家電批評がテストした最高のアナログ機器の選び方を紹介!
『家電批評』特別編集のムック『アナログオーディオがまるごとわかる本』は、これまで雑誌『家電批評』でテストしたアナログ機器の中から、実際に試してわかった、本当におすすめできる商品だけを紹介しています。
今回は、その中から「タイプ別大人のミニコンポおすすめ8傑」を取り上げます!
有名アーティストのサブスク撤退でCDも再注目されている
サブスクにはない魅力がCDにはある
近年、有名アーティストがサブスクから突如楽曲を削除して話題になりました。そんな中、音源が聴けなくなる心配のないCDが再注目されています。
音質はもちろん、ライナーノーツ(ブックレット)を読んで曲の新たな魅力に気づいたり、レコードと同様にジャケットをインテリアとして飾ったりできるのもサブスクにはないCDならではの魅力ではないでしょうか。
ミニコンポの選び方は?
『家電批評』特別編集のムック『アナログオーディオがまるごとわかる本』ではアナログオーディオを楽しむ機器をメインに紹介していますが、音楽好きならレコードのほかにも、CDを多数コレクションしていたり、手軽なサブスクでの視聴が主流になってきている読者も多いのではないでしょうか。
そこでここでは、手軽にCDを楽しむため密かに進化し続けている設置しやすいミニコンポをセパレート、スリム、一体型の3タイプにわけておすすめをピックアップしました。
ミニコンポは密かに進化し続けている!
ミニコンポの進化1:ハイレゾ対応など高音質化が著しい
音の情報量が段違い!
各社ともに最新の高音質化技術を投入するなど、音質は着実に向上。ハイレゾ音源対応の機種も増えています。
ミニコンポの進化2:CD、ラジオだけではなく多彩なメディアに対応する
Bluetooth対応で再生できる音源が多種多様に!
近年発売されたモデルは、Bluetooth対応が当たり前に。Wi-Fi接続が可能な機種も登場しています。
ミニコンポの進化3:高級機が少なくなり5万円台以下のモデルが主流
リーズナブルな価格で高音質を楽しめる
10万円を超えるような機種も発売されていますが、1万円台から5万円台のミニコンポが主流に。
今回は3タイプのコンポを紹介!
セパレートタイプ
スピーカーやアンプが分かれたタイプ。独立している分、設置スペースは必要ですが、音質を重視するならこちらを選びたいところです。
一体型タイプ
スピーカーやアンプ部などがひとつになったタイプ。セパレート型より手軽に設置でき、しっかりしたサウンドも楽しめます。
スリムタイプ
こちらも一体型ですが、よりスリムで設置性の高さが魅力。コンパクトなので家の中で移動させたいときにも便利です。
タイプ別大人のミニコンポのおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみた、タイプ別大人のミニコンポのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | ||
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パナソニックSA-PMX900
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ウーハー:14cmコーン型、ツイーター:1.9cmドーム型、スーパーツイーター:1.2cmピエゾ型 |
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JVCケンウッドKENWOOD Kseries K-515-N
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ウーファー:11cmコーン型、ツィーター:2.5cmドーム型 |
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テクニクスSC-C70MK2-K
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ウーハー:8cm✕1/chコーン型、ツィーター:2cm✕1/chドーム型、2ウェイ2スピーカーシステム(密閉方式) |
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JVCケンウッドVictor WOOD CONE EX-D6
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1WAYバスレフ型、フルレンジ:8.5cmウッドコーン✕2 |
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パナソニックSC-HC420
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フルレンジ:8cmコーン型✕2 |
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JVCケンウッドKENWOOD LCA-10
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フルレンジ5.5cmコーン型 |
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マランツM-CR612
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デノンRCD-N12
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【音質重視編セパレートタイプ】パナソニック「SA-PMX900」
- パナソニックSA-PMX900
- 検証時価格: ¥66,000〜
- おすすめポイント
-
- 3WAY3スピーカーで低域から広域までクリア
- プリセットイコライザーが使いやすくて優秀
- 高音と低音が独立したトーンコントロール
- 多彩な音楽コンテンツを1台で楽しめる
- がっかりポイント
-
- ボリュームコントロールの反応がイマイチで、リモコンでCDを取り出せないのがやや残念
- 幅(本体)
- 211mm
- 奥行(本体)
- 267mm
- 高さ(本体)
- 114mm
- 重量(本体)
- 2.9kg(約)
- 幅(スピーカー)
- 161mm
- 奥行(スピーカー)
- 264mm
- 高さ(スピーカー)
- 238mm
- 重量(スピーカー1本)
- 3kg(約)
- 最大出力
- 120W(60W+60W)
- スピーカー構成
- ウーハー:14cmコーン型、ツイーター:1.9cmドーム型、スーパーツイーター:1.2cmピエゾ型
スピーカーがセパレート化されて空間が広くなり、音像定位が明確です。アコースティックな楽器の音色はリアル。トーンコントロールは特に高音の効果が抜群でした。
セパレートスピーカーによる音の広がりと音像定位に圧巻!
