省エネは当たり前! 冷蔵庫や野菜室の機能が進化
電気代の省エネ競争が一段落し、冷凍室や野菜室の機能強化へトレンドが進化している冷蔵庫。今回の検証では、冷蔵庫として最も重要な基本性能である収納力・保存機能・設置性と、コストパフォーマンスをチェックしました。
特に野菜室は、各社アプローチは違いますが、酸化や乾燥を抑え、野菜の鮮度はもちろん栄養価までキープしようという試みが見られました。
ご協力いただいたのは、各メディアで生活家電の最前線を解説するプロ、インテリア&家電コーディネーターの戸井田園子さんです。
それではランキングをご紹介します。
【1位】機能充実なうえ大容量! 三菱電機「WXシリーズ」
1位に輝いたのは、三菱電機の「WXシリーズ」です。スリムかつ大容量で、冷蔵・冷凍機能も充実した製品でした。
三菱電機
WXシリーズ
実勢価格:20万500円
(MR-WX60A)
サイズ:W685×H1821×D738mm
定格内容量:600L
(冷蔵室323L・野菜室114L・冷凍室101L
・瞬冷凍室37L・製氷室25L)
年間消費電力量:295kWh /年
【総合点:36】
収納力:9
保存機能:9
設置性:9
コストパフォーマンス:9
幅がスリムで設置性に優れながらもたくさん収納できる「WXシリーズ」は、大家族にもオススメです。LED照射で野菜のみずみずしさを保つ「朝どれ野菜室」や、解凍不要で調理できる「切れちゃう瞬冷凍」など、技術力が自慢の保存機能も充実しています。「ガラスドア採用なのも大きな魅力の1つ」と識者の戸井田さん。また、同サイズ比では抜きんでた収納力でした。
三菱電機の「WXシリーズ」の特長を2つご紹介します。
①LEDで野菜の緑化を促進
搭載されている「朝どれ野菜室」は、LED照射により、野菜のビタミンC量を増やして鮮度を長持ちさせます。
②スリムなのに収納力抜群
同じ685Lクラスでも他社に比べ、約50Lも多く収納できます。
【2位】鮮度を保つ機能が充実 日立「プレミアム XG シリーズ」
2位に選ばれたのは、日立の「プレミアム XG シリーズ」です。「真空チルド」や「新鮮スリープ野菜室」など、鮮度を長く保つ機能が搭載されています。
日立
プレミアム
XG シリーズ
実勢価格:18万8820円
(R-XG5600G)
サイズ:W685×H1818×D738mm
定格内容量:555L
(冷蔵室294L・野菜室105L・冷凍室上段30L
・冷凍室下段105L・製氷室21L)
年間消費電力量:283kWh /年
【総合点:34】
収納力:9
保存機能:9
設置性:8
コストパフォーマンス:8
肉や魚を凍らせずに食品劣化の原因となる酸化を抑える「真空チルド」や、プラチナ触媒により野菜のみずみずしさと栄養素を保つ「新鮮スリープ野菜室」など、保存機能が優秀でした。またラウンドコーナーで、設置性にも優れています。
日立「プレミアム XG シリーズ」の特長を2点ご紹介します。
①独自のチルド室「真空チルド」
真空状態で食材の酸化を抑えるので、鮮度がそのまま保てます。
②野菜を眠らせる「新鮮スリープ野菜室」
今までの日立の野菜室で1週間保存したほうれん草がこちら。水分量が減ってしなびています。
新しく搭載された「新鮮スリープ野菜室」で1週間保存したのがこちら。「プラチナ触媒」によって、しゃっきりしたまま保存することができます。
【3位】ガッツリ入る3段冷凍室 シャープ「GT シリーズ」
3位に選ばれたのは、シャープの「GT シリーズ」です。どんどん食品が入って便利に使える、大容量冷凍室の「メガフリーザー」が魅力です。
シャープ
GT シリーズ
実勢価格:19万9757円
(SJ-GT51C)
サイズ:W685×H1820×D699mm
定格内容量:505L
(冷蔵室257L・野菜室74L・冷凍室上段20L
・冷凍室下段132L・製氷室22L)
年間消費電力量:282kWh /年
【総合点:33】
収納力:9
保存機能:8
設置性:8
コストパフォーマンス:8
容量、整理のしやすさ、保存性能と三拍子揃う「メガフリーザー」を搭載しています。たっぷり入るだけでなく、冷凍鮮度も守り、また中身が取り出しやすい工夫がされています。冷凍食品の買いだめにも便利です。
4位: 【4位】使いやすさを追求した設計
パナソニック「XPVタイプ」
4位に選ばれたのは、パナソニックの「XPVタイプ」です。「Wシャキシャキ野菜室」など保鮮機能が進化しています。なにより使いやすさが抜群でした。
パナソニック
XPVタイプ
(NR-F552XPV)
実勢価格:22万4493円
サイズ:W685×H1828×D733mm
定格内容量:551L
(冷蔵室281L・野菜室115L・冷凍室上段32L
・冷凍室下段105L・製氷室18L)
年間消費電力量:296kWh /年
【総合点:32】
収納力:9
保存機能:8
設置性:8
コストパフォーマンス:7
低めのドア棚や、野菜室、冷凍室のドアが100%全開する「ワンダフルオープン」採用など、使いやすさが抜群です。庫内のレイアウトは、カスタマイズできます。
5位: 【5位】中型だが使い勝手がよい
AQUA「AQR-S27F」
5位に選ばれたのは、AQUAの「AQR-S27F」です。容量270Lの中型タイプですが、自動製氷機能付きなど、使い勝手に優れています。
AQUA
AQR-S27F
実勢価格:10万3299円
サイズ:W600×H1419×D667mm
定格内容量:272L
(冷蔵室178L・野菜室44L・冷凍室50L)
年間消費電力量:395kWh /年
【総合点:28】
収納力:8
保存機能:6
設置性:8
コストパフォーマンス:6
自動製氷機能が付いた貴重な中型タイプです。天面の耐熱トップテーブルには大きめのオーブンレンジも置けて、空間を有効活用できます。収納しやすい3ドア設計です。
今買いどきの冷蔵庫ランキング、いかがでしたでしょうか。冷凍室や野菜室の進化により、より美味しく保存できるのが嬉しいところです。この夏冷蔵庫を買い替えるご予定のある方はぜひ参考にしてみてくださいね。