国内大手キャリア向けの半額以下!スマホに多くを求めない人に最適!
これまでも格安スマートフォンはありましたが、以前は格安SIMとセット契約が一般的でした。
しかし、最近ではネット通販でSIMフリー端末のみを購入でき、驚くほど安い機種があります。国内では馴染みのないメーカーで、中華スマホなどと呼ばれますが、国内メーカーのSIMフリー端末と同等のスペックで価格は半額以下です。
■UMIDIGI Power
端末価格 :1万5777円
CPU :2.0GHz・8コア
メモリ :4GB
ストレージ :64GB
ディスプレイ :6.3インチ
カメラ :1600万+500万画素
フロントカメラ:1600万画素
バッテリー :5150mAh
OS :Android 9 Pie
■シャープ AQUOS sense3
端末価格 :3万4364円(SIMフリー版)
CPU :2.2GHz+1.8GHz・8コア
メモリ :4GB
ストレージ :64GB
ディスプレイ :5.5インチ
カメラ :1200万画素×2
フロントカメラ:800万画素
バッテリー :4000mAh
OS :Android 9 Pie
1万円台で買えるSIMフリースマホは、Amazonなどの通販サイトで購入できます。携帯ショップに出向いて、長い時間待つ必要もないので非常に手軽です。
しかし、安すぎて本当に使い物になるのか不安です。そこで、今回は実際にどの程度使えるのかを検証してみたいと思います。
1万円スマホって一体どんなもの? まずは気になる疑問を解消!
1万円スマホの検証結果を発表する前に、まずは1万円スマホのことをもっとよく知っておきましょう。1万円スマホとは、要するに“中華系の格安Android端末”のことです。
中華系端末と聞くと、国内で本当に使えるのかと不安になる人もいるでしょう。そこで、ここでは1万円スマホの疑問にまとめてお答えしておきましょう。
国内大手キャリアSIMにも対応!
中華系Android端末となると、まず浮かぶ疑問は“本当に国内で使えるの?”でしょう。SIMフリー端末にはそれぞれ対応しているバンド(周波数帯)があり、国内の通信業者で使われているバンドがそこに含まれていれば、問題なく国内でも通信できます。
通信方式がやや特殊なauは要注意ですが、ドコモとソフトバンク系列のSIMにはほとんどの端末が対応しています。なお、SIMフリースマホでは、SIMを挿してから起動するのがキホンです。
国内のSIMを挿してから端末を起動すれば、日本語で初期設定画面が表示される機種がほとんどなので、セットアップも簡単に行えます。
OSの初期設定を完了すれば、すぐに使い始められます。格安SIMでは各業者の指定通りにAPN設定を行う必要がありますが、キャリアSIMなら自動でAPN設定まで完了することもあります。
日本語入力はOSで標準対応しています
中華系とはいえOSはAndroidなので、標準キーボードで日本語も問題なく入力できます。初期設定では英字もケータイ配列なので、逆に英字の方が打ちにくいくらいです。もちろん設定で英字はパソコンと同じQWERTY配列に変えられます。
Android標準の日本語入力キーボードが使いにくければ、「Google 日本語入力」をインストールして置き換えるという手もあります。
1万円スマホでもデュアルカメラが普及
1万円台と格安でも、メインカメラはデュアルが当たり前となりつつあります。
フロントカメラも付いており、3カメラモデルが一般的です。ただし、それぞれのカメラ性能や画素数は端末で大きく異なります。各カメラの画素数は必ず確認しておきましょう。
指紋認証や顔認証・防水の製品もあります
高級機種では当たり前となりつつある顔認証や指紋認証ですが、1万円スマホでも多くの機器が対応しています。特に指紋認証センサーは多くの機種に搭載されており、格安だから感度が悪いということもありません。端末によって対応はまちまちですが、顔認証が使える機種も増えています。
防水は高級機ほど普及してはいませんが、中には対応している機種もあるので、利用シーンに合わせて選ぶことができます。
この価格でも付属品はかなり充実しています
この価格だと付属品はショボいのでは? と思いがちですが、付属品は思った以上に充実しています。特に保護フィルムと専用ケースが付属した機種が多く、保護フィルムは最初から貼り付け済みで手間いらずです。
充電器が18Wの急速充電対応だったり、イヤホン付きだったりも珍しくありません。むしろ高級機種より充実しています。
購入後のサポートはメーカー次第です
