられる。デバイスを切り替えるたびに接続し直す手間がなくなったのは、想像以上に快適でした。地味だけど生活が変わるレベルの改善です。

マイクも搭載されたことで、寝ながらのメモや通話も可能に。A30は「寝る専用」から「日中も使える万能イヤホン」に進化しています。


5【バッテリー:★3.5 / 5】:バッテリーは「ANCオン」で短いが、スリープ検知を併用すれば個人的には実用レベル

バッテリー画面
テスト項目 評価 ポイント
ANCオン+BT再生 ★★★☆☆ 公称最大6.5h。体感で7〜8h持つ日もあるが、6h台の日もあった
ANCオフ+ローカル再生 ★★★★★ 公称最大14h。静かな夜はこれで十分
スリープ検知の実効性 ★★★★☆ 入眠検知してBT→ローカルに自動切替。バッテリー節約として実用的
充電速度 ★★★★☆ 本体約1.5h、ケース込み約2.5hで満充電
ケース込みの総合スタミナ ★★★★☆ ANCオンで最大35h。2〜3泊の旅行ならケーブルなしでいける

ANC搭載の代償がここに出ます。メーカー公表でANCオン+Bluetooth再生は本体最大約6.5時間。A20がANCなしで14時間だったことを考えると、ANCを入れた分、明確にスタミナが減りました。

ただ、個人的にはそこまで気になりませんでした。

スリープ検知モードでバッテリーを節約

スリープ検知の設定画面
スリープ検知の設定画面

スリープ検知モードは、センサーがユーザーの入眠を検知すると、バッテリー消費の激しいBluetoothストリーミングから省電力なローカル再生へと自動的に切り替える機能です。入眠後はバッテリー消費が抑えられるため、朝まで持つことが多かったです。

イヤホンの音でアラームが鳴る機能も地味に便利。個人的にはApple Watchのアラームと併用していますが、ほとんどの場合A30のアラームで起きています。

僕の睡眠時間は平均6〜7時間程度なので、このバッテリー持ちで困ったことは一度もありませんでした。ただし、ANCオンで8時間以上Bluetooth回し続けたいロングスリーパーや、入眠に時間がかかる人は注意が必要です。そういう人にはA20の方が向くかもしれません。


テレビ・オーディオ・AV機器のアイコン 正直ここは微妙でした

良いところだけ書くと判断材料にならないので、微妙な点もはっきり書きます。

税込約3万円は重い

A20が税込1万6990円前後(公式、2026年3月時点)なのに対し、A30は税込2万9990円。差は約1万3000円、約1.76倍です。

ANCが必要な環境——幹線道路沿い、パートナーのいびきが深刻、旅行が多い——なら、その差額以上の価値はあります。実際、いびきをかく人と旅行に行ったとき、A20では限界を感じたシーンがA30では解決されました。

一方で、周囲が比較的静かな環境なら、A20のパッシブ遮音で十分です。「自分の環境にANCが本当に必要か?」を冷静に判断することが重要だと思います。

睡眠分析機能はおまけレベル

A30の睡眠分析画面
A30の睡眠分析画面
Apple Watchの睡眠分析画面
Apple Watchの睡眠分析画面

A30の睡眠分析は、正直微妙でした。スコアが日によって安定せず、イヤホンが外れると記録が止まるため、データの信頼性が低い。Apple Watchと同じ日に比較しても、スコアに大きな差が出ることがありました。

睡眠の質を本気で改善したいなら、Apple WatchやOura Ringの方が圧倒的に精度が高いです。A30の睡眠分析は「おまけ機能」程度に考えておくのが正解。あくまでA30は「遮音性」と「装着感」で選ぶべきイヤホンです。

プリセット音楽の転送が遅い

イヤホン本体へのプリセット音楽は種類が少ない上に、転送に時間がかかります。5曲で10分以上かかることもありました。Bluetooth接続でアプリのスリープミュージックを使う方がおすすめですが、Bluetooth接続はバッテリー消費が増えるのがトレードオフです。