ロングセラーの秘密は高音質サウンドと幅広いコンテンツ対応にあり!
Hi-Fiオーディオブランドのテクニクスの設計思想を取り入れ、高音質化技術を採用した「Tuned by Technics」により、ボーカルの声をはじめ、打楽器やベース音など、低音から高音までクリアに聴こえる。
さまざまな外部端子に対応しておりPCの有線接続など、幅広い音源を楽しむことができるのが魅力。
3WAY3スピーカーで低域から広域までクリア
繊細な音を実現する3つのスピーカーを搭載
3WAY3スピーカー仕様でワイドな再生帯域でクリアな音を実現。
スピーカーの左上には1.2cmピエゾ型スーパーツイーターを備え、ハイレゾ音源の100kHzの超高音域まで再生できます。
プリセットイコライザーが使いやすくて優秀
好きな音質を選んでさまざまな音源を楽しめる
ヘビー、ソフト、クリア、ボーカル、フラットの5つの音質が選べるプリセットイコライザーを搭載。
自分好みの音質に設定でき、リモコン操作で簡単に変えられるので設定しやすい。
音源によってイコライザー調整しやすいのがいい。
高音と低音が独立したトーンコントロール
高音と低音が独立しているので音質調整しやすい
トーンコントロール設定のBASS(低音)とTREBLE(高音)は、-4から+4まで調整できます。
つまみも回しやすく微調整しやすいので、音源を聴きながら好みの音質に変更しやすいです。
多彩な音楽コンテンツを1台で楽しめる
Spotify Connectやインターネットラジオにも対応
CDやBluetooth、ラジオはもちろん、ネットワークオーディオにも対応。
USBケーブルでPC接続することでハイレゾ音源を高音質で再生することもできます。
そのほか多くの音楽ストリーミングサービスもサポートしています。
ボリュームコントロールの反応がイマイチで、リモコンでCDを取り出せないのがやや残念
つまみは動かしやすいが反応が少し遅め
つまみを左右に動かすと瞬時に音量の上げ下げが反応せずワンテンポ遅い。
トーンコントロールなど微調整がしやすいのにボリュームに関してはもう一歩でした。
ディスクを取り出す際は本体の電源ボタンで!
ディスクの取り出しは本体では行えますが、リモコンでは行えないのが残念でした。
リモコンのデザインや文字のサイズ感がよく使い勝手がいいので、CDの取り出しも行えたらうれしかったです。
『さよならの向う側 』を再生したところ、ボーカルは艶やかで心地よかったです。透明感があって高域のヌケもいい。ウッドべースの響きも出ていました。
【音質重視編セパレートタイプ】KENWOOD Kseries 「K-515-N」
- JVCケンウッドKENWOOD Kseries K-515-N
- 実勢価格: ¥40,800〜
- おすすめポイント
-
- 「EX.BASS」機能で重低音を増強できる
- がっかりポイント
-
- 音の広がりは文句なし音量はもう少し努力を
- リモコンでCDを取り出せないのは少し不便
- 幅(本体)
- 215mm
- 奥行(本体)
- 295mm
- 高さ(本体)
- 96mm
- 重量(本体)
- 2.2kg(約)
- 幅(スピーカー1本)
- 140mm
- 奥行(スピーカー1本)
- 239mm
- 高さ(スピーカー1本)
- 237mm
- 重量(スピーカー1本)
- 3.4kg(約)
- スピーカー構成
- ウーファー:11cmコーン型、ツィーター:2.5cmドーム型
- 型番
- K-515-N
EX.BASSが効果的で、楽器の音色が心地よい。また、リモコンで操作できるトーンコントロールは、低音・高音ともに効果あり。
高いS/N感と解像力で楽器の音色も忠実に再現する
「EX.BASS」機能で重低音を増強できる
かなりの重低音好きにはたまらない音質に
重低音をより強めにするEX.BASS機能は、リモコン操作から可能で、効果がしっかり音質に反映されていました。TREBLEと合わせて好みの音に調整しやすいでしょう。
音の広がりは文句なし 音量はもう少し努力を
ハイレゾに対応した2WAYスピーカー
ボーカルの響きや弦楽器のニュアンスを豊かな音質で再現する低域再生を実現。奥行きのある音質ですが、セパレートタイプとして音量はもう少し頑張ってほしいところです。
リモコンでCDを取り出せないのは少し不便
