もう、暗がりは怖くない!
人気モデル一斉比較

災害時やアウトドアでの必需品というと、まず懐中電灯が思い浮かぶのではないでしょうか。

最近は、昔ながらの大型タイプより、小型のLEDタイプに人気が集まっています。中でも、「ジェントス」というメーカーが売れ筋ですが、近年は他メーカーからも様々なモデルが発売されており、選択の幅が広がっています。それだけに、どれを選べばいいのか迷ってしまうことも。

そこで今回は、人気のLED懐中電灯を一堂に集めて検証、その実力を比較しました。果たしてジェントスの牙城を崩すモデルは現れるのでしょうか。

LED懐中電灯の選び方
3つのポイント

【その1】重要なのは、光の強さとムラのなさ

懐中電灯で最も重要なのは「明るさ」です。各モデルとも見た目は似通っていますが、明るさにはかなりの違いがありました。

基本的に「ルーメン(lm)」の単位であらわされるのが光の量で、ルーメンの数値が大きければその分明るく、広範囲を照らすことが可能です。

上の写真のように、狭い範囲しか照らせないもの、光の当たる範囲にムラがあるもの、全体的に照らしてくれるものなど様々です。今回は、均等に明るく照らせるモデルを高く評価しました。

遠くのものだけでなく、近くのものを照らしたときにも、差があります。

手元や足元を照らすだけなら、50~100ルーメン程度の明るさで十分です。50m以上先を照らしたい場合は、200ルーメン以上の強力な照射力が必要となります。目的が何か、どのくらいの光量が必要かを把握しておきましょう。

【その2】ズーム機能や調光機能があると1ランクUP

夜間のジョギングや犬の散歩などでは、光が近所迷惑になる場合も。そこで便利なのが、ワイドとスポットを切り替えられる、ズーム機能や調光機能です。

【ズーム機能:スポット】範囲は狭いですが、遠くまで見えます
【ズーム機能:ワイド】範囲が広く、近くのものを照らすときに便利

ズームは遠くのモノに光を集中させたり、視界全体を照らしたりできるので、使い方が広がります。また、調光機能で明るさを抑えれば、近所迷惑になることもありません。

【その3】点灯時間が長いと安心

長時間連続で使用する場合は「連続点灯時間」もチェックしましょう。地震や停電などの緊急事態を想定した場合は、10時間以上あるものがおすすめです。もちろん長く使用できれば安心感も高まるため、迷った際は連続点灯時間の長さで選びましょう。

防塵・防水機能や扱いやすさも重要なんです

懐中電灯のスペックにある「IP○△」という表示は、防塵・防水のレベルを表すもの。○部分が防塵レベルで、△に当たるのが防水レベルです。

キャンプや釣り、登山など天候の急激な悪化が心配な状況ではIP56以上の防水・防塵性を備えたモデルであると安心です。メーカーによっては、「防滴仕様」などの簡易的な表現で機能性を表している場合もあります。

数値が高いほど耐久性にすぐれるはずですが、果たしてスペックどおりの性能なのか。今回は実際に「防水性能」を確かめてみましたので、ぜひご注目を。

あるとより便利な懐中電灯の機能

懐中電灯選びのポイントの中に「ズーム機能」や「調光機能」が挙げられました。光についての機能はもちろん大切ですが、その他にもあると便利な機能は「ラジオ機能」「点滅機能」の2つがあります。

それぞれどのような機能なのか見てみましょう。

ラジオ機能

技術が進化した今、様々な機能が付いた懐中電灯が登場しています。その中でも、防災面で特に役立つのがラジオ機能です。

いざという時に備えて、防災セットを準備しておくことは大切ですが、それらの荷物をさっと持ち出せるように、出来るだけコンパクトにすることも重要です。

ラジオ機能付きの懐中電灯を用意しておけば、懐中電灯と別にラジオを用意しなくても済むので、荷物を少なくすることが出来ますよ。

点滅機能

防災、アウトドア用に懐中電灯の購入を検討しているのであれば、点滅機能も付いているタイプがおすすめです。

何故なら災害時やアウトドアで思わぬ事故にあった際、懐中電灯の点滅光でSOSの信号を出すことが出来るからです。

電源のタイプも要チェック!

