2022年のベストバイを発表！「家電批評 オブ・ザ・イヤー」を解説
2022年も『家電批評』はさまざまな家電製品をテストしてきました。そこで1年の締めくくりとしてテストしてきた製品を振り返り、絶対におすすめしたいものをピックアップ。「家電批評 オブ・ザ・イヤー」として発表します。
この1年頑張った自分へのご褒美にも、大切な人へのギフトにもおすすめなベスト家電カタログです！
【家電批評 オブ・ザ・イヤー2022】の記事一覧はこちら
今回は、映像機器部門のなかの最上位有機ELテレビ部門でベストバイに選ばれた、シャープ「AQUOS ES1ライン」です。
シャープ「AQUOS ES1ライン」
シャープ
AQUOS ES1ライン
（4T-C55ES1）
実勢価格：30万1500円
サイズ・重量：W1227×D304×H770mm・約29.0kg（ともにスタンド含む）
消費電力：約408W
実用最大出力：80W
2022年6月発売
映像全体の立体感、シャープさ、色のバランスまでハイレベルなシャープ「AQUOS ES1ライン」。
シャープ史上最高傑作といえる出来で、雑誌『家電批評』2022年10月号で行った主要メーカーの有機ELテレビの最上位（フラッグシップ）モデル4製品の比較で1位となりました。
▼おすすめポイント
- 画面と音の一体感が強い
- オートAIで最適なモードを選択してくれる
- ハンズフリーで音声入力
- 録画ボタンつきのリモコン
- リーズナブルな価格
▼残念ポイント
- 地デジはややノイズが目立つ
- 番組表、録画リストが地味
「オブ・ザ・イヤー」に選ばれた理由とは
『家電批評』2022年10月号では主要メーカーの4Kテレビ4製品（55V型）を比較検証を実施。
その結果、シャープ「AQUOS ES1ライン」は音質・画質強化＆Android TV化で前年モデルから大きく評価を上げ、4製品中1位になりました。
▼テスト結果
- 画質 ：★4.5（29/30）
- 音質 ：★5（20/20）
- 機能性：★4.5（27/30）
- 操作性：★4.5（18/20）
- 総合得点：94/100
高評価の要因となったのが映像の進化。画面の輝度を上げたことで、精細感や立体感が向上しており、試写時にはその場にいた全員が「キレイ！」と声に出したほどでした。
弱かったUIも成熟して使い勝手がよくなり、そつがない優等生的なテレビに生まれ変わりました。
テストの方法は？
なお、テストは以下の方法で行いました。
テスト方法
画質・音質はAV評論家の折原一也さんが各製品で地デジ放送・4K動画・ YouTubeの音楽MVなどを同一コンテンツで視聴して評価。
前号の家電批評『2022年10月号』で行ったテストでは操作性・機能性は「機能性に極振り」でしたが、今回は「最上位モデルは画質や音質にこだわって買う人が多いのでは」という観点から、点数配分・評価項目を絞って評価しました。
【画質テスト】★4.5：有機ELで明るくなった液晶で精細感・立体感が向上
特にあざやかだったのはYouTubeと外部入力した4K Blu-rayの映像。光を反射した輝きまで再現していました。
一方で、地デジはノイズ処理の弱さが目についたことから、パナソニックより評価を下げました。とはいえ、シャープ史上No.1といっても過言ではない映像の美しさは、一見の価値ありです。
4K動画の輝きの再現に映像の進化を確信
▼外部入力（4K Blu-ray）の映像
4K映像は画面の明るさ、全体の立体感、暗部階調、眩しさの再現まですべてハイレベル。写真では伝わりにくいですが、光を反射した羽根は実物が目のまえにあるかのような輝きです。
▼YouTubeの映像
YouTubeは服の立体感もあり、ノイズも少ないです。
▼地上波の映像
地デジは多少ノイズが気になりました。
【音質テスト】★5：ドルビーアトモス対応！情報量が多く画面との一体感が◎
音質での最大のトピックは、ついにドルビーアトモスへの対応をはたしたことです。立体音響にも対応し、広がりのある音はサウンドバーがいらないレベルになりました。さらに識者が注目したのが、画面との一体感。
上下左右に的確に配置されたスピーカーとツイーターの効果で、画面の中央付近から音が聞こえてくる感覚になり、より自然と耳に入ってくるため、映像に没入できます。
画面上部のスピーカーを前面に斜傾して配置。画面の中央から音が聞こえるように工夫されています。
【機能性テスト】★4.5：レスポンスが向上してストレスゼロへ
Android TVながら一部レスポンスの弱さなどでソニーほど評価の高くなかった前モデルから一気に挽回。
リモコン操作に対しての反応もよく、たくさんの対応サービスから自由にアプリを追加できるなど、同じくAndroid TVのソニーとほぼ同水準になりました。「弱点をなくしてきたのはすばらしい」と折原さんも高評価。
リモコンを持たずに「OK、Google」で操作できるハンズフリー入力は、一度使うと手放せなくなります。なお、本体のマイクスイッチがオフになっているとハンズフリー入力ができないので気をつけましょう。
ハンズフリーに対応
テレビのマイクをオンにしておけば、テレビに直接呼びかけて操作が可能。リモコンを持たずに動画検索ができます。
システムが成熟
リモコンのレスポンスも十分高速に。前モデルではAndroid TVながらイマイチだった反応の速さが改善しています。
【操作性テスト】★4.5：画面の向きが変えられる
地味ながら、意外と求められている機能が「首振り」です。シャープ「AQUOS ES1ライン」は画面の角度を変えられるので、部屋のどの位置にいても画面を真正面に近い位置から見られます。また、左右に30°回転でき、ロック機能も備えています。
そのほかの操作性に関しては、リモコンに録画ボタンが備わっているのも特徴。視聴中の番組をUSB接続したHDDに即座に録画できます。
以上、最上位有機ELテレビ部門で「家電批評 オブ・ザ・イヤー2022」に選出されたシャープ「AQUOS ES1ライン」の紹介でした。引き続き、ベストだった製品をご紹介していきますので、お楽しみに！
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