高温多湿の国・ニッポン おすすめのジメジメ対策は?
季節によって快適に過ごせる湿度は変わってきますが、梅雨から夏にかけてだと、60%前後が理想的といわれています。
でも2017年6~8月の東京都の平均湿度を振り返ってみると、おおよそ78%。8月に絞ったデータにいたっては、平均83%を記録するなど、まるで街じゅうが風呂場のような状態でした。
東京都の月平均湿度(気象庁の過去のデータより)
ここまで湿度が高いと、不快指数もうなぎのぼり。体調まで崩してしまうこともあります。また、湿気は体調だけでなくお部屋のいろいろなところにも悪影響を与えます。
たとえば……
①カビの発生
湿気は衣類のニオイやカビの原因となります。「高湿度+高気温」はカビの大好きな環境! クローゼットや衣装ケース内は衣類同士の隙間が狭く、空気が通りにくいため、湿気が溜まってカビの温床になりがちです。また、物がギッシリ詰まった押入れなどもカビが繁殖しやすくなります。
カビは、衣類をダメにしてしまうだけではありません。カビの胞子が空気中に舞い、それを吸い込むと真菌症という病気になってしまうことも……。
②害虫の温床
衣類を食べる「衣類害虫」は高温多湿であるほど活発になります。そのため、梅雨から夏は“虫食いのシーズン”といわれるほど。
とくに、機密性の高い集合住宅は湿度が高くなりやすく、ダニや、カビを食べるチャタテムシなどの害虫が発生しやすくなります。
③結露
湿度が高いということは、お部屋の空気中の水分が多くなり過ぎているということ。その結果、結露が発生します。
窓に結露するとカーテンにカビが生え、押し入れに結露すると壁や布団などにカビが生える原因となってしまします。
④臭い・不快感
梅雨時など、外から帰って家のドアを開けたとき「なんだか不快だな」と思ったことはありませんか? 原因は部屋にこもった湿気の可能性が。
在宅時はエアコンの除湿モードや小まめな換気などで対策できますが、留守にしているときなどはそうもいかず……。帰宅時のモワッとした湿気、何とかして少しでも減らしたいですよね。
……そこで今回はイヤな季節を快適に過ごすために強い味方となってくれる「除湿剤」に注目!身近なお店で入手可能な25製品を検証し、おすすめ順ランキングを作成しました。
でもランキングの発表の前に「除湿剤のキホン」をご紹介したいと思います!
知っておきたい除湿剤の 基本的な特徴とポイント!
ひと口に「除湿剤」と言っても実はいろいろなタイプがあります。それぞれ用途が違うので、本来の用途と違うものを選んでしまうと結果が得られないことも……。
そこで、用途にあった正しい製品を選べるよう、除湿剤の特徴や種類を詳しくお伝えしたいと思います。
ポイント①除湿剤の“中身”は大きくわけると3タイプ
まずは「中身」の種類から。除湿剤の中身は大きく3タイプに分けられます。
中身① 水溶液が溜まるタイプ
容器の上段に湿気を吸う塩化カルシウムなどが入り、吸い取った水が下段に溜まるもの。床に直接置くタイプで、後で水を捨てる必要があります。
中身② ゼリーに変わるタイプ
吸い取った水分が漏れ出さないように、ゼリー状に変えるもの。シートタイプなど薄型なものが多く、クローゼットや引き出しに最適な形状です。
中身③ 水分を吸着するタイプ
お菓子などの乾燥剤としても有名な、シリカゲルを使用した除湿剤です。表面に小さな穴があいたスポンジ状になっているため、水分を取り込み逃しません。
ポイント②除湿剤の形状は主に4タイプ
中身の次は、除湿剤本体の形状とその特徴をみてみたいと思います。
除湿剤の形状は主に「置き型BOXタイプ」「吊り下げタイプ」「タンス・引き出しタイプ」「大判シートタイプ」の4タイプにわけられます。それぞれの特徴は以下の通りです。