一昔前までは懐中電灯の電源と言えば電池でした。しかし、現在は電池式の他に、ケーブルを使いコンセントやパソコンなどから充電できる充電式も珍しくありません。

懐中電灯を購入する際は、電源のタイプもチェックし、それぞれのタイプに合った電源の備えをしておくようにしましょう。

電池式はストックも欠かさずに

電池式の懐中電灯の場合、ストックの電池も欠かさないように注意しましょう。

また、いつでも使えるようにと電池を懐中電灯に入れっぱなしの人は多いかと思いますが、乾電池を入れっぱなしにしておくと液漏れしてしまう危険があります。

そのため、電池は懐中電灯に入れっぱなしにせず、抜いた状態で保管するべきです。

充電式は長時間放置し過ぎないように

充電式のタイプは、乾電池を入れっぱなしにしてしまい液漏れするというような心配はありませんが、一度充電したからと言って安心して長時間放置しないように注意しましょう。

なぜならば、充電式のタイプは例え使っていなくても少しずつ放電しているので、知らない間に充電した電気が減ってしまっているのです。

いざという時に使えないと焦らなくて済むように、防災袋のチェックの際についでに充電しておくようにしましょう。

懐中電灯は形状も様々

ランタン型

広範囲を照らしたい場合におすすめなのがランタン型です。

懐中電灯の多くが一点を強く照らすものですが、夜間のキャンプ場や被災時・停電時などには広範囲での明るさが必要なことも多いですよね。空間全体を照らしたいときにはランタン型を選んでください。

ペンライト型

ペンライト型では、局所的に明るく照らすことが可能です。夜間の散歩の際にも活かせますし、車の整備の際やモノの隙間を照らすといった用途にはとても便利です。

持ち運びもしやすいため、いざというときのために持っておくと安心です。立てて使用可能な商品もあるため、シーンによって選ぶといいでしょう。

【防災用】懐中電灯でランタンも作れる!

懐中電灯は一点や一方向を明るく照らすことに特化していますが、周り全体を明るく照らすのには向いていません。そのため、防災用に懐中電灯とランタンをそれぞれ用意しているという人は多いのではないでしょうか。

実は、懐中電灯を使って簡易ランタンを作ることが出来るのです。

作り方はいたって簡単。懐中電灯を光源を上にして立てた状態で、水入りのペットボトルを乗せるだけです。すると水に反射した光が周りを明るく照らしてくれますよ。

また、もし懐中電灯が立ちにくい場合は、懐中電灯を透明なコップに入れたり、根元を重い物で支えて固定したりすると良いでしょう。

明るさ、耐久性、使いやすさ
その3点を数値化し、ランキングを作成

明るさ:照度計の計測と暗闇での視野を評価【50pt】
2mの距離から光を壁に当て、強さ、範囲や光ムラなどを比較。今回はルクスで計測、目視での評価も重視しています。

耐久性:スペック値の比較。実際に試してみました【20pt】
スペックには防水などの機能と数値がうたわれていますが、本当にその数値を満たしているかをテストしました。

しかし、ここで大きな誤算がありました。

ホースで水をかける、水に沈めるなど、各モデルでOKとされるレベルで耐水試験を敢行したところ、水滴がたまるなどスペックどおりでなかったモデルが…。

それらのモデルは「規格を満たしていない」として、低評価としました


機能性:機能の有無や使いやすさを評価【30pt】
明るいだけでは、夜間に近所迷惑になることも。そこで、ズームや調光などの機能の有無や扱いやすさも比較しました。


以上のテストから判明したランキングがこちらです。

ほとんどムラなし! 光のクオリティ高すぎです
ジェントス 閃シリーズ FLP-1808

ジェントス
閃シリーズ FLP-1808
実勢価格:3812円

サイズ・重量:φ30.1×H135.4mm ・135g (電池含む)
連続使用時間:5~25時間
防水・防塵:IP64
電源:専用充電池(USB充電)
【最大370lm】
【ズーム・調光機能】
【防水テストクリア!】

明るさ:50/50pt
耐久性:12/20pt
機能性:25/30pt
総合:87/100pt

LED懐中電灯の雄として人気を誇るジェントス。

スイッチを入れると、まずその光の強さと広さに驚きます。2m先でも光が弱まることなく、285㎝もの半径で光が広がりました。これは、今回計測した全モデル中、最大のものです。

