高い理由は「見た目」だけ? 実力重視ならミドルクラスで十分!

冷蔵庫も電気代の安さを競う省エネブームがだいぶ落ち着き、キャッチーな新機能もなかなか登場しない状況が続いています。そんななか、価格の高い上位機では外装の仕上げに鏡面ガラスを採用するなど、「見た目の高級感」で勝負する製品が増えています。

その結果、同じようにさまざまな便利機能がついているにもかかわらず、中位機と比べて素材の違いだけで10万円以上の価格差があることも…! しかも庫内の部屋数に多少の違いはあれ、基本性能はほぼ同じだというから驚き。その「見た目」、本当に必要かよく考えてから購入しましょう。

冷蔵庫:容量:サイズ:値段:秘密

主力機能そのままで、最大10万円以上の価格差になる場合もあります。
※製品は2015年度モデル

「実は私、中身はすごいんです…」 三菱はスリムでも収納量が多い!

同じ容量の製品価格をメーカー別に比較すると、実は「三菱電機」の冷蔵庫が少しだけ価格が上がっています。これには三菱電機製の強みが関係していて、他社製と比べて「同じ本体幅でも他社よりも多く物が入る」という傾向があります。まとめ買いする人には金額差以上に活躍してくれるので、長い目でみるとおトクなんです。高くても買う価値のあるポイントと言えますね。

「実は私、中身はすごいんです…」三菱はスリムでも収納量が多い! イメージ

同サイズ製品を比較しても、三菱電機の冷蔵庫は約50Lも容量が大きく、まさに省スペースといえます。
※製品は2015年度モデル

最後の決め手は便利機能! 「冷やす力」は大差ありません

ほかにもメーカー間の特徴を見比べてみると、単純に「冷蔵保存する」基本性能の違いは大きくありません。一方で、最も差が出ているのがそれぞれの「付加機能」のバリエーション。冷凍保存なのに包丁で切れたり、引き出しが奥まで引き出せたりと、メーカーによって長所はさまざま。

そこで、下記にメーカーごとの付加機能をピックアップ。機能によっては低価格の下位機にも搭載されているので、ぜひチェックしてみましょう。CMなどを見ていると、何でも便利に思えてしまいますが、持ち腐れにならないためにも、自分の用途に合うかをよく考えましょう。


「三菱電機」
便利な冷凍技術のパイオニア

 

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「切れちゃう瞬冷凍」が大ブレイクし、一気に冷蔵庫業界をリードする存在となった三菱。最新モデルにはより短い間、最高の鮮度を保ち続けることができる「氷点下ストッカーD」を搭載し、食材の保存期間に合わせて適切に管理することができるようになっています。冷凍食品だけでなく、肉や魚などを冷凍保存する機会が多い人向けです。

注目機能:氷点下ストッカーD

 

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冷蔵室より低温の-3℃~0℃で保存。氷点下なのに凍りません。

定番機能:切れちゃう瞬冷凍

 

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三菱電機の冷蔵庫を一躍有名にした機能。-7℃で絶妙に凍らせ、冷凍なのにサクッと切ることができます!


「日立」
鮮度を守る工夫たくさん

 

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冷凍室だけでなく、野菜室などにも幅広く鮮度を保つ仕掛けを取り入れているのが日立。光触媒よりもたくさん炭酸ガスを発生させる「プラチナ触媒」によって定番の「真空チルド」などの性能がさらにアップ。徹底した温湿度管理で野菜を眠らせるように保存する「新鮮スリープ野菜室」で、買いだめしても新鮮な状態をキープします。

注目機能:新鮮スリーブ野菜室

 

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光触媒により炭酸ガスの濃度を高め、栄養素の低下を防ぎます。

定番機能:真空チルド

 

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ルーム内を約0.8気圧の真空環境にして鮮度を保ち続けます。


「パナソニック」
機能もエコも使い勝手も両立

 

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「エコナビ」を使った省エネ性の高さが強みのパナソニック。冷やしすぎない絶妙な温度設定で保存する新機能「微凍結パーシャル」で冷凍機能も優秀です。引き出しが最後まで完全に出せる「ワンダフルオープン」も地味に便利で、全体的にバランスの良い仕上がりとなっています。見た目がシンプルで美しい「Jコンセプト」ラインも人気です。

注目機能:微凍結パーシャル

 

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三菱電機同様、-3℃前後で微冷凍。酵素による分解を抑え、鮮度をキープしてくれます。

定番機能:ワンダフルオープン

 

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ドアが100%全開するので、奥に入れたものも取りやすく便利。


「東芝」
野菜室の使い勝手バツグン

 

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定番の真ん中野菜室を中心に、野菜の鮮度保持に力を入れている東芝。新モデルには光触媒の力で高品質を保つ「霧ベール野菜室」搭載でさらに機能を高めています。従来の約2倍の速さで冷却を行う「ツイン速鮮チルド」も新登場。また、三菱電機に肉薄する本体容量アップも実現し、サイズで悩む消費者への積極的なアプローチも好感度大です。

注目機能:新・霜ベール野菜室

 

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高湿度の冷気と光触媒で野菜の鮮度を長持ちさせます。

定番機能:真ん中野菜室

 

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かがまなくて良い場所にある野菜室は、思った以上に助かります。

おすすめは三菱のミドルクラス 機能&サイズのバランス良し!

冷蔵庫:容量:サイズ:値段:秘密:三菱電機:JXシリーズ

三菱電機
JXシリーズ
実勢価格:25万8000円
定格内容積 /517L
ドア数6
サイズ・重量/W650×D699×H1821mm・108kg
年間消費電力量/279kWh/年
定格消費電力(50/60HZ)77/77W

サイズ幅に比べて豊富に容量があり、シンプルで実用的な付加機能が特徴の三菱。「JXシリーズ」を代表とするミドル~ミドルハイエンドの製品がコスパ大です。「切れちゃう瞬冷凍」なら下位機種にも搭載しています。

 

コスパ重視ならシャープもあり

 

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シャープ
SJ-55W-B
実勢価格:10万5840円
定格内容積 /545L
ドア数2
サイズ・重量/W800×D725×H1750mm・87kg
年間消費電力量/515kWh/年
定格消費電力(50/60HZ)90/100W

550Lクラスでこの価格は圧巻! 2ドアながら、ガラス素材で高級感もあります。大容量・価格重視ならオススメ。