形状① 置き型BOXタイプ
置き型BOXタイプの特徴
箱型の容器の上段に除湿成分が入っていて、吸い取った水分が下に溜まるようになっています。床上などに直接置いて使います。
吸湿量は500ml前後の製品が多く、ゼリータイプに比べると使用目安期間がやや長いようです。湿気は下に溜まりやすいので、除湿には置き型BOXタイプがマストと言ってもいいかもしれません。
より効果を高めたい場合は、ほかの形状の除湿剤との併用もおすすめです。
置き型BOXタイプのメリット
除湿した水分の量が目で見えるので、取り替え時期がわかりやすいです。また、目視できるので信頼感もあります。場所を選ばずどこにでも置けるので、台所や靴箱など幅広い場所で活躍します。
置き型BOXタイプのデメリット
紙製のフタが外れやすく、見た目がやや安っぽい点はイマイチかも。また、排水時は上部のシートをカッターなどで切る必要があるので少し面倒……。そして使用後、ゴミに出す際はお住いの地域によっては細かい分別が必要になるので注意が必要です。
※「置き型BOXタイプ」についてはコチラの記事で詳しくご紹介しています。
形状② 吊り下げタイプ
吊り下げタイプの特徴
水分がゼリーに変わるものが主流です。場所を取らないスリムな形状で、フックが付いているためクローゼットや洋ダンスに最適。吸湿量は100~200ml台の製品が多くなっています。
吊り下げタイプのメリット
消臭や防カビ機能つきのものが多く、除湿以外の衣類ケアも同時にできるのはうれしい! 薄型&コンパクトで邪魔にならず、ジメジメ臭もいっしょに撃退できるのが高ポイントです。
吊り下げタイプのデメリット
使用期間を過ぎるとゼリーが漏れ出すこともあるので、取り替え時期のチェックは必須です! また、中には防虫成分のニオイが強めのものもあります。
※「吊り下げタイプ」についてはコチラの記事で詳しくご紹介しています。
形状③ タンス・引き出しタイプ
タンス・引き出しタイプの特徴
湿気を吸着するシリカゲルを使用するものが多いです。小袋や薄いシート状のもののほか、収納のわずかな隙間にも置ける細い棒状のものもあります。鞄や靴、衣装の収納時に役立ちます。
タンス・引き出しタイプのメリット
シリカゲル使用なので安心感が高く、水分を吸着するタイプのシリカゲルを使った製品ならば中身が漏れ出す心配もありません。また、薄型なので収納の邪魔にならないのもいいところです。
タンス・引き出しタイプのデメリット
なかにはゼリーに変わるタイプもあるので注意が必要です。ゼリーは中身が漏れることがあるので、衣類に直接乗せたい場合は避けたほうがよいでしょう。天日干しで再生できるものもありますが、人によっては面倒と感じるかも……。
※「タンス・引き出しタイプ」についてはコチラの記事で詳しくご紹介しています。
形状④ 大判シートタイプ
大判シートタイプの特徴
除湿力が落ちたら、天日に干して何度も使えるという製品が多く、コスパがいいタイプです。どれも再生サインがついているので、干しどきもわかりやすくなっています。寝具の収納などに最適ですが、用途に応じてカットしても使えますよ。
大判シートタイプのメリット
ほかのタイプと比べ吸湿する面が広いので、高い除湿力が期待できます。広い場所でも使いやすく、押入れもしっかり除湿してくれます。好みの大きさに切ってもOKです!
大判シートタイプのデメリット
再生サインが1、2か所にしかないため、細かく切ると再生時期がわからなくなってしまうことも……。また、再生させるには晴れた日に半日以上干す必要があるので、その点は忙しい人には向かないかもしれません。
※「大判シートタイプ」についてはコチラの記事で詳しくご紹介しています。
除湿剤はどう使いわけるのが効果的?
