BUFFALO「SSD-PEU4Aシリーズ」ってどんな製品?
- バッファローSSD-PE2.0U4-SA
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Wi-Fiルーターやキーボード、マウスなどでお馴染みの株式会社バッファローより、2023年11月に発売されたポータブルSSDが「SSD-PEU4Aシリーズ」です。
ポータブルSSDなのでコンパクトで、大容量データを手軽に持ち歩くことができます。
本製品の最大の特徴は、次世代インターフェースと言われている高速な「USB4(Gen3×2)」に対応していることです。
「へぇ。それで、何それ」という方も多いでしょう。
そこで今回は、このSSDのどこが次世代なのか、解説&徹底検証していきます。
USB4(Gen3x2)って何?
BUFFALO「SSD-PE2.0U4-SA」が搭載する「USB4(Gen3x2)」がどういうものか紹介するには、少し「USB」について整理しなければなりません。
実はUSB製品には2種類の規格が関わっています。
ひとつは「①端子の形状に関する規格」で、もうひとつが「②転送速度に関する規格」です。
ここがごちゃ混ぜになってしまっていると、説明を聞いても理解が難しくなってしまいます。
①よく耳にする「USB Type-C」などは形状の規格
2種類の規格のうち、よく耳にする「USB Type-A」や「Type-C(USB-C)」というワードは、USBコネクタの形状を表しています。
USBコネクタの形状には5つの種類があり、USBケーブルを購入する際などは、接続する機器に合わせた形状のケーブルを選ぶ必要があります。
「USB」と聞いて多くの人がイメージする、挿す向きを毎回間違える"あれ"は、「USB Type-A」です。
現在、主流となってきているのは「USB Type-C(USB-C)」という規格で、最近の薄型パソコンなどでは「USB Type-A」のポートがないというものも多いです。
「USB Type-C」は「USB Type-A」に比べて、コネクタが小さく、どちら向きでも挿すことができます。
本製品が搭載する端子、および付属するケーブルはこの「USB Type-C(USB-C)」規格です。
②「USB 3.1」「USB4」などの数字付きは転送速度の規格
形状規格については、「言われなくとも知っている」という方も多いでしょうが、こちらの転送速度規格はかなりややこしいです。
「USB 2.0」や「USB 3.1」、「USB4」などのように、USBの後ろに数字が付いているワードは転送速度の規格を表しています。
これを厳密に説明し出すと、文字だらけの表だらけ、挙げ句の果てに、よりこんがらがる可能性があるので、ざっくり概要だけ捉えていただければ幸いです。
USB規格は長年使われている規格のため、どんどん新バージョンが登場して高速化されています。
▼転送規格のざっくり一覧表
USBの名称 | 転送速度 | ざっくり説明 |
USB1.0 |
12Mbps (1.5MB/s) |
初代「USB1.0」が1996年1月に発表。 初期のUSB規格。 |
USB 1.1 | ||
USB 2.0 |
480Mbps (60MB/s) |
1998年9月に発表。 かなり速くなった。 |
USB 3.0 |
5Gbps (625MB/s) |
USB3.0〜3.2については、カオスを極めている。 「いろいろあるんだな」と知るだけで十分です。 今回の検証で、USB 3.1 Gen1/USB 3.1 Gen2を 搭載したPCを使用するため、記載しておきます。 |
USB 3.1 Gen1 | ||
USB 3.2 Gen1 | ||
USB 3.1 Gen2 |
10Gbps (1.25GB/s) |
|
USB 3.2 Gen2 | ||
USB 3.2 Gen2×2 |
20Gbps (2.5GB/s) |
|
USB4(Gen2) |
10Gbps (1.25GB/s) |
現状、最先端の規格です。 「Gen2」と「Gen3」の2種類が混在。 今回紹介する製品の規格はGen3を2倍にした、 USB4(Gen3×2)という派生系。 |
USB4(Gen3) |
20Gbps (2.5GB/s) |
|
USB4(Gen3×2) |
40Gbps (5GB/s) |
|
USB4 Version 2.0 |
最大80Gbps (10GB/s) |
2022年9月に発表された、 未来の規格。 |
おわかり頂けたでしょうか。
数字だけならまだしも、「Gen(generation:世代)」などが後ろについたりするので、とにかくややこしいのです。
今回、紹介する製品は「USB4」に属します。
「USB4」は、規格自体に色々なバージョンがあり、それぞれ転送速度も違うのですが、なかでも一番新しくて、一番速いのが「USB4(Gen3×2)」です。
これは、USB4(Gen3)のデータ転送レーンを2セット使う「デュアルレーン」により、転送速度を高速化した規格です
「×2」がデュアルレーンを表しています。
