モバイルモニターとは?
モバイルモニターとは、軽量で持ち運びやすく、ノートPCやスマホに接続してサブ画面として活用できるモニター製品。出先やオフィスでのPC作業のサポート、ゲーム機やスマホの画面を拡大したいときに重宝します。
以前は、10インチ〜13インチ台の製品がほとんどでしたが、最近は14インチ〜15インチ台の人気が高まり、メインになりました。多機能モデルも登場し、モバイルモニターの製品数も増え、注目されてきています。
そこで、雑誌『家電批評』編集部が人気メーカーの14〜15インチ台のモバイルモニター7種類を集め、画質や見やすさ、使い勝手、付加機能などをチェック。いまどきのモバイルモニターの製品の特徴と、選び方を探ってみました。
モバイルモニターの選び方は?
7つの項目をテストしてスコア化しました
今回は主流14〜15型から注目のモバイルモニター7製品を集め、以下の7項目をテストしました。
テスト1:視野角
左右と上面から見やすさを検証
以前はTN液晶が多く、視野角に難のあるものもありました。IPS液晶が主流となった最新モデルはどうか、左右と上から実際に見て、見やすさを確認しました。
テスト2:輝度・コントラスト
画面の明るさとメリハリを検証
モニターの見やすさを左右する輝度やコントラストを、キャリブレーターとその付属ソフトで測定し数値化。計測ソフトの解析機能を使用して客観的にチェックしました。
テスト3:色表現
色の正確性などをツールでチェック!
モバイルモニターが再現できる色の範囲(色域)を中心に、色調応答やカラーの正確性などをキャリブレーターとソフトで測定しました。
テスト4:付加機能
VESAマウント、バッテリーなど
モバイルモニターはシンプルな製品ですが、スピーカーなど付加機能を搭載する製品も多くなりました。VESAマウントやバッテリーなど、便利な機能の有無について評価しています。
テスト5:スタンド・操作性
使い勝手はコレで決まる!
OSDによる画質設定と、付属のカバースタンド、内蔵スタンドなどの質をチェック。各製品の評価を大きく左右する重要な項目となっています。
テスト6:コスパ
コストと性能のバランスは?
コストパフォーマンスを意識して、各製品の価格を評価。通販サイトで人気の格安製品は、本当にお買い得かどうかを含めて、採点しました。
テスト7:携帯性
スマホ意外にバッテリーも必要!?
携帯時には小型・軽量モデルが優位ですが、実際には電源供給が必要なので、ACアダプタの有無や大きさなども加味して評価しています。
検証機材
キャリブレーションツールで測定しました
キャリブレーションツール「Spyder X2 Ultra」を使用。同ツールの「ディスプレイ解析」機能を使って、輝度や色再現性の評価を行いました。
モバイルモニターのおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみた、モバイルモニターのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | |||||||||||||||
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アイリスオーヤマLUCA DP-DF163S-B
|
|
355mm |
10mm |
221mm |
670g(約) |
USB-C×2、Mini HDMI×1 |
15.6インチ液晶(1920×1080) |
||||||||
バーベイタムPM-14
|
|
322mm(約) |
6~12mm(約) |
205mm(約) |
540g(約) |
USB-C×2、HDMI×1 |
14インチ液晶(1920×1080) |
||||||||
Usparkle156DM2
|
|
320mm(約) |
8mm(約) |
221mm(約) |
780g(約) |
USB-C×1、Mini HDMI×1 |
15.6インチ IPS液晶(1920×1080) |
||||||||
JAPANNEXTJN-MDO-IPS140FHD
|
|
331mm |
23mm |
201mm |
640g(約) |
USB-C×1、Mini HDMI×1 |
14インチ IPS(AHVA)液晶(1920×1080) |
||||||||
ユニークPROMETHEUS CAST 15.6inch
|
|
355mm(約) |
4~9mm(約) |
211mm(約) |