除湿剤の大まかな特徴はお分かり頂けたかと思いますが、これらの除湿剤はどのように使い分ければいいのでしょうか? 暮らしのプロ・くろださんにうかがいました。
くろださんによると、多湿な場所には2タイプを併用するのが上手な使い方とのこと!
水は空気よりも重いので、湿気は下のほうに溜まります。そのため、クローゼットや押入れなど空気の循環が悪く湿度が上がりやすい場所では、上のほうに設置する吊り下げタイプやシートタイプだけでは湿気が取り切れないこともあります。
また、シートタイプの保管には密封袋が必須です。置き型BOXタイプは容器のフィルムを剥がしてから除湿がはじまりますが、吊り下げやシートタイプは空気に触れた時点で除湿がはじまってしまいます。
シートタイプは、一度に使わない場合はチャック付きの袋などに入れて密封して保管しましょう!
【25製品徹底検証】4項目を 100点満点で採点しました
先にご紹介した「置き型BOXタイプ」「吊り下げタイプ」「タンス・引き出しタイプ」「大判シートタイプ」の4つの形状の除湿剤25製品を集め、実際にどれがおすすめなのか比較検証しました。
実際に除湿剤を選ぶにあたって重要になる以下4つのポイントを検証して、100点満点でランキング化しました。
除湿力:40点
水で濡らした布を密封袋に入れた状態と、除湿剤を入れた30分後の湿度を計測し、何%低減したかで即効性をチェック。即効性を点数化しました。
使いやすさ:30点
大きさや形状から設置のしやすさをチェックしたほか、ニオイの有無や取り替え時・処理時の手間などを評価しました。
付加機能:20点
防カビ・消臭・防虫などの除湿以外の機能がある製品は加点しました。そのほか、他製品にない特徴があるものは高評価としました。
購入しやすさ:10点
使用目安期間や吸湿目安量から見たコスパをチェック。店頭での買い求めやすさで評価しました。
ではさっそく、日本の住まいにピッタリな除湿剤はどれなのか? ランキングを発表します!
【1位】平均以上の除湿力なのに 最安値! 西友「きほんのき」
西友
きほんのき 除湿剤 無香タイプ
実勢価格:128円
タイプ:置き型BOX
吸湿量:約400ml×3個パック
使用目安期間/個:約2~5か月
平均以上の除湿力、小ぶりなサイズ感、取り替え時期がわかりやすい形状、購入しやすいコスパと、バランスが非常によかったのが西友の「きほんのき 除湿剤」です。
400mlと全製品の中でもコンパクト。シンクの下や下駄箱など、狭い場所でも使えそうです。
目安水位と容器のくぼみが一致していて、取り替え時期がわかりやすいカタチ。この点はこちらの製品のみで、どの角度からでも取り替え時期がわかりやすい点が高評価でした。
【2位】置き型で1位の除湿力 「ドライペット スキット」
エステー
ドライペット スキット
実勢価格:517円(172円 / 1セットあたり)
タイプ:置き型BOX
吸湿量:約420ml×3個パック
使用目安期間/個:約3~6か月
※リンク先は3個パック×3個入の商品ページになります
置き型BOX部門の平均除湿力は13.3%でしたが、こちらはなんとその約2.5倍! 大きさも420mlと小ぶりで、省スペースなので、狭めの部屋や、ひとり暮らしの人にオススメです。物が多いクローゼット、シンクや洗面台の下、下駄箱など、狭い場所にも使えます。
容器が長方形なので、場所を取りません。壁に沿わせてぴったり置けます。1個50円台というコスパも魅力です。
【2位】枕の湿気などに最適 「ぐんぐん吸いこむ大判シート」
エステー
ドライペット ぐんぐん吸いこむ大判シート
実勢価格:521円