最大転送速度は「40Gbps(5GB/s)」で、1秒間で5GBのデータを転送できるということです。
これは、ポータブルSSDなどの、いわゆる持ち運べる大きさの外付けSSDとしては、驚異のスペックです。
ただし、その最先端の性能を活かすには、これらの規格にPC側も対応している必要があります。
BUFFALO「SSD-PE2.0U4-SA」の実力をテスト
「SSD-PE2.0U4-SA」の検証にあたり、最も気になるのはやはり「どのくらい高速なのか?」という点です。
しかし、実際に製品選びをするとなると、“速ければ何でもいい”というワケにもいきません。
そこで、今回は「手軽さ」「転送速度」「本体機能」「その他機能」の4項目で実力を評価しました。
なお、SSDの転送速度の測定は、USB4を搭載したWindows PC数台で行いました。
さらに参考値として、USB 3.1 Gen1のUSB Type-Aポートを搭載したWindows PC、USB 3.1 Gen2(Thunderbolt 3)ポートを搭載したMacBook Proでも行っています。
検証に使用したPCは以下の7製品です。
・LG gram(16T90Q-KA78J)
USB-C(USB4 Gen3×2・Thunderbolt 4兼用)
・ASUS Zenbook 14 OLED(UX3405MA-U7161W)
USB-C(USB4・Thunderbolt 4兼用)
・DELL XPS 13 Plus 9320
USB-C(USB4・Thunderbolt 4兼用)
・HP Spectre x360 14-eu パフォーマンスモデル
USB-C(USB4・Thunderbolt 4兼用)
・Dynabook dynabook X8
USB-C(USB4・Thunderbolt 4兼用)
・DELL Vostro 14 3490
USB Type-A(USB 3.1 Gen1)
・Apple MacBook Pro(13インチ, 2019)
Thunderbolt 3(USB 3.1 Gen2)
また、SSDの転送速度の検証には、Windows PCの場合は「CrystalDiskMark」を使用しています。
・CrystalDiskMark(https://crystalmark.info/ja/software/crystaldiskmark/)
MacBookの場合は、Mac App Storeから入手できる「AmorphousDiskMark」を使用しました。
・AmorphousDiskMark(https://apps.apple.com/jp/app/amorphousdiskmark/id1168254295)
テスト1【手軽さ】:PCにつなぐだけですぐに使える?
結果:PCにつなぐだけで使えますが高速で使うには設定が必要
それでは、実際にBUFFALO「SSD-PE2.0U4-SA」を使ってみます。まず最初のテスト項目は「手軽さ」です。
本体のUSB-Cポートに付属のUSBケーブルを挿し、PCと接続します。
つなぐとすぐにSSDがWindowsに認識され、ドライブ一覧に表示されます。
特に初期設定は不要で、すぐに使い始めることができます。
早速、CrystalDiskMarkでSSDの速度を計測してみました。
すると、読み込み(Read)は3700MB/s以上でメーカーの公称値と同等の速度が出ていますが、書き込み(Write)は300MB/s程度で公称値の10分の1程度の速度しか出ていません。
確認したところ、Windows PCではデバイスの書き込みキャッシュを有効にしないと、本来の書き込み速度が出ないようです。
この設定を行うには2通りの方法があります。
①専用ツールで書き込みキャッシュを有効化
SSDの中に用意されている「download_page.exe」から関連ソフトのダウンロードページを開き、「書き込みキャッシュ設定変更ツール」をダウンロードします。
ダウンロードした「書き込みキャッシュ設定変更ツール」を起動し、「有効(高パフォーマンス)」を選択して「変更する」ボタンをクリックします。
これでSSDの書き込みキャッシュが有効になります。
②デバイスマネージャーで書き込みキャッシュを有効化
2つめの方法はWindowsの標準機能で設定する方法です。まずはWindowsの設定を開き、「システム」→「バージョン情報」の中にある「デバイスマネージャー」を表示します。
デバイスマネージャーが開いたら、「ディスク ドライブ」を展開します。
ここに「BUFFALO <製品シリーズ名>」という名前で本製品が表示されるので、これをダブルクリックします。
SSDのプロパティ画面が表示されるので「ポリシー」タブを開き、取り外しポリシーを「高パフォーマンス」に変更し、下にある「デバイスの書き込みキャッシュを有効にする」にチェックを入れて適用します。
これでSSDの書き込みキャッシュが有効になります。
以上が、書き込みキャッシュ有効化の2つの方法です。
SSD内のEXEからツール入手先を開けるので、こういった設定が苦手な方でも迷わずにできるのはいいところです。
テスト2【転送速度】:USB4(Gen3×2)はどのくらい速い?
