家電批評2024上半期ベストバイを発表!
大手メーカーから新興ブランドまで魅力的な家電・ガジェットが続々登場しているなか、雑誌「家電批評」編集部は2024年上半期も、さまざまな家電製品をテストしてきました。
円安でさまざまなモノの値上げが止まらない昨今、例年以上に家電選びは失敗したくないですよね?
そこで、「家電批評」編集部が2024年上半期に見つけたおすすめアイテムから、とくにおすすめの“イチオシ家電”だけを厳選した、「家電批評2024上半期ベストバイ」を発表します!
もちろん“忖度ナシ”なので、弱点も正直にお伝えします。
自分用のご褒美としてはもちろん、家族や大切な人へのギフトにもおすすめなベスト家電カタログです。ぜひ参考にしてください!
【家電批評2024上半期ベストバイ】の記事一覧はこちら
今回は、家電批評2024上半期ベストバイ「AV家電部門」で選ばれた360度カメラ、Insta360「Insta360 X4」を紹介します。
Insta360「Insta360 X4」
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新型になって画質が向上! 使い勝手もよくなりました
家電批評2024上半期ベストバイ「AV家電部門」で選ばれたのは、360度カメラのトップランナーであるInsta360の「Insta360 X4」。
Insta360「Insta360 X4」の最大の特徴は、8K解像度の360度動画撮影機能。従来の5.7Kから大幅に解像度がアップしたことで、16:9比率の動画に編集しても、4K解像度に近い画質で動画を残せます。
また、自撮り棒や自転車用マウントなど、アクションカメラにとって必要なアクセサリーもこれまでどおり充実しており、これらのアクセサリーを活用すると、より自由度の高い撮影が可能です。
さらに、手ブレ補正機能も進化。走りながら撮影してもブレずに、まるでカメラ用のジンバルを使ったような滑らかな映像を記録できます。
そして、撮影した360度映像を、誰でも簡単に編集できるAI編集機能もウリのひとつ。AIが自動的に精彩な部分を見つけ出し、最適な編集をしてくれるので、難しい操作は一切不要です。もちろん、細かい編集も思いどおりにカスタマイズできます。
- おすすめポイント
-
- 前後のレンズで360度ぐるっと全部撮影
- 幅
- 46mm
- 奥行
- 37.6mm
- 高さ
- 123.6mm
- 重量
- 203g
- 型番
- X401-ST
ライバルとここが違う!
前後のレンズで360度ぐるっと全部撮影
GoPro「HERO12 Black」などの一般的なアクションカメラは、レンズを向けた方向しか撮影できませんが、Insta360「Insta360 X4」は、8Kの解像度で全天球360度の撮影ができます。
また、撮影後に自撮り棒が消える「見えない自撮り棒」などユニークなアクセサリーも充実している点もライバルと差別化できるポイントです。
8Kの高画質で360度全天球撮影が楽しめる!
画面タッチで簡単操作
Insta360「Insta360 X4」は操作性も快適! 画質や映像の設定はタッチ画面で行いますが、動きが軽快でストレスなく操作できます。項目もわかりやすいので、すぐに操作に慣れるはず。
録画スタート/ストップは画面下のシャッターボタン以外に手を上げるジェスチャーでも操作可能。
画面を上下左右にスワイプすると、ホワイトバランスの設定や解像度などの設定、撮った映像を確認するアルバムなどに切り替えられます。
左にスワイプ:撮影パラメーター
右にスワイプ:アルバム
下にスワイプ:ショートカット
上にスワイプ:撮影設定
レンズプロテクターやサーモグリップカバーが付属
レンズプロテクター
アウトドアでの使用が多いだけに、レンズプロテクターが標準装備なのはうれしい!
サーモグリップカバー
8K撮影で熱くなったボディ温度を下げてくれる専用カバーも付属します。
【撮影機能】前も後ろも自分のまわりを全て撮影。好きなアングルを後から切り出せる
Insta360「Insta360 X4」最大の魅力は、なんといっても一度の撮影で自分を含めた360度全方向を余すところなく記録できる点です。
旅先で歩いている自分をはじめ、印象的なお店や看板、前後左右の景色まで、目の前に広がる全てをそのままカメラに収めることができます。
一般的なカメラでは、レンズの向きや画角を気にしながら撮影する必要がありますが、「Insta360 X4」なら構図を意識する必要がありません。カメラの向きが斜めや下向きでも大丈夫。カメラを意識せず撮影できるのは大きなメリットでしょう。
全部同じ動画から切り出しました
「ミーモード」で撮れば自動的に撮影者を中心に配置
撮影後の編集でアップも引きも自由自在!
