エアブラシ用コンプレッサーとは?
エアーブラシ塗装は圧縮された空気を使って塗料を噴霧する道具で、その空気を生み出すのがコンプレッサー。
コンプレッサーの性能によって、エアブラシ塗装の幅も変わります。
空気圧を高める出力の強い高圧コンプレッサーを使えば、たくさんの塗料を飛ばして広く塗ることができます。逆に低圧コンプレッサーの場合は、少ない塗料しか飛ばせず塗装範囲も狭めです。
大きいプラモデルや車模型のように塗装範囲の広いものを塗装する場合は、やはりパワーのあるコンプレッサーを選びたいところですが、高圧なコンプレッサーは作動音が大きいというデメリットも…。そういったデメリットを解消している機種はおのずと高額となってしまいます。
コンプレッサーを選ぶ際は、塗りたい模型、環境、予算でチョイスしましょう。
そこで今回、コンプレッサーの人気4製品を集めて比較テスト。
さまざまなシーンに対応した機種を厳選してお届けします!
エアブラシ用コンプレッサーの選び方は?
「大は小を兼ねる」という言葉が最も当てはまるのがコンプレッサー。
低圧なコンプレッサーではどうやっても高圧な空気を吹くことはできませんが、高圧を出せるコンプレッサーで低圧を吹くことは容易で、しかも低圧機種よりも無理なく安定して吹き続けることができます。
購入予算に余裕があれば、コンプレッサーは可能な限り「高圧」が出せるタイプがおすすめです。
また、ハンドピースの口径に左右されることもありません。0.5mm口径以上のものは最大圧力0.1Mpaまでしか出せないコンプレッサーでは塗料が飛びにくかったりします。
0.5mm口径以上のハンドピースが扱えると、メタリック塗料や番手の小さいサーフェイサーなどの粒子の大きい塗料も難なく吹くことができ、手順や表現の幅も広がります。
エアブラシ用コンプレッサーのおすすめは?
実際に使ってみた、コンプレッサーのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | ||||||||
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タミヤスプレーワーク パワーコンプレッサー
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24cm |
20cm |
0.4MPa(60PSI)(約) |
9/12L/min(50/60Hz、0.2MPa) |
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タミヤスプレーワーク コンプレッサー アドバンス
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12.5cm |
11.5cm |
0.20MPa(30PSI)(約) |
10L/min(無負荷時) |
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GSI クレオスリニア コンプレッサー L5
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12cm |
16cm |
0.12MPa |
5.27L/min(0.05MPa) |
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ウェーブウェーブ・コンプレッサー 058 コンパクト【卓上タイプ】
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8.5cm |
8.5cm |
0.1Mpa(約) |
8L/min(約) |
タミヤ「スプレーワーク パワーコンプレッサー」
- タミヤスプレーワーク パワーコンプレッサー
- 実勢価格: ¥37,800〜
- パワー
- 動作音
性能が超一流のハイスペックマシン
タミヤ「スプレーワーク パワーコンプレッサー」の最大圧力はなんと0.4Mpa。
模型メーカー発のコンプレッサーでは最高峰のスペックを誇るため、口径の大きいエアブラシを使った広範囲な塗装や、メタリック塗装などのパワーが求められる塗装に対応できます。
値は張るものの模型塗装に死角なしの、おすすめハイスペックマシンといえるでしょう。
また、レギュレーター付きで空気圧が調整できるほか、ON/OFF機能が搭載されたハンドピース用ハンガーが採用されているため、作業中のみ動作するところも魅力的です。
上級者向けのアイテムになります。
- おすすめポイント
-
- タミヤが誇る最強のコンプレッサー
- 広範囲な塗装やメタリック塗装に対応
- ON/OFF機能が搭載されたハンドピース用ハンガーを採用
- 幅
- 24cm
- 奥行
- 14.5cm
- 高さ
- 20cm
- 最大空気圧力
- 0.4MPa(60PSI)(約)
- 連続空気圧力
- 0.24/0.28MPa(50/60Hz)(約)
- 空気吐出量
- 9/12L/min(50/60Hz、0.2MPa)
- 型番
- 74553-000
ハンドピースを置くだけで自動的に電源が切れる!
