ドローンでおなじみDJIからロボット掃除機が登場

今回発表されたのは「ROMO S(エントリーモデル」「ROMO A(ミドルモデル)」「ROMO P(ハイエンドモデル)」です。中でも今回検証した最上位モデル「ROMO P」は、なんと全面スケルトン。

ロボット掃除機といえば白か黒だろうという常識を覆す、ガジェット好きがくすぐられるデザインです。もちろんドックも全て中が見える仕様。ちなみに、モップ洗浄時に本体が緑色に光るギミックがあり、これがなかなかカッコいいです!
【結論】わずか0.2ポイント差の大接戦! どちらもベストバイに
今回はDJIの新製品「ROMO P」と、家電批評の2025年ベストバイであるドリーミー「Aqua10 Ultra Roller」が直接対決!結論から言うと、今回のテストではわずか0.2ポイント差という超僅差でドリーミーの勝利となりました。弊誌独自のレーティングに直すと同点となり、今回は両製品ともにベストバイという結果に。テスト結果を詳しく解説します。
| 商品 | ||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DJIROMO P
![]() |
|
351mm(本体)、425mm(ドック) |
351mm(本体)、453mm(ドック) |
98mm(本体)、440mm(ドック) |
4.4kg(本体)、10kg(ドック) |
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ドリーミーAqua10 Ultra Roller
![]() |
|
350mm(約、本体)、420mm(約、ドック) |
350mm(約、本体)、440mm(約、ドック) |
120mm(約、本体)、505mm(約、ドック) |
5.8kg(約、本体)、11.1kg(約、ドック) |
- DJIROMO P
- 最安価格: ¥168,850〜
- 吸引性能
- 水拭き性能
- 立ち回り性能
- 静音性
- アプリ性能
- メンテナンス
- 設置性
- 使用感
- おすすめポイント
-
- 圧倒的な吸引力
- 狭い場所へも進入可能
- ガジェット好きをくすぐるユニークなデザイン
- 10万円台でハイエンドにとしてはお手頃
- ドック吸引音が静か
- がっかりポイント
-
- 水拭き力がやや弱い
- 高い段差は乗り越えられない
- ダストボックス開閉に力が必要
- 幅
- 351mm(本体)、425mm(ドック)
- 奥行
- 351mm(本体)、453mm(ドック)
- 高さ
- 98mm(本体)、440mm(ドック)
- 重量
- 4.4kg(本体)、10kg(ドック)
- ドリーミーAqua10 Ultra Roller
- 検証時価格: ¥249,800〜
- 吸引性能
- 水拭き性能
- 立ち回り性能
- 静音性
- アプリ性能
- メンテナンス
- 設置性
- 使用感
- おすすめポイント
-
- 汚れをほぼ完璧に拭き取る水拭き性能
- 4cmの段差を乗り越え
- マップ機能が詳細
- 動きが滑らかで静か
- がっかりポイント
-
- 狭い場所への進入は苦手
- メンテナンスが少し手間
- アプリの機能は豊富だが若干複雑
- 幅
- 350mm(約、本体)、420mm(約、ドック)
- 奥行
- 350mm(約、本体)、440mm(約、ドック)
- 高さ
- 120mm(約、本体)、505mm(約、ドック)
- 重量
- 5.8kg(約、本体)、11.1kg(約、ドック)
【障害物回避】ソファ下など狭い場所への進入力はDJIの勝利
まずは基本的な走行性能から。全体的な傾向として、DJIは小刻みに動く「機敏」なタイプ(見た目も相まって、まるで三葉虫が動いているようです)。一方のドリーミーは、掃除中以外の動きが滑らかで、極めて静かな印象でした。

目の前にある障害物を検知して避ける能力はほぼ互角。ぬいぐるみやおもちゃ、洗濯物などわかりやすい障害物は両者ともほぼ避けることができました。明確な差が出たのがソファ下やテーブル下、ワゴン下といった狭い場所への進入能力です。

DJIはドリーミーに比べて幅と奥行きはわずかに大きいものの、本体が薄めなのが特徴。結果として、ドリーミーが入れなかった狭い隙間にもDJIは入り込むことに成功。家具の下など、狭い場所をしっかり掃除したいならDJIが有力な選択肢になります。

ただ、段差の乗り越えはやはり伸縮式の脚を搭載し、4cmの段差を乗り越えられたドリーミーが勝利。DJIは2.5cmまで乗り越えられたものの、4cmを乗り越えるには別売りのスロープが必要となります。
【設置性】ドリーミーはドック込みで1m、DJIはドック抜きで前方に1mのスペースが必要
設置に関してはドリーミーが優位。DJIはドック抜きで前方に1mのスペースが必要で、設置場所を考える必要があります。ドリーミーは同じ1mと記載がありますが、ドック込みで1mと、かなりスペースを節約できます。
【吸引力】DJIが圧巻の性能。フローリングは歴代最高の満点評価

