キッチン肉を焼いたら最高!
でも、意外な弱点もチラホラ

肉などを回転させながらダブル加熱で炙り焼きする「360度回転ロティサリーグリル」を搭載した、パナソニックの肉焼き家電「NB-RDX100」。

パナソニック
ロティサリーグリル&スモーク
NB-RDX100
実勢価格:2万27049円
(記事初出時:4万3263円)

外寸:W405×D416×H280mm
庫内寸法:W270×D290×H112mm
本体重量:8.6kg(焼き網使用時)

ローストビーフに焼豚、さらにはスモークなどなど、派手目なメニューに対する相性の良さはこちらの記事でお伝えいたしました。

しかし、ここからは、より日常的なシーンを想定してのテストとなります。パンを焼いたり、グリルを使ったりするのはもちろん、ライターさんに2週間にわたり自宅で使用していただいたり。

果たして、日常的なキッチン家電としての評価はいかなるものなのでしょうか……?

キッチン[テスト③]グリルチキンは
パリッと感が物足りず

テスト前半では「ロティかご」を用いたメニューが絶賛されましたが、そのかごに収まりきらない食材が対象となると、少々評価が下がりました。

特に、このグリル機能は残念な結果に……。


【テスト内容】
付属のレシピブックにある「チキンレッグ」をレシピ通りに調理。「200℃で17分~19分」とのことでしたが、17分だと焼き色がなかったので3分追加しました。

チキンレッグも回して焼いたら美味しいかもしれませんが、ロティかごには入りませんでした。


【チキンレッグ】

所要時間:20分(200℃)
評価:B

中はしっとり焼けていて美味しいですが、パリっとしない仕上がりに。パワー不足なのでしょうか。


【結論③】グリル調理は
香ばしさに欠けました

グリルに期待するのは「焼目のパリッと感」ですが、グリルモードで調理した鶏皮の仕上がりは柔らかく、ロティした食材ほど香ばしさはありませんでした。

ジューシーで美味しいけど、ロティほどの感動がないんです。

キッチン[テスト④]オーブンは
予熱機能がありません

オーブンでお菓子を作れるかどうかを試しました。

【テスト内容】
ホットケーキミックスと卵、バター、砂糖を混ぜ、170℃のオーブンで20分焼きました。

予熱機能がなく、いつ庫内温度が170℃になったかわからないのは不親切だという印象です。


【カップケーキ】

所要時間:20分(170℃)
評価:B

予熱機能はないけれど熱のまわりはよく、カップケーキ程度なら問題なく焼けます。焼き色にムラはあるものの、全体的に中にはきちんと火が通っていました。


【結論④】本格的な
製菓は難しいです


カップケーキなどの簡単なお菓子作りや、グラタンを焼くくらいなら問題ありません。しかし予熱機能がないので、本格的な製菓には向きません。

キッチン[テスト⑤]トースターの
お仕事はこなせました

「トーストオートモード」と「自動あたためモード」の実力を確かめました。


【テスト内容】
ロールパンとクロワッサンは6個ずつ「オートあたため」の「強」、冷凍食パンと食パン6枚切4枚をそれぞれオートモードでトーストしました。


【ロールパン(オートあたため)】

所要時間:4分
評価:A


ふんわりと香り良く温まりました。

【クロワッサン(オートあたため)】

所要時間:2分
評価:A


バターの溶け具合も良好。おいしく仕上がりました。

【食パン4枚(オート)】

所要時間:4分
評価:B


【冷凍食パン4枚(オート)】

所要時間:8分
評価:A



【結論⑤】「オートあたため」
「冷凍食パン」が超優秀でした

「オートあたため」はどちらも「ファミレスで出てくるパンの温かさ、ふんわり加減」で、トースターでは出せないもっちりさ。食パン4枚は焼き色が付きすぎでパサついたけれど、冷凍食パンは焼き色も食感もバッチリ!

キッチン[テスト⑥]自宅で使うと
……置き場所に困りました

最後に、ライターさんに実際にご自宅で1週間程度使用していただき、その感想をまとめました。

【ポイント①】手入れは
意外とカンタンでした

ロティかご、ロティかご受けなどに付いた油はお湯と洗剤でさらっと落ちます。タワシいらずで、するする汚れが落ちるのは嬉しい!

【ポイント②】調理スペースが
なくなりました……

ただでさえデカい上、本体のまわりが熱くなるので、上に物が置けません(※)。

※木製の壁・家具など周囲の可燃物から側面10cm以上、上面を30cm以上、後ろを10cm以上空け、片側(右側もしくは左側)は開放する(説明書より)

キッチン[最終結論]最高だけど
“即買い”とはいえません

焼き豚のパリッと感と香ばしさ、ローストビーフのしっとり感はオンリーワンの魅力です。煙なく、ニオイ少なくじんわり燻す「くんせい」メニューも素晴らしい!

なにより、「入れてボタンを押せば火加減などを見ず、放っておいても美味いものができる」という安心感に勝るものはありません。商品名に入っている「ロティ」「スモーク」は、現在のところ日本の白物家電で右に出るものはいない実力です。

だからと言って「NB-RDX100は即買いで決定!」とは言い切れません。

ほぼ唯一にして、最大の弱点があるからです。それは「置き場所に困ること」です。

ほかの調理家電を処分すれば置ける……という考え方もあるかもしれません。トースターとしての性能はいいので、トースターは捨てられるでしょう。でも、レンジ機能がないから、電子レンジは捨てられません。さらにオーブン機能は「オマケ」。

嫁や娘がシュークリームなど予熱必須の本格製菓大好きという家庭は、性能のいいオーブンレンジを「NB-RDX100」とは別に置かないといけないんです。

キッチンにそんなスペースがある家は、かなり限られるんじゃないでしょうか。

先のライターは、自宅検証中「NB-RDX100」をキッチンカウンターの上に置いていたそうですが、調理の際にものすごく邪魔だったといいます。普段は収納し、使うときだけ出すにも大きすぎます。

ただし、「置き場所」問題さえクリアできるなら、「買い」です。肉がぐるぐる回って徐々に焦げ目が付く様は、人に自慢する「見せ家電」としての完成度が高い! 広いキッチンがあって、よくお客さんが来る家には特にオススメで、高評価も頷ける意欲作です。

サンロクマルでは、グリルとオーブンが改良され、小型化された新型発売を待ってます!