キャンプのリビング的存在“タープ” 居住性重視ならスクリーン型が◎!

テントの役割が寝室なら、タープはリビングダイニング。

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ずばり、キャンプサイトの中核的空間を担うのがタープなんです。

だからこそ、アウトドアをするならタープ選びはとても重要! 値段やブランドに惑わされず、慎重に選ぶ必要があります。

そこで、サンロクマルの母体である晋遊舎が発行する全アウトドアムックに携わってきた編集者・風間拓氏に監修を依頼。

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今回はいくつか種類があるタープのなかから、居住性重視の人向けのスクリーンタープにフォーカス。基礎知識や選び方のポイントを解説していただきました。

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天井と四方が囲まれ、雨・風・虫を防ぐスクリーンタープ。

また、スクリーンタープとひとくちに言っても、これまた、たくさん製品があり、どれを選べばいいのか迷いますよね…。

そこで今回は、風間氏におすすめのスクリーンタープを選抜していただき、自己採点によるランキングもまとめていただきました。

さっそくですが結果発表! 1位は“王道キャプスタ”でした

さっそくですが結果発表!1位は“王道キャプスタ”でした イメージ

キャプテンスタッグ
CSクラシックス キャンプベースUV
実勢価格:2万8706円

結論から先に言いますと、キャプテンスタッグCSクラシックス キャンプベースUVがおすすめです。

注目すべきは、基本的に6万円を下らない高額品が多いツーポールシェルター(スクリーンタープの種類のひとつです)でありながら、3万円台という低価格を実現できていること。

さらにタープだけでなく、インナーテントが標準で付属している点は驚愕。

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インナーテント付きで「これさえ買えばテントいらず」という強みは、まさに王道の定番ブランド・キャプテンスタッグだから成せる業だと言っても過言ではありません。

とはいえ、どんなスクリーンタープを求めているかで、下位製品が候補に上がる可能性も!

それでは基礎知識・選びのポイント・評価基準・ランキングの全容をご覧ください!

まずは“基本のき”からご説明! タープは大別して2種類あります

スクリーンタープをご説明する以前に、アウトドア初心者には「そもそもタープってなに?」という方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、まずはタープの基礎知識からご説明。大別して2種類あるタープのタイプと特徴を学んでいきましょう。

[タープの種類①]
開放感が魅力の“一枚布型タープ”

[タープの種類①]開放感が魅力の“一枚布型タープ” イメージ

一枚布型タープはその名の通り、一枚の布を広げて屋根にするタイプ。長方形のレクタタープや六角形のヘキサタープがあります。

開放感はもとより、設営する際は2本のポールで両端を立ち上げ、残りの角をロープでペグ打ちするだけという簡単さもメリット。

デメリットをあげるとすれば、横殴りの雨や虫は防げないこと。開放感ゆえの弱点ですね。

【タープの種類②】
安心感が魅力の“スクリーンタープ”

【タープの種類②】安心感が魅力の“スクリーンタープ” イメージ

スクリーンタープは、シェルター型タープとも呼ばれています。床のないテントといえばわかりやすいかもしれませんね。

天井だけでなく四方を囲まれているため、居住性はもちろん、プライベート感がかなり高め。雨や風、虫まで防いでくれるというメリットがあります。

ただ、一枚布型タープに比べて値段が高い点や設営にやや時間がかかるというデメリットも。高い居住性を求めるなら、避けられないポイントだといえますね。

居住性重視ならスクリーンタープ” それが間違いない選択肢です!

一枚布型タープとスクリーンタープ。どちらを選ぶべきか迷いますよね。

好みや目的にもよりますが、あなたが居住性を求めるなら、スクリーンタープがおすすめです。

居住性重視ならスクリーンタープ”それが間違いない選択肢です! イメージ

その理由は2つ。

まずはキャンプの天敵である雨・風・虫を防げること。メッシュスクリーンのフルクローズタイプなどであれば、通気性を維持したまま、雨や虫の侵攻を防ぐことができます。

次にテント代わりにもなること。スクリーンタープは前述の通り、床のないテントとも呼べるアイテムです。スクリーンタープ内部にグランドシートを敷いたり、コットを設置すれば、テントとしても使うことができます。

居住性重視の方にオススメする理由をご理解いただけたら、もう少し、スクリーンタープを掘り下げていきましょう。

スクリーンタープの流行りは ツーポールシェルター!

