世界一カンタン!すぐマネできる「だし」の方程式
素材の味を引き出して、料理の美味しさ、風味をぐっと増してくれる「だし」は、和食だけでなくフランス料理やイタリア料理でも使われています。美味しい料理の基本は「だし」にあるといっても過言ではありません。
だけど「本格だしは、手間がかかりそうだし面倒」という人も少なくないのでは? そこで、ビギナーさんでも簡単ですぐにマネできる新しいタイプのだしのとり方や活用法をお届けします。
今回は、野菜の皮・芯・ヒゲなど食べない部分を使った「野菜だし」です。
エコ&栄養満点!野菜クズで作る「ベジブロス」
野菜を料理に使うと、たくさん出るのが皮や芯など「食べられない」部分のゴミ。でもそれ、捨ててしまうのはちょっと待って! 実はその部分にこそ、うま味がぐっと詰まってるんです。
野菜クズからとる野菜だし=「ベジブロス」は、ベジタブル(野菜)とブロス(だし)を合わせた造語。やさしいうま味と自然なコクはもちろん、抗酸化成分ファイトケミカルにより美容にも効果が期待できます。
野菜の皮や芯は普段から冷凍保存しておいて、たまったらベジブロスにして煮込み料理に使いましょう。
野菜の甘みとコクたっぷり!野菜だし「ベジブロス」の作り方
野菜の皮や芯、ヘタなどから、とっても美味しい野菜だし「ベジブロス」がとれちゃうんです。エコなだけではなく、ビタミンとミネラルたっぷり!
野菜の皮はジップ付きの密閉袋に入れて、冷凍庫で冷凍しておきましょう。ある程度たまったら、煮出してベジブロスにすればOK。生ゴミも減って大助かりです。
<材料>
・水……1L
・玉ねぎの皮と芯……2個分
・玉ねぎの実……80g
・にんじんの皮……2本分
・トウモロコシの芯、ヒゲ……1/2個分
・えのきの根っこ……1束分
・キャベツの芯……1個分
・赤ピーマンのヘタやタネの部分……15g
・セロリの葉……7g
※玉ねぎの皮は色付けとして必須ですがあとはその日用意できるものでOK
<作り方>
1:素材の野菜と水を鍋に入れます。一度沸騰させたら火を弱め、水分量が3/4になるくらいまで弱火でグツグツと1時間ほど煮込みましょう。
2:ザルにキッチンペーパーを敷いてボウルの上に置き、煮出しただしをザルに注ぎ入れてこすと黄金色のだしが出来上がり。冷蔵庫で1週間置いて、完成です。冷凍保存で1ヵ月ほどもちます。
ベジブロスの活用法2選
活用法1:お味噌汁(2人前)
大根、白菜、にんじん、なめこ(それぞれ好みの量)をベジブロス600~700mlで煮て、溶いたみそを入れます。バターで風味付けするのもおすすめです。
活用法2:ポトフ(4人前)
ベーコン100gとタマネギ1個を炒め、ベジブロス1Lとにんじん、キャベツなどを入れ、塩・コショウで味を調えます。
ベジブロスを使ったアレンジレシピ「白玉入り野菜スープ」
<材料>※2人前
・パセリ……少々
・白玉粉……50g
・ベジブロス……650ml
・淡口しょうゆ……小さじ1
・塩・コショウ……適宜
・玉ねぎ……1/2個
・にんじん……1/2個
・セロリ……1/4本
<作り方>
1:白玉粉50gを冷ましたベジブロス50mlで練り、小さく丸めてお団子にしたら湯(分量外)500mlでゆでます。浮き上がってきたらすくって水に浸けてください。
2:鍋にベジブロス600mlを入れて沸騰したら火を弱め、玉ねぎを入れて透き通るまで弱火で煮ます。火が通ったらにんじんを入れましょう。
3:セロリは香りが強く出るので、好みに応じて量を加減します。にセロリを入れたらうす口しょうゆを入れ、味をみて塩・コショウで好みの味に調えます。
4:野菜が煮えたらの白玉を入れて出来上がり! 入れる野菜によって味が変わるので、うす口しょうゆや塩・コショウで調節してください。
【おまけ】ベジブロスに使う野菜のポイントって?
ベジブロスにはさまざまな野菜が使えますが、向き・不向きがあります。下記のリストを参考にして、オリジナルのベジブロスを試してみましょう。
▼ベジブロスに合うOK野菜
・玉ねぎ
・キャベツ
・にんじん
・パプリカ
・えのき
・ねぎ
・しいたけ
・トウモロコシの芯
▼ベジブロスに合わないNG野菜
・ニラ
・春菊
・三つ葉
・みょうが
・オクラ
・ししとう
・きゅうり
以上、野菜だし「ベジブロス」のとり方&活用法のご紹介でした。野菜だしはおいしい上に美容・健康にも効果が期待できます。ぜひ試してみてくださいね!
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