中華系メーカーなうえ、この価格ではサポートはあまり期待できません。しかし、利用者が増えたためか、国内向けのサポートを行っているメーカーも増えてきています。
なお、製品マニュアルが付属した製品もありますが、各国語の説明がまとめられており、日本語ページはほんの一部だけです。親切とはいえませんが、これは高級機でも一緒といえば一緒でしょう。
1万円スマホの中から気になる機種を ピックアップして50点満点で評価
今回、1万円スマホがどの程度使えるのかを検証するにあたり、Amazonで人気の5メーカーの機種を各1台ずつ、計5台を購入しました。どの機種も1万円台という条件で選ばれましたが、メジャーなメーカーはあえて外しています。
評価のポイントは「スペック」「初期設定の簡単さ」「使い勝手」「カメラ」の4項目で、特に重要な使い勝手の配点を20点満点、残り3項目は各10点満点で合計50点満点で評価しています。
評価項目と配点
- TOTAL: スペック: 初期設定: 使い勝手: カメラ
- 50/50: 10/10: 10/10: 20/20: 10/10
それでは、各モデルの検証結果を見ていきましょう。
【ベストバイ】UMIDIGI「Power」 1万円スマホの中でも性能はダントツ!
今回、検証した5台の1万円スマホの中で、ダントツに使いやすかったのが、UMIDIGI(ユミディジ)製の「Power」でした。わずか1万5000円ながらオクタコアCPUを搭載しており、メモリは4GB、ストレージも64GBあり、256GBのmicroSDにも対応しています。
1万円スマホの中でもこの性能は飛び抜けており、まさにコスパ最強。
UMIDIGI
Power
購入価格:1万5777円
発売:2019年4月
ディスプレイ:6.3インチ(解像度:2340×1080)
CPU:MediaTek Helio P35(2.0GHz/8コア)
メモリ:4GB
ストレージ:64GB(microSD:256GBまで対応)
SIM:nanoSIM×2(1スロットはmicroSDと共用)
通信対応:3G/4G LTE
Wi-Fi:IEEE 802.11a/b/g/n/ac
メインカメラ:1600万画素+500万画素
フロントカメラ:1600万画素
バッテリー:5150mAh
その他:指紋認証/顔認証
OS:Android 9.0 Pie
サイズ・重量:W74.5×H157×D8.8mm・190g
対応している通信規格とバンド
- 通信規格: 対応バンド
- 3G:WCDMA: 1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19
- 4G:FDD-LTE: 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 13 /17 / 18 / 19 / 20 / 26 / 28A / 28B
- 4G:TDD-LTE: 38 / 40 / 41
SIMスロットは2つありますが、片方はmicroSDと兼用です。まずは起動前にSIMカードを挿入しておきます。
SIMを挿して起動すれば自動で日本語表示になるので、画面の指示に従って初期設定を行います。
ドコモのSIMでは起動後に自動で4Gに接続され、面倒なAPN設定は一切不要でした。ちなみに、ソフトバンクのSIMでは自動接続はされましたが3Gのままで、4Gを使うには手動でのAPN設定が必要でした。
ベンチマークは1万円スマホの中ではダントツ
スマホのベンチマークアプリでお馴染みの「AnTuTu」で計測したところ、この機種だけが唯一10万台を叩き出しました。
とはいえ、1万円台なので高級機種と比べるとスコアは次元が違います(iPhone 11 Proは556752)が、価格が10倍違うので当然といえるでしょう。
Beijing AnTuTu Technology Limited
AnTuTu Benchmark
動作は思った以上に軽快で、タッチ感度も良好です。GPU性能はAX7の方が上でしたが、ディスプレイの解像度も高いので画面の粗さもまったく感じません。
オンラインのバトルゲームではロードに時間がかかっている感はありましたが、いざプレイが始まると画面がカクカクすることもなく、快適に遊ぶことができました。
カメラの画素数は高いけれど撮影写真はちょっと残念
5台の1万円スマホの中で唯一、1600万画素のメインカメラを搭載していますが、撮影した写真はやや残念な結果でした。カメラ機能自体はAndroid標準のようですがカメラモードは少なめで、タイムラプスやパノラマなどは搭載していません。