また、光ムラがないので照らしている範囲内がクッキリ見え、夜間の落し物も余裕で探せるレベル。夜道を歩くとき、光の端が暗いと怖さを感じてしまいますが、安心して歩くことができました。

さらに、ズーム機能や調光機能で、近所迷惑の心配もナシ。近距離にも強く、均等な光で対象物をしっかり把握できます。USBでの充電も可能で、利便性の高いポーチも付属。目立った弱点がないジェントス「FLPー1808」の優位は当分続きそうです。

ワイドは光が均等に広がり、スポット時は1712ルクス(実測値)と、かなり強めになります。

光がムラなく広がるので、実際に夜道を歩いた際、ものすごく安心感がありました。

30cmという至近距離から照らしても、対象を把握しやすいんです。

調光機能は「High」「Mid」「Eco」の3段階。Highモードだと5時間程度、Ecoモードだと25時間点灯。

付属のポーチが実用的。写真のようにベルトに留めたり、フックを使って吊るすこともできます。

ムラのない光と、耐久性がウリ
ジェントス 閃シリーズ SG-339R

ジェントス:閃シリーズ SG-339R:懐中電灯

ジェントス
閃シリーズ SG-339R
実勢価格:3780円

サイズ・重量:φ32.3×H166mm・180g (電池含む)
連続使用時間:4.5時間
防水・防塵:IP67
電源:専用充電池(USB充電)
【最大450lm】
【ズーム・調光機能】
【防水テストクリア!】

明るさ:40/50pt
耐久性:14/20pt
機能性:25/30pt
総合:79/100pt


2位につけたのは、1位と同じくジェントスの「SGー339R」でした。ワイド時の光は端にややクセがありますが、近距離での見やすさは遜色ありません。

ちなみに、1位のモデルが回してズームを行うのに対し、こちらはスライド式。全長を長くし、片手で動かしやすくなっています。ただ、スライド部がやや固いので、手が小さく力の弱い女性には向いていないかも。

とはいえ、懐中電灯としての実力は十分。防水性はベストバイより上位で、安定して使えるはずです。

ワイド時は2mの距離から照らした際の直径が215cm。

中央と端の光の強さがそれぞれ104、108ルクス(実測値)と、ムラのない光でした。安心感があります。

30cmの距離から照らしても、光のムラのなさがわかります。1本あれば頼れること必至。

電源ボタンは本体の底にあるタイプ。ブースト、High、Mid、Ecoと、明るさを調節できます。ブースト時は450ルーメン。強力です。

ちなみに、3位以下は明るさ、あるいは防水規格がいまいち物足りませんでした。ユニークな製品はピックアップしていますので、ぜひ参考にしてください。

ゴツめのデザインが◎3種類の電池+USB対応
Helius Zeta XO

Helius:Zeta XO:懐中電灯

Helius
Zeta XO
実勢価格:2750円

【防水テスト失敗】

無骨なデザインが男性っぽいモデル。明るさや見やすさは、2位モデルにも負けない実力でした。しかし防水テスト後に水滴が残り、誤作動が生じたのは残念でした。

4位: 片手でスライド可能。防水機能は、まあまあ
wsiiroon LED懐中電灯

wsiiroon:LED懐中電灯:LEDライト

wsiiroon
LED懐中電灯
実勢価格:1339円

【防水テスト及第】

スライドが軽くズームしやすいモデル。

明るさはそこそこありますが、ワイド時の光ムラが気になりました。防水テストではやや内部に水滴が見られたものの、復旧に成功。

5位: 【Pick up】2個セットでコスパ◎
wsiiroon LED懐中電灯TM141

wsiiroon:LED懐中電灯TM141:懐中電灯

wsiiroon
LED懐中電灯TM141
実勢価格:1750円(2個組)

サイズ・重量:φ33×H130mm・124g (電池含む)
防水・防塵:防滴
電源:ボタン電池CR2032×2個
【最大1600lm】
【ズーム・調光機能】
【防水テスト失敗】

