布専用の両面テープとボンドで巾着ができちゃう!
自分にピッタリのオリジナルアイテムが手に入るのが、ハンドメイドの魅力ですよね。
厚紙で作った箱に布などであしらいを施すフランス伝統工芸「カルトナージュ」。その技法を応用した「縫わないバッグ(=グルーバッグ®️)」を知っていますか?
雑誌「LDK」では、「縫わないバッグ(=グルーバッグ®️)」の作り方を講師の濱中和子さんに教えていただきました。
表地用の柄のある布と、裏地用の無地の布を用意し、製図をダウンロードし布を指定のサイズにカット。
両面テープの幅のサイズに合わせてのり代を取るので、貼り合わせも簡単です。
ダウンロード素材はこちら
主な材料と道具
布専用の両面テープとボンドを用意
布はもちろん、両面テープやボンドが必須になりますが、その他の専用の道具は不要です。
「シームオープナー」は手アイロンのようにして折り目をつける道具ですが、定規や指でしっかり押さえれば必要ではありません。ヘラはボンドを塗布するために使いますが、竹ぐしでも対応可能です。
ボンドと両面テープの使い方
縫わない代わりに使うのが、布用の両面テープとボンド。両面テープは面で留めたいときに、ボンドは動きのある場所に使用するなど、それぞれの特徴に合わせて使い分けをします。
両面テープは洗濯可能ですが、接着力が下がるので洗濯は避けたほうが無難です。
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ポイント1:接着力が高いので、ハサミでカットして
基本的に両面テープはハサミでカット。接着力が高いため、手でちぎると接着面が手にくっつき、とりづらいので注意。
ポイント2:剥がしやすくするため、しっかり圧着する
両面テープを接着後、しっかり圧をかけておけばライナーをサッと剥がせます。
ポイント3:布を重ねてからライナーを剥がすと仕上がりがキレイ
ライナーを剥がしてから接着するのではなく、接着面を重ね合わせてからライナーを剥がすと、布がズレることなくキレイに接着できます。
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ポイント1:木工用ボンドよりも仕上がりが断然キレイ
手芸用や木工用ボンドを布に使用すると裏移りし、乾くと硬くなってしまいますが、レチックスボンドなら裏移りなく、仕上がりもソフトです。
ポイント2:伸びがいいので、竹ぐしでも広範囲に塗布可能
ヘラ(上の画像の左側)を使用してもいいですが、ボンドは粘度が高く伸びがいいので、 竹ぐし(上の画像の右側)1本でさまざまな場所に塗布可能です。
ポイント3:ヘラや竹ぐしについたボンドはウェットティッシュでオフ
ヘラや竹ぐしにボンドをつけたままだと、そのまま固まってしまうのでNG。ウェットティッシュで拭けば簡単にオフできます。
縫わない巾着バッグ(グルーバッグ®️)の作り方は?
のり代を取り、両面テープを貼る
表地用として柄のある布と裏地用の無地の布を用意し、公式HPの製図に従って布をカット。両面テープの幅のサイズに合わせてのり代を取り、折り目をつけます。
STEP1
布の表(柄側)の四辺の断ち落とし線に沿って両面テープを貼る。のり代を両面テープのサイズに合わせると、測る必要がなく便利。今回は10mm。
STEP2
四隅は両面テープが重ならないように貼る。重ねてしまうとライナーを剥がしにくくなり、重なった分だけ仕上がりに厚みが出てしまうので注意。
STEP3
折り目を両面テープの端ギリギリで折ると粘着面が表に影響してベタつくので、目分量で2mmほど余白をもたせて折る。
STEP4
のり代を内側に折りこんだら、 シームオープナーなどでしっ かり折りグセを。アイロンを使ってもいいですが、しっかり折れれば使わなくてもOKです。
STEP5
両面テープを貼らない裏地は、表地の折り目と同じように1cm+2mmで線を引き、同様に縫い代を折り、シームオープナーで折りグセをつける。
STEP6
表地と裏地それぞれ四辺とも1.2cmののり代が折れた状態。重ね合わせるときにクリップで留めるのでキレイに折り目がついていなくても大丈夫です。
表地と裏地を貼り合わせる
表地と裏地の四辺をしっかり重ね合わせてクリップで留め、両面テープを剥がして接着します。コツをつかめば、ライナーを剥がすのは簡単です。
STEP7
表地と裏地の折り目がそれぞれ内側にくるように重ね合わせる。四辺きれいに重ね合わせ、クリップで留める。
STEP8
長辺のライナーを2cmほど剥がして、ライナーを外側に折りたたみ、表地と裏地を接着する。生地がズレないように少しずつ剥がす。
STEP9
両面テープのライナーを剥がして接着した状態。のり代に対して余白があるため、合わせ目は少し浮いた感じになります。
