いつもの食パン…トーストで焼くだけですか?
食パンをトーストするには、トースターやオーブンレンジ、霧吹きやアルミホイルを使うなど、意外と多様な焼き方があります。実際のところ、いったいどの方法がもっとも美味しくなるのでしょうか?
食パンを美味しく焼き上げるのは霧吹き×トーストの2段ワザでした
そこで今回は、そのままの食パンと冷凍食パンの2パターンを以下の5つの方法で試してみました。
・グリルで焼く
・フライパンで焼く
・霧吹きしてトースター
・2枚重ねてトースター
・アルミをかぶせてトースター
結果、そのままでも冷凍でも美味しくなるのは、霧吹きをしたあとにトースターで焼く方法でした!
その理由は、霧吹きで生地をぬらすことで焼きすぎを防いで、もっちり仕上がるからです。
パンの「もちもち」感を楽しむなら霧吹きが簡単! ……ですが、さらに「もっともっちり」をご所望のもっちりマニアさんは、次の方法もお試しください。
水に浸してみたら…もっと「もっちり」になります!
霧吹き方式でもちもち感が味わえるなら、より水分を含ませたらどうなるのでしょうか? そう、水で浸すことで耳まで柔らかくなっちゃうんです。
おすすめの浸し方はこちら。
お皿に水を入れて、パンの両面を軽く浸します。浸し過ぎると焼けにくいのでご注意ください!
いつもよりちょっと長めに時間設定して焼き始めます。
トースターの中で水蒸気が発生してパンに適度な水分が加わるため、小麦の風味が復活します。またパンに適度な水分が加わり、耳まで柔らかくなりました。ちぎった時の生地の伸びが違います!
「もっちり食感」の作り方に詳しくなったところで、極めたいのが「焼き方」。続いて、焼きムラを解消する方法をご紹介します。
焼きムラをなくすには“アレ”を手前に置くだけ!
食パンをトーストした時に、焼きムラのストレスを感じたことはありませんか? 実は、何の道具も使わずに解消できるかもしれません。
方法は至ってシンプル、「パンの凹んだ方を手前に置いてみる」。これだけで……焼きムラが解消されるのです!
詳しくご説明いたしましょう。食パンは、膨らむ過程で上部のクラム(中の柔らかい部分)の密度が低く、下部のクラムの密度が高くなります。下の図でいうと、耳の真ん中が折れている方が上、一直線でざらざらな方が下です。下の方が目が詰まっていますね。
一方、オーブントースターは、手前よりも奥の方が温度が上がりやすくなる性質を持っています。
つまり、トースターの手前側に目が大きく熱が伝わりやすいパンの上部を、奥に目が細かく熱が通りにくい下部を向けると、焼きムラが少ないトーストが焼けるというわけ。ちょっとしたライフハックですね!
最後に、買いすぎてしまったパンを美味しく使い切るワザをご紹介します!
もし食パンがあまっていたら?パン粉にしてフライに使っちゃおう
家であまってるパンで、かんたんにパン粉ができちゃいます。このパン粉でフライを揚げると、既製品のパン粉にはないザクザク食感が生まれるんです!
作り方はとっても簡単です。
まず食パンの耳を切り落として、白い部分を大きめにちぎります。
そして1秒ずつ数回、ミキサーをかけます。
これだけで完成! とっても簡単に生パン粉ができました。
乾燥したパン粉を作りたいなら、食パンを大まかに切って乾燥させてから、ミキサーにかけたり、すり鉢ですればOK。どちらもないときはザルでこせば簡単に作れます。
いかがでしたか? 食パンをさらにおいしく食べたい! 食べきれずあまったパンがもったいない……。そんな人は、ぜひご紹介した方法をお試しください。