タイプ:大判シート
サイズ:30×60cm
吸湿量:約70ml×2シート
使用目安期間/シート:約1年
※Amazonあわせ買い価格です。
大判というにはやや小さめですが、30分足らずで57%下げるというダントツの除湿力を見せつけた「ドライペット ぐんぐん吸いこむ大判シート」。汗をかいた枕などにかけておけば、除湿と同時に消臭もしてくれます。
他の大判よりは小さめなので、折りたたんでも厚みが出ないのが、かえって使いやすいです。
さらに優秀なのは、忘れがちな使用開始日を書き込めること。書き込めるのはこの商品だけで、このさりげない気遣いが便利です。コスパも良く1年使えて439円は、間違いなく“買い”です。
4位: 【4位】コンパクトなのに高除湿力
フマキラー「激乾 洋服ダンス用」
フマキラー
激乾 洋服ダンス用
実勢価格:1347円(674円 / 1セットあたり)
タイプ:吊り下げ
サイズ:幅約16.4×高さ約32cm
吸湿量:約200g×2個
使用目安期間/個:約1~3か月
※リンク先は2個入×2個入の商品ページになります
フマキラー「激乾 洋服ダンス用」は、除湿力は22%減! 厚みは1個1cm弱とスリムなので、収納の邪魔をしません。
服が多い人も、これなら場所を取らずに済みます。
吊り下げタイプは、仕切りがないと薬剤が下に溜まり厚みが出てしまいますが、こちらは2つに区切られているため、薬剤が下に溜まってしまうことがありません。さらに、消臭・防カビ効果もついているのが高ポイントです!
5位: 【5位】カバンや靴の収納にも!
セイナン「家庭の除湿剤+防虫」
セイナン化成
家庭の除湿剤+防虫 小袋タイプ
実勢価格:980円
タイプ:タンス・引き出し
サイズ:幅約10×高さ約15cm
吸湿量:約26ml×10個
使用目安期間/個:約1年
セイナン化成の「家庭の除湿剤+防虫 小袋タイプ」は、液漏れがないのが安心。20%減と除湿力も高めです。
また、使用期間が1年なので、入れ替えの時期を把握しやすいのがいいところ。毎年の大掃除や入梅など、入れ替えのタイミングを決めておくと忘れずに済みますね。
ホッカイロほどのサイズで、引き出しの中でかさばらない点が高ポイント。また、消臭・防カビ効果があるので、革のカバンや靴の収納にもオススメです。
6位: 【6位】吊り下げタイプでNo.1
の除湿力「備長炭ドライペット」
エステー
備長炭ドライペット クローゼット用
実勢価格:576円
タイプ:吊り下げ
サイズ:幅約23.5×高さ約33cm
吸湿量:約240g×2枚
使用目安期間/枚:約1~2か月
※Amazonあわせ買い価格です。
吊り下げ部門の除湿力テストは平均15.5%。その中で、エステー「備長炭ドライペット クローゼット用」は、湿度44%減と、なんと約3倍の高除湿力を誇りますした。
さらに、備長炭による脱臭効果も期待できます。パッケージには「汗臭に効く」と記載があり、暑い時期にうれしい一品です。
7位: 【7位】付加価値は唯一無二!
オカモト「水とりぞうさん」
オカモト
水とりぞうさん
実勢価格:934円(467円 / 1セットあたり)
タイプ:置き型BOX
吸湿量:約550ml×3個パック
使用目安期間/個:約3~6か月
※リンク先は3個パック×2個入の商品ページになります
除湿力は平均以下と、結果はイマイチでしたが、付加機能のポイントが高かったのがオカモト「水とりぞうさん」。置き型タイプは、どれも上の透湿シートを切って排水する点がちょっとメンドウですが、こちらは、シールを剥がせば簡単に水が捨てられます。廃棄の際の手間を考えるならコレはラクです!
