食洗器って必要?
食器洗いって面倒くさいですよね…。一人暮らしでも面倒なのに、家族が多い場合は食器の数が増えて、大変さも倍増……。ここで活躍するのが「食器洗浄機(食洗機)」です。
食洗機があれば洗い物の時間を短縮できることが1番のメリットです。洗い物は毎日するからこそ、できるだけ時間を短くしたいもの。食洗機はスイッチを押すだけなので、空いた時間を有効活用することができます。洗い物が比較的少ない一人暮らしの人にも十分おすすめできます。
食洗機のメリットは?
ただ「皿洗いがラクになる」と言われても、簡単に買えませんよね。ここでは食洗機の魅力的なポイントを紹介していきます。
家事が時短できる
家事を毎日こなさなければならない人にとって、家事の時間短縮は大事なポイントです。自分だけで家事をこなしたり、仕事と家事を両立したりするのは大変ですよね。食事を作るのにも時間がかかるのに、食べた後に洗い物をしなければならないとなると、もっと疲れてしまいます。
食洗機を使えば食器と洗剤を入れてスイッチを押すだけでOK!自動で洗ってくれるので、家事を効率化し、負担を大幅に軽減してくれます。また、食洗機は庫内にためた少量のお湯や水を上手に循環させて洗うので、使用水量は手洗いよりも少なく、節水にも期待できます。
肌荒れしない
食器を毎日手洗いしていると、どうしても肌荒れが気になりますよね。手洗いだと洗剤を使う分、手が荒れやすくなってしまいます。
手袋をして洗うことももちろんできますが、水や洗剤を扱うとすべったり、落としてしまったりする危険があるので手洗いで済ませている方も多いはずです。食洗機で洗えば直接洗剤を手で触ることもないので、食器洗いによる肌荒れを防ぐことができます。
寒い時期に手で洗わなくて済む
特に冬場の食器洗いは水が冷たくて大変ですよね。水が冷たくてお湯で洗うと手荒れしやすく、水のままで洗うのはすごくつらくてどちらもしたくないのが本音。食洗機はその悩みを解決してくれます。
頑固な汚れが落ちやすい
食洗機はキレイ好きの方にもおすすめです。料理のメニューによっては油汚れや頑固な汚れがついてしまい、しっかり洗ったつもりでもベタつきや汚れが残っている場合がありますね。食洗機であれば手洗いよりも洗浄力が高いので、手洗いでは落とすのが難しかった汚れも簡単に落とすことができます。
食洗機の種類は?
食洗機にはビルトインタイプと卓上(据え置き)タイプがあります。ここでは2つのタイプのメリットとデメリットを解説します。
ビルトインタイプ
ビルトイン型の食洗機はシンクの下などに収納するタイプ。前扉を開けて前面にカゴを引き出すフロントオープンタイプと引き出し式の扉を開けて上から食器を入れていくスライドオープンタイプがあります。
メリット
使うものがたくさんあるキッチンでも見た目がすっきりします。シンク下やキャビネット内などに組み込めるので、料理の作業スペースも場所をとられずに使用することができます。ビルトイン型は容量が大きいものも多く、鍋などの大きなものも一緒に洗うことも可能です。
デメリット
ビルトイン型の設置には、取り付け工事が必要です。そのため、ほとんどの賃貸物件では使用することができません。キッチンをすべて取り換えなくても後付けできますが、食洗機と設置工事の費用がかかります。また、シンク下の収納に取り付けるので、その分収納できる範囲が少なくなります。
卓上・据え置きタイプ
卓上型(据え置き型)は設置スペースや水栓の確保さえできれば、製品を購入するだけで気軽に取り入れることができるタイプです。しかも、最近ではコンパクトな小型モデルが増え、食洗機導入のハードルが下がってきています。今回比較テストしたのはこちらのタイプです。
メリット
一番のメリットは設置が簡単な点です。ビルトインタイプはどうしても大掛かりな工事が必要になり、そのための工費が必要になります。一方、卓上・据え置きタイプなら自分で設置することも可能。本体の購入価格もビルトインタイプに比べると一般的に安価といえるので、ビルトインタイプより導入が簡単です。
また、卓上・据え置きタイプは一人暮らしの方にもおすすめ。製品によって用量やサイズ展開が豊富なので、家族がいる家庭だけでなく、一人暮らしの家でも自分に合った容量の食洗機を使用できます。
さらに、食器を出し入れするときにビルトインタイプはかがまなくてはならず、腰に負担がかかることも。対して卓上・ビルトインタイプなら立ったまま出し入れが可能です。
デメリット
キッチンのスペースが狭くなってしまう点はデメリットです。置ける場所が限られているキッチンで、食洗機を置いてしまうと他のものが置けなくなったり、作業スペースが確保しづらくなったりすることがあります。
食洗機をおすすめする理由や2つのタイプのメリットとデメリットがわかったところで、今回雑誌『家電批評』が、卓上タイプの小型食洗機5台を集めて比較テストを実施することに。ラクして、しっかりキレイになるおすすめの1台を見つけます!