スクリーンタープの流行りはツーポールシェルター! イメージ

メッシュスクリーンのフルクローズなどが主流のスクリーンタープで注目を集めているタイプがあります。それが最近人気のツーポールシェルターです。

その名の通り、2つのポールで立ち上げるタープで、見た目は三角テントを横に伸ばしたような形状。シンプルながら、サブポールを使って形をアレンジすることも可能なため、中~上級者に特に人気となっています。

ここからは、ツーポールシェルターの魅力に触れていきましょう。

【ツーポールシェルターの魅力①】
形状を変えて、いろんな使い方が可能

シンプル構造だからこそ、自由に形を変えられるのがツーポールシェルターの魅力。

気分次第で開放感重視したり……。

【ツーポールシェルターの魅力①】形状を変えて、いろんな使い方が可能 イメージ
開放感のあるアレンジもOK。

フルクローズにしてプライベート空間を作ったり……。

【ツーポールシェルターの魅力①】形状を変えて、いろんな使い方が可能 イメージ2
フルクローズにもできます。

多種多様なアレンジが可能です。

【ツーポールシェルターの魅力②】
インナーテントを使えば寝室にもなる

ツーポールシェルターはインナーテント(付属の場合と別売の場合があり)を使えば、寝ることも可能です。

【ツーポールシェルターの魅力②】インナーテントを使えば寝室にもなる イメージ

要するにテント代わりになります。タープとテントの機能を両方持ち合わせていることも魅力のひとつです。

数多の製品から厳選した8品を プロの3つの視点でランキング評価

数あるスクリーンタープのなかから、アウトドアのプロ・風間氏に初心者におすすめを厳選していただきました。

選りすぐられたのは、家族4人以上で使用できるファミリーサイズのスクリーンタープ8製品

今回はそれらをプロが製品選びで重要視する3つの視点から採点評価。ランキングにまとめました。

[選びのポイント①:使い勝手]
タープとしての使い勝手はどうか?

[選びのポイント①:使い勝手]タープとしての使い勝手はどうか? イメージ

タープとしての開放感や快適性、また設営のしやすさやアレンジの自由度など、総合的な使い勝手を評価しました。
(配点:40点)

[選びのポイント②:サイズ]
スペースの広さはどのくらいか?

[選びのポイント②:サイズ]スペースの広さはどのくらいか? イメージ

タープはスペースが広いほど、快適性が高まります。また、天井が高いものほど開放感が高く、くつろぎ度が高くなることもポイントです。
(配点:30点)

[選びのポイント③:コスパ]
総合的な機能性と価格のバランスは?

[選びのポイント③:コスパ]総合的な機能性と価格のバランスは? イメージ

使い勝手を含めた総合的な機能性を踏まえたうえで、価格と機能のバランスを評価しました。価格は10万円程度の高価なものから、1万円台の低価格なものまでさまざま。

もちろん高価なものほど素材や作りが良いのは当然ですが、低価格のものでも優秀なアイテムがありました。
(配点:30点)

以上のポイントをチェックしました。それでは気になるスクリーンタープランキングの発表です!

人気のツーポールシェルターが “キャプスタ”ならU4万円の超格安

人気のツーポールシェルターが“キャプスタ”ならU4万円の超格安 イメージ

キャプテンスタッグ
CSクラシックス キャンプベースUV
実勢価格:2万8706円


サイズ:フライ/約680×380×H220cm、インナー/約240×240×H200cm
重量:約14.7kg

▼採点結果
使い勝手:38/40点
サイズ:28/30点
コスパ:28/30点
総合点:94点


最近、特に人気のツーポールシェルターですが、基本的に6万円は下らないものが多いなか、同製品は3万円台という破格っぷり。このコスパの良さも相まって第1位となりました。

ツーポールシェルターの良さである、アレンジの自由度はもちろん、インナーテントが標準で付属している点も高評価でした。

[CSクラシックスの魅力①]
開放感バツグンの設営パターン

[CSクラシックスの魅力①]開放感バツグンの設営パターン イメージ

ツーポールシェルター(こちらは厳密に言うと二股ポールを使用)ならではの設営の自由度の高さはもちろん、幕体のホワイトカラーがキャンプの開放感を最大限に演出。

広さも十分で家族キャンプやグループキャンプでも活躍してくれます。

[CSクラシックスの魅力②]
低価格なのにインナーテント付き!