ハサミいらずで、シールを剥がして排水するタイプはこの製品のみでした。
ただ、容器のふちが湾曲しているからか、紙のフタがやや外れやすいのでご注意ください。
8位: 【8位】衣類の黄ばみ・カビも防止
白元アース「フローラルドライ」
白元アース
ドライ&ドライアップ
フローラルドライ クローゼット用
ホワイトアロマソープの香り(2シート入)
実勢価格:597円
タイプ:吊り下げ
サイズ:幅約23.3×高さ約32cm
吸湿量:約250g×2シート
使用目安期間/シート:約1~3か月
除湿力は、2%減と即効性はありませんが、衣類の黄ばみ防止効果は、この製品のみの大きな特徴。カビ対策もできて、Yシャツなど衣類のケアもバッチリです。
清潔感のあるほのかな香りが好印象。顔を近づけてはじめてわかる程度の微香タイプで、万人受けする香りです。
8位: 【8位】瞬発力が見事!
「カラリン除湿シート」
小久保工業所
カラリン除湿シート タンス引き出し用
実勢価格:502円
タイプ:タンス・引き出し
サイズ:幅12×高さ38cm
吸湿量:記載なし×3個
使用目安期間/個:約1年
中の粒の色が変わったら天日に干して再使用するタイプです。除湿力37%減と、タンス・引き出しタイプ部門内1位の除湿力を誇りました。即効性がありますが、その分、数日で粒の色が変化するので、小まめに干す必要があります。
折っても伸ばしても入れることができ、衣装ケースにもぴったり入ります。脱臭&防カビ効果で衣類を守ってくれるのも嬉しい!
10位: 【10位】炭配合で脱臭効果もある
白元アース「ノンスメルドライ」
白元アース
ノンスメルドライ 大判シート
実勢価格:365円
タイプ:大判シート
サイズ:90×30cm
吸湿量:約110ml×1シート
使用目安期間/シート:約6か月
白元アース「ノンスメルドライは、37%減と除湿力が高く、吸湿量も110mlと多めという結果に。細長い形状になっていて、折り畳めば引き出しにも入れやすいのがうれしいところです。
6か月使えて経済的です。除湿力が高く、2枚入りで378円なので、6か月も持ったら十分元が取れちゃいますね。
10位: 【10位】防ダニ効果もあり
豊田化工「しっかりママ」
豊田化工
しっかりママ 押入れ圧縮袋用
実勢価格:702円
タイプ:大判シート
サイズ:70×90cm
吸湿量:約125ml×2シート
使用目安期間/シート:約1年
面積がかなり広く、湿度37%減と除湿力も十分。2枚同時に使えば、ベッドの上にも被せられる大きさです。防ダニ効果がありますが、3か月で終わってしまうのが惜しい!
12位: 【12位】狭い台所や洗面台に
最適な「ドライ&ドライUP」
白元アース
ドライ&ドライUP コンパクト
実勢価格:198円
タイプ:置き型BOX
吸湿量:約400ml×3個パック
使用目安期間/個:約2~5か月
白元アース「ドライ&ドライUP コンパクト」は、角に置きやすい六角形で、高さもないので、狭い設置スペースにオススメです。
ひとり暮らしのお部屋にもぴったり。ただし、除湿力テストは3%減と平均値以下……。即効性はありませんが、長く置いておけば、変わるかも。
12位: 【12位】再生時期が一目でわかる
「くり返し使える消臭除湿シート」
ニトリ
くり返し使える消臭除湿シート
実勢価格:328円
タイプ:タンス・引き出し
サイズ:幅12×高さ38cm
吸湿量:記載なし×4枚
使用目安期間/枚:約1年
ニトリの「くり返し使える消臭除湿シート」は、除湿力は14%とやや平均を下回りますが、1年間繰り返し使えてこの価格はお買い得です。
再生サイン付きで、再生時期がひと目でわかりやすいのは高ポイント。安価なのに優秀です。
14位: 【14位】最大8か月使える
「アドグッド除湿剤」
紀陽除虫菊
アドグッド除湿剤
実勢価格:422円
タイプ:置き型BOX
