ベンチコートって何?
最近では、寒い時期でもスポーツを観戦したり、自ら楽しんだりする人が増えています。そんな人にとっての必需品が、今回紹介する「ベンチコート」です。
※画像はAmazonより
サッカーやフットサル、野球の選手が出番待ちのときに着ている長めのコート、あれが「ベンチコート」です。
冬のスポーツや長時間の観戦は予想以上に体が冷えるもの。防寒着などで寒さ対策をしておかないと、体の不調や、体がこわばることで起こるケガなどの原因にもなりかねません。
普通のダウンジャケットと何が違うの?
もちろんダウンジャケットでも良いのですが、比較するとベンチコートのほうが、以下のようなメリットを備えています。
▼ベンチコートのメリット
- 風や寒さに強い素材が使われている
- 全体的に丈が長めで、しっかりと体を包み込んでくれる
- 風が入りにくいように首元や袖の絞りなど随所に工夫が施されている
- ウォーミングアップなど軽い運動でも体を動かしやすい
つまりベンチコートの方が、「デザインより保温力重視」で、アウターとして徹底した防寒能力を持っているということが言えます。
ベンチコートの素材は大きく2種類
ベンチコートは基本的に「ダウンコート」と「ボアコート」の2種類に分かれます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
ダウンコート
素材にダウンやフェザーを使ったベンチコートです。軽くて断熱・保温効果があるのが大きな特長です。ダウンやフェザーの量は商品によって異なりますが、含有率が高いほど温かいと言えます。
ただし次に紹介するボアコートに比べて若干値段が高くなります。さらに厚みがあるので、プレー時の着用には向いていない場合もあります。
ボアコート
素材にフリースや中綿などの生地を使用したベンチコートです。価格が安く、ダウンコートほど厚みがないので、動きやすく、場合によっては着用したままプレーができるのが大きな特長です。また手入れが簡単というのも大きなメリットでしょう。
一方デメリットとしては、重い、断熱・保温力がダウンに比べて劣るということが挙げられます。ベンチでじっとしているときはボアコートでは多少寒さを感じるかもしれません。
それほど寒くない秋や春の場合は、ダウンコートだとかえって暑くなってしまうことも。そうした時期にはボアコートがおすすめです。保温力では劣りますが、重ね着などでカバーするという手もあります。
早速ですが、今回の1位商品は?
ミズノ
トレーニングウェア ロングダウンコート
撥水 細身 32ME9550 メンズ
実勢価格:1万3800円
今回のベストバイはミズノ「トレーニングウェア ロングダウンコート」でした。ダウンタイプで抜群の暖かさ。しかも裾が開くなど動きやすさも両立させていて、機能性にも優れたウェアです。
とはいえ2位以下があなたのベストバイになることも。そこでもう少しベンチコートの解説を続けましょう。
ベンチコートを選ぶ際のチェックポイントは?
それでは具体的に購入時にどんな点をチェックすれば良いのでしょうか?
ポイント1:丈
ベンチコートの丈は大きく「ロング」「ミドル」「ショート」の3種類があります。
ロング丈は膝下~ふくらはぎの位置まで裾が来るタイプで、抜群の防寒性能を持っています。一方、ミドルは膝上、ショートは腰が隠れるぐらいの長さ。どちらもより「動きやすさ」を重視した作りになっています。
ポイント2:防風性能
寒い時期の屋外の風の冷たさは予想以上です。ベンチコートは防風性能を備えたものが多いのが特長です。
ただし防寒性能には商品によって差があるので、しっかりとチェックしておきましょう。また裾などから風が入り込みにくいかどうかなど、細かい点も確認しておくと完璧です。
ポイント3:撥水加工
とくに天候が変わりやすい時期や、泥などがはねやすいスポーツの場合には撥水性能に優れたものを選ぶのがおすすめ。手入れもしやすいので長く着ることも可能です。
ポイント4:動きやすさ
コートを着たまま、さまざまな態勢を取ることが考えられるので、やはり動きやすいものを選ぶのがベターです。裾にスリットが入っているなら脚を上げやすいなど、ディティールに注目して、動きやすさを判定しましょう。
今回の採点基準は?
