ホームそもそも除湿できる石ってなに?

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多孔質で空気中の水分を吸着できる除湿石

水を吸う石といえば、身近なものだと「珪藻土」が思い浮かぶでしょう。

珪藻土の表面には目に見えないほどの無数の小さな穴が開いており、その穴が水を吸うことで吸湿できるというものです。

珪藻土の主成分は「二酸化ケイ素」というもので、珪藻という生物の化石からなる堆積物からできています。

今回紹介する除湿石も仕組みは同じで、「石英」という二酸化ケイ素が結晶化した鉱物から作られます。

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石英の結晶。特に無色透明なものは水晶と呼ばれます

この石英に独自の熱処理加工を行い、人工的に超微細な穴を開けて「ナノ多孔質シリコン」というものにすることで、より高い吸湿性を実現したとのこと。

要するに、すごくいっぱい穴が開いているから、すごくいっぱい水分を吸える!ということです。

ホーム半永久的に使える除湿石「CUBE」

除湿石おすすめ SILENT DRY CUBE イメージ1
  • SILENT DRYCUBE
  • 検証時価格: ¥3,890
サイズ
5×3.2×2.5cm
重量
40g
吸湿量
9g±10%(25℃ 環境湿度85%RH)

こちらが今回紹介する製品「CUBE」です。前述のナノ多孔質シリコンでできた小型の除湿石で、主にカメラケースなどの調湿が必要なところに入れておくことで、吸湿してくれる製品です。

▼CUBEの販売状況など、詳細については下記URLよりLINE登録していただくと最新情報が届きます。
https://cube-dehumidification.buppan-s-saito.com/

電子レンジで加熱すれば、何度でも吸湿力が回復する

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電子レンジに入れて加熱できます

この製品の最大のメリットは、電子レンジで加熱すれば何度でも吸湿力が復活するという点です。

落としたり、ぶつけたりして傷がついたり、水に浸したりしない限りは半永久的に使えます。

適用空間は最大5リットルまでの密閉されたスペース。通常使用で約30日間効果が続きます。

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吸湿量を表示するインンジケーターは取り外し可能

本体には吸湿量を表示するインジケーターがついており、これが青色になったら加熱のタイミング。

電子レンジで200W〜300W(解凍モード)で5分、もしくは500W~600Wで2分30秒加熱すれば、吸湿力が回復します。

注意点として加熱する際は、インジケーターを必ず取り外しましょう

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インジケーターには耐熱性はありません

誤った使い方の例として、検証の際、インジケーターの取り外しを忘れて加熱してしまったときは、インジケーターが溶けてしまいました。忘れずに必ず取り外しましょう。

向谷文臣
MONOQLO編集部 デスク/ MONOQLO WEB編集部 デスク
向谷文臣 のコメント

うっかりインジケーターを取り外し忘れて加熱し、溶かしてしまいました。ついつい忘れがちなので、十分に注意しましょう。

レンジで加熱したあとは、本体が熱くなっているので冷めるまで10分程度待ってから取り出します。

その後、インジケーターを取り付けます。取り付けてから8時間ほどすれば、インジケーターが白色に変化します。

一般的な除湿剤と比べて使いやすいの?

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よく見かける除湿剤「シリカゲル」には、実は種類があります。

除湿剤といえば、よく目にする「シリカゲル」というものもありますよね。お菓子の袋などに入っているアレです。

実はこのシリカゲルも何度も再利用できる除湿剤です。これと比べて使いやすいかというのがこの製品の優位性を決めるポイントといえるでしょう。

これを確かめるには、シリカゲルの特徴について話さなければなりません。

シリカゲルには「A型シリカゲル」と「B型シリカゲル」という2種類が存在します。

A型とB型ではそれぞれ吸湿の仕方に違いがあります。

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これがA型シリカゲル。お菓子の袋などに入っているのをよく見かけます。

A型は低湿度な空間での除湿力に優れるのが特徴で、外気と遮断された高湿度になりにくい環境で湿度を低く保つのに向いています。そのため、お菓子の袋などに入っているのはこのA型です。

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これがB型シリカゲル。洋服の除湿シートなどで使われることも多いです。

