USBカーチャージャーって何に使うの?
アクセサリーソケットに取りつけてスマホなどを充電する
クルマのインパネやセンターパネルなどには、車載バッテリーから電源を取るためのソケットが付いています。
昔は車内でタバコに火をつけるシガーライターを加熱するために取りつけていたため「シガーライターソケット」と呼ばれていましたが、最近は禁煙者の減少などにより、シガーライターや灰皿を装備しないクルマも増えています。
その代わりにドライブレコーダーなどの電源ソケットを取りつけることが多く、「アクセサリーソケット」と呼ばれることが増えました。
ここに取りつけるアクセサリーのひとつが、USBポートがついた「USBカーチャージャー」で、充電ケーブルを接続することでスマートフォンやタブレットなどのUSBデバイスを充電することができます。
USBチャージャーにはどんなタイプがあるの?
USB-AやUSB-C端子が製品に直接ついている
USBカーチャージャーに付いているコネクタ規格は、USB-AとUSB-Cがあります。
端子数は1つだけの製品もあれば、2つや3つついている製品もあります。接続機器についているコネクタ規格と合った充電ケーブルを用意しましょう。
充電ケーブルが付属されたUSBカーチャージャーもある
今回は検証していませんが、充電ケーブル付属のUSBカーチャージャーなら、別途充電ケーブルを用意する必要がないので便利です。
USBカーチャージャーの選び方は?
急速充電したいならPDやQCなどの対応品を選ぶ
スマホを短時間でたくさん充電したいなら、大きな電力の供給を行うことができる「PD(Power Delivery)」や「QC(Quick Charge)」に対応した製品を選びましょう。
ただし接続機器や充電ケーブルもPDに対応していなければなりません。
ちなみにiPhoneだと、8以降の機種が対応しています。
コネクタ規格に合った充電ケーブルを用意する
今回検証するUSBカーチャージャーに付いているコネクタ規格は、USB-AとUSB-Cがあります。
接続機器についているコネクタ規格と合った充電ケーブルを用意しましょう。
たくさんの機器を充電したいならポート数が多いものを選ぶ
家族分のスマホを充電したいとき、スマホ・iPad・ノートPCなど同時に充電したい機器が多いときなどは、ポート数が多いものを選びましょう。
USB-AやUSB-Cといったコネクタ規格と数を、充電したい機器のものと同じにしておくと便利です。
USBカーチャージャーのテスト方法は?
今回はカーグッズライターの平岡祐輔さんと一緒に、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングといったネット通販で購入できるUSBカーチャージャー5製品を集めて、下記の4つのポイントで検証・評価・比較しました。
テスト1:本体の抜き差ししやすさ(5点)
USBカーチャージャーをアクセサリーソケットに差したり抜いたりしてみました。
USBカーチャージャーの直径が短かいと抜き差ししやすく、リングが付いていると抜きやすいので高評価です。
テスト2:本体の目立ちにくさ(5点)
アクセサリーソケットに差したときに出っ張っている部分が長いほど目立ち、車内の雰囲気を壊してしまいます。
また手や足がぶつかってしまう可能性も高くなってしまいます。目立ちにくいほど高評価としました。
テスト3:USBの抜き差ししやすさ(5点)
充電ケーブルの抜き差しのしやすさを検証。
USB-Aは天地が合っていないと挿せなくてストレスがたまりますが、天地どちらでも挿せるタイプだと評価が高くなります。
テスト4:充電力(5点)
実際にiPhoneを接続して10分充電してみたときの、バッテリー数値の増加数を計測しました。数値が多ければ、短時間の運転でも速く充電できるので助かります。
以上のテストにより、いま買うべきUSBチャージャーランキングを作成しました。
USBカーチャージャーおすすめランキング5選
それではさっそく、USBカーチャージャーおすすめランキングの発表です!
