塗装ブースのメリットは?
プラモデル作成などでエアブラシ塗装を行うなら、ぜひ換気設備も用意したいところ。
エアブラシで霧状に噴霧した塗料の多くは空気中に飛散し、想像以上に広範囲に飛散します。特にアクリルラッカー系塗料の粒子は臭いも強烈です。
そうした塗料の飛散を防ぐため、複数社から塗装ブースが発売されていますが、その多くは換気を補助する程度の性能にとどまっていました。
しかし、塗装ブースを専門に扱うメーカーが勃興し、塗料と臭いを強力に除去できる高性能塗装ブースが出てきています!
そこで今回、塗装ブースの人気6製品を集めて比較テスト。最強を求めておすすめの逸品を探しました。
自分だけでなく周りにも気を遣って、高性能な塗装ブースで快適なエアブラシ塗装ライフを送るためにも、これらの機材の導入を検討してはいかがでしょうか。
塗装ブースのおすすめは?
実際に使ってみた、塗装ブースのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
ガットワークス「ネロブース」
- 換気性能
- 設置規模
もはや業務レベルの超換気性能は塗料の臭気問題の強力な救世主!
ベストバイを獲得したガットワークス「ネロブース」は、2019年に登場した強力塗装ブースの先駆け。
販売するがっとねろ氏がプロモデラーで活躍するかたわら、空調設計・施工会社社員時に得た知識を基に開発。
約50cm四方の本体に、高さ52.8cmのシロッコファンを取り付けるため設置規模は大がかりになるものの、塗料粒子だけでなく臭いの除去性能も圧倒的。
業務用といえるスペックを誇りながらのこの価格は、非常にリーズナブルだと言っても差し支えありません。
どんなブースを買えばいいかわからないという人におすすめの逸品です。
- おすすめポイント
-
- 業務レベルの超換気性能
- 評判に違わぬ性能の超人気ブース
- 幅
- 50cm
- 高さ
- 50cm
- 奥行
- 50cm
- 重量
- 8.5kg(約)
モデラー目線で練り込まれた静音性とメンテナンス性能
亜鉛鉄板製のブースは汚れを落としやすく、磁石が効くことを利用してエアブラシスタンドを取り付けるなどのカスタマイズもできます。
シロッコファンは強力ですが静音性が極めて高いため、早朝・深夜の作業でも周りの迷惑になりづらいです。
ワイヤーアルミフレキシブルダクトとアルミテープも同梱されるなど、設置用の部材は網羅されています。
ガットワークス「ネロブースmini」
- ガットワークスネロブースmini
- 検証時価格: ¥44,000〜
- 換気性能
- 設置規模
少しでも規模を小さくしたいのならコチラ
通常のネロブースの幅と高さを5cmずつ、奥行きを10cmコンパクトにしたガットワークス「ネロブースmini」。
たったそれだけでも専有面積の体感はかなり変わります。
内部の構造などは通常のネロブースと同じで、上部にシロッコファンを付けており吸引力は変わりません。
唯一のデメリットは、塗装スペースがコンパクトになったこと。
大型キットをストレスなく塗りたい人は通常のネロブースを。少しでも省スペースにしたい方は、こちらがおすすめです。
- おすすめポイント
-
- 少しコンパクトでも変わらない吸引力
- 省スペース性を重視するならコチラ
- がっかりポイント
-
- 塗装スペースがコンパクトになった
- 幅
- 45cm
- 奥行
- 40cm
- 高さ
- 45cm
- 型番
- nerobooth002
互換屋「互換ブース」
- 換気性能
- 設置規模
簡素な外観で強力なのにリーズナブル!
互換屋「互換ブース」は、ネロブースを手掛けるガットワークスが監修し、それを元に作られた強力な塗装ブース。
ネロブース並の換気性能を有しながら、それ以外のコストを極力カットしてスペック度外視の低価格を実現しています。
スタンダードモデルだけでなく、スリムタイプやワイドサイズにできる拡張キットなども展開しており、製作環境に合わせた選択肢があるのも魅力。
値段も安いので、初心者におすすめの塗装ブースとなっています。
- おすすめポイント
-
- コスパ高めの高性能ブース
- 価格は比較的抑えられているが性能は本物
- 拡張性の高さで住宅事情にジャストフィット!