テレビ・オーディオ・AV機器のアイコン A30 vs A20:どちらを買うべきか

項目 Soundcore Sleep A30 Soundcore Sleep A20
価格(税込・公式) 2万9990円 1万6990円
発売 2025年9月 2024年3月
ANC 搭載 なし(パッシブ遮音のみ)
マルチポイント 対応 非対応
マイク 搭載 なし
片耳重量 約3g 約3g
バッテリー(ANCオン+BT) 最大約6.5h —(ANCなし)
バッテリー(ローカル再生) 最大約14h 最大約14h
イヤーチップ シリコン+フォーム シリコンのみ
いびきマスキング 搭載 非搭載
総合スコア ★4.15 ★3.8(参考)
寸評 騒音環境では非常に有能。ただし高額 ハイコスパの万能寝ホン

※A20のスコアは今回のテスト項目で「ANCなし」分を減点した参考値。A20単体で見れば十分に優秀な製品です。

向いている人 / 向いていない人

A20とA30
A20とA30

おすすめな人

寝つきに課題を感じている人:睡眠導入として外部をシャットアウト+睡眠音楽の環境がすごく良いです。また、あくまでも筆者の場合ですが、速やかなに眠りにつけるようにりました(個人的な感想)

低音の騒音に悩んでいる人:いびき、幹線道路、エアコンの室外機など。ANCの効果は絶大で、A20では限界を感じたシーンがA30では解決されます。

旅行が多い人:飛行機、夜行列車、安宿など、環境が変わっても確実に睡眠環境を確保したい人。旅先での睡眠不足は翌日のパフォーマンスに直結するので、この安心感は価格以上の価値があります。

動画を見ながら寝る人:マルチポイント接続で、iPadで動画→そのまま睡眠モードの導線が完璧です。

見送るべき人

ANCオンを長時間回したいロングスリーパー:公称6.5時間では不安が残ります。入眠に時間がかかる人や、8時間以上連続で使いたい人はA20のほうが無難です。

コスパ重視の人:税込1万6990円前後のA20で装着感は同等クラスの快適さが得られます。「ANCが本当に必要か?」を冷静に判断したいです。

騒音がそれほど深刻でない人:耳栓やA20を試して、それでも低音が抜けるならA30を検討する、で十分だと思います。


テレビ・オーディオ・AV機器のアイコン まとめ:これは「睡眠環境への投資」

睡眠グッズ一式(アイマスク、寝ホン、シャクティマットなど)
睡眠グッズ一式(アイマスク、寝ホン、シャクティマットなど)

Anker Soundcore Sleep A30は、「寝ホン」というジャンルにおいて機能面では最も優れた選択肢でしょう。

ただし、万人にとっての正解ではありません。静かな環境でいびきにも悩んでいないなら、A20で十分。価格も約1.3万円安いし、バッテリーも長持ちします。

一方で、低音の騒音に悩まされている人、旅行が多い人、横向き寝で耳が痛くなる人にとって、A30は税込3万円前後を支払う価値のある投資だと思います。

僕自身、何もしないと結局朝まで起きているレベルの不眠体質で、長年「無音を作ること」には苦労してきました。A30は、その苦労をほぼ解決してくれました。

個人的には、A30と耳まで覆う型のアイマスクをセットでつけることで、どこでも一瞬で"寝るモード"に切り替えられるようになりました。いわゆる「パブロフの犬」効果。東南アジアの安宿でも、インドの夜行列車でも、この2つがあれば大体いつもと同じ感覚で眠れました。

睡眠は毎日使うインフラです。 その環境を3万円で安定させられるなら、投資としては合理的です。もしあなたが「音」の問題で睡眠を邪魔されているなら、A30は買って後悔しにくい選択です。特に旅行が多い人、低音ノイズに悩んでいる人には、強くおすすめします。

なお、他製品との比較は日常使いを重視した以下のランキング記事を参照してください。