885g |
USB-C×2、Mini HDMI×1、Wi-Fi |
15.6インチ IPS液晶(1920×1080) |
||||||||
JAPANNEXTJN-MD-IPS1565FHDR
|
|
358mm(約) |
12mm(約) |
228mm(約) |
800g(約) |
USB-C×1、Mini HDMI×1 |
15.6インチ IPS(ADS)液晶(1920×1080) |
||||||||
JAPANNEXTJN-MD-IPS1563UHDR-T
|
|
367mm(約) |
11mm(約) |
225mm(約) |
1000g(約) |
USB-C×2、Mini HDMI×1 |
15.6インチ IPS(AHVA)液晶(3840×2160) |
【1位】アイリスオーヤマ「LUCA DP-DF163S-B」
- アイリスオーヤマLUCA DP-DF163S-B
- 実勢価格: ¥16,600〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥16,600〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥16,800〜
- 視野角
- 輝度・コントラスト
- 色表現
- スタンド・操作性
- 付加機能
- コスパ
- 携帯性
派手さはないけど実力派! ユーザーを選ばない使いやすさが魅力
モバイルモニターのおすすめランキング1位でベストバイは、A評価のアイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)「LUCA DP-DF163S-B」。性能ではなく、安定感と使いやすさの良さが光るモニターです。
標準的15型モバイルモニターによくあるスペックで、操作系、OSDのメニュー構成も一般的です。そのため、使い方に迷う心配はありません。
本機の測定結果は、輝度はそこそこでしたが、コントラストや色調応答が優秀で、色域などはすべて良好と好成績でした。加えて、優秀な視野角と、非光沢パネルで映り込みがなく、派手さのない画質が目に優しい印象です。
また、USB Type‒Cケーブル一本でノートPCやスマホと接続して使える手軽さ、付属カバースタンドのしっかり感と品質の良さも好評価につながりました。
一方、ゲーム画面は一般的なモニターと比較して表現力はイマイチですし、わずかに遅延も感じられます。
とはいえ、ビジネスユースであれば、初めてモバイルモニターを使う人を含め、ほとんどの人に使いやすい製品です。
選び方に迷ったら、アイリスオーヤマ「LUCA DP-DF163S-B」をおすすめします。
- 幅
- 355mm
- 奥行
- 10mm
- 高さ
- 221mm
- 重量
- 670g(約)
- 入力端子
- USB-C×2、Mini HDMI×1
- ディスプレイ
- 15.6インチ液晶(1920×1080)
- 型番
- DP-DF163S-B
基本がしっかり! シンプルイズベスト
性能ではなく、安定感と使いやすさの良さが光るモニター。仕事で使うなら、これが一番無難で、ベスト! テストでは、色表現ならびに、輝度・コントラストが良好。付加機能以外の評価は高めと、バランスの良さが光ります。
視野角は良好!斜めからも上からもOK!
斜め横、上側からの視野角はなかなか良く、画面端や下側も色や輪郭も含めてクッキリ見えます。
色域などが良好! 色系全般で高い評価
テストで判明
色域の判定グラフは良好で、色調応答、色の正確性は優秀と、色系の評価が良いのが特徴。十分なコントラストで、測定全般で好成績でした。
USB-Cケーブルだけで接続&給電はOK!
スマホ接続でも画面が暗くならない!
スマホ接続では、給電量が不足して画面が暗くなりがちです。しかし、アイリスオーヤマ「LUCA DP-DF163S-B」ならばその心配はなく、明るい映像を楽しめます。
操作方法もわかりやすい
OSDメニューはシンプルで使いやすい
OSDメニュー画面は、輝度やコントラストの調整、映像入力の切替が可能。項目は少なく、シンプルでわかりやすい構成です。
スタンドカバーはしっかり感あり!
品質は高めで手触り良好
本体に密着。安定性が高い
付属カバースタンドは7製品中いちばん品質が良かったです。質感がよく、スタンド自体の扱いやすさ、安定度も一番でした。
端子部+操作系はちょっと不親切
端子の説明やマークはナシ
ボタン部もマークなし!