- 幅
- 45cm
- 高さ
- 45cm
- 奥行
- 45cm
- 重量
- 4kg
ネロブース譲りの高性能塗装ブース
本体は組み立て式で45cm四方の大きさ。
用意するのはドライバー1本でOK。フレームは金属ですが、外装はプラスチックダンボール製なので比較的軽く、汚れてきたら交換して綺麗にできます。
互換屋「互換ブース/スリムV2」
- 換気性能
- 設置規模
性能はそのままにスリムアップ
互換屋「互換ブース/スリムV2」は、奥行きが45cm→35cmと10cmスリムになっただけであとはスタンダートタイプと同じ。
設置場所のスペースに応じて選びましょう。
- 幅
- 45cm
- 高さ
- 45cm
- 奥行
- 35cm
- 重量
- 4kg
5位: 互換屋「互換ブース/マイクロV2」
- 互換屋互換ブース/マイクロV2
- 検証時価格: ¥31,900〜
- 換気性能
- 設置規模
折り畳める移動式強力塗装ブース
互換屋「互換ブース/マイクロV2」は、高さ16cm、奥行15cmという卓上塗装ブースとして限界までコンパクト化したタイプ。
しかし、ファンはスタンダートやスリムタイプと同じで吸引力は変わっていません。
サイズ感を活かしてヤスリがけ時などの粉塵処理にも便利です。ブースを常設できない方におすすめです。
- 高さ
- 16cm
- 奥行
- 15cm
塗装ブースのおすすめカスタムキットは?
互換屋「互換ブース W900連結キット」
- 換気性能
- 設置規模
任意で規模を大きくしたいなら
互換屋「互換ブース W900連結キット」は、スタンダードおよびスリムタイプの幅を90cmに変えられるカスタムキット。
フレームだけでなく、サイズアップに対応した外装とLEDが付属。ビッグスケールキットを塗装する機会が多い人は候補に入れましょう!
お試しにおすすめな塗装ブースは?
エアブラシシステムを導入しづらい理由のひとつが、塗装ブースのコスト問題です。
高スペック品は高額ですし、部屋の環境を大きく変える買い物なのでなかなか購入に踏み切れないのも事実。
そのシミュレーションも兼ねて、こちらの商品を試してみてはいかがでしょうか。
ファインモールド「ご機嫌 塗装ブース」
- ファインモールドご機嫌 塗装ブース
- 検証時価格: ¥2,200〜
最低限、塗料の吹き飛びを抑え込む簡易塗装ブース
ファインモールド「ご機嫌 塗装ブース」は、エアブラシからの吹きこぼしを当てて付着させるための使い捨てブースです。
もちろん換気能力は皆無なので、窓を開けるなどして換気し、防毒マスクをつけて対策しましょう。
幅38×長さ45×厚さ5cmのダンボール製でコスパがよく加工もしやすいので、塗装ブースを導入するときのシミュレーションとして使ってみるのもおすすめです。
- 幅
- 38cm
- 長さ
- 45cm
- 厚さ
- 5cm
- 型番
- 19005
ユーザーの発想次第で自由にカスタマイズできる
ダンボール製なので開口部を広げたり、2個繋げて大型ブースにしてみたり……とユーザーのアイデア次第で自由自在にカスタムできます。
まとめ:エアブラシ塗装のための環境を整えよう
以上、塗装ブースのおすすめランキングでした!
人気の塗装ブース6製品を集めて比較したところ、今回ベストバイに輝いたのはガットワークスの「ネロブース」でした。
もはや業務レベルと呼べるほどのパワフルな換気性能が特徴で、塗料の臭気問題を一気に解決してくれる救世主といえるでしょう。
さらにワイヤーアルミフレキシブルダクトとアルミテープも同梱されており、設置用の部材が網羅されているのも高評価ポイントでした。
「ネロブース」を置くだけのスペースを確保できない場合は、「ネロブース mini」がおすすめ。
通常のネロブースをコンパクトにしただけで吸引力は変わらないため、作業スペースが小さくてもかまわない場合はこちらが最有力候補となります。
また、コスパを重視するなら値段の安い互換屋「互換ブース」がおすすめです。
こちらもネロブース並の換気性能を有しているうえに、LEDライト付きの拡張パーツなどがセットになったキットが販売されているため作業環境に合ったブースを構築することができます。
ブースを常設できない人におすすめなのが、折りたたみ式の「互換ブース/マイクロV2」。限界までコンパクト化した卓上タイプで、室内での持ち運びも容易です。
また、初心者さんには手軽に試せる段ボール製のファインモールド「ご機嫌 塗装ブース」もおすすめです。
本品には排気ダクトや排気ファンなどは付いておらず、排気機能は皆無のため使用時は窓を開けるなどして対策しましょう。
本記事でご紹介したおすすめ商品や商品詳細を参考に、自分にぴったりの一台をぜひ見つけてみてくださいね。
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