「ハンガー一体式電源スイッチ」にハンドピースを置くと、それに連動してコンプレッサーが自動停止し、ハンドピースを持ち上げればまた動きだします。
作動させっぱなしは電気も食うし騒音の問題もあるので、この自動ON/OFF機能は非常に便利です。
ハンガーは設置場所を変えることもできるので、作業しやすい場所に設置しましょう。
タミヤ「スプレーワーク コンプレッサー アドバンス」
- タミヤスプレーワーク コンプレッサー アドバンス
- 実勢価格: ¥16,236〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥16,236〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥19,663〜
- パワー
- 動作音
入門機として申し分ない性能
タミヤ「スプレーワーク コンプレッサー アドバンス」は、見た目とは裏腹に、最大圧力0.2Mpaというパワーをもとに連続空気圧力0.08Mpaを安定して送り出せる性能を有するコンプレッサーです。
空気圧の調整はダイヤルを回すだけというシンプル構造もとっつきやすく、ON/OFF機能のハンガー付きというのも嬉しい機能といえます。
入門機として申し分なく、初心者におすすめの逸品です。
- おすすめポイント
-
- 空気圧の調整はダイヤルを回すだけ
- ON/OFF機能のハンガー付き
- 初心者におすすめ
- 幅
- 12.5cm
- 奥行
- 7cm
- 高さ
- 11.5cm
- 最大空気圧力
- 0.20MPa(30PSI)(約)
- 連続空気圧力
- 0.08MPa(12PSI)
- 空気吐出量
- 10L/min(無負荷時)
- 型番
- 74559
ハンドピースと連動の電源ON/ OFF機能付き
背面のハンガーにハンドピースを置けば自動で電源停止するので、塗装を一時停止する際の煩わしさがありません。
GSIクレオス「リニア コンプレッサー L5」
- GSI クレオスリニア コンプレッサー L5
- 実勢価格: ¥22,476〜
- パワー
- 動作音
最大圧力0.12Mpaは必要にして充分
GSIクレオス「リニア コンプレッサー L5」は、最大圧力0.12Mpaとパワーは並ですが、0.1Mpaもあればよほどの大きさの模型でなければ大抵は対応できます。
この機種最大の強みである、空気吐出量の多さ(5.27リットル/min.0.05MPa)で、長時間の安定した噴霧も可能。
振動も抑えられており騒音性もまずまず。さらに安定性とパワーを求めるなら、上位機種のL7、L10も視野に入れてみましょう。
- おすすめポイント
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- 模型界の定番モデル
- 騒音・振動問題に配慮
- 幅
- 12cm
- 高さ
- 16cm
- 長さ
- 16cm
- 空気吐出量
- 5.27L/min(0.05MPa)
- 最大空気圧力
- 0.12MPa
振動とノイズに配慮した独自設計
駆動ノイズを発生する伝導機構を用いない「リニア駆動フリーピストン方式」で、騒音・振動問題が配慮されています。
4位: ウェーブ「ウェーブ・コンプレッサー 058 コンパクト【卓上タイプ】」
- ウェーブウェーブ・コンプレッサー 058 コンパクト【卓上タイプ】
- 実勢価格: ¥18,914〜
- パワー
- 動作音
カワイイ見た目で場所もとらない
ウェーブ「ウェーブ・コンプレッサー 058 コンパクト【卓上タイプ】」は、お手軽にエアブラシ塗装をしたい人におすすめの機種です。
全長はハガキサイズでコンパクト、デザインもシンプルで可愛らしく、卓上に置いても邪魔になりません。
最大圧力0.1Mpaですが、連続使用すると0.05Mpaまで落ちるので、小規模なものに向いています。
ハンドピースはパワーを必要としない口径0.3mm径以下のものと組み合わせましょう。
- おすすめポイント
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- コンパクトでシンプル
- お試し機種として初心者にもおすすめ
- 長さ
- 15.5cm
- 幅
- 8.5cm
- 高さ
- 8.5cm
- 空気吐出量
- 8L/min(約)
- 連続空気圧力
- 0.05Mpa(約)
- 最大空気圧力
- 0.1Mpa(約)
- 型番
- LT031
コンパクトでシンプル 無駄を省いた外観
四角柱のシンプルデザイン。調整は左側に見えるブルーのダイヤル操作のみとなっています。
エアブラシ用コンプレッサーの使い方は?