ディスクは本体の開閉ボタンのみ操作でき、リモコンには対象ボタンがないため不便に感じました。
【音質・設置性両立一体型タイプ】テクニクス「SC-C70MK2-K」
- テクニクスSC-C70MK2-K
- 実勢価格: ¥123,800〜
- 幅
- 450mm
- 奥行
- 280mm
- 高さ
- 143mm
- 重量
- 8kg(約)
- スピーカー構成
- ウーハー:8cm✕1/chコーン型、ツィーター:2cm✕1/chドーム型、2ウェイ2スピーカーシステム(密閉方式)
- 型番
- SC-C70MK2-K
高級感漂うスタイリッシュな筐体 内蔵スピーカーで大音量を楽しめる
セパレートに比べると音の広がりは感じられず
CDはカバーを回転させて取り出すデザイン
【音質・設置性両立一体型タイプ】Victor 「WOOD CONE EX-D6」
- JVCケンウッドVictor WOOD CONE EX-D6
- 実勢価格: ¥66,300〜
- 幅
- 450mm
- 奥行
- 290mm
- 高さ
- 136mm
- 重量
- 7.05kg
- スピーカー構成
- 1WAYバスレフ型、フルレンジ:8.5cmウッドコーン✕2
- 型番
- EX-D6
ウォームでなめらかな音色 ジャズなどをゆっくり楽しみたい
低音は量感不足だが楽器の音色がイイ!
あたたかみある響きの独自開発の木の振動板
【設置性重視編スリムタイプ】パナソニック「SC-HC420」
- パナソニックSC-HC420
- 実勢価格: ¥17,173〜
- 幅
- 420mm
- 奥行
- 102mm
- 高さ
- 225mm
- 重量
- 2.4kg(約)
- スピーカー構成
- フルレンジ:8cmコーン型✕2
- 型番
- SC-HC420-S
スリムボディでも低音の抜けがよく 音の広がりもしっかりある
楽器などの繊細な音は厳し目
CDの取り出しは電動のスライド式で便利
【設置性重視編セパレートタイプ】KENWOOD 「LCA-10」
- JVCケンウッドKENWOOD LCA-10
- 実勢価格: ¥15,027〜
- 幅
- 375mm
- 奥行
- 98mm
- 高さ
- 209mm
- 重量
- 1.9kg
- スピーカー構成
- フルレンジ5.5cmコーン型
- 型番
- LCA-10
音のバランスは中低音よりで レスポンスは良好
中音から高音を重視する人向け
本機上部のシンプルな操作ボタン
ネットワークCDレシーバーのおすすめは?
より多彩なコンテンツを楽しめるネットワークCDレシーバーも紹介します。
【スピーカーとセットで楽しむネットワークCDレシーバー】マランツ「M-CR612」
- マランツM-CR612
- 実勢価格: ¥50,955〜
- 幅
- 280mm
- 奥行
- 303mm
- 高さ
- 111mm
- 重量
- 3.4kg
- 入力端子
- アナログ入力1、光デジタル入力2
- 出力端子
- アナログ出力1
- 型番
- M-CR612
小型でも超パワフルサウンド 高級機並みの機能と性能を誇る
スマホ操作も可能だが物理的なリモコン操作が便利
ディスクの開閉ボタンも付いていて便利です。音質の調整、スピーカー切り替え、キューリスト・HEOSお気に入りの呼び出しもあり、使いたい機能をすぐ再生できます。
【スピーカーとセットで楽しむネットワークCDレシーバー】デノン「RCD-N12」
- デノンRCD-N12
- 実勢価格: ¥87,000〜
2月23日(日)01:59まで!楽天市場で見る¥102,990〜
- 幅
- 280mm
- 奥行
- 305mm
- 高さ
- 108mm
- 重量
- 3.4kg
- 入力端子
- アナログ入力✕1、光デジタル入力✕1
- 出力端子
- アナログ出力✕1、サブウーファー出力✕1、ヘッドフォン出力✕1
- 型番
- RCD-N12
テレビやラジオも高音質で楽しめるオールイワンモデル
大音量でも歪まずクラシックも◎
以上、『家電批評』特別編集のムック『アナログオーディオがまるごとわかる本』から、「タイプ別大人のミニコンポおすすめ8傑」でした。
記事を参考に気になったミニコンポがあったらぜひチェックしてください。
サブスクはサンプリング(音源の一部を流用し再構築すること)をしているため、ネット配信できない楽曲や配信を行なっていないアーティストもまだまだたくさんいます。