結果:USB4(Gen3×2)対応PCならかなり高速
それでは、Windows PC数台とMacBook Proを使って、実際にどのくらいの転送速度が出たのかを見てみましょう。
バッファローの公称値では、2TBモデルで読み込み(Read)3800MB/s以上、書き込み(Write)3700MB/s以上です。
なお、Windows PCはすべて書き込みキャッシュを有効にした状態で計測しています。
▼LG「gram(16T90Q-KA78J)」
まずは2022年11月発売のLGの16インチノートで計測。
USB-CポートはUSB4(Gen3×2)対応で、Thunderbolt 4も兼用しています。
計測した結果、読み込み速度はほぼ公称値ですが、書き込み速度は公称値より若干低めです。
とはいえ、3000MB/s以上ということは、3GBを1秒でコピーできるということなので、十分過ぎる速度です。
3回計測した平均値は以下の通りです。
Read(MB/s) | Write(MB/s) | |
1回目 | 3796.86 | 3153.61 |
2回目 | 3797.22 | 3155.61 |
3回目 | 3796.30 | 3148.88 |
平均 | 3796.79 | 3152.70 |
▼ASUS「Zenbook 14 OLED(UX3405MA-U7161W)」
続いて2024年2月に発売されたばかりのASUSの14インチノートで計測。
USB-CポートはUSB4対応で、Thunderbolt 4も兼用しています。
読み込み速度はほぼ公称値で、書き込み速度は公称値より若干低めとほぼ同じ結果です。
平均値は以下の通りです。
Read(MB/s) | Write(MB/s) | |
1回目 | 3788.22 | 3211.27 |
2回目 | 3797.71 | 3208.48 |
3回目 | 3799.45 | 3206.99 |
平均 | 3795.13 | 3208.91 |
▼DELL「XPS 13 Plus 9320」
2022年10月発売のDELLの13.4インチノートで計測。
USB-CポートはUSB4・Thunderbolt 4兼用です。
こちらもほぼ同等の結果です。
平均値は以下の通りです。
Read(MB/s) | Write(MB/s) | |
1回目 | 3782.69 | 3154.05 |
2回目 | 3781.03 | 3157.53 |
3回目 | 3783.27 | 3160.87 |
平均 | 3782.33 | 3157.48 |
▼HP「Spectre x360 14-eu パフォーマンスモデル」
2024年1月発売のHPの14インチノートで計測。USB-CはUSB4・Thunderbolt 4兼用です。
こちらもほぼ同等の結果です。
平均値は以下の通りです。
Read(MB/s) | Write(MB/s) | |
1回目 | 3799.47 | 3207.37 |
2回目 | 3801.95 | 3205.58 |
3回目 | 3801.53 | 3206.51 |
平均 | 3800.98 | 3206.49 |
▼Dynabook「dynabook X8」
2024年1月発売の13.3インチdynabookで計測。USB-CはUSB4・Thunderbolt 4兼用です。
これまでの計測結果と比べると読み込み、書き込み共に半分程度の速度です。
USB4の詳細は公表されていませんが、USB-CポートがUSB4(Gen3)のシングルレーン、もしくはUSB4(Gen2×2)だと考えられます。
平均値は以下の通りです。
Read(MB/s) | Write(MB/s) | |
1回目 | 1904.99 | 1717.07 |
2回目 | 1893.63 | 1733.71 |
3回目 | 1864.27 | 1722.58 |
平均 | 1887.63 | 1724.45 |
▼DELL「Vostro 14 3490」
2019年10月発売のDellの14インチノートで計測。
USB-Cポートはないため、USB Type-A(USB 3.1 Gen1)で接続しています。
接続がUSB Type-A(USB 3.1 Gen1)なので、最大転送速度は5Gbps(625MB/s)です。
実際にはそこまでの速度も出ず、読み込みも書き込みも40MB/s程度でした。
もともとUSBの速度が遅いせいか、書き込みキャッシュを有効にしても無効にしても書き込み速度は変化なしでした。
平均値は以下の通りです。
Read(MB/s) | Write(MB/s) | |
1回目 | 38.16 | 41.73 |
2回目 | 39.35 | 41.91 |
