2022年のベストバイを発表!「家電批評 オブ・ザ・イヤー」を解説
2022年も『家電批評』はさまざまな家電製品をテストしてきました。そこで1年の締めくくりとしてテストしてきた製品を振り返り、絶対におすすめしたいものをピックアップ。「家電批評 オブ・ザ・イヤー」として発表します。
この1年頑張った自分へのご褒美にも、大切な人へのギフトにもおすすめなベスト家電カタログです!
【家電批評 オブ・ザ・イヤー2022】の記事一覧はこちら
今回は、「家電批評・オブ・ザ・イヤー2022」の映像機器部門に選ばれた使い勝手が最高な有機ELテレビ、パナソニック「VIERA LZ1800シリーズ」です。
パナソニック「VIERA LZ1800シリーズ」
パナソニック
VIERA LZ1800シリーズ
(TH-55LZ1800)
実勢価格:22万397円(55インチ)
サイズ・重量:W1227×H765×D303 mm・約21kg(スタンド含む)
消費電力:約304W
パナソニック「VIERA LZ1800シリーズ」は、『家電批評』2022年9月号で行った20〜30万円のミドルクラスのテレビ5製品の比較で1位となった製品です。最上位機ではないものの、全ての評価項目で高得点をマークしました。
なお、サイズのラインナップは48型・55型・65型の3つで、テストでは55型を使用しました。
「オブ・ザ・イヤー」に選ばれた理由とは
パナソニック「VIERA LZ1800シリーズ」は、視認性に優れて直感的に使いやすいです。番組表や録画予約画面は、タイトルや解説で文字の大きさを変えたり、よく使うコマンドを目立たせるレイアウト。NetflixやTVerにどの画面からでも飛べます。
また、4K映像はもちろん、地デジもネット動画もプロ絶賛のクオリティでした。画質・音質・操作性・機能性と、全5項目中4項目で最高評価を獲得。大きな欠点のないオールラウンダーな一台です。
▼テスト結果
- 総合点:136/150点
- 画質 :29/30点
- 音質 :19/20点
- 機能性:42/50点
- 操作性:38/40点
- コスパ:8/10点
まず、4K画質はノイズレスかつ色彩もあざやかで、特に夜景のコントラスト(明暗差)は「さすが有機EL!」とプロも大絶賛。しかも、有機ELが苦手とする「明るさ」も問題ないクオリティです。
地デジとYouTubeは色のトーンが抑えめなので好き嫌いはありそうですが、つぶれもなくて精細感のある映像でした。
音質も臨場感あふれるサラウンドと重厚感のある低音の表現は圧巻。画面全体から〝音〟が聴こえる一体感もあり、人の声もクリアに聴こえました。
機能性では、主要なネット動画アプリを網羅しているほか、応答速度も速くてゲームにも最適。ミラーリングできたアプリは少ないものの、テレビ本体のネット機能でケアできるので安心です。
操作性は、番組表や録画予約などのUIがわかりやすく、音声操作もビエラ音声操作のほかに、GoogleアシスタントとAmazon Alexaも選べます。音声操作のレスポンスや認識精度は良く、何種類か試しても問題なく対応しました。
テストの方法は?
なお、テストは以下の方法で行いました。
テスト1:画質(30点満点)
地デジ放送、4K映像、YouTubeと3種類の映像を折原さんが視聴。映像モードは“自動”や“スタンダード”に固定しています。
テスト2:音質(20点満点)
地デジ放送とYouTubeのネット動画、ミュージックビデオをメインに評価。広い部屋と狭い部屋、それぞれで検証しました。
テスト3:機能性(50点満点)
チューナー数やVODサービスの対応数、録画機能などを採点。待機電力もワットモニターでkWhを算出し、評価しました。
スマホのミラーリングも、iPhone・Androidで主要なVODについて調べました。
テスト4:コスパ(10点満点)
購入時どうしても気になるポイント。コスパ以外の得点で実勢価格を割って出た数字によって採点しました。
テスト5:操作性(40点満点)
リモコンの使い勝手やUI、起動速度などを折原さんとモニター3名で検証しました。ここの点数が高いと購入後にストレスを感じにくいです。
リモコンは音声操作やVOD・各チャンネルボタンの使い勝手を試しました。
【テスト結果】ほぼ死角なしの実力機
【画質】地デジのアプコンも4K映像も超キレイ
4K映像は美しく、とくに深みのある“黒”の表現力は「さすが有機EL」とプロも絶賛。明るさも有機ELなら十分なレベルです。
地デジとYouTubeの色彩は少し地味めですが、高画質化(アップコンバート)されて精細に。控えめながらリアリティのある色合いでした。
【音質】部屋に合わせた調整で重厚な“音”を再現
「Spece Tune Auto」という音質調整機能を搭載。使ってみたところ、広い部屋でも左右から迫ってくるようなドルビーアトモスのサラウンドを体感できました。
狭い部屋になると壁にうまく音を反響させて、包まれるようなサラウンドに。さらに映画の重厚感や音楽の躍動感がアップしました。地デジの人の声もクリアで聞きやすいです。
【操作性・機能性】見やすくわかりやすいUIとリモコンでスムーズに使えた
番組表や録画予約画面は、タイトルや解説文などで文字の大きさを変えたり、よく使うコマンドを目立たせるようなレイアウトを採用。
リモコンはよく使うボタンを大きくしたり、形を変えたりして押しやすさを工夫しています。主たるVOD全部入りなのもうれしいポイントです。
▼対応している動画サービス
- YouTube
- Netflix
- PrimeVideo
- ABEMA
- U-NEXT
- Hulu
- Disney+
- dTV
- TVer
- Apple TV +
リモコンボタンや番組表などのUIは使いやすさの工夫が感じられます。
アプリの起動速度は?
▼測定結果
- YouTube起動(電源ON状態):1.81秒
- Netflix起動(電源ON状態):0.93秒
- Netflix起動(電源OFFから):3.23秒
- 電源OFFからON:6.05秒
アプリの起動速度はNetflixが優秀で、とくに電源オフからの立ち上げは最速。YouTubeの起動も3位をマークし、レスポンスも良く、ストレスフリーでした。
【機能性】ここは残念:ミラーリングはほとんどできず……
機能性は優秀ですが気になる点も。AndroidとiOS端末を使用したミラーリングのテストで両端末ともに動作したのは「YouTube」と「Netflix」だけ。スマホとの連携はやや不得意です。
ただし、主要なVODであれば、視聴用アプリを搭載しているため大きな問題ではありません。多少の手間がかかりますが、リモコン操作で見たい動画を探しましょう。
これの改善策として、Google「Google Chromecast」を接続することで、スマホからのミラーリングを活用することができます。
なお、価格に関してはテスト時は発売直後だったので割高な印象でしたが、現在はそれもなくなりました。
以上、「家電批評 オブ・ザ・イヤー2022」に選出された有機ELテレビ、パナソニック「VIERA LZ1800シリーズ」の紹介でした。引き続き、ベストだった製品をご紹介していきますので、お楽しみに!
テレビの売れ筋ランキングもチェック!
テレビのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
どの項目も大きな欠点が見られないトータルパフォーマンスモデルです。