上の画像のようなアップや下の画像のようなロングショットも撮影後の編集で自由に作れます。また、あらかじめ「ミーモード」で撮影しておけば、カメラが常に撮影者を中心にフレーミングしてくれるので、あとの編集作業が驚くほどラクになるんです。
前方の映像
上方の映像
自撮りシーンの途中で前方の風景に切り替えたり、空を見上げたりするカットも自在にはさめます。
撮影中はカメラの方向を気にする必要がありません。撮影後に好きな方向を切り出せます。
スマホ風の自撮りもできます
スマホで撮影したような画角で撮影もでき、撮ってそのままSNSにアップもできます。カメラを意識せずに構えても、あとから好きな方向の映像にできて楽しいですよ。
自撮り棒を伸ばせばまるでドローン撮影!
見えない自撮り棒を伸ばすと114.1cmになります。伸ばした状態で撮影するとドローンで空撮したような不思議な映像に!
撮影に使用したアクセサリー
- Insta 360見えない自撮り棒
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本当に自撮り棒が見えない!
アクセサリーのInsta360「見えない自撮り棒」は、名前のとおり撮影後に映像からキレイに消去されます。しかし、完全に無欠ではありません。持ち手が少しいびつに映ってしまう場合もあります。
【撮影機能】これぞ真骨頂!スポーツなどアクティブな動きを逃さず撮影
サイクリングの風景をまるごと記録
アクションカメラといえば、スポーツなどのアクティブなシーンを撮影するイメージが強いですよね。そのなかでも、Insta360「Insta360 X4」はサイクリング撮影に特に最適なカメラなんです!
今回、自転車用キットを使って、サイクリング風景をダイナミックに撮影してみました。サイクリングのようにスピード感や躍動感があるシーンでは、5.7K/60Pでの撮影がおすすめです。スローモーションに編集することで、より迫力のある映像を楽しむことができます。
さらに、Insta360「Insta360 X4」は強力な手ブレ補正機能を搭載しているので、自転車の振動や凸凹した路面でもブレない安定した映像が撮影できます。また、防水機能も備えているので、雨天でも安心して使用できます。
サイクリング風景を広い画角で撮影
前から迫りくる景色だけでなく、運転する自分の姿、流れていく左右の景色を広い画角で撮影できます。
側面に付ければサイドビュー
Insta360「Insta360 X4」を前方から横向きに設置を変えると、撮影者をサイドビューで撮影できます。もちろん、前方や後方も同時に撮れています。
こんなアクティブな映像も360度で楽しめます
ブランコのチェーンにInsta360「Insta360 X4」を固定して撮影。撮影者と一緒に空を飛んでいるような感覚になる映像が撮れました。
撮影に使用したアクセサリー
- Insta 360第三者視点自転車用ハンドルバーマウント
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ロードバイクのハンドル用ですが、今回はレンタサイクルのハンドルに付けてみました。超広角での三人称視点はとても迫力があります。
【スマホアプリ】360度動画の編集は専用アプリで簡単にできる!
