テニスボールが洗濯にも乾燥にも役立つ魔法のボールになります!
テニスボールが、実はお洗濯の新・必需品なんです。こう聞くと、びっくりしてしまうかもしれません。
どういうことかというと、乾燥機にかける際に一緒に入れて使うと、跳ねて洗濯物を叩くことで乾きを促してくれるんです。
さっそく、実際に試してみました。1回につき8分の乾燥時間がかかる乾燥機を使用して検証します。700gの洗濯物にテニスボールを1つ入れたものと、入れていないもので乾燥時間を比較しました。気になる結果は、ボールたった1つで洗濯物に残った水分率に差が出ました!
テニスボールがあるほうが常に50g、ない物より軽かったんです! 驚くことに乾燥完了では1回分の差が出ました。
また、乾燥だけじゃなく、洗濯の際にもテニスボールは活躍します。洗濯物と一緒にに入れるとボールが汚れをはじき飛ばし、汚れをよく取ってくれるんです。
実は、この技はクリーニング屋さんも実践しているんです。洗濯ハカセこと神崎さんのお店では実際にお客様から預かった洋服を洗濯・乾燥する際、テニスボールをネットに入れて一緒に回しているそうです。
「テニスボールが跳ねて汚れをはじき飛ばします!」(洗濯ハカセ 神崎健輔さん)。
ただしテニスボールと一緒に乾燥できるのは綿やポリエステルのみ。シルクやレーヨンでは発火の危険があるので注意しましょう。
それでは、実際にテニスボールを入れて汚れ落ちを検証してみましょう。
洗濯は3個をまとめてネットに入れると衣類との接触面積が大きくなり、汚れをこすり落としました。何も入れないで洗った場合と比べてみると、わずかですが、落ち方に差があるのがわかります。
ボールなしの場合、ところどころ濃い汚れが残ってしまいました。
ボール3個を入れた場合、全体的に汚れが少し薄くなりました!
乾燥機は上手に小分けすれば速乾でお得になることも!
急いで乾かしたいときは、迷わず洗濯物を分けましょう。乾燥機の適正量は丸窓に対して3分の1まで。入れすぎると、ドラム内で衣類が動けずいつまでも生乾きになってしまいます。分け方を工夫して、おトクに使いましょう。
洗濯物10㎏なら……。
洗濯物5㎏×2に分けましょう。
布団はのり巻き状になったら途中でほぐして回しましょう
布団は乾燥機の中ではクルクルと巻かれてしまいます。真ん中の乾きが悪くなるため、のり巻き状になっているのに気がついたら一度ほぐしましょう。乾燥機は途中で開けると一時停止し、再開できる機種もありますが、一時停止できない機種なら、1回の運転ごとに様子を確認するのも手です。また、乾燥機の1回の運転時間は店舗によって異なるので確認しましょう。
真ん中の湿っている箇所が外側になるようにほぐしましょう。
[おまけ] 意外と知らない?新洗濯表示を読み解こう
洋服のタグについている洗濯表示が変わっているのは知ってましたか? 実は2016年の12月に大改革しています。洗濯や乾燥など、基本的な5つのマークと温度上限、水温、強さ上限、禁止事項の組み合わせになったんです。一見難しそうだけど、世界共通の表示で海外製品も読み解けるようになりました。
最後に簡単にご紹介しましょう。
クリーニングマークは上記以外にドライの「F」と、ウェットの「W」があります。
「温度上限」「水温」など、基本のマークと組み合わせて表示されます。
乾燥機の低温を指定して乾燥できます。
水温40度で洗濯機の弱コースで洗えます。
以上、コインランドリー活用法の裏技をご紹介しました。店舗や機械によっては使用できないものもあるので、しっかり確認したうえで、実践してください。