洗濯用の漂白剤、洗濯だけに使うなんてもったいない!
食器用洗剤やクレンザー、またギットギト油に対応した強力洗剤など、キッチン専用として売られている洗剤。でも、汚れによってはイマイチ汚れ落ちが悪かったりすることがありませんか? そんなときは、思い切って視点を変えてみるのがオススメ。意外な洗剤が、意外なところで大活躍することがあるんです。
今回ご紹介するのは、キッチンそうじに洗濯用の漂白剤をつかうワザ。どうやっても落ちなかった汚れが、びっくりするくらいキレイになります。その最強っぷりを、まずはご覧ください。
キッチンについた赤サビは、ハイドロハイターでしか消えません
水切りラックのトレーや、ラックを置く作業台につく赤サビ。洗剤やクレンザーで洗っても落ちないし、放置してしまっている方もいるかもしれません。ですがこれ、ハイドロハイターで落ちるんです。というか、ハイドロハイターでしか消えないんです!
白物衣料についてしまった鉄サビや鉄分による黄ばみを回復するハイドロハイター。酸化した鉄分や赤土を分解する還元作用で、サビを落とします。ではさっそくその威力を試してみましょう!
[Before]水切りラックの下の真っ赤な赤サビ。こうなると、こすっても落ちないんですよね。
[手順①]サビの部分にハイドロハイターをたっぷり振りかけます。
[手順②]メラミンスポンジでサビ部分を軽くこすります。
[After]あんなに落ちなかったサビが取れて、キラキラの輝きが戻りました!
サビの正体は酸化した鉄。ハイドロハイターには酸化鉄を分解する働きがあります。なお、キッチンでお馴染みの「キッチンハイター」は酸化型漂白剤。ハイドロハイターは還元系漂白剤。名前は似てるけど全くの別物です。
[サビ予防法]水切りラックの下にタオルを敷くと、水が直接落ちずサビの発生を防ぎます。タオルは3日に1度交換すれば、汚れ防止にも役立ちます。
つづいては、ちょっとそうじするだけではなかなか落ちないトースターの油汚れに、洗濯用の漂白剤を使うワザです。
ギットギトのトースターには粉ワイドハイターが効きます
長年使いつづけてコゲついたトースターのそうじは、かなりやっかいです。油や食品が飛び散って、トースター自体の色まで変わってしまっている始末……。ですが、粉ワイドハイターの油汚れを分解する強力アルカリパワーを活用すれば、元の色に戻せちゃうんです。
粉ワイドハイターは、洗剤だけでは落としきれない衣類の汗ジミや黄ばみ、黒ずみ、食べこぼし汚れなどを強力に落とす洗剤です。
[Before]コゲと食品クズがたまって、変色したトースター。前面のガラスもくもって見えません。では、さっそく粉ワイドを使ってそうじしてみましょう。
[手順①]まずは表面についたパンクズなどをスクレイパーやカードで削り落とします。
[手順②]汚れた部分に、食器用洗剤と粉ワイドハイターと水をふりかけ、上からキッチンペーパーなどでパックします。
[手順③]パックをして10分放置したら、メラミンスポンジで汚れをこすり取り、水拭きをして仕上げます。洗剤の残留がないように、しっかりと拭いてください。
[After]あの変色っぷりがウソのよう! 新品同様の地の色が戻りました。
[汚れ予防法]キレイになったら、底のトレイにアルミホイルを巻いておくと、次からはアルミを取り替えるだけでいいのでそうじがラクになりますよ!
以上、洗剤の意外な使い方についてご紹介しました。洗濯用の漂白剤は、洗濯だけに使うのはもったいない! ぜひ幅広く活用してみてくださいね。