明るさ:30/50pt
耐久性:0/20pt
機能性:27/30pt
総合:79/100pt


軽すぎず、重すぎず、手になじみやすいフォルムのモデルです。

ズームはスライド式ですが、軽くて動かしやすく、片手で切り替えが行え、光の強さや範囲はそこそこ。ただし、防水性には期待できませんので注意。

明るさも範囲もそこそこですが、光ムラがありました。

6位: 持ちやすいデザインでも光はボンヤリ系
ASAHI LEDハンドライト

ASAHI:LEDハンドライト:懐中電灯

ASAHI
LEDハンドライト
実勢価格:698円

【防水テストクリア!】

表面に凹凸が少なく、軽くて持ちやすいモデル。

光の範囲は広く、明るさもありますが、ややボンヤリした印象です。防水はスペック通りでした

7位: コスパはいいけど持ちにくい
Modohe LED懐中電灯

Modohe:LED懐中電灯:LEDライト

Modohe
LED懐中電灯
実勢価格:1780円(2個組)

【防水テスト及第】

光の半径は広いですが、やや暗め。

スライド部分がかたく持ちにくいですが、防水性がそこそこなので、家族で自転車用のライトに使えそうです。

8位: 【Pick up】超小型・軽量で防水性もしっかり!
LUMINTOP ペンライトIYP07

LUMINTOP:ペンライトIYP07:懐中電灯

LUMINTOP
ペンライトIYP07
実勢価格:2480円

サイズ・重量:W14.5×H128×D12.5mm ・23g
連続使用時間:30分~40時間
防水・防塵:IPX8
電源:単4電池×1本
【最大125lm】
【ズーム・調光機能】
【防水テストクリア!】

明るさ:14/50pt
耐久性:10/20pt
機能性:17/30pt
総合:41/100pt


手のひらに載る大きさの超小型懐中電灯です。

こんなに小さいけれど、3段階調光が可能。防水・防塵レベルが高く、水没しても大丈夫。汚れたら丸洗いもできちゃいます。バッグの中でも邪魔にならないので、1つ持っていると安心。

メインで使うというより、いざというときに備えるタイプです。

9位: 長押しによる調光は慣れが必要かも
Helius LED懐中電灯RC16

Helius:LED懐中電灯RC16:LEDライト

Helius
LED懐中電灯RC16
実勢価格:2173円

【防水テスト失敗】

明るさはあるものの、ワイド時の光ムラがかなり気になりました。

小さいボディの割ににグリップやUSB口など凹凸が多く、握りにくい印象。

10位: ミニサイズなのに単3電池が使えます
LUMINTOP Tool AA 2.0

LUMINTOP:Tool AA 2.0:懐中電灯

LUMINTOP
Tool AA 2.0
実勢価格:1980円

【防水テスト失敗】

8位製品よりやや大きく、防水が低評価でした。

軽くてバッグ内でも場所を取らず、単3電池が使えるので、防犯用に持っておくのもオススメです。

以上、LED懐中電灯ランキングでした。ぜひ、ご参考にしていただけますと幸いです。

懐中電灯の保管時の注意点

最後に、保管方法や注意点をみていきます。懐中電灯を備えていても保管方法に誤りがあると、地震や停電の時に使用することができなくなってしまうので、ぜひご確認をお願いします。

電池タイプの場合、電池を懐中電灯へ入れたまま長期間保管してしまうと、中の電池が液漏れし使用できなくなる場合があります。

乾電池は使用してもしていなくても、自然に放電して消耗します。電池が無くなった後も電池が更に放電し「過放電」状態となります。

そして乾電池の内部の圧力が上昇し、電解液が外に漏れる現象が液漏れです。電解液が漏れてしまった場合、それに触れると化学熱傷を負う可能性があります。

そのため懐中電灯と乾電池は別々で保管するのがベストといえます。ただし、別々で保管する場合は懐中電灯の近くに乾電池を保管するようにしましょう。保管場所に関しては、以下の点に注意してください。

・直射日光を避け、涼しくて換気ができる場所
・10~25℃程度の温度。35℃は超えない場所
・懐中電灯と乾電池をそれぞれビニール袋に入れる

また、乾電池には使用期限があります。マンガン電池は3年ほど、アルカリ電池は5~10年ほどです。使用期限が過ぎた乾電池の使用も液漏れの原因となりますので注意しましょう。
(※詳しくはメーカーの指示に従ってください)

ぜひ、ご参考にしていただけますと幸いです。