3回目 | 38.15 | 41.45 |
平均 | 38.55 | 41.70 |
ちなみに、USB Type-Aで本製品を接続した際、デスクトップに十分な性能を発揮できないという旨のメッセージが表示されました。
▼Apple「MacBook Pro (13インチ, 2019)」
最後に2019年5月発売の13インチMacBook Proで計測。
Thunderbolt 3対応のUSB-Cポートを搭載しており、規格はUSB 3.1 Gen2です。
なお、「CrystalDiskMark」はWindows版のみなので、Macでは「AmorphousDiskMark」で計測しました。
USB規格がUSB 3.1 Gen2なので、転送速度は10Gbps(1.25GB/s)ですが、計測では倍以上の速度が出ています。
実際にはUSB-CポートがデュアルレーンのUSB 3.1 Gen2×2なのかもしれません。
なお、Macの場合は書き込みキャッシュ有効化の設定は不要で、最初から書き込みも高速でした。
平均値は以下の通りですが、USB4ほど速くはないものの十分な速度といえます。
Read(MB/s) | Write(MB/s) | |
1回目 | 3088.66 | 2931.47 |
2回目 | 3085.23 | 2931.63 |
3回目 | 3084.30 | 2932.51 |
平均 | 3086.06 | 2931.87 |
テスト3【本体機能】:ケースが変形するのには何か意味がある?
結果:ケースを広げると排熱効率がアップします
ポータブルSSDなので本体機能といっても限られますが、BUFFALO「SSD-PE2.0U4-SA」はカバーをプッシュすることで広げることができます。
普段はカバーを閉じておくことで、よりコンパクトに持ち歩くことができます。
ケースを左右からプッシュして広げると内部の冷却ファンが回り、内部の排熱効果がアップする構造になっています。
ちなみに、ケースを広げる前と後で転送速度が変わるのかをLGの「gram(16T90Q-KA78J)」で試してみました。
▼ケースを閉じた状態の転送速度(冷却ファン:オフ)
Read(MB/s) | Write(MB/s) | |
1回目 | 3796.86 | 3153.61 |
2回目 | 3797.22 | 3155.61 |
3回目 | 3796.30 | 3148.88 |
平均 | 3796.79 | 3152.70 |
▼ケースを広げた状態の転送速度(冷却ファン:オン)
Read(MB/s) | Write(MB/s) | |
1回目 | 3796.15 | 3155.85 |
2回目 | 3797.50 | 3154.63 |
3回目 | 3797.27 | 3150.78 |
平均 | 3796.97 | 3153.75 |
計測の結果、ケースを広げても転送速度はほぼ一緒でした。
バッファローの公式ページにも「パフォーマンス低下を抑えます」と書かれているとおり、転送速度を上げるためではなく、熱による性能低下を防ぐための機能のようです。
実際、ケースを閉じたまま使い続けると、筐体がかなり熱を持つので、冷却ファンの効果は大きそうです。
テスト4【その他機能】:対応ソフトがいろいろあるけれど必要?
結果:必須ではありませんが使うメリットはあります
「書き込みキャッシュ設定変更ツール」を入手する際に利用しましたが、SSDの中に用意されている「download_page.exe」からバッファローの関連ソフトのダウンロードページを開けます。
ここには「書き込みキャッシュ設定変更ツール」以外にも、何本か対応ソフトが用意されています。一体どんなソフトがあるのか、それらは使うべきなのかを最後に見ておきましょう。
CopyBooster
PCにインストールしておくだけで、ファイルのコピーが高速化されるユーティリティソフトです。
インストール後は特に操作いらずなので、かなり手軽です。
ちなみに、ソフトのインストール前は、ファイルをコピーするとWindows標準のコピー情報ウィンドウが表示されます。
コピー速度は338MB/sと表示されています。
CopyBoosterをインストールした後でファイルをコピーすると、コピー情報ウィンドウがバッファローのものに変化します。
コピー速度は1451.09MB/sと表示されており、速度が4倍以上になっていることが分かります。
みまもり合図
SSDの自己診断機能「S.M.A.R.T.」の情報をもとに、異常を検知したらPCに通知してくれるソフトです。
SSDの健康状態が変化した際や、異常を検知した際だけに通知が表示されるので、普段は通知が煩わしいこともありません。