今回最も驚かされたのが、DJIの圧倒的な吸引力です。フローリングのテストでは、コーヒー粉、紙片、毛髪などの擬似ゴミをほぼすべて吸い尽くし、満点に近い数値を記録。ドリーミーがわずかにゴミを取りこぼしたのに対し、DJIは完璧な仕上がりでした。吸引力テストの結果は以下の通り。
フローリングでの吸引試験
| 製品 | コーヒー粉(0.5×5箇所) 取り残した量(g) |
吸引率(%) | 紙片 (5枚×5箇所) 取り残した量(g) |
吸引率(%) | 50cm 毛髪 (5本×5箇所) 取り残した量(g) |
吸引率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
DJI ROMO P |
0.0028 | 99.9 | 0 | 100.0 | 0 | 100.0 |
| ドリーミー Aqua10 Ultra Roller | 0.0987 | 96.1 | 1 | 96.0 | 0 | 100.0 |
タイルカーペットでの吸引試験
| 製品 | 紙片 (5枚×5箇所) 取り残した量(枚) |
吸引率(%) | 50cm 毛髪 (5本×5箇所) 取り残した量(本) |
吸引率(%) |
|---|---|---|---|---|
|
DJI ROMO P |
1 | 96.0 | 0 | 100.0 |
| ドリーミー Aqua10 Ultra Roller | 2 | 92.0 | 0 | 100.0 |
クッションフロアでの吸引試験
| 製品 | 砂 (1.0g×1箇所) 取り残した量(g) |
吸引率(%) |
|---|---|---|
|
DJI ROMO P |
0.0161 | 98.4 |
| ドリーミー Aqua10 Ultra Roller | 0.0592 | 94.1 |
ドリーミーと比較してDJIがゴミを残さなかったのは、DJIが本体前面の両側に搭載しているアームで可動するサイドブラシが、効率よくゴミを吸引口へと運んでいるためだと思われます。

そのほか、カーペットでは互角だったものの、クッションフロアの砂の吸引でもDJIが勝利。吸引力に関しては文句なしで歴代最高クラスです。
【水拭き】汚れの拭き取り力はドリーミーの勝利。DJIは少し苦手
吸引力は圧巻だったDJIですが、水拭きテストでは少し弱点が露呈しました。
水で濡らす範囲はDJIが勝っていたものの、汚れの拭き取り力はドリーミーの勝利。検証では人工的な足跡を水拭きしましたが、ドリーミーが汚れをほぼ拭き取れたのに対し、DJIはモップを押し付ける力がやや弱めなのか、足跡が結構残ってしまいました。モップの形状もかなり異なり、DJIが円形モップ×2に対し、ドリーミーは筒型のモップ1本という形状の差が出た可能性もあります。
DJIは壁際5mmという極限の「キワ」まで拭き上げが可能で、歴代のテスト機の中でも最高レベルの追い込みを見せました。吐出量も適切で、過不足のない絶妙な濡れ具合です。対するドリーミーは、モップユニットが壁際2cmほどで止まるためやや物足りなさを感じ、水気もかなり控えめな印象。とはいえ、汚れの拭き取り能力自体は依然として非常に優秀です。
今回はDJIのデフォルトで設置する専用洗浄剤を入れずに水のみでテストを行ったため、洗浄剤の併用でカバーする設計なのかもしれません。また、DJIには必要に応じて汚れを落とし切るまで反復稼働するモードもあり、設定次第でキレイに落とせる可能性はあります。
【静音性】ドックの静音性は互角だが、ゴミ収集時の音はDJIの方が静か
静音性にも少し差が出ました。掃除中の本体の静かさはほぼ差がないレベルでしたが、差が出たのはドックが本体からゴミを吸い上げる時の騒音。騒音計で計測したところ、DJIのほうが数値が低く、より静かに吸引していました。
本体稼働音(50cm真上)
| 製品 | MINモード 騒音値(dB) |
標準モード 騒音値(dB) |
MAXモード 騒音値(dB) |
|---|---|---|---|
|
DJI ROMO P |
57.0 | 61.6 | 70.5 |
| ドリーミー Aqua10 Ultra Roller | 56.8 | 60.0 | 72.2 |
ドック吸引音(1m正面)
| 製品 | 騒音値(dB) |
|---|---|
|
DJI ROMO P |
65.7 |
| ドリーミー Aqua10 Ultra Roller | 75.8 |
【アプリ】マッピング・アプリの細かい設定ならドリーミーに軍配。操作のシンプルさはDJI
アプリのマップ機能の細かさは、ドリーミーが一歩リード。マッピング自体の精度はDJIが上ですが、実使用においては差が出ない程度。一方、ドリーミーは障害物の認識精度などの細かい部分に優れた印象でした。
DJIは左下にあるバルコニーの存在も認識したうえで、空白にせずきちんとマップに配置できており、右下の部屋の奥まった斜めの部分も斜めに認識。
一方、ドリーミーはバルコニーやソファは空白となり認識せず。しかし、立ち入り禁止とした玄関や洗面所などの箇所は「浴室」とラベル付けされてしまってはいるものの、存在は認識できていました。
また、DJIはほぼ全ての障害物を「障害物」としか認識しなかった一方、ドリーミーは「織物」「コード上の物体」など障害物が何であるかまで特定できていました。
ただ、DJIには今回条件を統一するために使用しなかった「現場写真」機能があり、障害物の写真を撮影できるので、そちらを使えば障害物の特定までカバーできるかもしれません。ちなみに、清掃に要した時間はDJIが44分50秒に対し、ドリーミーが1時間12分でした(掃除機がけ・水拭き同時)。
操作はドリーミーのほうが機能が豊富な一方で階層が深く、操作が少し複雑に感じる面もありました。DJIは機能が比較的シンプルにまとまっており、操作もそこまで難しくありません。ですが、どちらも「慣れてしまえばこんなもの」というレベルなので、致命的な差ではないでしょう。
【メンテナンス】ゴミ捨ての手軽さはDJI。ただしダストボックスの開閉は少し力が必要

