家電水が注ぎやすく、設置が楽。細かい気配りに感動!

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従来の食器洗い乾燥機は造り付けのビルトインタイプ、またはキッチンから水を引く分岐水栓タイプが主流でしたが、各社から続々タンクに水を入れるだけで使用できるタンク式が登場しました。

そこで、『家電批評』2022年5月号では、そんなタンク式の食器洗い乾燥機5製品の比較テストを実施。

肝心の洗浄能力はどの製品も油汚れに強く、大きな差はつきませんでした。ただし、使い勝手の面では「細かい気配り」が実感できるもの、できないものがあり、明暗が別れました。

その「細かい気配り」が高評価で上半期ベストバイに輝いたのが、パナソニック「NP-TSP1」です。

家電パナソニック「NP-TSP1」を上半期ベストバイに選定した理由

パナソニック「NP-TSP1」を上半期ベストバイに選定した理由 イメージ
 
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パナソニック
NP-TSP1
実勢価格:8万3160円

サイズ・重量:約W55×D34.1(ドア開放時は上38.6、下36.2)×H60(ドア開放時は71.2)cm・約19kg
電源コード:約1.9m
庫内容積:約36L
容量(食器点数):24点(※標準食器の場合)

洗浄力の高さはもちろん、使い勝手もいい

まず感動したのは、洗浄力が95.8%と高い数値で、稼働後の庫内に汚れがほぼ残らない点。

また、毎日使うからこそ重要なお手入れのしやすさについても、残さいフィルター(食品のカスなどがたまりやすい箇所)を外せて洗える点など、主婦・主夫目線でもわかりやすい機構です。

さらに、水切りラック感覚で設置できるコンパクトさ。狭いキッチンを活用して「時短」できる点も素晴らしいです。

やや高い電気代やパネル文字の見にくさは多少気になりますが、多くの家庭で安心して使用できる逸品と評価しました。

パナソニック「NP-TSP1」のメリットとデメリット

パナソニック「NP-TSP1」のメリットとデメリット イメージ

ベストバイに選定した理由として、メリットとデメリットは以下のとおりです。

▼メリット

  • 庫内が汚れにくい
  • メッシュフィルターや残さいフィルターを取り外せて掃除がしやすい
  • 給水のしやすさは圧倒的

▼デメリット

  • 操作パネルの文字がオレンジ色でやや読みにくい
  • 消費電力がやや高め

【洗浄力テスト:◎】

▼洗浄力の検証結果

  • 時間(L3コース):1時間52分34秒
  • 消費電力(kWh・実測):0.77kWh
  • 1時間あたりの電気代(27円/kWh):約20.8円
  • 洗浄率:95.8%

洗う前の食器(Before)

洗う前の食器(Before) イメージ

洗ったあとの食器(After)

洗ったあとの食器(After) イメージ

スプーン2本にご飯粒の付着が残っていましたが、お皿はキレイで、油汚れはスッキリ落ちていました。

石原美紀子 氏
主婦ライター
石原美紀子 氏 のコメント

今回のテストで洗浄力は95.8%でした。特にお手入れのしやすさと給水のラクさが感動ポイントです!

【操作性のテスト:○】

オレンジ色のパネルの文字が見にくく、汚れレベルを切り替えるボタンがやや押しにくいものの、操作に慣れれば問題はないです。

【手入れのしやすさのテスト:◎】

【手入れのしやすさのテスト:◎】 イメージ

毎日使うからこそ、重要なお手入れのしやすさですが、パナソニック「NP-TSP1」は圧倒的に楽でした。このように、2つに分かれた残さいフィルター(食品のカスなどがたまりやすい箇所)を回して簡単に外せて洗えます。

【使用後の庫内の汚れテスト:◎】

【使用後の庫内の汚れテスト:◎】 イメージ

掃除の必要がないほど庫内が美しく、水受けにも水滴レベルでしか水が残っていませんでした。

ほかにも、パナソニック「NP-TSP1」のおすすめなポイントをご紹介します。

水切りラック感覚で置ける

水切りラック感覚で置ける イメージ

狭いキッチンでも、水切りラック感覚で設置できるコンパクトさ。

給水は下から

給水は下から イメージ

本体前の下側にタンクの給水口があるのは、パナソニック「NP-TSP1」だけ。シンクの上には棚などがあることを見越した設計が素晴らしい!