吸湿量:約800ml×3個パック
使用目安期間/個:約4~8か月
こちらは、取り替えの手間が少ない大容量で、800mlも除湿してくれます。紙をカットする必要のないプラスチックのフタも高ポイントです。
除湿力は3%減と、即効性はありませんでしたが、置き型BOXタイプで、防カビができるのはコレだけ。消臭機能もつき、1箱3役という付加機能が満載の一品です。洗えないスーツのケアにもよさそう。
14位: 【14位】多湿な場所におすすめ
キャンドゥ「たっぷり除湿剤」
キャンドゥ
たっぷり除湿剤
実勢価格:108円
タイプ:置き型BOX
吸湿量:約800ml(1個)
使用目安期間/個:約3~4か月
置き型部門の平均と比べ、除湿力は約2倍と大容量! でも、使用目安期間は短く長持ちはしないため、多湿な場所で即効性を求める人にオススメです。プラスチックのフタで、紙のフタのように切り取る手間がなく、頑丈で扱いやすいのもいいところ。
14位: 【14位】好きな分だけ使える
セブン「シートタイプ除湿剤」
セブンプレミアム
シートタイプ除湿剤
実勢価格:512円
タイプ:タンス・引き出し
サイズ:幅約10.5×高さ約15cm
吸湿量:記載なし×12シート
使用目安期間/シート:約1~2か月
※パッケージが変更されています。
セブンプレミアムから出ている除湿剤は、23%減と除湿力は優秀です。大容量なので家中の引き出しに入れちゃいましょう。
シートタイプで、袋にチャックがついているのはコレだけ! 安心して保管でき自分のペースで使えます。
ゼリータイプなので、使用目安期間を過ぎると、液漏れをするケースがあるそう。小まめにチェックし、ゼリー状になったらすぐ入れ替えましょう。
17位: 【17位】惜しみなく使える安さ
トップバリュ「除湿剤」
トップバリュ
除湿剤
実勢価格:158円
タイプ:置き型BOX
吸湿量:約500ml×3個パック
使用目安期間/個:記載なし
除湿力テストは15%減と平均をやや上回ったトップバリュ。大きな特徴はありませんが、シンプルで失敗はないという印象です。使用目安期間が未記載な点は、わかりにくく残念……。
中くらいで使いやすいサイズです。下駄箱などには入れにくいけれど、部屋で使うのにはちょうどいいサイズ感です。
18位: 【18位】小さめサイズ優先なら
ダイソー「除湿剤吊り下げ用」
ダイソー
除湿剤 吊り下げ用
実勢価格:108円
タイプ:吊り下げ
サイズ:幅約11.5×高さ約22.5cm
吸湿量:約120ml(1シート)
使用目安期間/シート:約2~3か月
シンプルなデザインが好印象なダイソーですが、除湿力テストは0%と変化がなく、即効性はありません。主張しないデザインと小さめのサイズ感がいいだけに残念……。
フックの径が小さいので、太めのバーには引っ掛けられません。突っ張り棒などに通して使いましょう。
18位: 【18位】除湿力は高め
ダイソー「炭湿気取り」
ダイソー
炭湿気取り
実勢価格:108円
タイプ:置き型BOX
吸湿量:約600ml(1個)
使用目安期間/個:約3~4か月
23%減という高除湿力と、プラスチックのフタが優秀。ただ、大容量なわりに長持ちはしないようです。炭を使っているので、脱臭もできるとなお良かったかも。
20位: 【20位】凸凹のある丈夫なシート
「シリカクリン 激取りMAX」
テクナード
シリカクリン 激取りMAX 大判シート
実勢価格:1569円
タイプ:大判シート
サイズ:50×72cm
吸湿量:170ml×1シート
使用目安期間/シート:約6~12か月
除湿力は15%と、平均を下回りましたが、厚みがあり丈夫そうです。
他製品の不織布のような素材と異なり、凹凸部分にシリカゲルが詰まったかなり分厚いシート。何度も再生することを考えると、丈夫な点は好印象です。
21位: 【21位】即効性はないかも…