ハンドピースにしてもコンプレッサーにしても、高価な機械なので普段の生活でほぼ触れることがない未知のもの。
果たして自分に扱えるのか不安になりますが、使い方はとっても簡単です。
ここでは、基本的なエアブラシ塗装の手順をご紹介します。
1:ハンドピースとコンプレッサーを接続
専用のホースでハンドピースをコンプレッサーに繋ぎます。
ホース形状はストレートタイプ、スパイラルタイプなどさまざま。単品販売のほか、コンプレッサーに同梱されている場合が多いです。
ジョイント規格は基本的には各社共通なのですぐに取り付けることができます。
2:レギュレーターで圧力を調整
レギュレーター付き、もしくは別売りのレギュレーターを介せば空気の圧力を変えることができます。
最適な空気圧は使用する塗料やその塗料の希釈率、エアブラシの口径、そして好みによっても変わってきますが、まずは0.1Mpaから試してみましょう。
3:希釈した塗料をカップに注ぐ
コンプレッサーの準備ができたら、次はハンドピースのカップにうすめ液で適度に希釈した塗料を、使用する量だけそっと流し込みます。
塗料を注ぎ終えたらカップに蓋をします。
塗料がカップから垂れた場合は、うすめ液を含ませたティッシュなどでぬぐいましょう。
4:試し吹きする
不要パーツなど汚してもいいものに一度吹いてみて、設定した圧力と塗料の希釈具合がマッチしているのかチェックします。
吹き付けた際に、きめ細かい綺麗なボケ足(境目がクッキリしていない)になっていたらOK。
均等に塗料が乗るように吹き付けましょう。
まとめ:値は張るが性能は超一流のタミヤがトップに!
以上、コンプレッサーのおすすめランキングでした!
人気のコンプレッサー4製品を集めて比較したところ、トップはタミヤ「スプレーワーク パワーコンプレッサー」に決定!
タミヤが誇る最強のコンプレッサーで、最高圧力はなんと0.4Mps。空気圧が調整できるため、狭い範囲から広範囲まで幅広く対応できます。
また、ON/OFF機能のハンドピース用ハンガーも使い手を考えたうれしいポイントとなっています。
また、他3製品はコンプレッサーの入門機として最適。
静音性を重視するなら、ベストバイに選ばれたGSIクレオスの「リニアコンプレッサー L5」がおすすめです。
独自の設計で騒音・振動問題に配慮した本品の最大圧力は0.12Mpsとパワーは一般的ですが、よほどの大きさの模型でなければ本品でも十分対応可能。
シンプルな外観が好みの人には、ON/OFF機能のハンガーが特徴のタミヤ「スプレーワークコンプレッサーアドバンス」や本体サイズが小さいウェーブ「ウェーブ・コンプレッサー058 コンパクト」もおすすめです。
特にウェーブは値段もリーズナブルなので、お試し機種にもってこいの一台です。
ご紹介したおすすめ商品を参考に、ぜひお気に入りの一台を見つけてみてくださいね。
エアブラシ用コンプレッサーのおすすめ
タミヤ
スプレーワーク パワーコンプレッサー