小さな子どもがいる家庭に優しい

小さな子どもがいる家庭に優しい イメージ

子育て真っ最中で、食器洗いをする時間がない方にもおすすめです。スタイを洗うフックがついている点は小さなお子さんがいらっしゃる家庭に好評でした。

なお、電気代に関しては1時間当たりの電気代は約20.8円と、今回テストした製品の中では高かったですが、毎食後に使うわけでなければ大きなデメリットにはならないと評価。

そんなパナソニック「NP-TSP1」は検証を担当したライターが唯一自腹で購入したいと太鼓判を押した逸品です。

家電競合製品と比較

パナソニック「NP-TSP1」がいいのはわかったけど高すぎるという人のために、お値段ひかえめで優秀な食洗機を紹介します。

S評価【3万円クラス〈コスパベストバイ〉】サンコー「ラクア STTDWAD」

【3万円クラス〈コスパベストバイ〉】サンコー「ラクア STTDWAD」 イメージ
 
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サンコー
ラクア STTDWAD
実勢価格:3万2800円

▼洗浄力の検証結果

  • 時間(強力洗浄コース):2時間29分51秒
  • 消費電力(kWh・実測):0.47kWh
  • 1時間あたりの電気代(27円/kWh):約12.7円
  • 洗浄率:97.9%

サンコー「ラクア STTDWAD」もベストバイ。洗浄に少し時間はかかるものの、電気代も安く、洗浄率は97.9%という素晴らしい結果に。何よりその価格も大きな魅力です。

A評価【5万円クラス】シロカ「SS-MU251」

【5万円クラス】シロカ「SS-MU251」 イメージ

シロカ
SS-MU251
実勢価格:5万9400円

▼洗浄力の検証結果

  • 時間(念入りコース):1時間11分17秒
  • 消費電力(kWh・実測):0.47kWh
  • 1時間あたりの電気代(27円/kWh):約12.7円
  • 洗浄率:97.9%

シロカ「SS-MU251」も洗浄力は97.9%と、サンコーに並んでトップの結果に。「念入りコース」でも終了までの時間が早く、マスクなどにも使用できます。スピード重視ならこちらです。

A評価【5万円クラス】シロカ「SS-MA251」

【5万円クラス】シロカ「SS-MA251」 イメージ

シロカ
SS-MA251
実勢価格:5万9800円

▼洗浄力の検証結果

  • 時間(念入りコース):1時間11分8秒
  • 消費電力(kWh・実測):0.49kWh
  • 1時間あたりの電気代(27円/kWh):約13.2円
  • 洗浄率:95.8%

シロカ「SS-MA251」もシロカ「SS-MU251」と同様終了までの時間が早く、洗浄力も上々。ただし、壁面に少し油汚れが飛ぶなどの残念なところがありました。こちらはマスク除菌はなしです。

A評価【5万円クラス】アイネクス「AX-S7」

【5万円クラス】アイネクス「AX-S7」 イメージ

アイネクス
AX-S7
実勢価格:5万4780円

▼洗浄力の検証結果

  • 時間(強力コース):2時間41分26秒
  • 消費電力(kWh・実測):0.67kWh
  • 1時間あたりの電気代(27円/kWh):約18.1円
  • 洗浄率:97.9%

アイネクス「AX-S7」も洗浄力は97.9%と、サンコー「ラクア」に並んでトップの結果に。なお、外観や洗浄率、汚れの残り方がほぼ同じ傾向を示しているため、推測がつく読者もいると思いますが、サンコー「ラクア」はAINEXの製品がベースです。ただ、コスパはサンコー「ラクア」が明らかに優れています。

以上、タンク式食器洗い乾燥機部門で『家電批評』2022年上半期ベストバイに選ばれた、パナソニック「NP-TSP1」を紹介しました。

「場所を取る」「取り付けが面倒」といったイメージが強い食器洗い乾燥機ですが、タンクに水を入れるだけと簡単なタンク式で高機能・コンパクトな製品が増えてきています。

その中でもパナソニック「NP-TSP1」は、洗浄力はもちろん、「かゆいところに手が届く」機能の高さが魅力。食器洗い乾燥機を選ぶときはぜひ参考にしてください。

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