【最新ふとん乾燥機】収納ラクで乾燥優秀なら象印マホービン！ガチ検証を大公開（家電批評）

ふとん乾燥機の効果って？

暑さもだんだん落ち着いてきて、あったかくてフカフカの布団が恋しい季節が近づいてきました。とはいえ、天候に左右されたり、花粉の付着が気になるなどの理由で、こまめに天日干しするのはなかなか難しいですよね。

そこでぜひ活用したいアイテムが、ふとん乾燥機です。

ふとん乾燥機は、ノズルから温風を出して布団を温め、湿気を飛ばして乾燥させる効果が期待できる家電なんです。また、高温の風を送ることでダニ退治にも効果があると言われています。

ふとん乾燥機にはどんな種類があるの？

ふとん乾燥機は、エアマットで温めるタイプとノズルから直接風を送るタイプの2つに大きく分かれます。

それぞれの特徴をご紹介しましょう。

タイプ1：エアマットタイプ

こちらは、付属品のマットを布団と敷布団の間にはさんで温風を送り込みます。このタイプのメリットは、しっかりとダニ対策ができることと、温風を均一に布団へ送れることです。布団の全方位をマットで包むことにより、ダニの逃げ道をなくします。

デメリットは、都度マットを敷いたり、使用後は空気を抜いてたたむ手間がかかるということ。また、布団よりマットが極端に小さいと意味がないので、あらかじめ本体サイズは確認しておく必要があります。

タイプ2：ノズルタイプ

こちらのタイプは、とにかく設置が早く簡単なのがメリット。ノズルを布団に差し込めばいいだけなので、手軽に利用できます。

しかし、エアマットタイプのように高温風を均一に送るのが難しいため、ダニの予防はできても駆除にはあまり効果がありません。

毎日こまめに乾燥させたいなら手軽な「ノズルタイプ」を、本格的にダニ対策をしたいなら「エアマットタイプ」を選ぶのをおすすめします。

象印マホービンより、手軽でコンパクトなふとん乾燥機「スマートドライ RF-UA10」が新登場！

画像は公式サイトより

2023年9月1日、象印マホービン株式会社のマットとホースがいらないふとん乾燥機『スマートドライ』シリーズに、コンパクトモデルの「RF-UA10」が新登場しました！

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サイズ

W20×D15×H33cm(約)

重量

3.4kg(約)

電源コード

2.0m

運転コース

乾燥：冬(50分)、夏(65分)／あたため：お急ぎ(15分)、しっかり(35分)／ダニ対策：(120分)／ 衣類・くつ：温風(120分)、送風(120分)

型番

RF-UA10

ふとんにマットを敷いてホースをセットする準備や、使用後のマット・ホースの収納といった手間を省いた本製品。

アタッチメント不要な「角度調整ノズル」を採用し、吹き出し口の角度を乾燥させたいものに合わせて調整することで、ふとん以外にも急ぎの洗濯物や靴にもマルチに活躍するそうです。

搭載されているコースは「ふとん乾燥」「ダニ対策」「ふとんあたため」「衣類・靴乾燥」など計7パターン。「羊毛」「羽毛」「綿」「化学繊維」などのふとんに使用できます。