[CSクラシックスの魅力②]低価格なのにインナーテント付き! イメージ

他のツーポールシェルターに比べ、ただでさえ低価格なのに、インナーテントが標準で付属しているところも、さすがキャプスタといったところ。

これさえ買えば、テント要らずなのは、これからキャンプ道具を揃える初心者にもオススメできるポイントです。

外フレーム採用の“テンマク” 室内ポールなしの広々空間!

外フレーム採用の“テンマク”室内ポールなしの広々空間! イメージ

テンマクデザイン
CIRCUS 720DX
実勢価格:4万9800円


サイズ:本体/約720×360×H220cm、インナー/約225×225×H200cm
重量:約23.8kg

▼採点結果
使い勝手:40/40点
サイズ:28/30点
コスパ:24/30点
総合点:92点


2位はテンマクデザインの「CIRCUS 720DX」。こちらも人気のツーポールシェルターです。

特徴はV字型の外フレームを採用することで、室内にはポールが存在しないため、広々とした居住空間を実現していること。

また、6カ所をペグダウンすれば自立する構造で、初心者でも簡単設営が可能です。

外フレーム採用の“テンマク”室内ポールなしの広々空間! イメージ2

収容人数3~4人のインナーテントが標準装備されているので、これさえあればテントは不要。

インナーテントは吊り下げ式だから、簡単に付け外しも可能で、シェルター、ツールームテント、タープと使い方も自由自在です。

初心者でも5分で設営! ワンタッチの“クイックキャンプ”

初心者でも5分で設営!ワンタッチの“クイックキャンプ” イメージ

クイックキャンプ
ワイドスクリーンタープ
実勢価格:1万4800円


サイズ:395×275×H215cm
重量:約9.8kg

▼採点結果
使い勝手:36/40点
サイズ:24/30点
コスパ:30/30点
総合点:90点


低価格帯で人気のクイックキャンプ「ワイドスクリーンタープ」が3位です。

特徴はワンタッチ機構を搭載していること。しかし、ワンタッチにありがちなスペースの狭さはまったく感じさせず、天井も2m超えと十分な高さ。設営が簡単だから、慣れればものの5分程度で立てられます。

メッシュスクリーンで暑い日でも風が通って快適なのもポイントですが、なにより1万円台というコスパの高さが最大の売りです。

初心者でも5分で設営!ワンタッチの“クイックキャンプ” イメージ2

傘を広げるような要領で広げて、4本のポールを伸ばせば、ほぼ完成。あとはペグ打ちするだけです。初心者でもこれなら迷わずに設営できますね。

4位: 細部まで抜かりない“ogawa”
長く愛用したい人気アイテム

4位: 細部まで抜かりない“ogawa”長く愛用したい人気アイテム イメージ

ogawa
ツインピルツフォーク
実勢価格:6万9800円


サイズ:630×355×h210cm
重量:幕体/約4.42kg、ポール/約1.6kg

▼採点結果
使い勝手:36/40点
サイズ:28/30点
コスパ:24/30点
総合点:88点


4位はogawaの「ツインピルツフォーク」。現在のツーポールシェルター人気を牽引したアイテムで、いまだ人気は衰えていません。

二股ポールを採用しているので、ポールに邪魔されることなく、広々と室内を使えます。軽量な作りであることも、持ち運びや設営に苦労しなくて済むのでポイント高め。

4位: 細部まで抜かりない“ogawa”長く愛用したい人気アイテム イメージ2

ポールが当たる幕体部分に丁寧な補強が施されているなど、テントやタープで定評のあるogawaらしく、細部も抜かりない作り。長く愛用することを考えれば、間違いない製品だと言えます。

4位: オーソドックスながら十分な性能
しかも価格は1万円台と超手頃!