AUKEY「30W カーチャージャー CC-A3」
AUKEY
30W カーチャージャー CC-A3
購入価格:1580円
サイズ:幅2.07×高さ2.07×奥行き3.97cm
重量:18g
ポート:USB-C×1、USB-A×1
▼評価
総合評価 | 総合点 | おすすめ度 | 本体の 抜き差ししやすさ |
本体の 目立ちにくさ |
USBの 抜き差ししやすさ |
充電力 |
A+ | 23.75/25点 | 4.75/5点 | 5/5点 | 5/5点 | 4/5点 | 5/5点 |
AUKEY「30W カーチャージャー CC-A3」は、アクセサリーソケットに差し込んでも邪魔な出っ張りが出ず、引き出すのもカンタン。
USB-AとUSB-Cのポートが1つずつが付いており、PDにも対応しているので、さまざまな機器に急速充電できます。
◎おすすめポイント
- 外に出っ張らずスッキリした見た目に
- PD対応で急速充電ができる
- ツマミ付きで引き出しやすい
見た目がスッキリ!
この製品の最大の特徴は奥行きの短さ。アクセサリーソケットに差し込むと、出っ張る部分がほぼありません。
見た目がスッキリしているだけでなく、手や足がぶつかる心配もありません。
アクセサリーソケットにカバーが付いているクルマなら、充電ケーブルを差し込んでいないときは隠すこともできます。
取り外すのもカンタン!
出っ張る部分がないと取り外すときに大変かと思ったのですが、折りたたみ式のツマミを立ててつかめば簡単に取り外すことができました。
充電も素早くできる
充電ポートは、USB-AとUSB-Cを1つずつ搭載しています。
どちらのポートでも最大30W出力、2ポート合計で最大24Wで充電できます。
PDやQCにも対応しているので、急速充電も可能です。
実際にiPhoneを10分充電してみると、バッテリー数値は10%増加していました。
UGREEN「カーチャージャー 」
UGREEN
カーチャージャー
購入価格:1888円
サイズ:幅2.54×高さ2.54×奥行き5.34cm
重量:20g
ポート:USB-C×1、USB-A×1
▼評価
総合評価 | 総合点 | おすすめ度 | 本体の 抜き差ししやすさ |
本体の 目立ちにくさ |
USBの 抜き差ししやすさ |
充電力 |
A+ | 21.25/25点 | 4.25/5点 | 4/5点 | 4/5点 | 4/5点 | 5/5点 |
UGREEN「カーチャージャー」は、機能的には1位のAUKEY製と同じ。
ただ奥行きがより長くアクセサリーソケットに差し込むと出っ張ってしまうため、多少点数が低くなりました。
◎おすすめポイント
- アルミニウム合金製で高級感がある
- PD対応で急速充電ができる
充電ソケット部分が光り、夜間でも充電ケーブルを差し込みやすくなっています
多少は出っ張ってしまう
奥行きは5.34cmで、検証した5製品の中では中間くらいの長さ。
アクセサリーソケットに差し込むと、多少出っ張ります。
急速充電にも対応
充電ポートは、USB-AとUSB-Cを1つずつ搭載しています。
最大30Wの出力があり、PDやQCにも対応しています。
実際にiPhoneを10分充電してみると、バッテリー数値は10%増加していました。
AUKEY「48W カーチャージャー CC-Y22」
AUKEY
48W カーチャージャー CC-Y22
購入価格:2178円
サイズ:幅2.5×高さ2.5×奥行き6.5cm
重量:25g
ポート:USB-C×1、USB-A×1
▼評価
総合評価 | 総合点 | おすすめ度 | 本体の 抜き差ししやすさ |
本体の 目立ちにくさ |
USBの 抜き差ししやすさ |
充電力 |
A | 20/25点 | 4/5点 | 4/5点 | 3/5点 | 4/5点 | 5/5点 |
AUKEY「48W カーチャージャー CC-Y22」も、機能的には1位や2位の製品と大差なし。
奥行きが長いため、アクセサリーソケットに差し込むと目立ちます。
2ポート合計で48Wと、1・2位の30Wよりは多少大きいので、2台同時に充電することが多い人向きです。
◎おすすめポイント
- PD対応で急速充電ができる
- 2ポート合計で48Wと大きめ
実勢価格が1位の製品より高めなのも気になります
