カベ際まで掃除するのは 格安機でも基本技能でした
「賢くなくてもいいから安くて、『これでいーじゃん』と納得できるのはないの?」。最後は【LEVEL5】「部屋のすみずみまで掃除する」、つまり部屋全体を掃除する賢さを検証します。
「これでいーじゃん」レベルの目安
【LEVEL1】だいたいゴミを吸ってくれる
【LEVEL2】ゴミの始末がラク
【LEVEL3】あまり音がうるさくない
【LEVEL4】障害物は自分でよける
【LEVEL5】部屋のすみずみまで掃除する
[検証方法]
180cm四方の囲いの中に砂50gを等間隔に均等に撒き、30分間ロボット掃除機を放置。目視と砂の減りで挙動を観察しました
[エントリー]
V-BOT
自走式ロボットクリーナー VBM01 macaron
実勢価格:4980円
ツカモトエイム
ロボットクリーナー ミニ ネオ AIM-RC03
実勢価格:5800円
ILIFE
V3s Pro
実勢価格:1万6900円
Anker
Eufy RoboVac 11
実勢価格:2万2800円
ZEBOT
Tulip101
実勢価格:2万4800円
エコバックス
DEEBOT M81PRO
実勢価格:2万9349円
iRobot
ルンバ 622
実勢価格:3万4500円
「格安ロボット掃除機ならさすがに複雑な動きはしないだろう」と検証前はたかをくくっていましたが、それは間違い! ランダム移動をしたあとは、ほとんどのロボット掃除機がカベ際もキッチリ掃除してくれました。吸引力によって掃除能力に差はあるものの、カベ際や部屋の四隅といった細かいところを掃除するのは、格安ロボット掃除機でも当たり前になってきているようです。
「これでいーじゃん」 カベ際も忘れない優秀な6台
「これでいーじゃん」に選ばれた6台は、初めはランダムにあちこち枠の中を動き回ったあと、カベ際を掃除する動きを見せました。その動きはルンバの「真っ直ぐ」と、その他5台の「執拗につつく」の2パターン。どちらにしても、これで枠の中をしっかり網羅していました。
基本はランダム進行で、カベ際の動きは2パターンに分かれました
ルンバ622は、ランダム移動の後はカベ際に沿うように真っ直ぐに移動する動きを見せました。よくゴミが残りがちな四隅をしっかりカバーするところは、さすがルンバ!
iRobot
ルンバ 622
実勢価格:3万4500円
カベに沿ってまっすぐお掃除。見ていて安心感があります。
四隅もきっちり掃除済みで、さすがの一言!
ルンバ以外の5台はいずれも同じような動きを見せました。
ランダム移動をした後は、カベに向かってつつくように細かく動いていました。
カベ際や四隅もしっかりお掃除してくれた5台はコチラ
Anker
Eufy RoboVac 11
実勢価格:2万2800円
ZEBOT
Tulip101
実勢価格:2万4800円
エコバックス
DEEBOT M81PRO
実勢価格:2万9349円
ILIFE
V3s Pro
実勢価格:1万6900円
ツカモトエイム
ロボットクリーナー ミニ ネオ AIM-RC03
実勢価格:5800円
「ちょっと悩む?」 スミは潔く諦めよう
他の製品が直線的に移動することが多いのに対し、V-BOTは常に回転しながら動いていました。そのため、四隅やカベ際などのゴミの取りこぼしが多かった印象です
V-BOT
自走式ロボットクリーナー VBM01 macaron
実勢価格:4980円
左回転、右回転を繰り返して進むため、ムラの多さが気になります。
掃除後はこんな感じになりました。
カベ際にはゴミが残ったまま
枠の四隅にも吸い残しがありました
動きの検証結果に加えて、吸引力との兼ね合いと値段を加味して選ぶと、自分にとっての「これでいーじゃん」が見えてくるはずです
[結論]「これにしておけ!」 MVPは1万円台ILIFEに決定
これまでレベル1から5までを見てきましたが、総合的に評価した結果、「これでいーじゃん」というより「これを買えば満足」と言えるのが決まりました。
それはILIFE「V3s Pro」です
実勢価格が2万円を切るのに、上位陣のルンバやアンカーにも引けをとらない性能でした
ILIFE
V3s Pro
実勢価格:1万6900円
1万円台でありながら能力高すぎ、コスパ良すぎな一台です。
「ロボット掃除機はとにかく安いのが良いけど、失敗もしたくない」という人はぜひ検討してみてはいかがでしょうか?