4位: オーソドックスながら十分な性能しかも価格は1万円台と超手頃! イメージ

キャプテンスタッグ
ラニーメッシュタープテント
実勢価格:1万2927円


サイズ:約350×380×H210cm
重量:約8.2kg

▼採点結果
使い勝手:34/40点
サイズ:24/30点
コスパ:30/30点
総合点:88点


日差しや虫の侵入を防ぎ、風通しも抜群なメッシュを採用。スペースも十分でリビングとキッチンスペースを確保するのに便利です。また、前面と両サイド面は、ファスナーで2分割できるので、屋根だけのタープにもできる自由度の高さも魅力。

となるとお値段も張るかと思いきや、やはりそこはキャプスタ、価格も1万円台とかなりのコスパとなっています。

4位: テントと連結もできる
ドーム型のシェルター

4位: テントと連結もできるドーム型のシェルター イメージ

コールマン
スクリーンキャノピージョイントタープⅢ
実勢価格:2万4730円


サイズ:約320×340×H215cm
重量:約11.3kg

▼採点結果
使い勝手:36/40点
サイズ:24/30点
コスパ:28/30点
総合点:88点


3発目の同率4位にはコールマンの「スクリーンキャノピージョイントタープⅢ」が入りました。このタープにはジョイントフラップが付いており、テントと連結することができます。

テントとタープの間を外に出ることなく行き来できるのは、キャンプの快適性を格段に上げてくれるはず。ちなみに、ドーム型のため設営が容易なこともポイントです。

4位: 超大型シェルターの“スノピ”
キャンプのベース基地に最適

4位: 超大型シェルターの“スノピ”キャンプのベース基地に最適 イメージ

スノーピーク
ランドベース6
実勢価格:1万5800円


サイズ:800×700×H240cm
重量:22kg

▼採点結果
使い勝手:38/40点
サイズ:26/30点
コスパ:24/30点
総合点:88点


拮抗した今回のランキング4発目の同率4位にはスノーピーク「ランドベース6」がランクイン。10万円越えとお値段は張るものの、800×700cmという広大なスペースは他にはない魅力。

まさにキャンプのベース基地と言っても過言ではない居住性と機能性の高さは、値段以上の満足感があります。

8位: アシスト機能で1人でも
設営が簡単にできる!

8位: アシスト機能で1人でも設営が簡単にできる! イメージ

コールマン
タフスクリーンタープ/400
実勢価格:3万9945円


サイズ:約400×360×H210cm
重量:約12.5kg

▼採点結果
使い勝手:36/40点
サイズ:24/30点
コスパ:26/30点
総合点:86点


コールマンの「タフスクリーンタープ/400」が8位になりました。

こちらも前出の「スクリーンキャノピージョイントタープⅢ」同様、ジョイントフラップが採用されているので、テントとの連結が可能です。1人でも設営可能なアシスト機能も嬉しいポイントです。

人気のツーポールシェルターが 3万円台の“キャプスタ”が第1位!

第1位に輝いたのは、キャプテンスタッグCSクラシックス キャンプベースUVでした。

人気のツーポールシェルターが3万円台の“キャプスタ”が第1位! イメージ

キャプテンスタッグ
CSクラシックス キャンプベースUV
実勢価格:2万8706円

現在人気のツーポールシェルターでインナーテントが標準装備されていながら、4万円を切る破格の値段がその理由です。

とはいえ、プロ選りすぐりの8選だけあって、どれも快適性が高く、キャンプの楽しみを倍増させてくれるものばかり。ぜひ、自分のスタイルや目的に合った製品選びをしてみてください。

以上、快適性が抜群に高いスクリーンタープのランキングでした。

これからキャンプ道具を揃える方は、テント代わりにもなるツーポールシェルターも選択肢に入れてみてはいかがでしょう。タープとテント両方の機能を持ち合わせたオススメアイテムですよ。