食器洗い乾燥機の選び方は?
比較テストの解説の前に、まずは食器洗い乾燥機の選び方について見ていきたいと思います。以下の点に気を付けて選ぶと、長く気に入って使えるものを買うことができますよ。
設置する場所に合ったサイズを選ぶ
卓上・ビルトインタイプは、設置する場所にあったサイズのものを選ぶことが重要です。どうしてもキッチンの一部を占有してしまうため、食器洗い機を置いたために料理をするのが不便になってしまうこともあります。
一般的に、給水・排水ホースが届きやすいように調理台やシンクの近くなどに水回りの近くに置くのがおすすめです。しかし作業スペースがなくなってしまうという場合には別途ワゴンなどを用意してみてください。
洗う食器の量をチェック
食器洗い乾燥機は、洗う食器の量に合わせてさまざまなサイズのものが存在します。家族の人数に合わせて選ぶようにしましょう。それぞれの商品に目安の人数や食器点数が書かれていますので、それを参考に選ぶと良いでしょう。
ただし、大きなフライパンや鍋、背の高い水筒が入るかどうかは、この目安で判断するのは難しいかもしれません。中の構造を確認して洗いたいものが入るかどうか確認すると良いでしょう。
食器洗い乾燥機は、食器を洗って乾燥するというシンプルな機能の家電です。どれも同じように感じるかもしれませんが、商品ごとにさまざまな差があります。こちらで紹介する点にも気を付けて選ぶと良いでしょう。
扉の開き方は2種類
卓上・据え置きタイプの食器洗い乾燥機の扉の開き方は、大きく分けて2種類あります。1種類目はオーブントースターのように扉を手前に引き倒して開くタイプのものです。このタイプの場合は、上に洗剤などの物を置けるのがメリット。一方で、設置場所だけでなく、扉を大きく開けた場合のことも考えて設置場所を検討する必要があるのがデメリットです。
もう1種類は扉が上下に分割して開くタイプ。手前に引き倒すタイプに比べて前面のスペースが小さくて済みますが、価格が比較的高いのがネックになってきます。ご自身の好みに合わせて選びましょう。
乾燥機能があった方が衛生的
食器洗い乾燥機の中には熱風で乾燥を行うものと行わないものが存在します。食器を濡れた状態で長時間放置すると、雑菌やカビが繁殖するリスクがあります。洗浄が終わったらすぐに扉を開けるならいいかもしれませんが、放置することもあるのなら熱風での乾燥機能があった方が衛生的と言えるでしょう。
運転音の確認を忘れずに
食器洗い乾燥機は水流でしっかりと汚れを落とすため、運転音は意外と大きめです。購入前にスペックなどで運転音を確認した方が良いでしょう。特に壁の薄い集合住宅の場合、夜に使うと近所迷惑になる可能性も。できるだけ静かな食器洗い乾燥機を選ぶ方が良いといえます。
タイマーがあると深夜電力を活用できる
食器洗い乾燥機の中には、洗い始めの時間を設定できる便利なタイマー機能がついているものもあります。水を暖めて洗浄に使う製品はそれなりの電気代を必要としますが、深夜に動かすことで比較的安い深夜電力を活用できます。ただし、夜に動かすと動作音により睡眠を妨げられる可能性もあります。運転音や設置場所と寝室の位置関係に注意して使用するようにしましょう。
工事不要の据え置き型卓上食洗機の選び方は?