B型は高湿度な空間での除湿力に優れるのが特徴で、さらに湿度が下がると放湿を行う性質があり、ある一定の湿度に保つのに向いています。

A型が低湿度でもガンガン吸湿する「乾燥」的な特徴なのに対して、B型は吸湿と放湿を行いながら一定の湿度に保つ「調湿」が特徴といえます。

また、再利用するための放湿の仕方にも違いがあります

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A型シリカゲルをフライパンで加熱する様子。

A型シリカゲルの放湿は150℃以上からはじまります。電子レンジやオーブン、フライパンで加熱すれば、放湿させることが可能です。

この際、シリカゲルの小さな粒を袋から取り出す必要があり、加熱温度を間違えると焦げて再利用できなくなるなど、再利用するのは結構面倒です。そのため使い捨て用として販売されているものも多いです。

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B型シリカゲルは乾燥した室内でも放湿は可能です。

B型シリカゲルは前述の特徴でも触れたように、自力で放湿を行います。そのため、湿度の低い晴れた日に袋のまま天日干しなどで放湿でき、A型に比べると手軽です

ただ、結構な時間がかかるというのがネックです。

とはいえ、非常に優れたシリカゲルにも再利用可能な回数には限度があります。メーカーによって目安とされる期間は様々ですが、おおよそ半年〜1年くらいで除湿能力が落ちてきます。

閑話休題。

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CUBEは5分レンチンすればOKです

再利用の簡単さでいえば、「CUBE」はレンチン5分ですごくラク! 「B型シリカゲル」は簡単だけど時間がかかる。「A型シリカゲル」はかなり面倒ということです。

しかもCUBEには再利用回数の制限はないので、シリカゲルよりも優れているといえるでしょう。

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CUBEを160倍に拡大した画像。表面はざらざらしており、この表面が傷つくと吸湿力が落ちる。

※厳密には、いわゆる寿命はないですが、長時間の使用や誤った取り扱いは、多かれ少なかれ表面を傷つけ、吸着機能を低下させることが避けられないため、少なくとも5年に一度は交換することをメーカーはお勧めしています

では、除湿能力についてはどうなのか。

ガチ検証の結果を見ていきましょう。

ホーム除湿能力の検証結果まとめ

結果:除湿能力はバツグンで、含んだ水分も加熱すればちゃんと蒸発します

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除湿能力の検証の様子。

ここからは除湿能力の検証結果について見ていきます。先に紹介したA型シリカゲル、B型シリカゲルとCUBEの除湿能力について検証を行いました。

検証方法は以下のとおりです。

除湿能力の検証方法について

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5リットルのガラス製密閉容器に入れて検証。

CUBEを200Wの電子レンジで5分間加熱後、10分間冷却しインジケーターを取り付け、5Lの密閉容器に入れる。8時間後、インジケーターが白色を示しているのを確認したものを使用する。

A型シリカゲルとB型シリカゲルはそれぞれ、購入時の密閉包装から取り出してすぐのものを使用する。

加湿器で十分に加湿した部屋に密閉容器を開いた状態で置き、各密閉容器内の湿度が同程度になった時点で、それぞれの容器に製品と湿度記録計を入れる。

その後、24時間放置し容器内の湿度変化を調べた。

▼湿度変化のグラフ

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開始時の各容器内の湿度は65%前後。

CUBEとB型シリカゲルは開始直後から吸湿しており、1時間後には25%程度まで湿度が下がっています

CUBEはその後もゆっくりと湿度が低下していき、4時間後には16%、8時間後には12%、13時間後に11%となったところから24時間後まで横ばいでした。

B型シリカゲルは25%程度まで下がった後、周りの湿度が低下したので、放湿をしながら25%前後の湿度を保ちつつ24時間後まで推移しています。

A型シリカゲルは高湿度な状態では吸湿速度はゆっくりですが、一定の速度でゆっくりと湿度が下がって行き、18時間後にB型シリカゲルの湿度を下回った後も吸湿を続けて、24時間後には18%となりました。