「スマートドライ」シリーズの中でもコンパクト性を追求したモデルですが、小さなボディで布団の乾燥やあたためをしっかりしてくれるのでしょうか？

まずは乾燥＆あたため性能を、過去ベストバイと比較！

とりあえず、実際の効果が気になる！　ということで、象印マホービン「スマートドライ RF-UA10」使用前後の布団の湿度変化と温度変化を測定しました。

同時に、ワットモニターで消費電力も記録し、かかる電気代も算出しました。

参考までに、過去に家電批評ベストバイに輝いたふとん乾燥機のアイリスオーヤマ「カラリエ FK-RD1」と比較してみたいと思います！

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テスト1：どれぐらいカラカラに乾くの？

結果：過去ベストのアイリスよりも足元の湿度がしっかり下がった！

一定条件で湿潤させた敷布団の頭側に製品をセットし、使用開始時〜運転終了時の敷布団各所の湿度変化を測定しました。

▼アイリスオーヤマ（過去ベスト）：「冬」60分で運転

▼象印マホービン（新製品）：「冬」50分（高温風）で運転

頭側と中央の湿度はいずれも20%以下まで下がり、裏面の湿度はアイリスオーヤマの方が数%低くなりました。

大きく差がついたのは足元で、アイリスオーヤマはほとんど乾燥できなかったのに対し、象印マホービンはスタート時の83%から40%まで湿度が下がりました。

乾燥にかかる時間はアイリスオーヤマが60分、象印マホービンが50分で、新製品の方が短いです。

電気代については、象印マホービンの方が割高でした。

テスト2：布団はムラなくあたたまるの？

結果：アイリスの方が温度が高くムラも少なめでした

続いて、サーモカメラで温度変化をチェックしました。

▼アイリスオーヤマ：「あたため」20分

アイリスオーヤマの最高温度は52.5℃。広範囲が高温になり、加熱ムラは少なめでした。蛇腹ホースを伸ばすなどして吹き出し口の位置を調整すれば、さらに加熱ムラは抑えられるかもしれません。

▼象印マホービン：「あたため」35分（高温風）

象印マホービンの最高温度は、48.3℃。布団の左右でやや加熱ムラが生じました。

あたための所要時間はアイリスオーヤマの方が短く、電気代も抑えられるという結果になりました。

象印マホービン「スマートドライ RF-UA10」の使い勝手をテスト！

乾燥性能やあたため性能のテストの後は、操作性、セットのしやすさ、持ち運びなどの使い勝手を検証していきます。

自宅でホースノズルタイプのふとん乾燥機を愛用しているというプロ家電レビュアー・石井和美さんに、細部までチェックしてもらいました。

テスト3：表示の見やすさや操作性はどうなの？

結果：表示が大きくて見やすい。ボタンがシンプルで操作も超簡単！

操作ボタンは、「切」と「スタート／選択」の2つのみという、とってもシンプルな構造。モード表示の文字が大きく、選択中のメニューのランプが光るので、初見でも感覚的に操作できました。

また、操作ボタンの横に「ふとん検知センサー」があり、掛けふとんが本体にかぶさった時、音とランプの点灯でお知らせし、運転を停止してくれる機能も備えています。

家電レビュー歴10年以上のプロレビュアー

石井和美 氏 のコメント

温度など細かい設定はできないけれど、こだわりがない人にはコレで十分です。

テスト4：持ち運びはしやすいか

結果：軽量＆左右に持ち手が付いているから移動もラクちん

本体の重量は約3.4kg。フラットな形状で、左右に指を添える凹みがちゃんと付いているので、ズッシリ感はそこまで感じず、運びやすいです。

テスト5：セットの仕方は簡単なの？

結果：ササッと短時間でセットできるけど、温風を布団の隅々にまで行き渡らせるには工夫が必要かも

収納されたノズルは、角度調整が可能。最大まで開いたら、布団にセットします。

本体を倒して敷布団の端に置き、操作部に重ならないように掛布団をかけて、スイッチを入れます。

ちなみに、掛布団の長辺を敷布団のサイドに垂らした状態だと、掛布団の自重で風の通り道が塞がれてしまい、10分ほど作動させたとしても、足元まで温風が届かないという事案が発生しました。

筒を作るイメージで掛布団の長辺を敷布団の上に乗せましょう。

ベッドで使用する際は、掛け布団の長辺を敷布団の上にのせ、敷布団と掛布団の間に空間ができるように工夫する必要がありそうです。

家電レビュー歴10年以上のプロレビュアー

石井和美 氏 のコメント

ホースで風を送るタイプだと敷布団の上に置かずに使えますが、この敷布団の端に置くセット方法だと本体の両サイドがむき出しになるため、一度で隅々まで風を送れないのがネックです。