STEP10
もし余白を取らなかった場合、両面テープが表に出てベタベタし、埃やごみがついてしまうので気をつけましょう。
STEP11
短辺ののり代を折る前に、長辺ののり代を左右どちらかに倒す。色が濃いほうに倒すと目立ちにくいです。
STEP12
輪にした状態で内側にのり代を折る。表地(柄のある布)の裏側、短辺の端に沿って両面テープを貼る。
STEP13
短辺の表地と裏地を重ね合わせてクリップで留める。端を少しだけ接着し、重ねてライナーを剥がす。
本体の真ん中から折り入れて袋状に
ミシンで縫ってひっくり返す方法とは違い、袋状の仕上げ方も工作風。本体真ん中で折り入れるだけ。角をきちんと出すと仕上がりがキレイです。
STEP14
表地、裏地どちらからでもいいので、半分に折りたたみ、ちょうど真ん中になる場所をつまみ、再び開く。
STEP15
真ん中の位置で布地をつまんだまま、内側に折り入れる。半分のサイズになるまで折り入れて。
STEP16
折り入れたら、二重になってもたつく部分を指で整え、巾着底部の2つの角をキレイに出し、サイドの重なりを収まりよく整える。
STEP17
折りたたんだ真ん中のラインが巾着の口になるので、アイロンをかけてキレイに整える。
別布のひも通しも両面テープで仕上げる
ひも通し用の布を両面テープで筒状に。製図に従い布を用意していますが、巾着本体が立体になり、ズレが出ているのでサイズ調整が必要です。
STEP18
短辺の片側に両面テープを貼り、のり代を内側に折りライナーを剥がす。上からしっかり押さえる。
STEP19
本体が立体になって誤差が出ているので、短辺の反対側は巾着の原寸に合わせてサイズを調整。
STEP20
原寸に合わせてのり代を取って、両面テープを貼り、テープからはみ出す部分はハサミでカットしておく。
STEP21
長辺のどちらか片方に両面テープを。先に接着した短辺の上、端から端まで両面テープを貼る。
STEP22
上写真のように、上部の端を両面テープまで折り、しっかりと折り目をつけ、その上に下部を折り重ねる。
STEP23
重ね合わせたら、ライナーを剥がし、しっかりと圧をかけて接着。もう一方のひも通しも同様に作る。
ここで、巾着本体とひも通し2つ、すべてのパーツができあがった状態になります。
ひも通しをボンドで本体に接着する
口を絞ったり、開いたり、動きのある巾着のひも通し部分は強度が必要。ボンドを使えば、動きのある場所でも剥がれることなく、ガッチリ接着できます。
STEP24
ひも通しを取り付ける位置は、巾着の口から4.5cmのところ。裏表ともに定規できちんと測る。
STEP25
竹ぐしにボンドを取り、ひも通しの布を重ね合わせた面に塗布。ボンドは塗り残しなく、薄く均一に塗り広げる。
STEP26
マーキングした箇所にひも通しを貼り、しっかり押さえつけ、端が浮き上がらないようにクリップを留める。
STEP27
しっかり凝固させたいので5分以上放置する。手で引っ張っても、布をもんでも剥がれることはありません。
ひも通しにリボンを通して出来上がり
ひも通しが筒状なので厚みがあり、かさばるので、ひもは細めのものがオススメ。ひも通しがない場合は安全ピンでも代用可能。
STEP28
片側からリボンをU字状に通し、反対側から同様にして、もう1本のリボンをU字状に通す。
STEP29
巾着本体にひも通しの筒が2本重なっている状態。細めのリボンのほうが口が絞りやすいです。
完成品はこちら!
ミシンで縫ったような高見え巾着のできあがり!
ぜひハンドメイドに挑戦してみてくださいね。
【ハンドメイドおすすめアイテム】初心者も使いやすい「ブラザー」のミシン
ブラザー
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サイズ:幅41.3×奥行16.9×高さ31.0cm
重量:4.8kg
タイプ:コンピューター
フットコントローラー:別売り
針穴糸通し:あり
文字縫い:なし
ハンドメイドをもっと楽しみたい人のために、過去の家庭用ミシン検証でベストバイに選ばれたミシンを紹介します。
ブラザー「PS202X」は、家庭用ミシン5製品の比較で高評価でした。
生地や縫い方を問わず満足な仕上がりになるため、小物から洋服作りまで幅広く活用できます。初心者さんや不器用さんが使っても、上手に作れそうです。
また、下糸の引き上げが不要なため、初心者でもセットしやすい点も高評価でした。縫う前の手間をかけたくない人におすすめです。
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真ん中から折り入れるだけで簡単に袋状に!