撮影モードは豊富ですが、やや使いづらいと感じました。
撮影した写真は全体的に明るめで彩度も高い印象です。とはいえ、影が潰れるほどではないのでキレイに見えますが、拡大するとぼやけてしまっています。
一方、iPhone 11 Proで撮影した写真は1万円スマホの写真と並べると暗めに感じますが、暗い部分までしっかり写っています。拡大してもそれぞれの花がきちんと識別できます。
写真自体は3728×2796ピクセルで割と解像度は高めなのですが、その他の4機種と比べると同じ画像サイズのAX7の方が花の輪郭がシャープに写っています。
VoLTE対応で通話は問題なく使えます
携帯電話の要ともいえる通話機能は、特に気になる点もなく利用できます。VoLTEにも対応しているので、音質もクリアで遅延なども特に感じません。ミュートやスピーカー、通話の録音なども問題なく利用できました。連絡先アプリとも連携できるので、キャリアモデルとの差はないでしょう。
なお、Amazonの販売ページには「au不可」との記載がありますが、通話もデータ通信もLTEで行う「au VoLTE SIM」ならバンドは対応しているので利用可能です。ただし、au系格安SIMの場合は使えるか確認する必要があるでしょう。
カバーも保護フィルムも急速充電器も付属
UMIDIGI Powerには専用ケースも保護フィルムも付属してるので、本体だけ購入すれば他には何もいりません。カバーは他の端末のように透明で固めのものではなく、触り心地もしっくりきます。公式の専用カバーなので、端末の穴の位置もピッタリです。
付属充電器は18Wの急速充電に対応しています。もちろん充電用USB ケーブルも付属しています。
今回、検証した1万円スマホの中ではもっとも高スペックで、動作も快適です。カメラ機能が画素数の割にはやや残念でしたが、全体的にバランスがよく、専用カバーもよくできています。意外と重いのがやや気になりますが、バッテリーも大容量です。スマホに多くを求めない人であれば、この価格でも十分使える1台といえます。
- TOTAL: スペック: 初期設定: 使い勝手: カメラ
- 40/50: 9/10: 9/10: 16/20: 6/10
OPPO「AX7」:値段は高めですがauにも正式対応
au系のSIMを使いたい人にオススメなのが、OPPO製の「AX7」です。CPU性能はPowerより若干落ちますが、GPUはこちらの方が上です。
OPPO (オッポ)
AX7
購入価格:1万7900円
発売:2018年11月
ディスプレイ:6.2インチ(解像度:1520×720)
CPU:Qualcomm Snapdragon 450(1.8GHz/8コア)
メモリ:4GB
ストレージ:64GB(microSD:256GBまで対応)
SIM:nanoSIM×2
通信対応:3G/4G LTE
Wi-Fi:IEEE802.11 b/g/n(2.4GHz帯のみ)
メインカメラ:1300万画素+200万画素
フロントカメラ:1600万画素
バッテリー:4230mAh
その他:指紋認証/顔認証
OS:ColorOS 5.2(Android 8.1ベース)
サイズ・重量:W75.4×H155.9×D8.1mm・168g
対応している通信規格とバンド
- 通信規格: 対応バンド
- 3G:WCDMA: 1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19
- 4G:FDD-LTE: 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 18 / 19 / 20 / 26 / 28
- 4G:TDD-LTE: 38 / 39 / 40 / 41
nanoSIM×2+microSDのトリプルスロットで、OSは起動済みで電源を入れればすぐにホーム画面が表示されます。ですが、SIMを挿すだけでドコモの4G回線に接続できました。なお、こちらもソフトバンクのSIMでは手動設定が必要でした。
OSはAndroid 8.1をベースにした独自のColorOSで、最初は戸惑いますが、慣れれば使いやすいでしょう。解像度も十分で、タッチ感度も悪くありません。
カメラ性能は1300万画素ですが、タイムラプスやポートレート、パノラマなどの撮影も行えます。撮影モードの変更はありませんが、設定を開かずにすべて画面上で完結するので分かりやすいでしょう。