ゴミ捨てに関しては両機種とも「紙パック式」を採用していますが、交換の手間に少し違いが出ました。
DJIはタンクを開けて紙パックを取り出し、新しいものに付け替えるだけ。一方、ドリーミーは、紙パックを外した後に内部を乾いた布でサッと拭き取る「ひと手間」が必要になります。この手間の差は、長く使う上で好みが分かれるポイントになりそうです。

また、水拭き用モップのメンテナンスは両者ともに互角。どちらも「浄水タンクに水を入れ、汚水タンクの汚水を捨てるだけ」と全自動で完結するため、面倒なモップ洗いのストレスはありません。

本体裏のメインブラシは両機種とも定期的に取り外して、絡まった毛を取り除くお手入れが必要です。少し気になったのが、DJIの本体ダストボックスの開けづらさ。少しパーツが固く、力を入れる必要があったのは少しマイナスでした。
DJI「ROMO P」は吸引力重視で、ビジュアルが刺さる人におすすめ
- DJIROMO P
- 最安価格: ¥168,850〜
圧倒的な吸引力を求める人や、家具の下など狭い場所も掃除してほしい人はDJI「ROMO P」がおすすめ。また、ガジェット感のあるデザインが好きな人には、このビジュアルは刺さるでしょう。
総合評価としてはドリーミーと同点ベストバイですが、やはり最後に注目したいのが価格。DJIはドリーミーよりも5万円近くお手頃で、ほぼ20万円に近いとはいえ10万円台に収まります。
約5万円の価格差を考慮すると、圧巻の吸引力と、刺さる人には刺さるスケルトンデザインを備えたDJI「ROMO P」は十分にコスパが高いといえるます。
水拭き優秀で多機能さを求めるならドリーミー「Aqua10 Ultra Roller」
- ドリーミーAqua10 Ultra Roller
- 検証時価格: ¥249,800〜
ドリーミー「Aqua10 Ultra Roller」は、水拭き性能を重視する人におすすめです。今回はDJIに僅差で敗れたものの、水拭きはもちろん、吸引力などのロボット掃除機に求められる性能に悪い点はほぼなく、さすがは2025年のベストバイといったところ。
また、ドリーミーにしかない優位性は、本体のみで4cmまでの段差を乗り越える脚を搭載していること。家の中に段差が多い人にはうってつけです。
構成・文:高島圭介(編集部)



![家電批評: ベストバイ[リボンなし]](https://360life.ismcdn.jp/mwimgs/b/3/100wm/img_b3288d40ddd40fcbbae4c094af12cf8323865.png)








ちなみに、DJIはドローンが有名ですが、機体が小さいドローンは内部の熱を効率的に逃がす放熱が重要で、技術開発が進んでいます。ドローンで培われた放熱技術やセンシング技術が、このロボット掃除機にも応用されているというわけですね。