matsukiyo「除湿剤」
マツモトキヨシ
MK 除湿剤
実勢価格:178円
タイプ:置き型BOX
吸湿量:約550ml×3個パック
使用目安期間/個:約2~5か月
※パッケージが変更されています。
場所を取らずすっきり置ける四角形タイプです。また、購入しやすいところも評価を得ました。ただ、除湿力の即効性は見られず。長期間使えば違うのかもしれません。
22位: 【22位】詰替できるエコタイプ
ニトムズ「除湿棒」
ニトムズ
除湿棒 タンス下駄箱用
実勢価格:289円
タイプ:タンス・引き出し
サイズ:幅6×奥行5.5×高さ27cm
吸湿量:約270ml(1個)
使用目安期間/個:約4か月
中身を詰め替えることができ、エコな除湿剤です。棒状で場所を取らないため、洋服ダンスや引き出しの隙間に入るのも高ポイントです。ただ、除湿力は0%と変わりませんでした。
容器に対して袋が大きく、折り畳む形になるので、薬剤が中で寄ってしまいます。薬剤が片寄ると除湿力にバラつきが出そう……。
23位: 【23位】再生サインが2か所
「サラール 除湿消臭シート」
東和産業
サラール 除湿消臭シート
実勢価格:541円
タイプ:大判シート
サイズ:90×90cm
吸湿量:未記載(1シート)
使用目安期間/シート:記載なし
シートタイプの中では、サイズは一番大きいですが、除湿力はやや低め。また、「水に濡らすと繊維がゼリー状になる」との注意書きがあるのが気になります。除湿剤なのに水に弱いの……?と疑問が残りました。
今回の除湿テストのあと、1日放置したら、再生シグナルがピンクに変わっていました。かなり小まめに干す必要があるようです。
24位: 【24位】芳香成分が強烈!
白元の「炭と白檀の香り」
白元アース
ノンスメルドライ 炭と白檀の香り
実勢価格:332円
タイプ:置き型BOX
吸湿量:約420ml×3個パック
使用目安期間/個:約2~6か月
部屋に置いて外出すると、2時間後、玄関までニオイが漂うほど香りが強烈! ここまで香りが強いと、クローゼットには置きにくいかもしれません。狭い場所ではオススメできない製品です。
25位: 【25位】防虫剤っぽいニオイ…
「水とりぞうさんクローゼット用」
オカモト
水とりぞうさん 防虫付クローゼット用
実勢価格:700円
タイプ:吊り下げ
サイズ:幅約14×高さ28cm
吸湿量:約280g×2シート
使用目安期間/シート:約6か月
使用目安期間が長いのはいいのですが、除湿力テストは変化がなく、即効性はありませんでした。
防カビ、消臭効果があるものの、いかにも防虫剤!という薬品くささ。衣類にニオイがついてしまいそうで、使いにくいです。
どのタイプもコンパクトな ものが優秀という結果でした
以上、25製品の検証結果をご紹介しましたが、こちらを見て分かるのは、コンパクトなものが優秀であるということ。
各タイプ別の1位を見てみると、置き型BOXタイプの「西友 きほんのき 除湿剤 無香タイプ」、「フマキラー 激乾 洋服ダンス用」、タンス・引き出しタイプの「セイナン化成 家庭の除湿剤+防虫 小袋タイプ」、大判シートタイプの「エステー ドライペット ぐんぐん吸いこむ大判シート」、どれをとっても小さめのものが高評価を得ていました。
なんとなく「大きいほうが除湿力が高く、取り替えの手間も省けそう」というイメージがありましたが、必ずしも「サイズが大きい=除湿力が高い」ではないことが判明。大容量でも使用目安期間が短い製品もありました。
最初にも触れましたが、しっかり除湿したいなら置き型タイプはマスト。他のタイプの保湿剤と組み合わせて使うのが正解です。こちらをご参考に、ぜひ今シーズンを爽やかに過ごしてくださいね!
多湿な場所には置き型BOXタイプを必ず使用し、そのうえで、吊り下げタイプやシートタイプを併用すると、より高い除湿効果が期待できますよ。