卵は煙タイプの殺虫剤をたいても成分が届かない!?
巷でよく聞く「卵に薬は効かない」という噂は本当でした! 卵鞘という硬い殻に覆われたGの卵は、殺虫剤の成分を弾きます。煙をたけば成虫は駆除できますが、あとから卵が孵る場合もあります。
害虫防除技術研究所 所長・白井良和さん
「卵は丈夫なので、殺虫剤をたいても生き残る可能性は十分あります」
では、卵まで全滅させたい場合はどうすればいいのでしょう? 安心してください。そちらの対策も専門家にちゃんと聞いてきました!
対策1・煙型殺虫剤と置き型殺虫剤を併用する
まずはこの煙型殺虫剤で成虫を駆除します。
そしてこの置き型殺虫剤を設置しておくことで、万が一幼虫が発生しても毒餌によって全て駆除することができます。
対策2・2週間あけ、もう一度煙型殺虫剤をたく
最初に殺虫剤をたいてから2週間あければ、卵はだいたい孵っているはずです。そのタイミングでもう一度殺虫剤をたけば、生まれた幼虫もすべて駆除できます。
まとめて退治したのはいいけど…その後の処理はどれが正解?
大量のGの死がいを処理するのは、それなりにストレスです。そんな時は掃除機で一気に吸って、紙パックごと捨ててしまうのがラク! 煙型殺虫剤をたいたあとは、どうしても部屋に有効成分が残ってしまうので、拭き掃除をする必要があります。ついでに掃除機もかけてしまいましょう。
害虫防除技術研究所 所長・白井良和さん
「まとまったGの死がいの処理は、掃除機で吸うのが一番ラクです!」
ふつうの殺虫剤と違う待ち伏せスプレーって?
噴射型スプレーには「通常タイプ」と「待ち伏せタイプ」があるのをご存知ですか?
これは通常の殺虫剤。姿を現したGに噴射して使います。
アース製薬
ゴキジェットプロ
実勢価格:488円
スプレータイプ12製品を比較テストした際、もっとも効果を上げた製品です。
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●「凍結系」は効果に疑問? 殺虫スプレーに意外な格差が…
こちらが待ち伏せスプレーと呼ばれるタイプ。
アース製薬
医薬品ゴキジェットプロ秒殺+まちぶせ
実勢価格;972円
「待ち伏せ効果」と書かれた殺虫剤は、Gの通り道になりそうな付近にあらかじめスプレーしておけば、その上を通ったGが退治できます。
Gを仕留めそこなったときにも、見かけた場所&Gが好きな暗い隅っこの場所に、かけてさえおけばあとは通るのを待つだけです。
いろんな種類があって迷っちゃう結局一番効くタイプってどれ?
最近では上の表にあるとおり、たくさんの種類の殺虫剤が売られています。
Gの動きをとにかく止めたい! そんな即効性をもとめるなら、殺虫成分の入った通常タイプの殺虫剤が一番です。だからといって、ほかのタイプにもメリットがないわけではありません。
凍殺タイプは殺虫成分を含まないので、噴射しても部屋に殺虫成分が残りませんし、死がいの処理のラクさで言えば、泡タイプが一番ですよ。
害虫防除技術研究所 所長・白井良和さん
「Gを見たくない、殺虫成分を残さないなど目的に合わせて選んでください」
殺虫剤のタイプで効果の違いと使い方がわかれば、Gへの対策はバッチリですね。できるだけ遭いたくない存在ですが、いざ出現したときに備えて殺虫剤を用意しておきましょう!
なお、こちらの記事では、もっとも効果的な駆逐方法のテストを敢行しております。ぜひご覧ください。