▼4時間ごとの湿度変化

製品名 開始時 4時間後 8時間後 12時間後 16時間後 20時間後 24時間後
CUBE 67% 16% 12% 12% 11% 11% 11%
シリカゲルA型 65% 51% 39% 31% 25% 21% 18%
シリカゲルB型 64% 23% 22% 23% 23% 23% 24%

低湿度な状態でも除湿能力を発揮するA型シリカゲルの特徴と高湿度な状態で除湿能力を発揮し、湿度が下がると一定の湿度を保とうとするシリカゲルB型の特徴がよく出ているといえます。

CUBEは各シリカゲルに比べて、質量が大きいため除湿能力が高く出るのは必然ですが、このデータからいえることは、高湿度な状態から高い吸湿性を持っていて、低湿度になった状態からも吸湿を続けているということが分かります。

松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

CUBEは、A型シリカゲルとB型シリカゲルそれぞれの良いところを併せ持ったような吸湿特性があることが伺えます。

除湿能力の回復量について

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電子天秤での質量計測の様子。

CUBEがある程度吸湿した状態から電子レンジで加熱した後、水分がどの程度蒸発しているのかを調べました。

200Wの電子レンジで5分加熱し、冷ますために10分間放置した状態のCUBEにインジケーターを取り付け質量を測定。

その後、大気中に72時間放置し質量を測定。その後、再び上記と同様の加熱工程を行い質量を測定しました。

製品名 初期質量 72時間後質量 含水量 加熱後質量 加熱後含水量 乾燥率(%)
CUBE 29.1112 30.7518 1.6406 29.1221 0.0109 99.3

初期質量の約29.1gから72時間後には約30.7gまで増加しており、約1.6g程度の水分を含んでいました。

その後、再び電子レンジで加熱した後の質量は約29.1gとなっており、しっかりと水分が蒸発してほぼ元の質量に戻っていることが分かります。

松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

電子レンジでの加熱で放湿し、ほぼ元通りになるようです。

ホーム除湿力も強力で使い勝手もいい超小型除湿石「CUBE」は買ってよし!!

モノクロ: 新製品ベストバイ[リボンなし]
除湿石おすすめ SILENT DRY CUBE イメージ1
  • SILENT DRYCUBE
  • 検証時価格: ¥3,890

総合評価: 4.50

除湿力
 5.00
使い勝手
 4.00

手軽に除湿できて使い勝手もいい!!

SILENT DRY 「CUBE」は、高い除湿力があり、湿度が気になるところに入れておくだけでしっかりと除湿してくれます。

繰り返し使用することができて、吸い込んだ水分を放湿する方法も電子レンジで加熱するだけなので非常に簡単です。

本体が小さく、重量も約40gと軽いので、カメラバッグや楽器ケースなど湿度が気になる所にサッと入れられて場所を取らないのも便利なポイントです。

おすすめポイント
  1. 高い除湿力
  2. 半永久的に繰り返し使える耐用年数の長さ
  3. 小さくて軽いので様々な場所に入れやすい
がっかりポイント
  1. 除湿力が高いため、長期間密閉された空間に入れておくと乾燥しすぎる可能性もあるので、その点は注意したい
サイズ
5×3.2×2.5cm
重量
40g
吸湿量
9g±10%(25℃ 環境湿度85%RH)
松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

きちんと低湿度を保ち、電子レンジでの加熱でしっかり乾燥すると思われます。

向谷文臣
MONOQLO編集部 デスク/ MONOQLO WEB編集部 デスク
向谷文臣 のコメント

放湿のための加熱方法も簡単かつ短時間で終わるのでとてもラク。小さいのでどこにでも入れられて活用方法が多いのも魅力です。

以上、SILENT DRY 「CUBE」のご紹介と徹底検証の結果でした。

本記事を読んでCUBEが気になった方は、2023年10月9日までマクアケにて国内先行販売を行なっているので、覗いてみてはいかがでしょうか。

▼もし販売期間外であれば、下記URLよりLINE登録していただくと再販売などの最新情報が届きます。
https://cube-dehumidification.buppan-s-saito.com/

大事なカメラや楽器などの湿度対策に悩んでいる方にぜひおすすめしたい逸品です。