これまでビルトインタイプ・分岐水栓を必要とするタイプが主流だった食洗機ですが、最近ではタンクに水を入れるだけのタンク式が増えてきました。しかし、メーカーによって機能や使い勝手が異なることから、実際に使ってみないとその実力はわからないものです。
そこで今回、工事不要の据え置き型卓上食洗機食洗機のおすすめを探すべく、人気5製品を実際に比較してわかったことを、まずはダイジェストでご紹介します。
わかったこと1:洗浄力が高くて庫内が汚れないことが大事
洗浄力は大差なし
大皿とスプーンのカレー、フォークの卵、汁碗のワカメや味噌、コップのトマトジュースはどれも落ちていました。ただし、乾燥したご飯はどの製品にも若干の洗い残りがありました。
大きな違いが出た庫内の汚れ
パナソニックは水受けに水が残っておらず掃除の必要がないほどキレイ
庫内の汚れのなさは、パナソニックが際立っていました。水受けを触っても湿り気を感じません。
アイネクスは水受けに水がたまった
アイネクスは水受けに水と洗いカスが残留していました。
シロカはドア下に汚れが残った
シロカはSS-MU251、SS-MA251ともにコップ内のトマトジュースがドア下に飛び、乾燥でこびりついてしまいました。
わかったこと2:直感的に使えて手入れがラクなのも重要
サンコーはシンプルでわかりやすい
サンコーは、コースがボタンで分かれているので直感的に操作しやすいです。水洗いだけ、乾燥だけもできます。
パナソニックはサッと外せてパッと洗える
パナソニックはメッシュフィルター、大きめのゴミ用・細かいゴミ用と2つに分かれた残さいフィルターは回せばはずせて、それぞれ洗えます。このきめ細かさはさすがです。
しかし、設定はややわかりにくかったりも。汚れレベルをL1~L3から選んでスタート。文字がオレンジ色でやや見にくく、L1の汚れが軽いかヒドいかが初見だとわかりにくいです。
シロカは残さいフィルターがとてもはずしにくい
シロカはSS-MU251、SS-MA251ともに残さいフィルターのツメを押さえてはずします。ツメがスゴく固い!
予想に反してどの製品も油汚れには強く、洗浄力にはさほど差がつきませんでした。ただし、使用後の庫内の汚れには大きな違いがあることがわかりました。
続いて、本題の検証内容の詳細について解説します。
食洗機の比較方法は?
今回は比較検証するのは、過去に雑誌『家電批評』でベストバイに輝いたサンコーやパナソニック(Panasonic)をはじめ、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングといったネット通販でも購入できて人気のタンク式卓上型食洗機5台。この中から高機能で場所を取らない優秀な食洗機を決定します。
検証したのは、主に次の4項目です。
テストにあたってまずは、カレー、ご飯、生卵を混ぜて塗った大皿やワカメの味噌汁を沈殿・乾燥させた汁茶碗などを用意。
検証1:洗浄力
日本電気工業会の基準を参考に、汚した食器3人分の洗浄力を検証。最も強力なコースで洗浄・乾燥した後、水受けの水の残りや庫内の汚れなどを採点しました。
検証2:操作性
説明書を見なくても直感的に操作できるか、食器の並べやすさなどを実際に使って判定しました。
検証3:お手入れ
カゴや残さいフィルター、メッシュフィルターなどのはずしやすさ、洗いやすさを審査しました。
検証4:使用後の庫内の汚れ
最も強力なコースで洗浄・乾燥した後、水受けの水の残りや庫内の汚れなどを採点しました。
機能や使い勝手、電気代、お手入れなどを徹底比較した結果は、評価の高かった製品からおすすめ順に発表します。
食洗機のおすすめランキング1位は?