端子と操作ボタンなどの説明をするアイコンが入ってないのが少し不親切です。
【2位】バーベイタム「PM-14」
- バーベイタムPM-14
- 実勢価格: ¥16,887〜
- 視野角
- 輝度・コントラスト
- 色表現
- スタンド・操作性
- 付加機能
- コスパ
- 携帯性
とにかくシンプルで使いやすい!画質のバランスの良さで高評価
モバイルモニターのおすすめランキング2位は、A評価のバーベイタム(Verbatim)「PM-14」。高性能ではない分、安定感と使いやすさの良さが光るモニターです。
画面の明るさが際立つ14型。色表現などはいまひとつですが、コントラストが優秀で見やすさは抜群。横置き用スタンドは安定して使えます。
- 幅
- 322mm(約)
- 奥行
- 6~12mm(約)
- 高さ
- 205mm(約)
- 重量
- 540g(約)
- 入力端子
- USB-C×2、HDMI×1
- ディスプレイ
- 14インチ液晶(1920×1080)
- 型番
- PM-14
スタンド内蔵でモバイル度良好! 明るく見やすい&手軽さNo. 1
高性能機ではない分、安定感と使いやすさの良さが光るモニター。14型でもOKで画質にこだわらないモバイル派に最適!
上から見るとやや色ヌケあり
横からは画面端もしっかり
側面に約20cmケーブルがビルトイン。取り外して有線充電に!
色域はやや狭め
肉眼で見ても色情報は不足気味。色ムラが目立つこともあり、画質についてはあまり評価は高くありません。
必要十分な内蔵スタンド
スタンドを内蔵。机上ならこれが一番安定します。カバースタンドよりカサばりません。
画質を求めず、とにかく明るく見えるモニターを欲しい人向けの製品です。小型で軽いのはモバイル用途として優秀です。
【3位】Usparkle「156DM2 モバイルモニター」
- Usparkle156DM2
- 検証時価格: ¥16,800〜
- 視野角
- 輝度・コントラスト
- 色表現
- スタンド・操作性
- 付加機能
- コスパ
- 携帯性
バランス絶妙!コスパ最高の1台
モバイルモニターのおすすめランキング3位は、Usparkle「156DM2 モバイルモニター」。
カバースタンドなどの使い勝手が優秀。画質はもう一歩ですが、見やすさは合格です。
- 幅
- 320mm(約)
- 奥行
- 8mm(約)
- 高さ
- 221mm(約)
- 重量
- 780g(約)
- 入力端子
- USB-C×1、Mini HDMI×1
- ディスプレイ
- 15.6インチ IPS液晶(1920×1080)
【4位】JAPANNEXT「JN-MDO-IPS140FHD」
- JAPANNEXTJN-MDO-IPS140FHD
- 実勢価格: ¥21,900〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥21,900〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥24,090〜
- 視野角
- 輝度・コントラスト
- 色表現
- スタンド・操作性
- 付加機能
- コスパ
- 携帯性
機能よりも用途を重視!ノートPCのサブモニター専用機
モバイルモニターのおすすめランキング4位は、JAPANNEXT(ジャパンネクスト)「JN-MDO-IPS140FHD」。
ノートPCの天板に貼り付けるPC用サブモニター専用機。画質は平均的ですが、ユニークさと携帯性は高く評価したいです。
取り付けアームはスタンド的に使えますが、安定しないのでおすすめしません。
- 幅
- 331mm
- 奥行
- 23mm
- 高さ
- 201mm
- 重量
- 640g(約)
- 入力端子
- USB-C×1、Mini HDMI×1
- ディスプレイ
- 14インチ IPS(AHVA)液晶(1920×1080)
- 型番
- JN-MDO-IPS140FHD
ノートPCに貼り付ける!
ノートPCと一体化できるモデル。取り付けアームはスタンド的に使えますが、安定しないのでおすすめしません。
ステッカーで内蔵スタンド貼り付けます!
天板にマグネット部をステッカーで貼るので脱着可。左右どちらでも貼り付け可能です。
上から見ても色はクッキリ!
真横でも端まで見えます
IPS液晶らしく、視野角は問題なし。色が薄く見えることもほぼありません。
色域は平均的。輝度が弱点!