そこでメーカーが推奨しているのが、布団を上下半分ずつ温める方法です。

足元に2つ折りにした掛布団を置き、その下からノズルを通して風を送ります。

足元の温めが終わったら、布団をひっくり返して、今度は頭側に温風を送ります。

家電レビュー歴10年以上のプロレビュアー

石井和美 氏 のコメント

2回に分けて温めるのは面倒ですね。

靴の乾燥にも使えるそうですが、石井さんは「風が穏やかだし、温風がちゃんと中まで行き渡るか疑問」と評しました。

収納性やメンテナンスのしやすさは？

テスト6：電源コードの処理

結果：根元からひっこ抜けないけど、束ねて本体に引っ掛けられる

電源コードをまとめるためのバンドがついており、フックで本体に引っ掛けてすっきりとまとめられます。これなら本体とバラバラにならずに安心です。

テスト7：コンパクトに収納できるの？

結果：スマートな形状だから、棚の空きスペースにすっぽり収まった！

外形寸法は約20×15×33cm。ノズルをたたむとフラットな形状になるため、棚の隙間にコンパクトに収まりました。

家電レビュー歴10年以上のプロレビュアー

石井和美 氏 のコメント

これならベッドサイドや家具の隙間にも置きやすそうです。

テスト8：メンテナンスはしやすいの？

結果：ノズルの吹き出し口の掃除が大変そう

フィルターに溜まったホコリは掃除機で吸い込んでメンテナンスします。

吹き出し口に関しては、複雑な構造をしていてお手入れが大変そうです。

家電レビュー歴10年以上のプロレビュアー

石井和美 氏 のコメント

長期間使っていると油脂分などホコリ以外の汚れも溜まってくるはず。細かい格子状になっているので拭き取りにくそうです。

【まとめ】新製品はコンパクトさ＆乾燥性能が優秀！でベストバイに認定です

象印マホービン「スマートドライ RF-UA10」

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総合評価: 3.69

使い勝手

 4.33

収納・メンテナンス

 3.67

乾燥性能

 3.67

あたため性能

 3.25

象印マホービン「スマートドライ RF-UA10」は、掛布団の置き方やかけ方に多少の工夫が必要ですが、ノズルを開くだけというセットの手軽さは大きな魅力です。

乾燥性能については過去ベストのアイリスオーヤマ並みに健闘しましたが、あたため性能については少々加熱ムラができ、あと一歩及ばずといったところでした。

しかし、軽量かつコンパクトなつくりで、持ち運びのしやすさや収納性は文句なしですし、操作性もいたってシンプル。取り回しが良く、余計な手間をかけずにパパッと使いたいという需要にマッチするため、新製品ベストバイ認定となりました！

おすすめポイント

1. 操作が簡単
2. 軽量かつコンパクトで運ぶのがラク
3. 本体自体のセッティングは手間いらず
4. 収納に場所を取らない
5. 乾燥性能はまずまず

がっかりポイント

1. 細かい部位のお手入れはしにくい
2. 「あたため」モードでは加熱ムラができた

サイズ

W20×D15×H33cm(約)

重量

3.4kg(約)

電源コード

2.0m

運転コース

乾燥：冬(50分)、夏(65分)／あたため：お急ぎ(15分)、しっかり(35分)／ダニ対策：(120分)／ 衣類・くつ：温風(120分)、送風(120分)

型番

RF-UA10

家電レビュー歴10年以上のプロレビュアー

石井和美 氏 のコメント

エアマットタイプのように布団を覆うわけではないのでこの製品単体だとダニ対策としては完璧ではないですが、「ダニを増やさない」という意味では有用です。取説にも記載がありますが、ふとん乾燥機を使用した後の布団には必ず掃除機をかけて、ダニの餌となるダニの死骸やフンを残さないようにしましょう！

以上、ふとん乾燥機の新製品レビューでした。

象印マホービン「スマートドライ RF-UA10」は、ふかふかの布団で本格的な秋冬シーズンに備えたい人、コンパクトサイズのふとん乾燥機でダニ対策しようと思っている人におすすめの一台です！

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