撮影した動画をスマホアプリで簡単に編集できるのもInsta360「Insta360 X4」の魅力。AIが自動的に編集してくれるお任せプリセットのほか、自分で不要な部分をカットしたり、エフェクトで演出したり、映像と映像の間をつなぐトランジション効果を付けたりできます。
難しい印象の映像編集ですが、数回アプリを操作すれば覚えてしまうほど簡単なものです。SNSにアップするのも手軽なので、撮ったその場で編集してSNSにアップなんてこともできちゃいます。
1.撮った動画を複数選択して1つの映像にできます
編集画面で「自動編集」を選択するとAIが映像を分析して最適な動画を作成してくれます。
自分で編集したい場合は「動画を作成」を選んで2へ進みます。
2.不要なシーンをカット
動画内で不要なシーンを「動画を分割」で分け、タップで選択して削除。
3.エフェクトやトランジションも付けられる
「エフェクトを追加」をタップすると映像にさまざまな演出を加えられます。また、明るさ変更などの補正や色みを変えるフィルター効果もあります。
映像と映像の継ぎ目をキレイに切り替えるトランジションを加えることも可能です。
4.書き出しをタップしてSNSにアップ
動画の編集が終わったら「書き出し」をタップ。すると、保存場所を選ぶ画面になります。
SNSにアップする際はこの画面でインスタや YouTube、Xなどのアイコンをタップすれば直接投稿できます。
こんなユニークな動画も簡単に作れます
動画編集ではこのような、360度撮影を最大限に生かした演出も簡単にできます。
専用アプリ
Insta360
【機能】モバイルバッテリーで給電しながら使える
出先で撮影を繰り返しているといつの間にかバッテリーがなくなりそう……。そんなときにうれしいのが、モバイルバッテリーでの充電と給電しながらの撮影機能です。出先で充電が難しい状況でも、撮影時間を延長できます。
バッテリーのロック機構にオレンジのマークがあるのはとても親切。2カ所あるロックが、どちらもオレンジマークが見えなければOK。
予備のバッテリーが欲しい
8K解像度で最大75分もの撮影が可能なInsta360ですが、旅行などではあっという間です。予備バッテリーを持っていれば安心です。
予備バッテリー
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【画質】明るいシーンはのっぺり。暗いシーンはノイズが多い
8Kで画質が大幅に向上したInsta360「Insta360 X4」。画質に定評のあるGoPro「HERO12 Black」と比べてみました。
4K出力で比較してみると、画質の違いに驚き。明るいシーンでは、GoProが肌の質感までわかる精細さに対して、Insta360は油絵のようなベタッとした印象。暗いシーンも、Insta360はノイズが多く眠い画質です。GoProも明るいシーンほどの解像感はありませんが、ノイズを抑えてクリアな映像を維持しています。水中シーンもGoProのほうが細部のディテールまで再現していて画質面では有利。
やはり、8Kからトリミングして4Kでの書き出しは画質的に不利なようです。
明るいシーンの比較
Insta360「Insta360 X4」:解像度はあまり高くない
GoPro「HERO12 Black」:肌の質感まで再現!
画質に大きな差が出ました。GoPro「HERO12 Black」は肌の質感を忠実に再現しているのに対して、Insta360「Insta360 X4」は少しのっぺりとしていて、精細感は得られません。色みはやや赤系が強く、肌の色は健康的に映ります。
暗いシーンの比較
Insta360「Insta360 X4」:ノイズが多く画質は眠い
GoPro「HERO12 Black」:ノイズは少なめ
Insta360「Insta360 X4」の映像は、ザラッとしたノイズがかなり目立ちます。解像感もありません。GoPro「HERO12 Black」はノイズをうまく抑えていますが、ディテールはやや甘め。しかし、GoProのほうがキレイな映像に見えます。
水中シーンの比較
Insta360「Insta360 X4」:防水ケースなしで10mまでOK
GoPro「HERO12 Black」:同じく防水ケースなしで10mまでOK
水中の映像はそれほど差が出ませんでした。Insta360「Insta360 X4」、GoPro「HERO12 Black」どちらも防水ケースなしで水深10mまでの防水性が魅力です。
ケースを付ければ水深50mまで対応します
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比較に使用したGoPro「HERO12 Black」
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【ここは改善に期待……】
- 暗いシーンでノイズが多い
- 8K撮影はバッテリーの持ちが悪い
- 撮影ボタンが押しづらい
まとめ:画質の向上よりも柔軟な撮影スタイルが魅力!
以上、家電批評2024上半期ベストバイの「360度カメラ部門」第1位に選ばれた、Insta360「Insta360 X4」の紹介でした。
8KになったInsta360「Insta360 X4」は、画質が確実に向上。16:9比率の動画に切り出した場合でも、従来モデルよりも美しい映像が得られます。しかし、GoPro「HERO12 Black」と比較すると画質の粗さが目立つのも事実です。
しかし、これは当然のことといえるでしょう。360度撮影で8K相当の画質を記録するため、16:9比率にトリミングすると4Kには若干足りない解像度になってしまうからです。あくまでも、HD解像度の動画を高画質で制作するための8Kという認識が必要です。
とはいえ、アクションカメラとして画質は十分にキレイ。そしてなによりも、カメラの向きや画角を気にせず撮影できるメリットのほうが大きいでしょう。
アクションカメラというと、スポーツ撮影専用のカメラというイメージが強いですが、旅行やペットの散歩など、日常の記録としても十分活用できるカメラです。
Vlog的に日常を360度で撮るのも楽しい。
引き続き、ベストだった製品を紹介していきます。お楽しみに!
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