撮影写真は全体的に明るめに写りますが、色の自然さはiPhone 11 Proに近い印象です。撮影写真のサイズは3728×2796ピクセルです。
ケースは透明タイプでやや固いため、脱着しずらさはあります。ただ、音量ボタンが左に付いているのは使いやすいでしょう。
「au VoLTE SIM」に正式対応しており、対応バンド数も豊富。カメラ機能は一番使いやすく感じました。Wi-Fiは2.4GHzのみの対応で、バッテリーの持ちはそこそこ。指紋認証の感度は悪くありません。独自のカスタムOSなのでやや慣れが必要ですが、全体的に使いやすい端末でしょう。
- TOTAL: スペック: 初期設定: 使い勝手: カメラ
- 39/50: 9/10: 7/10: 14/20: 9/10
OUKITEL 「C15 Pro+」:スペックはやや落ちますがコスパは良好
OUKITEL(オウキテル)製の「C15 Pro+」はさらに安く、ほぼ1万円の端末です。CPU、メモリ、ストレージと全体的に前の2機種からやや落ちますが、価格を考えれば十分納得できる性能です。
OUKITEL
C15 Pro+
購入価格:1万699円
発売:2019年6月
ディスプレイ:6.1インチ(解像度:1280×600)
CPU:MediaTek Helio A22 MT6761(2.0GHz/4コア)
メモリ:3GB
ストレージ:32GB(microSD:128GBまで対応)
SIM:nanoSIM×2
通信対応:2G/3G/4G LTE
Wi-Fi:IEEE802.11 a/b/g/n
メインカメラ:800万画素+200万画素
フロントカメラ:500万画素
バッテリー:3200mAh
その他:指紋認証/顔認証
OS:Android 9.0 Pie
サイズ・重量:W73.3×H155.6×D8.9mm・171g
対応している通信規格とバンド
- 通信規格: 対応バンド
- 3G:WCDMA: 1 / 8
- 4G:FDD-LTE: 1 / 3 / 7 / 8 / 20
nanoSIM×2+microSDの3スロットですがトレイ型ではなく、背面カバーを丸ごと外して挿入します。
SIMを挿して起動すれば日本語で初期設定画面が表示され、起動時には回線に接続。対応バンド数は少なめですが、APN設定も自動設定されていました。ただし、ドコモのSIMはすんなり4Gに接続されましたが、ソフトバンクのSIMは3Gのままで手動設定が必要です。
カメラの撮影モードは多彩で、カメラモードも豊富ですが、設定がすべて英語表示で分かりにくいです。撮影写真は非常に明るく、彩度も高めでパッと見は一番鮮やかに見えますがやや不自然です。写真サイズは3264×2448とそれなりに高解像度ですが、拡大すると全体はぼやけ気味です。
W-Fiは11acにも対応していますが、バッテリーはやや小さめです。付属カバーは透明タイプですが、OPPO「AX7」のものよりはやや柔らかめです。とはいえ、microSDの入れ替えで背面カバーを丸ごと外さないとならないのは面倒です。
文字入力でやや遅れる時があり、画面を上にスライドしてもアプリ一覧が表示されないのはちょっと使いにくさを感じます。全体的に若干もったりとした印象はありますが、軽めの作業しかしないという人ならばイライラするほどのレベルではないでしょう。
- TOTAL: スペック: 初期設定: 使い勝手: カメラ
- 26/50: 6/10: 5/10: 10/20: 5/10
Blackview「BV5500 Pro」:アウトドア仕様でIP68等級の防水性能
Blackview(ブラックビュー)製の「BV5500 Pro」は、タフなボディで一部ユーザーに人気の1万円スマホです。
Blackview
BV5500 Pro
購入価格:1万3999円
発売:2019年4月
ディスプレイ:5.5インチ(解像度:1440×720)
CPU:MediaTek MT6739V(1.5GHz/4コア)
メモリ:3GB
ストレージ:16GB(microSD:32GBまで対応)
SIM:nanoSIM×2(1スロットはmicroSDと共用)
通信対応:2G/3G/4G LTE
Wi-Fi:IEEE802.11 b/g/n(2.4GHz帯のみ)
メインカメラ:800万画素+800万画素
フロントカメラ:500万画素
バッテリー:4400mAh
その他:IP68防水/防塵/耐衝撃/耐寒/耐熱(MIL-STD-810G規格クリア)
OS:Android 9.0 Pie
サイズ・重量:W75.5×H152.2×D14mm・225g
対応している通信規格とバンド