色域は平均的。色表現全般では合格レベルです。ただ、輝度が不足気味で画面がやや暗めなのが残念でした。
用途を選びますが、ノートPCに貼ったまま、折りたたんで持ち歩くことも可能。あとはもう少し安ければ……。
【4位】ユニーク「PROMETHEUS CAST 15.6inch」
- ユニークPROMETHEUS CAST 15.6inch
- 検証時価格: ¥59,800〜
- 視野角
- 輝度・コントラスト
- 色表現
- スタンド・操作性
- 付加機能
- コスパ
- 携帯性
モバイルモニターにロマンを! タッチ+ワイヤレスバッテリーまで搭載
同じくモバイルモニターのおすすめランキング4位は、ユニーク「PROMETHEUS CAST 15.6inch」。
USBやHDMIに加えて無線接続もでき、タッチ操作もできるなど万能型モニター。バッテリー搭載で少し重めです。
- 幅
- 355mm(約)
- 奥行
- 4~9mm(約)
- 高さ
- 211mm(約)
- 重量
- 885g
- 入力端子
- USB-C×2、Mini HDMI×1、Wi-Fi
- ディスプレイ
- 15.6インチ IPS液晶(1920×1080)
タッチ+ワイヤレス、バッテリーまで搭載!無線接続が超便利
タッチパネルは意外と便利。ただスマホのジェスチャーにはフル対応できない模様。バッテリー内蔵でモバイル度UP!
上から覗いても下まではっきり!
横からはやや白っぽくなる?
IPS液晶らしく視野角は広め。ただ、色が少し変化して見えることもありました。
測定値の割にキレイに見える
色域は他のモバイルモニター並み。他の測定値も平均的ですが、パネルのせいか鮮やかに見えます。
AirPlayやMiracastに対応!
設定画面から簡単に無線接続可能。バッテリー搭載なのでケーブルレスで使えます。
完全ケーブルレスで使えるのにはびっくり! 無線+バッテリー搭載の良さに感動しました。あとは画質の向上に期待!
【6位】JAPANNEXT「JN-MD-IPS1565FHDR」
- JAPANNEXTJN-MD-IPS1565FHDR
- 実勢価格: ¥21,980〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥21,980〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥23,618〜
- 視野角
- 輝度・コントラスト
- 色表現
- スタンド・操作性
- 付加機能
- コスパ
- 携帯性
バランス良し! スタンドは△
モバイルモニターのおすすめランキング6位は、JAPANNEXT(ジャパンネクスト)「JN-MD-IPS1565FHDR」。
FHDの標準的モデル。まとまりは良いのですがコントラストが低めなのと、スタンドがやや特殊で安定感が低いのが残念です。
- 幅
- 358mm(約)
- 奥行
- 12mm(約)
- 高さ
- 228mm(約)
- 重量
- 800g(約)
- 入力端子
- USB-C×1、Mini HDMI×1
- ディスプレイ
- 15.6インチ IPS(ADS)液晶(1920×1080)
- 型番
- JN-MD-IPS1565FHDR
【7位】JAPANNEXT「JN-MD-IPS1563UHDR-T」
- JAPANNEXTJN-MD-IPS1563UHDR-T
- 実勢価格: ¥39,380〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥39,380〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥40,891〜
- 視野角
- 輝度・コントラスト
- 色表現
- スタンド・操作性
- 付加機能
- コスパ
- 携帯性
4Kだが映り込みが大きい
モバイルモニターのおすすめランキング7位は、JAPANNEXT(ジャパンネクスト)「JN-MD-IPS1563UHDR-T」。
UHDとタッチパネル対応のため、大きめの電力供給が必要。表現力の高さも、映り込みのある光沢パネルが弱点です。
- 幅
- 367mm(約)
- 奥行
- 11mm(約)
- 高さ
- 225mm(約)
- 重量
- 1000g(約)
- 入力端子
- USB-C×2、Mini HDMI×1
- ディスプレイ
- 15.6インチ IPS(AHVA)液晶(3840×2160)
- 型番
- JN-MD-IPS1563UHDR-T
テストしてわかった! ココに注目
カバースタンドは、持ち運びやモニターの自立に不可欠。一見どれも同じように見えますが、倒れやすいものや、立て方がわかりにくいものも……。使わないとわからないポイントです。
スタンドケースの良し悪しがモデル選びに影響!