出っ張りが目立つ
奥行きは6.5cmと長め。
アクセサリーソケットに差し込むと、出っ張りが目立ちます。
充電性能は優秀
充電ポートは、USB-AとUSB-Cを1つずつ搭載しています。
USB-Cポートは最大30WでPDに対応、USB-Aポートは最大18WでQCに対応しています。
実際にiPhoneを10分充電してみると、バッテリー数値は10%増加していました。
4位:Anker「Anker PowerDrive+ III Duo」
Anker
Anker PowerDrive+ III Duo
実勢価格:4190円
サイズ:直径3.6×奥行き7.6cm
重量:約38g
ポート:USB-C×2
▼評価
総合評価 | 総合点 | おすすめ度 | 本体の 抜き差ししやすさ |
本体の 目立ちにくさ |
USBの 抜き差ししやすさ |
充電力 |
A | 17.5/25点 | 3.5/5点 | 3/5点 | 2/5点 | 4/5点 | 5/5点 |
Anker「Anker PowerDrive+ III Duo」は、PDのほかAnker独自規格である「PowerIQ 3.0」に対応しています。
QCなどの充電規格と互換性があり、機器に適した最大のスピードでの急速充電ができます。
こちらも機能的には1位〜3位の製品と大差なし。ただ出っ張りがかなり目立つのは気になります。
価格も高めなので、Ankerというブランドが好きなら購入してもよいかもしれません。
◎おすすめポイント
- PD対応で急速充電ができる
美しい黒色でブルーLEDが光り、スタイリッシュなデザインです
大きくて出っ張りがかなり目立つ
奥行きは7.6cmとかなり長く、アクセサリーソケットに差し込むと太めの出っ張りがかなり目立っています。
USB-Cのみ搭載
充電ポートはUSB-Cを2つ搭載しており、最大30W出力と最大20W出力に分かれています。
実際にiPhoneを10分充電してみると、バッテリー数値は10%増加していました。
USB-Aは搭載していないので、USB-Cだけでいいのならアリです。
5位: カシムラ「AJ562」
カシムラ
AJ562
実勢価格:2737円
サイズ:幅3.4×高さ3.4×奥行き8cm
重量:40g
ポート:USB-A×3
▼評価
総合評価 | 総合点 | おすすめ度 | 本体の 抜き差ししやすさ |
本体の 目立ちにくさ |
USBの 抜き差ししやすさ |
充電力 |
B | 17.5/25点 | 3.5/5点 | 3/5点 | 2/5点 | 5/5点 | 4/5点 |
カシムラ「AJ562」は、3機種を1度に充電できること、充電ケーブルを表裏どちら側からでも差し込めるのがメリットですが、出っ張りが目立ち充電力も他機種より低いです。
上述のメリットに魅力を感じるなら購入してもいいでしょう。
◎おすすめポイント
- 充電ケーブルを表裏どちら側からでも差し込める
スマホに合わせて最適な充電ができる機能も搭載しています
主張が激しい出っ張り
奥行きは8cmと検証機種の中で最も長く、アクセサリーソケットに差し込むと出っ張りの主張が激しいです。
3機種を1度に充電できる
充電ポートはUSB-Aを3つも搭載しており、出力はポートにより2.4A、2A、1Aと異なっています。
実際に2.4AのポートでiPhoneを10分充電してみると、バッテリー数値は8%増加していました。
3機種を1度に充電できるのは便利そうですが、1Aのポートだとかなり低いので充電時間は遅くなります。
表裏どちら側からでも差し込める
USB-Aは充電ケーブルの表裏を合わせないと差し込めないのですが、この機種は表裏どちら側からでも差し込めるのが便利です。
USBカーチャージャーおすすめのまとめ
以上、車内でスマホなどの充電をするときに役立つUSBカーチャージャーのおすすめランキングをお届けしました。
このランキングを参考に、USBカーチャージャーの購入を検討してみてください。
1位のAUKEY「30W カーチャージャー CC-A3」は、アクセサリーソケットに差し込んだときに出っ張りが少なく見た目がスッキリしているのが魅力です。
実勢価格が1580円とリーズナブルなことも見逃せません。
小さいのでポケットやバッグに入れて持ち運びやすいのも◎