家電2022年のベストバイを発表! 「家電批評 オブ・ザ・イヤー」を解説

2022年も『家電批評』はさまざまな家電製品をテストしてきました。そこで1年の締めくくりとしてテストしてきた製品を振り返り、絶対におすすめしたいものをピックアップ。「家電批評 オブ・ザ・イヤー」として発表します。

この1年頑張った自分へのご褒美にも、大切な人へのギフトにもおすすめなベスト家電カタログです!

【家電批評 オブ・ザ・イヤー2022】の記事一覧はこちら

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今回は、「家電批評・オブ・ザ・イヤー2022」において27位に選ばれた東芝「GR-U510FZ」​。野菜室・冷凍(通常)・脱臭の3項目でNo.1の評価となった冷蔵庫です。

家電東芝「GR-U510FZ」

東芝「GR-U510FZ」 イメージ
東芝「GR-U510FZ」 イメージ2

東芝
GR-U510FZ
実勢価格:21万4513円

サイズ:W650×D699×H1833mm 
重量:118kg
容量:508L
年間消費電力量:255kWh/年

冷蔵室 容量:259L(チルド室含む)、平均温度:1.6℃
チルド室(パーシャル)容量:19L、平均温度:−1.0℃(上段)、平均温度:0.3℃(下段)
野菜室 容量:112L、平均温度:5.4℃
冷凍室(急冷)容量:24L
冷凍室(製氷)容量:20L
冷凍室 容量:93L、平均温度:−22.0℃

※庫内の平均温度・平均湿度は「標準」もしくは「中」モードでの24時間の実測値です

▼テスト結果

合計 評価 チルド室 野菜室 冷凍(通常) 冷凍(急冷) 使い勝手 脱臭
79/100 S 11/15 12/15  14/15 10/15 25/30 7/10

東芝「GR-U510FZ」は大型冷蔵庫5製品の比較検証で1位となった製品。野菜の鮮度を保つ野菜室「VEGETA(ベジータ)」の最高評価を獲得した野菜室・冷凍(通常)・脱臭の3項目でNo.1の評価と、文句なしの好成績です。

石井和美 氏
家電レビュー歴10年以上のプロレビュアー
石井和美 氏 のコメント

庫内が広くて明るく奥まで見え、食材を整頓しやすいのがうれしいです。

テストをして感じたのは、生鮮食品に気を遣わなくていいこと。野菜室とチルド室は湿度が高く、野菜と肉・魚の鮮度を保ってくれます。

冷凍室は急速機能を使わなくても、生の肉・魚ともにおいしさを損なわずに冷凍。買い物直後、「とりあえず」で食材に適した部屋に入れれば、最適な状態で保存してくれるので、主婦(夫)の味方です。

家電「オブ・ザ・イヤー」に選ばれた理由とは?

メリット1:ドアポケットの高さがワンタッチで自由自在

メリット1:ドアポケットの高さがワンタッチで自由自在 イメージ

観音開きの冷蔵室の扉を開けると、上2段にあるドアポケット。調味料をのせたままでも高さに合わせてワンタッチで調節できます。

メリット2:立てられる収納で食材が迷子知らず

メリット2:立てられる収納で食材が迷子知らず イメージ

仕切板があるので立てて収納ができ、すべての食材がどこにあるかすぐわかって整理もしやすいです。収納力があるので、冷凍食品のストックが多い家庭にはうれしいです。

メリット3:庫内が明るくて見やすい

メリット3:庫内が明るくて見やすい イメージ

天井面に庫内を明るく照らすLEDライト採用。天井に加えてドア側の左右もライトがつくことで、室内全体が明るく奥までハッキリ見渡せます。

ここは気になる:タッチオープンは賛否両論

ここは気になる:タッチオープンは賛否両論 イメージ

両手がふさがっているときでもドアを開られけるタッチオープン機能。便利な一方で、体がぶつかると意図せず開いてしまうのは、狭いキッチンだと困るという意見もありました。

識者全員が称賛したのがドアポケットの調節しやすさ。調味料をのせたまま片手で動かせるので収納がはかどります。庫内が明るいことで広く見え、整理整頓しやすいのも、使い勝手をアシスト。ちょっとしたことですが、好印象を残しました。

冷蔵室・チルド

冷蔵室・チルド イメージ
冷蔵室・チルド イメージ2

24時間測定で、冷蔵室・チルド室ともに日立に次ぐ高湿度だった東芝。チルド室(上)にラップなしで肉と魚を3日間保存したテストでも、メーカー推奨外の使い方ながらほとんど乾燥せず。室内の「うるおい」を実証しました。

野菜室

野菜室 イメージ
野菜室 イメージ2

野菜室に7種類の野菜を7日間保存したテストで、最も重量の減少が少なかったのが東芝。2位のほうれん草、5位のしいたけ以外はトップの成績でした。

ほうれん草に関しても「ヘタリが少ない」(さわけんさん)、「葉の状態はいちばん」(桃世さん)と、識者は鮮度がキープされていると判断しています。野菜室が真ん中にあることもあり、野菜を重視したいならベストの選択です。

使い切り野菜BOXで切った野菜もラップ不要
使い切り野菜BOXで切った野菜もラップ不要 イメージ

ラップなしで野菜を保存できる「使い切り野菜BOX」。摘みたてのような鮮度をキープできます。切った野菜を7日間保存しましたが、乾燥はほぼ見られず、新鮮でした。

使い切り野菜BOXで切った野菜もラップ不要 イメージ2

野菜の切り口もキレイです。

戸井田満樹 氏
家電評論家
戸井田満樹 氏 のコメント

1人分の料理をすることが多いので、残った野菜をそのまま放り込めるのがラクです。

注目機能:野菜のゴミ捨て用の穴アリ
注目機能:野菜のゴミ捨て用の穴アリ イメージ

野菜から落ちた土やちぎれた葉など、野菜室は汚れがち。でも、東芝なら底に「おそうじ口」があるため、下に置いたゴミ箱に簡単に捨てられて清潔に使えます。

冷凍室

冷凍室 イメージ
冷凍室 イメージ2

通常冷凍で凍らせたステーキ肉とマグロ(サク)。解凍後の重量変化も少なく、ドリップもほぼ出なかったことから、おいしさを閉じ込めていたことがわかります。試食でも状態のよさを確認できました。

一気冷凍はあら熱取りにも有効
一気冷凍はあら熱取りにも有効 イメージ

食材を短時間で冷凍する「一気冷凍」でからあげのあら熱取りを試したところ、約10分で効果が見られました。10分で約50℃のからあげが約25℃まで冷めました。家族のお弁当づくりや調理に活用できます。

脱臭

脱臭 イメージ

▼テスト結果

  • たくあん:◯
  • ししゃも:◎

臭気判定士の石川さんが「冷蔵室を常時脱臭しているためニオイが広がりにくいです」というほど、光触媒の効果はてきめんです。

優れた脱臭機能もラフに使える理由のひとつ。ニオイが冷蔵庫内全体に広がらないため、ほかの食材へのニオイ移りを気にせずにすみます。

なお、東芝の技術スタッフのアドバイスにより、検証前に本製品のみ濡れタオルで加湿しています。鮮度保持のテストに有利に働いた可能性もありますが、それを差し引いてもバランスのいい一台といえます。

以上、「家電批評 オブ・ザ・イヤー2022」のベスト30にランクインした東芝「GR-U510FZ」の紹介でした。引き続き、ベストだった製品をご紹介していきますので、お楽しみに!

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