カバーを広げて立て方に悩む
意外なことで折りたたむ!
やや風変わりなケーススタンドはパッと見では組み立て不能です。JAPANNEXTのケースは軽量ですが、立て方が難解でした。
端子部のレイアウトとスイッチのポジションが重要
入力・出力系がまとまっている
操作スイッチとヘッドホン入力が混在
ケーブルの抜き差しが多いため、端子をあまり見ず、手探りで行うことが多くなります。OSD画面の操作も同様です。
混乱を招きやすい配置や操作しづらいボタンの機種だと、使いやすさが低下します。
ケーブルの場所が手探りでわからないモデルは、使う度にイラッとしました。
色情報の正確さは、まだまだこれからのレベル
色域はノートPCと差が大きすぎ!
色の正確性はまだまだ発展途上
ノートPCや一般的なモニターと比較して、色域や色の正確性は大きく劣っています。エンタメ系よりビジネス用途に向いた特性です。
「見られればOK」というレベルから少し進化した状態です。今後、性能・機能の充実が楽しみです。
消費電力の大きな機種は、モバイル用途に不向き!
スマホと接続して画面が暗くなる機種は、別途電源の用意が必要。持ち運ぶ荷物が増えてしまいます。
まとめ:ベストバイはアイリスオーヤマ!
以上、モバイルモニターのおすすめランキング7選でした。
ベストバイに輝いたアイリスオーヤマ 「LUCA DP-DF163S-B」は、派手さはないけど実力派! ユーザーを選ばない使いやすさが魅力です。色系全般で評価が高く、操作方法もわかりやすいので安心して使えます。
使い勝手はスタンドと給電で決まる!
かつてのモバイルモニターは、白っぽい画面でテキストを読むだけで限界という時代もありました。しかし、今では最新機の多くがIPS液晶を採用し、有機EL機も登場。今や14型以上が主流になりました。
やっとモバイルモニターの画質も向上する! と大いに期待を寄せてテストしたのですが……。
しかし、測定ソフト(スパイダーX2ウルトラ)での測定と、肉眼でのチェックのいずれも、まだまだ高画質と呼べる製品はないという結果となりました。
輝度やコントラストが低めという以前のモバイルモニター全体の弱点は確実に改善されましたが、まだ明るさが不足気味で、色情報の再現性は本特集の手頃なゲーミングモニターにも、まったく刃が立たないレベルです。このため、エンターテイメント系コンテンツの再生にはあまり適しておらず、文字やグラフなどを見るビジネスユースのほうが適しています。
また、モバイル用途ではノートPCやスマホからの電源供給が不可欠です。が、UHDなどの高解像度モデルではスマホや一部ノートPCも電力不足で画面が暗く、普通に使うならAC電源か高出力のモバイルバッテリーも必要と、携帯性が損なわれがちです。
このため、現時点でスマートに使うには、(1)フルHD、(2)USB‒Cケーブル1本で使える、そして使い勝手のキモである(3)スタンドの良さを重視して製品を選びたいもの。特に、スタンドは四六時中使うので、不安定で頻繁に倒れてはガッカリものです。
実はAmazonなどの通販サイトで販売中の低価格なモデルも、上記の条件にハマることが多く、意外とよい製品もあります。現在のモバイルモニターは、高い性能よりほどよいスペックで、安定して使えるモデルを選びましょう。
本記事を参考にお気に入りのモバイルモニターを見つけてください。
モバイルモニターのおすすめ
アイリスオーヤマ
LUCA DP-DF163S-B
モバイルモニターの売れ筋ランキングもチェック!
モバイルモニターのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
“ザ・堅実”という感じのモニター。コレを買えば問題なし、という印象です。