SSDをPCにつないだ状態で「みまもり合図」を起動すれば、いつでもSSDの健康状態を確認できるので、インストールしておくと安心です。
SecureLock Mobile2
ファイルを手軽に暗号化できるソフトです。
ソフトはSSD内にインストールされるので、暗号化したファイルと一緒に持ち歩けます。
ソフトを起動すると、「パスワード方式」と「パターン方式」が並んだウィンドウが表示されます。
このどちらかにファイルをドラッグ&ドロップすれば、簡単に暗号化できます。
パスワード方式にファイルをドロップすると、パスワードの設定画面が表示されます。
パターン方式の場合は9つの点が表示され、パターンの設定が可能です。
パスワードもしくはパターンを設定して「暗号化する」をクリックすれば、暗号化されたファイルがSSD内に保存されます。
暗号化されたファイルを元に戻すには、再びSSD内から本ソフトを起動して暗号化済みファイルをドラッグ&ドロップします。
使い方も簡単なので、重要なファイルを持ち歩くならインストールしておいた方がいいでしょう。
DiskFormatter2
バッファロー製USBドライブをフォーマットするためのソフトです。
SSDを右クリックして「フォーマット」を選べば、Windowsの標準機能でNTFS形式でのフォーマットは可能ですが、本ソフトを使うことで「NTFS」形式以外でのフォーマットが可能です。
SSDをWindows PCでしか使わないなら不要です。
データ消去ユーティリティー
SSD内のデータを復元できない状態で消去するためのソフトです。
本製品を誰かに譲るとか、中古ショップに売却するといった場合は、事前に必ずこのソフトでデータを消去しておくことをおすすめします。
【まとめ】頻繁に大容量データを持ち歩く人におすすめ
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- 使い勝手の手軽さ
- 転送速度の速さ
- 本体の付加機能
- 追加ソフトの充実度
結論からいうと、BUFFALO「SSD-PEU4Aシリーズ」は、SSDとして現状最強です。
今のところ、同程度のスペックを持ったポータブルSSDは市場にありません。
転送速度は高速で大容量ファイルでもあっという間にコピーして持ち歩けます。
ケースを広げて排熱効果を高める構造もなかなか優秀で、ファンの音もよく聞かないと気づかないほど静かです。
書き込みキャッシュの有効化や各種対応ソフトのインストールなど、使い始めにやや手間のかかる作業はありますが、大容量ファイルを頻繁に持ち歩く必要がある人にはおすすめです。
ちなみに、PS5でも動作確認済みなので、ゲームデータを持ち歩きたい人にも向いています。
ただし、1TBのSSDが1万円以下で買えることを考慮すると、そこまで速度を重視しないユーザーが使うには高価すぎるといえます。
このクラスの製品が今後市場に出てくれば、価格もある程度手頃になってくるはずなので、その際には改めて比較検証を行う所存です。
- おすすめポイント
-
- 転送速度がとにかく高速
- 大容量ファイルをコンパクトに持ち歩ける
- ケースを広げることで排熱効果がアップする
- 暗号化ソフトなどの対応ソフトが豊富
- 1TB・2TBから容量を選べる
- がっかりポイント
-
- ユーザーによっては価格が見合わない
- 接続するPC側の環境次第では性能を発揮できない
- 高速に書き込むには書き込みキャッシュの有効化が必要
- 対応ソフトのインストールがやや面倒
- 幅
- 63mm
- 奥行
- 118mm
- 高さ
- 16mm
- 重量
- 190g(約)
- インターフェース
- USB-C・USB4(Gen 3x2)/3.2(Gen 2x2)/3.2(Gen 2)/3.2(Gen 1)/3.1(Gen 2)/3.1(Gen 1)/3.0/2.0
- 電源
- USBバスパワー
- 動作保証環境
- 温度5〜35℃・湿度10〜85%
- 型番
- SSD-PE2.0U4-SA
データ転送に日々多くの時間を要しているという人にとっては、いくら高価であろうと欲しい製品でしょう。
以上、バッファロー「SSD-PEU4Aシリーズ」2TBモデルのご紹介&徹底検証の結果でした。
次世代のSSDの速さにご興味のある方は、本記事を参考に検討してみてはいかがでしょうか。
大事なのは、接続する機器同士やケーブルのUSB規格をきちんと合わせること。今回検証するBUFFALO「SSD-PE2.0U4-SA」の性能をフルに引き出すには、SSDと同じ規格である「USB4(Gen3×2)」に対応したUSB-Cポート付きの機器とケーブル(本製品では同梱)が必要ということです。