パナソニック「 NP-TSP1」
パナソニック
NP-TSP1
実勢価格:8万3000円
サイズ・重量:約W60×D34.1<上38.6、下36.2>×H50<61.2>cm <>内はドア開放時・約16kg
電源コード:約1.9m
▼テスト結果
評価 | 洗浄力 | 使用後の庫内の汚れ | 操作性 | お手入れ |
S | ◎ | ◎ | ◯ | ◎ |
S評価でベストバイになったのは、パナソニック「NP-TSP1」。幅60cm、奥行34.1cmと水切りラックぐらいの大きさ。ドアを開けても高さ61.2cmなので、造り付けの棚が上方にあるシンクにも設置しやすいです。給水もしやすく庫内の手入れも簡単で、子育て世帯には心強い味方になってくれるはずです。
洗浄力の検証結果
- 運転時間(L3コース) :1時間52分34秒
- 消費電力(kWh・実測) :0.77kWh
- 1回あたりの電気代(27円/kWh):約20.8円
- 洗浄率 :95.8%
スプーン2本にご飯粒の付着が残っていましたが、お皿はキレイで、油汚れはスッキリ落ちています。
使用後の庫内汚れ
掃除の必要がないほど庫内が美しく、水受けにも水滴レベルでしか水が残っていませんでした。
操作性
オレンジ色のパネルの文字が見にくく、汚れレベルを切り替えるボタンがやや押しにくいですが、操作に慣れれば問題はありません。
手入れ
2つに分かれた残さいフィルターは回して簡単にはずせるし、それぞれ洗えます。
タンク下に給水口があって注ぎやすい
本体前の下側にタンクの給水口があるのは、パナソニックだけ。シンクの上には棚などがあることを見越した設計が素晴らしい!
耐熱製のスタイも洗える
乳幼児がかける耐熱製の前掛け(スタイ)を洗うフック付き。スタイがミートソースなどでベタベタになっても食洗機で洗えます。
パナソニック「NP-TSP1」は、やや高い電気代が気になりますが、水切りラックぐらいのスペースに置けるのはスゴい! 使用後の庫内の汚れのなさは出色です。
サンコー 「ラクア STTDWAD」
サンコー
ラクア STTDWAD
実勢価格:2万9800円
サイズ・重量:W42.5×D41×H45.5cm・約13㎏
電源コード:約1.4m
▼テスト結果
評価 | 洗浄力 | 使用後の庫内の汚れ | 操作性 | お手入れ |
S | ◎ | △ | ◎ | ◎ |
同じくS評価だったのは、サンコー「ラクアSTTDWAD」。さすが過去ベストバイとなっただけあります。洗浄にやや時間はかかりますが、実勢価格と電気代の安さと、洗浄率97.9%はスゴい! カラーもホワイト、マットブラックから選べます。
洗浄力の検証結果
- 運転時間(強力洗浄コース) :2時間29分51秒
- 消費電力(kWh・実測) :0.47kWh
- 1回あたりの電気代(27円/kWh):約12.7円
- 洗浄率 :97.9%
茶碗にご飯の付着がありましたが、油汚れはキレイに落ちており、電気代が約12.7円と安いです。
使用後の庫内汚れ
奥の壁面にご飯が付着。水受けにも少しだけ水が残っていました。
操作性
強力洗浄を押すだけと簡単。それぞれのコースに独立したボタンがあり操作しやすいです。
手入れ
フィルターを回してメッシュトレイから外すのも、フィルターから内部フィルターを引き抜いて洗うのもラクです。
食器を置きやすい
カゴの仕切りが適度に広く、食器やスプーン、箸、カップなどを直感的に置きやすいのはさすがです。
水はやや注ぎにくい
給水口は上面の後方。パナソニックの前面下の給水口が超ラクなことを知ってしまうと、やや注ぎにくい気もします。
ご飯は予洗いがマスト
つぶれたご飯をすべてすっきり洗い流した製品はありませんでした。ので、予洗いは必要です。
最初の水噴出時に飛んだご飯がそのまま乾燥されると、こびりついてしまいます。
シロカ 「SS-MU251」
シロカ
SSMU-251
実勢価格:5万9400円
サイズ・重量:約W42×D44×H47cm・約13.5kg
電源コード:約1.5m
▼テスト結果
評価 | 洗浄力 | 使用後の庫内の汚れ | 操作性 | お手入れ |
A | ◎ | △ | ◎ | △ |
A評価だったのは、シロカ「SS-MU251」。念入りコースでも終了まで1時間11分と速く、UVライトで除菌できる機能を搭載しています。除菌専用コースでマスクなどの除菌も可能です。
洗浄力の検証結果
- 運転時間(念入りコース) :1時間11分17秒
- 消費電力(kWh・実測) :0.47kWh
