より広く写る広角レンズが 自撮りや風景撮影に大活躍です

広角レンズとは通常より広い範囲を撮影できるレンズのことをいいます。写る範囲(画角)が広くなるので、大きな建物を撮ったり、自撮りで背景を広く入れたい時に便利です。

通常のスマホカメラで撮影した写真と比較してみます。通常は……

より広く写る広角レンズが自撮りや風景撮影に大活躍です イメージ

このような感じです。

広角レンズを使うと……

より広く写る広角レンズが自撮りや風景撮影に大活躍です イメージ2

このように広く写るので、壮大な雰囲気の写真が撮れます。

検証では、以下の5項目の点で、どれだけ優れているかをA~Cで評価しました。

価格:実売価格をチェック
写り:鮮明に写っているかで判断
歪み:レンズによって歪みが生じているかを確認
画角:被写体が写る範囲の広さを評価
使用感:スマホへのホールド感など使い勝手をジャッジ

使ったスマホは、28mm相当のレンズを搭載したiPhone7です。撮影時は純正のカメラアプリを利用しました。数枚撮影してもっとも画質の良かったモノで評価しています。

レンズ装着前に撮ったテスト写真はこのような画角です。

より広く写る広角レンズが自撮りや風景撮影に大活躍です イメージ3

今回は、広角レンズの利用例として自撮り撮影しました。モデルになっていただいたのは、優耶さんです。

広角レンズは、一般的に広い範囲が写る製品ほど歪みやすいのが特徴ですが、検証の結果、歪みの少ないレンズも見つかりました! それではテスト結果をご紹介します。

【A+】歪みが少なく画質がよい 大穴の「キャンドゥ」が高評価!

一番評価が高かったのが、意外にも100均「キャンドゥ」のレンズでした。

【A+】歪みが少なく画質がよい大穴の「キャンドゥ」が高評価! イメージ

キャンドゥ
スマホで広角&
マクロレンズ
実勢価格:108円

実際に装着して撮った写真と評価はこちらです。

【A+】歪みが少なく画質がよい大穴の「キャンドゥ」が高評価! イメージ2

全体にピントがシャープで、クッキリと写っています。左端がややピンボケなのが残念ですが、100均のレンズとは思えない描写力でした!

【A+】歪みが少なく画質がよい大穴の「キャンドゥ」が高評価! イメージ3

超高級レンズと比較しても、中央部の画質では他に引けをとりませんでした。ただし、ビルなどの建築物の歪み方は、広角より魚眼に近い印象です。水平方向の歪みは少なかったです。

【A+】歪みが少なく画質がよい大穴の「キャンドゥ」が高評価! イメージ4

スマホに装着すると、このようになります

小型軽量で、クリップは少し滑りやすかったです。

【A】超広角なうえに 高画質を実現した「Qtop」

次に評価が高かったのは、「Qtop」のレンズでした。画角を欲張って、画質にも力をいれた製品です。

スマートフォン:スマホ:カメラ:レンズ:広角:スマホレンズ:セルカレンズ:Qtop:カメラレンズ キット 3点セット

Qtop
カメラレンズ
キット 3点セット
実勢価格:1288円

 

