大判シートタイプの特徴と選び方は?
除湿剤は「置き型BOXタイプ」「吊り下げタイプ」「タンス・引き出しタイプ」「大判シートタイプ」と、さまざまな形状のものがあり、それぞれ特徴が異なります。
今回は「大判シートタイプ」の特徴と、おすすめの製品をご紹介します。
①特徴
除湿力が落ちたら、天日に干して何度も使えるという製品が多く、コスパがいいタイプです。どれも再生サインがついているので、干しどきもわかりやすくなっています。寝具の収納などに最適ですが、用途に応じてカットしても使えますよ。
②メリット
ほかのタイプと比べ吸湿する面が広いので、高い除湿力が期待できます。広い場所でも使いやすく、広い押入れもしっかり除湿してくれます。好みの大きさに切ってもOK。
③デメリット
再生サインが1、2か所にしかないため、細かく切ると再生時期がわからなくなってしまいます。また、再生させるには晴れた日に半日以上干す必要があるので、忙しい人には向かないかも。
他3タイプ(置き型BOXタイプ、吊り下げタイプ、タンス・引き出しタイプ)の詳細は以下の記事をご参照ください。
【5製品検証】4項目を100点満点で採点しました
検証は、識者の協力を得て、以下4つの項目を100点満点でランキング化しました。
除湿力:40点
水で濡らした布を密封袋に入れた状態と、除湿剤を入れた30分後の湿度を計測し、何%低減したかで即効性をチェック。即効性を点数化しました。
使いやすさ:30点
大きさや形状から設置のしやすさをチェックしたほか、ニオイの有無や取り替え時・処理時の手間などを評価しました。
付加機能:20点
防カビ・消臭・防虫などの除湿以外の機能がある製品は加点しました。そのほか、他製品にない特徴があるものは高評価としました。
購入しやすさ:10点
使用目安期間や吸湿目安量から見たコスパをチェック。店頭での買い求めやすさで評価しました。
では、いよいよ「大判シートタイプ」除湿剤ランキングの発表です!
【1位】枕の湿気などに最適「ぐんぐん吸いこむ大判シート」
エステー
ドライペット ぐんぐん吸いこむ大判シート
実勢価格:521円
タイプ:大判シート
サイズ:30×60cm
吸湿量:約70ml×2シート
使用目安期間/シート:約1年
※Amazonあわせ買い価格です。
大判というにはやや小さめですが、30分足らずで57%下げるというダントツの除湿力を見せつけた「ドライペット ぐんぐん吸いこむ大判シート」。汗をかいた枕などにかけておけば、除湿と同時に消臭もしてくれます。
他の大判よりは小さめなので、折りたたんでも厚みが出ないのが、かえって使いやすいです。
さらに優秀なのは、忘れがちな使用開始日を書き込めること。書き込めるのはこの商品だけで、このさりげない気遣いが便利です。コスパも良く1年使えて439円は、間違いなく“買い”です。
【2位】炭配合で脱臭効果もある白元アース「ノンスメルドライ」
白元アース
ノンスメルドライ 大判シート
実勢価格:365円
タイプ:大判シート
サイズ:90×30cm
吸湿量:約110ml×1シート
使用目安期間/シート:約6か月
※Amazonあわせ買い価格です。
白元アース「ノンスメルドライは、37%減と除湿力が高く、吸湿量も110mlと多めという結果に。細長い形状になっていて、折り畳めば引き出しにも入れやすいのがうれしいところです。
6か月使えて経済的です。除湿力が高く、2枚入りで378円なので、6か月も持ったら十分元が取れちゃいますね。
【2位】防ダニ効果もあり豊田化工「しっかりママ」
豊田化工
しっかりママ 押入れ圧縮袋用
実勢価格:3920円(1307円 / 1セットあたり)
タイプ:大判シート
サイズ:70×90cm
吸湿量:約125ml×2シート
使用目安期間/シート:約1年
※3個セットの購入ページに移動します。
面積がかなり広く、湿度37%減と除湿力も十分。2枚同時に使えば、ベッドの上にも被せられる大きさです。防ダニ効果がありますが、3か月で終わってしまうのが惜しい!
4位: 【4位】凸凹のある丈夫なシート
「シリカクリン 激取りMAX」
テクナード
シリカクリン 激取りMAX 大判シート
実勢価格:1569円
タイプ:大判シート
サイズ:50×72cm
吸湿量:170ml×1シート
使用目安期間/シート:約6~12か月
除湿力は15%と、平均を下回りましたが、厚みがあり丈夫そうです。
他製品の不織布のような素材と異なり、凹凸部分にシリカゲルが詰まったかなり分厚いシート。何度も再生することを考えると、丈夫な点は好印象です。
5位: 【5位】再生サインが2か所
「サラール 除湿消臭シート」
東和産業
サラール 除湿消臭シート
実勢価格:541円
サイズ:90×90cm
吸湿量:未記載(1シート)
使用目安期間/シート:記載なし
シートタイプの中では、サイズは一番大きいですが、除湿力はやや低め。また、「水に濡らすと繊維がゼリー状になる」との注意書きがあるのが気になります。除湿剤なのに水に弱いの……?と疑問が残りました。
今回の除湿テストのあと、1日放置したら、再生シグナルがピンクに変わっていました。かなり小まめに干す必要があるようです。
大判シートタイプは、再生サイン2ヶ所あると便利
好きなサイズにカットして使えて、干せば何度も再生できる便利な「大判シートタイプ」。ただ、シートに再生サインが1か所しかない場合、切り離すと再生時期がわからなくなってしまいますので、選ぶ際は、再生サインが2ヶ所あるものを選びましょう。
再生サインが1か所の製品が多いので、ご注意を。
以上、「大判シートタイプ」の除湿剤BEST5をご紹介しました。シートタイプは、いろいろな場所で使える上、再生もできてとっても便利。ぜひお試しくださいね!