- 1回あたりの電気代(27円/kWh):約12.7円
- 洗浄率 :97.9%
茶碗1個にご飯の付着があるも、油汚れはキレイに落ちていました。電気代が安いところはサンコーと同じです。
使用後の庫内汚れ
飛んだ油汚れがドア下に付着しており、水受けにも水がかなり残りました。
操作性
念入り→スタートを押すだけ。UV除菌だけをするコースも専用のボタンがあります。
手入れ
残さいフィルターのツメを押すのがとても固く、メッシュトレイからなかなかはずれませんでした。
4位:シロカ
「SS-MA251」
シロカ
SSMA-251
実勢価格:5万9800円
サイズ・重量:約W42×D44×H47cm・約13.5kg
電源コード:約1.5m
▼テスト結果
評価 | 洗浄力 | 使用後の庫内の汚れ | 操作性 | お手入れ |
A | ◎ | △ | ◎ | △ |
同じくA評価だったのは、シロカ「SS-MA251」。SS-MU251と違ってUV除菌はありませんが、洗い終わると自動でドアが開いて蒸気を逃がし、庫内の結露を抑えてくれます。
洗浄力の検証結果
- 運転時間(念入りコース) :1時間11分8秒
- 消費電力(kWh・実測) :0.49kWh
- 1回あたりの電気代(27円/kWh):約13.2円
- 洗浄率 :95.8%
茶碗1個にご飯粒が残っていましたが、油汚れの落ちは問題なし。洗浄力はSS-MU251をやや下回ります。
使用後の庫内汚れ
右側の壁面に油汚れが飛び、水受けにもかなり水が残りました。
操作性
念入り→スタートを押すだけとシンプル。慣れたら細かく設定することも可能です。
手入れ
残さいフィルターのツメが固く、メッシュトレイからはずしにくいのはSS-MU251と同じでした。
5位:アイネクス「
AX-S7」
アイネクス
AX-S7
実勢価格:5万4780円
サイズ・重量:約W42.8×D42.5×H45.8cm・約13.5kg
電源コード:約1.5m
▼テスト結果
評価 | 洗浄力 | 使用後の庫内の汚れ | 操作性 | お手入れ |
A | ◯ | △ | ◎ | ◎ |
唯一B評価だったのは、アイネクス「AX-S7」。かかった時間が2時間41分と、検証機種のなかで一番長かったです。その分電気代もかかりますし、価格も安くはありません。
洗浄力の検証結果
- 運転時間(強力コース) :2時間41分26秒
- 消費電力(kWh・実測) :0.67kWh
- 1回あたりの電気代(27円/kWh):約18.1円
- 洗浄率 :97.9%
スプーン1本に米1粒の洗い残りがありましたが、油汚れは落ちました。電気代は約18.1円とやや高めです。
使用後の庫内汚れ
ご飯が右側の壁面に付着。水受けに油汚れが浮いた水がかなりたまっていました。
操作性
強力→スタートを押すだけ。説明書を見なくても操作できます。
手入れ
残さいフィルターを回すと、メッシュトレイも簡単にはずして洗えます。
番外編 サンコー ラクア「mini TK-MDW22W 」
サンコー
ラクアmini
TK-MDW22W
実勢価格:1万9800円
番外編としてご紹介するのが、サンコー「ラクアmini TK-MDW22W」。洗浄力は、箸2膳に洗い直しが必要なほどのご飯が付着するなどで81.3%。電気代は1回あたり9円と安いものの、洗浄と乾燥で2時間41分かかります。「この所要時間で2人分」が許容できるかは微妙です。
ひとり暮らしの自分でもちょっと購入はためらいます。
ラクア(右)と比べるとサイズ感はコンパクトです。
食器は2人分イケます。
汚れ落ちはそこそこいいです。
残り時間は表示されません。
サンコー「ラクアmini TK-MDW22W」は、コンパクトなのはいいですが細かな点が気になりました。よって、お一人様用食洗機はやや中途半端な印象。結論としては、もう1万円足してラクアを購入する方がいいかもしれません。
おわりに
以上、食洗機のおすすめランキング5選でした。
子育て真っ最中で食器洗いが苦痛な人にオススメなのは、断然パナソニック。省スペースなうえ、スタイフックが付いていたりと細かな気配りが光ります。検証中、主婦ライターの石原さんが自腹で買おうと誓った唯一の製品です。
サンコーラクアはやや場所を取りますが、コスパのよさとソツのないつくりはさすが本誌過去ベストバイ。シロカ2機種は、UV除菌機能に価値を見いだせるならSSMU-251のほうが洗浄力は上でした。アイネクスは洗浄力は高いですが、電気代と所要時間の長さを考慮しましょう。
約3時間で2人前。私なら手洗いするかな。