今回はAmazonや楽天などで人気のベンチコート7製品をピックアップ。プロと比較検証を行ない、以下の3つの基準で採点しました。
検証1:防寒・防風力(配点35点)
十分な防寒・防風性能を備えているかどうか、素材や商品情報を元に採点を行いました。また裾や袖から冷気や風が入ってきにくいかどうかといった細かいポイントも考慮しました。
検証2:着やすさ・作り(配点35点)
着脱しやすいデザインなのがどうか。着心地は良いか。また作りに関しては、ファスナー品質、縫製、耐久性などさまざまな角度から採点を行いました。
検証3:コスパ(配点30点)
1、2を踏まえた上で価格と品質を比較。値段に合った品質になっているか。お買い得商品なのかを判定しました。
それでは、ベンチコートのおすすめランキングスタートです!
※ランキング内の製品写真は一部Amazonより引用しています
ベンチコートのおすすめは?
ミズノ「トレーニングウェア ロングダウンコート 32ME9550」
ミズノ
トレーニングウェア ロングダウンコート
撥水 細身 32ME9550 メンズ
実勢価格:1万3800円
サイズ:XS~3XL
素材:表地・裏地/ポリエステル100%、中綿・本体/ダウン90%、フェザー10%、脇/袖下・前立・フード/ポリエステル100%、フライス/ポリエステル98%、ポリウレタン2%
▼採点結果
総合 | 防寒・防風力 | 着やすさ・作り | コスパ |
95/100点 | 34/35点 | 34/35点 | 27/30点 |
第1位はミズノ「トレーニングウェア ロングダウンコート 32ME9550」でした。ダウンを90%使用し暖かさも抜群。優れた撥水機能を備えており、雨風に滅法強いコートです。
裾ボタン使用で、裾が調節できるのも嬉しいポイント。暖かさと同時に動きやすさも両立させたウェアだと言えます。
非常に暖かいベンチコートです。軽くて着やすいのも◎。また裾が開いて脚を上げやすいので、動きやすさにも長けています。ベンチコートはウォーミングアップのときにも着ますが、それほど動かないと言っても、ストレッチなど体を曲げたりすることが多いので、動きやすいのは便利です。
ザノースフェイス「バーテックスロングジャケット」
ザノースフェイス
中綿 ジャケット バーテックスロングジャケット
実勢価格:3万6413円
メイン素材: Recycled Rip Stop Nylon(ナイロン100%)V-Motion Insulation ECO(ポリエステル100%)Polyester Nylon Rib(ポリエステル68%、ナイロン29%、ポリウレタン3%)Recycled Polyester Taffeta(ポリエステル100%)
▼採点結果
総合 | 防寒・防風力 | 着やすさ・作り | コスパ |
94/100点 | 33/35点 | 34/35点 | 27/30点 |
第2位はザノースフェイス「バーテックスロングジャケット」。腰から下が取り外せるコンバーチブル仕様のコートです。
中綿には蛇腹状の形状変化をもつV-Motion Insulationを採用するなど、全体にストレッチ性に優れた素材を多用しており、軽い運動やウォーミングアップなどもラクに行えます。
防寒性能に関しては襟部に中わた入りの内襟、袖口はリブ素材のインナーカフ仕様など冷気をシャットアウトする工夫が施されています。
コンバーチブル設計で、2WAYで使えるのが非常に良いですね。価格が高めなので順位を落としましたが、ロングジャケットとショートジャケット、両方の購入を考えている人にとってはコスパが30点満点でしょう。保温性も抜群で非常に優れた商品だと思います。
asics「トレーニング ロングダウンコート XAW316」
asics(アシックス)
トレーニング ロングダウンコート XAW316
実勢価格:12000円
サイズ:S~XO
素材:中綿/ダウン70%・フェザー30%、身頃・裏・フード裏/ポリエステル100%
▼採点結果
総合 | 防寒・防風力 | 着やすさ・作り | コスパ |
93/100点 | 34/35点 | 33/35点 | 26/30点 |
第3位はasics (アシックス)「トレーニング ロングダウンコート XAW316」でした。ダウン素材を採用しているため非常に暖かく、着心地も抜群です。
軽量な上、サイドスリット入りでアップの際も動きやすい作りになっています。ファスナーは上下開きで着脱も簡単です。ただレビューではファスナーが開けづらいというものがいくつかありました。