- 通信規格: 対応バンド
- 3G:WCDMA: 1 / 8
- 4G:FDD-LTE: 1 / 3 / 7 / 8 / 20 /40
- 4G:TDD-LTE: 40
アメリカ国防総省が制定したMIL規格をクリアしたタフなボディは、カバーなんて必要ありません。中華系なのに米国国防総省の規格という部分に「ん?」となる人もいそうですが、それだけ頑丈さに自信を持っているということでしょう。
SIMスロットはnanoSIM×2ですが、1スロットはmicroSDと共用です。防水のため各スロット部はキャップチキとなっており、やや開閉しにくさはあります。
なお、国内のSIMを入れても英語表示のままだったので、初期設定時に日本語に変更する必要があります。ドコモのSIMはすんなり4Gに接続できましたが、ソフトバンクはAPN設定は自動でされるものの3Gのままでした。また、初期設定時にはWi-Fiに繋がりませんでしたが、起動後には接続できました。
カメラの画素数は少ないのですが、ソニー製デュアルカメラを搭載しています。マイクものノイズキャンセリングマイクをデュアルで搭載しています。
カメラモードや撮影モードはAndroid標準ですが、撮影写真は全体が緑がかっており、中心と周辺で色味も違う残念な結果です。なお、写真の保存サイズは3264×2448ピクセルです。
全体的に動作は重めでストレージも小さいのですが、防水・防塵・耐衝撃ととにかく頑丈さがウリなのでアウトドア用サブ機と割り切って使うならアリでしょう。
- TOTAL: スペック: 初期設定: 使い勝手: カメラ
- 25/50: 4/10: 5/10: 12/20: 4/10
UPQ「Phone A01X」:なにかと話題の国産1万円スマホ
ここまで4台の中華系1万円スマホを紹介しましたが、国産の機種も存在します。UPQ製の「Phone A01X」は2015年に発売された国産SIMフリーモデルですが、ちょっと前までは購入可能で、現在も中古はまだ見かけます。
UPQ
Phone A01X
購入価格:1万5800円
発売:2015年12月
ディスプレイ:4.5インチ(解像度:854×480)
CPU:MediaTek MT6735 Cortex-A53(1.3GHz/4コア)
メモリ:1GB
ストレージ:16GB(microSD:32GBまで対応)
SIM:microSIM×2
通信対応:3G/4G LTE
Wi-Fi:IEEE802.11 b/g/n(2.4GHz帯のみ)
メインカメラ:500万画素
フロントカメラ:200万画素
バッテリー:1650mAh
OS:Android 5.1
サイズ・重量:W66×H133×D8.6mm・118g
対応している通信規格とバンド
- 通信規格: 対応バンド
- 3G:WCDMA: 1 / 19
- 4G:FDD-LTE: 1 / 3 / 19 / 28
SIMスロットは2つですが、最近ではもうあまり見かけないmicroSIMです。microSDを入れ替えるたびにバッテリーを外す必要があるのも、かなり面倒です。SIMを入れて起動したところ、3Gに繋がるものの画面は真っ暗のまま……。OSが正常起動せず、何度も再起動を繰り返しました。対応バンド数もかなり少なめです。
メインカメラは1つですが、カメラ機能はそこそこ使いやすいです。設定もウィンドウ内で変えられるので便利です。パノラマやライブモードなどもありますが、全体的に動きがもったりしています。
撮影写真の色味は割と自然ですがが明るめで、拡大すると輪郭はかなりぼやけています。
軽くて小さいのは持ち運びにはいいのですが、全体的に作りがチープでおもちゃっぽい感じです。バッテリー容量も小さく、SIMやmicroSDの入れ替えでいちいちバッテリーを外すのは面倒です。通信も遅く、フリーズや遅延も頻繁に発生します。OSがきちんと起動しきらないことも多く、アプリもインストールに失敗したりも……。
元カシオにいた女性が1人で立ち上げたことで話題となりましたが、発売時期からもわかるとおり、ひと昔前の性能で使い勝手はよくありません。実はこのモデル、2016年に発火事件が4件発生しており、アップデートとバッテリー交換で対応するも販売停止になっています。中古は3000円程度で手に入りますが、MP3プレイヤー代わり程度にしかならないでしょう。
- TOTAL: スペック: 初期設定: 使い勝手: カメラ
- 12/50: 2/10: 2/10: 5/20: 3/10
1万円スマホに使うならこの格安SIMがオススメ!
