独自の充電規格が多いAndroid3機種でいろいろ試してみました
出先などで急いでスマホを充電したい時に役立つ急速充電機能。Androidの場合、充電の仕様がメーカーごとに異なっているため、検証のために次の3機種を用意しました。
・純正充電器がとにかく速いと言われるファーウェイのP10
・クアルコム社の規格「QC3.0」に対応したソニーのXperia XZs
・ワイヤレス充電規格「Qi」に対応したサムスンのGalaxy S8
各充電機器でこれらのAndroidスマホを50%・80%・100%充電するのにかかる時間を計測し、それらを比べることで性能をチェックしました。
ファーウェイ純正充電器が評判通りの「超急速」を記録
まずは、爆速と噂のファーウェイ P10の純正充電器+純正ケーブルの組み合わせをテストしました。結果、速いと言われるUSB Type-Cを上回る超速度をマークし、その力を見せつけました。
格安の非純正ケーブルでは「安かろう悪かろう」な結果に
上ですごい速さを見せたファーウェイ充電器ですが、非純正の激安ケーブル(こちらはAmazonで299円で購入したUSB Type-Cケーブル)との組み合わせでは、速度がガクッと下がってしまいました。ケチらずに純正ケーブルを使ったほうが良さそうです。
USB Type-Cも速いものの独自規格には及びませんでした
Anker
PowerPort Speed 1 PD30
実勢価格:2299円
P10をこちらのUSB Type-C充電器で充電したところ、独自規格を採用した純正コンビには少し遅れを取る結果となりました。ただ、100%までにかかる時間はほとんど変わらず、全体としても決して遅くはありません。
iPad用充電器はAndroidにも使えて、しかも速い!
ここからは、QC対応のXperiaを使ったテストの結果を紹介します。まずは、iPhoneの急速充電に使えると評判のiPadの付属充電器。結果は上々で、アップル製品専用にするにはもったいないことがわかりました。
モバイルバッテリーでも急速充電は可能でした
Anker
PowerCore Speed 10000 QC
実勢価格:2999円
続いては、Ankerのモバイルバッテリーを検証。その結果、先ほどのiPad用AC充電器と互角の速度が出ていました。外出先でも使えるサイズでこの速さは、さすがの一言です。
便利な5ポート充電器でも急速充電が使えました
Anker
PowerPort+ 5 USB-C Power Delivery
実勢価格:3999円
こちらの5ポート充電器は、PC向け規格のPDポートと、充電対象ごとの最高速度で充電ができるPowerIQに対応した4つのポートを備えています。今回はPowerIQポートで計測しましたが、上で紹介したモバイルバッテリーとほぼ同じ結果となりました。
ワイヤレス充電器はどの製品でもほぼ同じ結果に
mophie
wireless charging base
実勢価格:6980円 税別(アップルストア)
最後に、Qi対応のGalaxyでワイヤレス充電器の性能をテストしました。上の製品は、iPhone用にアップル公式ストアで販売されているものですが、他に試した3種類の製品もほぼ同じ速度で、100%まで充電するのにおよそ3時間かかりました。充電速度は決して早くありませんが、「置くだけ」の手軽さを求める方にオススメです。
付属の充電器を基本にW数の多いものを選びましょう
Androidの急速充電テストを見た結果、「それぞれの機種の独自規格が速い」ことがわかりました。対応する規格が端末ごとに異なるので、基本的には端末に付属の充電器を活用しましょう。モバイルバッテリーは対応規格を確認した上で、W数の多いものを選ぶのが確実です。
この記事を参考に、みなさんの端末に最適な充電器を探してみてください。