ダウン素材を使った暖かいコートです。動きやすく機動力も高いのが特長です。価格は比較的安めでコスパも良いのですが、若干作りの点で減点となりました。
4位:アディダス「サッカーウェア タンゴ CAGE テックコート EUV14」
アディダス
サッカーウェア タンゴ CAGE テックコート EUV14 [メンズ]
実勢価格:15697円
サイズ:XS~4XO
素材:100%ナイロン
▼採点結果
総合 | 防寒・防風力 | 着やすさ・作り | コスパ |
92/100点 | 32/35点 | 33/35点 | 27/30点 |
第4位はアディダス「サッカーウェア タンゴ CAGE テックコート EUV14」でした。比較的薄手で防寒性能は低めですが、すっきりしたシルエットで、見た目重視の人におすすめです。圧倒的な軽さで機動性も抜群。それほど寒くなければそのまま着用し、寒い時期には着込むことで暖かさを確保するのがおすすめです。
デザイン的に非常に良いコートですね。内側にアルミのような断熱素材を使っているので、思ったよりも保温力がありました。ポケットが6か所、裾も開くなど、機能性や着やすさは抜群です。1位商品よりも、こちらの方が温度調節はしやすいと思います。ペラペラ感が強いですが、風を通さない防風性能はかなりのものです。
4位:DESCENTE「ベンチコート」
DESCENTE(デサント)
ダウンコート ベンチコート ロング丈
実勢価格:1万9251円
サイズ:S~XO
メイン素材: 表地/エステルファインDP、中綿/ダウン
▼採点結果
総合 | 防寒・防風力 | 着やすさ・作り | コスパ |
92/100点 | 34/35点 | 32/35点 | 26/30点 |
同点4位はDESCENTE(デサント)「ベンチコート」。ダウンタイプで軽量性に優れ、暖かさも抜群。撥水加工や防風性能もしっかりと備えているので、厳寒期でも着ることが可能です。
サイドにはポケット付き。シンプルなデザインで、あまりごちゃごちゃしていないので、スッキリと着こなすことができます。
軽量性に優れたベンチコートです。ダウンタイプで暖かさも十分。撥水、防風性能をしっかり備えているので、冬場にとくにおすすめです。
6位:アディダス「ライト インサレーテッドコート」
アディダス
ライト インサレーテッドコート
実勢価格:6990円
サイズ:S~XO
メイン素材: ポリエステル
素材構成:100% ポリエステル
▼採点結果
総合 | 防寒・防風力 | 着やすさ・作り | コスパ |
91/100点 | 31/35点 | 32/35点 | 28/30点 |
第6位は2位と同じメーカー、アディダスの「ライト インサレーテッドコート」でした。
「インサレーテッドコート」とは、防寒に特化した中綿が入ったコートのこと。雨の侵入を防ぐストームフラップとフードが付いたモデルで、フルジップなので着脱も簡単です。
軽量ながらソフトな起毛加工の裏地を備えており、真冬でも暖かさを保つことができます。前面にジップポケット、面ファスナー式のインナーポケットを持ち、機能的に作られたコートです。
こちらは中綿タイプで暖かいのですが、生地が薄めなので、厳寒期には着込む必要があります。フロントジッパーがダブルファスナーなので着脱もラク。何より価格が安く、コスパが良いのが好評価のポイントでした。
7位:プーマ「TT ESSプロ ロング ダウン コート」
プーマ
TT ESSプロ ロング ダウン コート
実勢価格:9890円
サイズ:S~XXL
素材:表地・裏地タフタ/ポリエステル100%・充填物:ダウン49%、フェザー6%、ポリエステル45%
▼採点結果
総合 | 防寒・防風力 | 着やすさ・作り | コスパ |
90/100点 | 32/35点 | 31/35点 | 27/30点 |
第7位はプーマ「TT ESSプロ ロング ダウン コート」でした。ダウンの割合は約半分ですが、軽くて暖かいベンチコートです。袖口インナーカフス、両サイドのアウトポケットが特長で、機能的に着こなすことが可能です。
通販使途では割引率が高く、お得な商品です。暖かさも問題なし。折り畳んで小さく持ち運べるなど、携帯性にも優れています。
以上、ベンチコートのおすすめランキングでした。
今回の記事を参考に、ぜひお気に入りの1着を見つけてくださいね。
ベンチコートの最大の目的は「寒さから体を守る」こと。その点では次に紹介するボアコートよりダウンコートの方に軍配が上がります。ただしダウンコートの場合、若干重くなりますので、購入前に商品重量をチェックしましょう。