1万円スマホを使うなら設定が手軽な大手携帯キャリアSIMがオススメですが、さらに通信コストを下げるために、料金プランの安い格安SIMを使いたい! なんて人も多いでしょう。そんな人のために、ここではオススメの格安SIMを紹介します。
話し放題にできるビジネスマン向けの「Y!mobile」
通話が多いなら、月額1000円プラスするだけで通話定額にできるワイモバイルがオススメです。通話料金を格段に下げることができます。
Y!mobile
スマホベーシックプランS
データ容量:3GB
月額料金: 2178円(1年目)
対応している通信規格と使用バンド
- 通信規格: 使用バンド
- 3G:WCDMA: 1 / 8
- 4G:FDD-LTE: 1 / 3 / 8 / 11 / 28 / 42
au回線で速度もサービスもトップクラスの「UQモバイル」
au系の格安SIMなら24時間速度の低下がなく、サポート体制も整ったUQモバイルがオススメです。
UQモバイル
スマホプランS
データ容量:3GB
月額料金:2178円(1年目)
対応している通信規格と使用バンド
- 通信規格: 使用バンド
- 3G:WCDMA: 非対応
- 4G:FDD-LTE: 1 / 11 / 18 / 26 / 28 / 42
動画・音楽・SNSが使い放題の「BIGLOBE モバイル」
動画・音楽・SNSの利用が多いなら、月額480円の使い放題があるBIGLOBE モバイルが最適です。
BIGLOBEモバイル
音声通話SIM
データ容量:1GB
月額料金:1540円
対応している通信規格と使用バンド
- 通信規格: 使用バンド
- 3G:WCDMA: 1 / 6 / 19
- 4G:FDD-LTE: 1 / 3 / 19 / 21 / 28 / 42
キャリアを選べてサービスもトップクラスの「mineo」
「家電批評」本誌でも長期間1位だった「mineo」もオススメです。どのキャリア回線でも選べるので便利です。
mineo
デュアルタイプ Dプラン
データ容量:3GB
月額料金:1661円(ドコモ回線の場合)
対応している通信規格と使用バンド
- 通信規格: 使用バンド
- 3G:WCDMA: 使用回線により異なる
- 4G:FDD-LTE: 使用回線により異なる
データ通信のみならドコモ回線でも爆速な「イオン モバイル」
ドコモ回線はユーザーが多く、通信速度が低下気味です。でも、「イオンモバイル」のタイプ2なら爆速の傾向があります。データSIMだけでいいという場合はおすすめです。
イオン モバイル
タイプ2
データ容量:2GB
月額料金:858円
対応している通信規格と使用バンド
- 通信規格: 使用バンド
- 3G:WCDMA: 1 / 6 / 19
- 4G:FDD-LTE: 1 / 3 / 19 / 21 / 28 / 42
1万円スマホ5台の検証、いかがでしたでしょうか。最新であることや多機能であることを求めない人であれば、中華系の格安端末でも十分、携帯電話としての役割は果たしてくれます。紹介した格安SIMと併せて使えば、通信費をかなり節約することができるでしょう。
なお、今回紹介した格安SIMは1万円スマホの各機種で動作を確認したわけではありません。各格安SIMの使用バンドも記載してあるので、目的の端末に対応しているバンドがあるかを必ず確認しましょう。なお、使用バンドは地域によっても異なるので、不明な場合は格安SIM業者に問い合わせてみましょう。