お茶時間をもっとステキにするお茶の基本と選び方は?
食事のときや、仕事や家事の合間にほっとひと息つきたいとき、みんなが集まる楽しいひとときなどに欠かすことのできないお茶。何気なく選んだお茶や買ってきたお茶もいいけれど、せっかくなら自分好みの茶葉を選んで、美味しい淹れ方で飲みたいですよね。
そこで、よく飲むお茶である「日本茶」「紅茶」「中国・台湾茶」それぞれの基本から選び方、おすすめの茶葉まで紹介したいと思います。
今回は、一番身近な日本茶の中から「煎茶のおいしい淹れ方」について日本茶専門店の店主・森田徹さんに教えてもらいました。
おいしい煎茶の淹れ方
おいしいお茶を淹れるとき、淹れる水は浄水した水道水がオススメです。また、重要なのは淹れるお湯の温度。高温だと苦み成分が多く抽出されて苦みが増し、低温だと甘み成分が出て甘さが増します。
煎茶の場合、苦みと甘みのバランスがよくおいしく感じるには70℃がベスト。温度を計るのが面倒なら、急須に少量の水を入れ、お湯の温度を少し下げるだけでもグッとおいしく淹れられます。
一番茶の淹れ方
まずはお茶を淹れるための準備を整えましょう。
用意するモノ
急須は焼きものをはじめ鉄製や樹脂製のものがあります。茶こし付きのものが便利です。
茶さじは茶葉をすくうための専用のさじです。煎茶なら1杯で約3g程度の茶葉がすくえるサイズがおすすめです。
材料(約2杯分)
・茶葉:約6g
・水(少量)
・100℃のお湯:約200〜300ml (一般的なポットの水量)
一度に淹れるのは2杯分がちょうどいい量になります。
手順1:急須に茶葉を入れる
ポットに湯を沸かしておきます。約6g(茶さじ約2杯分)の茶葉を急須の中に入れましょう。
手順2:少量の水を注ぐ
手順1の中に、茶葉が浸るぐらいの量の水道水または浄水ポットに入れた水を注ぎ入れます。水を入れることで温度調節ができます。
手順3:熱湯を注ぐ
お好みの濃さに合わせて約200〜300mlの熱湯を静かに注ぎ入れ、フタをします。70°Cぐらいの湯温にするのがポイント!
手順4:急須を少し揺する
急須を軽く揺すって中の茶葉やお湯を混ぜます。かくはんして茶葉を開かせるのが目的です。
手順5:湯のみ茶碗に注ぐ
フタを閉め、湯のみ茶碗にお茶を注ぎます。茶碗を2つ用意して交互に注ぐと濃さが均等になります。最後の1滴まで出しきるのがポイント!
二番茶の淹れ方
続いては二番茶の淹れ方もチェックしておきましょう。
手順1:一番茶の後に熱湯を注ぐ
一番茶を淹れた後、そのままお湯を注ぎます。お湯は再沸騰せず少し冷めた70°Cぐらいが適温。少々ぬるくなっても大丈夫です。
手順2:湯のみ茶碗に注ぐ
一番茶の淹れ方の手順5と同様に、茶碗を2つ用意して、お茶を交互に注ぎ、濃さを均等に注ぎましょう。最後の1滴までしっかり注ぎます。
簡単な水出し緑茶の淹れ方
水出しもお湯で淹れるときと同様に急須で淹れます。より冷たくしたいなら、お茶を注いだあと氷を入れてもOKです。
手順1:茶葉を入れ水を注ぐ
茶葉約6gを入れた急須に水道水または浄水ポットの水を150ml注いで軽く揺すります。冷蔵庫で冷やした水でもOKです!
手順2:少し揺すって注ぐ
さらに150mlの水を継ぎ足し、フタをしたら茶碗やグラスにゆっくり注ぎ入れます。このあと二番茶を淹れてもOKです。
茶葉や気分に合わせて急須を選んでみよう
急須の形状は淹れる茶葉や湯温に合わせて作られています。そのなかでも、煎茶なら横手型か後手型がオススメです!
横手型
日本茶を淹れる急須の定番の形といえばこの横手型です。
後手型
洋風のポット型で日本茶以外に紅茶や中国茶にも使えます。
上手型
持ち手が上にあり、ほうじ茶などを熱い湯で淹れるのに便利な急須です。
宝瓶
持ち手がなく、上級なお茶を低温で淹れるために使われます。
茶葉や気分に合わせて急須を使い分ければもっとおいしく淹れられますよ。
おすすめのお茶:鹿児島県産知覧茶
枦川製茶
鹿児島県産
知覧茶
実勢価格:1069円/100g
原産国:日本・鹿児島県
森田さんがおすすめのお茶の産地は、鹿児島・静岡・宮崎・京都。鹿児島の煎茶は深蒸しのものが多く、にごりのある濃い色とコクと旨みが強いリッチな味が楽しめます。
栽培環境のよい南九州市で作られている「知覧茶」が有名で、なかでも枦川製茶のお茶は、独特の濃厚な味が印象的で飲みごたえがあります。コクのある濃いめの味わいでスイーツとの相性も抜群です!
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以上、お茶時間をもっとステキにする煎茶のおいしい淹れ方でした。先にお水を入れるという淹れ方はもちろん、茶葉や急須にもこだわるとより本格的な味わいを楽しめるので、ぜひお試しくださいね。