実際に装着して撮った写真と評価はこちらです。

【A】超広角なうえに高画質を実現した「Qtop」 イメージ

金属ボディと光学ガラスでズシリと重いですが、周辺部でも解像度は高く、優秀なレンズでした。

【A】超広角なうえに高画質を実現した「Qtop」 イメージ2

スマホに装着すると、このようになります。クリップが頑丈な作りで、ズレにくいのが嬉しいところです。

【A】画角は広いが四隅は厳しい 「Pintaik」のカメラレンズキット

「Pintaik」の製品は、四隅は少し粗くなりますが、画角は広いレンズでした。

【A】画角は広いが四隅は厳しい「Pintaik」のカメラレンズキット イメージ

Pintaik
カメラレンズキット 4in1
実勢価格:1399円
(現在ネットでの在庫はありません)。

実際に装着して撮った写真と評価はこちらです。

【A】画角は広いが四隅は厳しい「Pintaik」のカメラレンズキット イメージ2

かなりの超広角なので、四隅はやや解像度が低下しました。中央部の画質は良好です。画質と画角のバランスが良く、扱いやすい印象を受けました。

【A】画角は広いが四隅は厳しい「Pintaik」のカメラレンズキット イメージ3

スマホに装着すると、このようになります。クリップはマクロ用のLED付きで、かなり大型です。

【A】広い画角と高画質を両立した 「TaoTronics」のカメラレンズキット

「TaoTronics」のカメラレンズキットは、画角が広く、画質も高い製品でした。

スマートフォン:スマホ:カメラ:レンズ:広角:スマホレンズ:セルカレンズ:TaoTronics:カメラレンズキット 3点セット TT-SH014

TaoTronics
カメラレンズキット
3点セット TT-SH014
実勢価格:1599円
 

実際に装着して撮った写真と評価はこちらです。

【A】広い画角と高画質を両立した「TaoTronics」のカメラレンズキット イメージ

鮮明でピントがしっかり合っており、高画質です。画角が広いため四隅は流れますが、許容範囲でした。

【A】広い画角と高画質を両立した「TaoTronics」のカメラレンズキット イメージ2

スマホに装着すると、このようになります。レンズは大柄で、クリップは魚眼と共有なので、付け替えが面倒でした。

【A】コスパがよく優秀! 「3COINS」のレンズセット

「3COINS」のレンズセットは、画角以外は概ね高評価でした。

【A】コスパがよく優秀!「3COINS」のレンズセット イメージ

3COINS
SELFIE LENS
CLIP LENS SET 3点セット
実勢価格:540円

実際に装着して撮った写真と評価はこちらです。

【A】コスパがよく優秀!「3COINS」のレンズセット イメージ2

画角を欲張らすに高画質をキープしています。周辺部に歪みはありましたが、像は流れずピントも合っています。

【A】コスパがよく優秀!「3COINS」のレンズセット イメージ3

スマホに装着すると、このようになります。小型軽量でクリップは共有ですが、スマホ側にゴムがなく滑りやすいのが少し残念でした。

【A-】光学ガラスで鮮明に写る! 「Anker」のレンズセット

「Anker」のレンズセットは、光学用ガラスレンズを使用しており、鮮明に写りました。

【A-】光学ガラスで鮮明に写る!「Anker」のレンズセット イメージ

Anker
A7300011 3点セット
実勢価格:1999円

実際に装着して撮った写真と評価はこちらです。

【A-】光学ガラスで鮮明に写る!「Anker」のレンズセット イメージ2

画角を欲張らないことで、歪みを減らしています。それでも四隅は像がやや流れましたが、中央部の画質は抜群に良かったのが特徴です。光学レンズ採用の製品です。

【A-】光学ガラスで鮮明に写る!「Anker」のレンズセット イメージ3

スマホに装着すると、このようになります。金属ボディで、クリップはかためなのでズレにくいのがよかったです。

【B】信頼性の高い国産メーカー 「ELECOM」のレンズセット

国産メーカー「ELECOM」のレンズは、画角は広くありませんが、高画質でした。

スマートフォン:スマホ:カメラ:レンズ:広角:スマホレンズ:セルカレンズ:ELECOM:P-SLMRD 3点セット

ELECOM
P-SLMRD 3点セット
実勢価格:2130円
 

実際に装着して撮った写真と評価はこちらです。

【B】信頼性の高い国産メーカー「ELECOM」のレンズセット イメージ

広角効果を控えめにして高画質を狙ったレンズです。四隅の解像度は低下しませんが、像がやや流れる印象を受けました。

【B】信頼性の高い国産メーカー「ELECOM」のレンズセット イメージ2

スマホに装着すると、このようになります。小型軽量の金属ボディです。緩衝材入りのセミハードケースが付属されています。

【B】四隅の歪みと流れが気になる 「Tecbillion」のレンズ

「Tecbillion」のレンズは、画角は広かったのですが、その分四隅の歪みと流れが出てしまう結果となりました。

スマートフォン:スマホ:カメラ:レンズ:広角:スマホレンズ:セルカレンズ:Tecbillion:クリップ式レンズ 3in1

Tecbillion
クリップ式レンズ 3in1
実勢価格:799円
 

実際に装着して撮った写真と評価はこちらです。

【B】四隅の歪みと流れが気になる「Tecbillion」のレンズ イメージ

0.4倍と画角を欲張ったせいか、四隅は激しく流れてしまいました。中央部以外はピントも甘く、トイカメラのような印象です。

【B】四隅の歪みと流れが気になる「Tecbillion」のレンズ イメージ2

スマホに装着すると、このようになります。レンズもクリップも軽量ですが、しっかり装着できました。


検証の結果、同じ画角でも歪みと画質にはかなり差が出ました。歪みを避けるなら0.6倍前後の画角がオススメです。歪んでも広い範囲が撮りたいなら0.4倍前後になります。

一番評価が高かった「キャンドゥ」は0.6倍前後の画角で、画角を欲張らず歪みが少なく、108円ながら画質がとても良かったです。また、値は張りますが「Qtop」なら、高画質と広画角を両立することができました。

今回の検証では、どの機種にも対応できるクリップ式がラインナップされました。スマホを機種変更しても汎用性が高まった反面、固定後もズレやすく、またベストの位置がわかりにくいという弱点があります。より画質を高めるためには、撮影前に四隅が暗くならないように注意し、画面中心部がなるべく歪まない位置になっていることを確認してから撮影するといいですよ。