電子ピアノのメリット
電子ピアノは、制限の多い日本の住宅事情にマッチしたピアノです。電子ピアノを選択するメリットについて、具体的に見ていきましょう。
ヘッドホンが使えて好きな時間に練習が可能
電子ピアノの多くは、ヘッドホンから直に音を拾うことが可能です。ピアノの音色が外に漏れる心配がないため、音を出す時間帯や音量を気にする必要がありません。
一般的なピアノは、鍵盤と連動したハンマーが弦をたたいて音を響き渡らせます。これに対し電子ピアノは、鍵盤に内蔵されたスピーカーが音を再生する仕組みです。
スピーカーにヘッドホンを直接つなげるため、外にピアノ音が漏れ出す心配がありません。
集合住宅や住宅密集地に住んでいる人も、好きな時間に好きなだけピアノの練習にいそしめるでしょう。
コンパクトで置き場所に困らない
電子ピアノは、高さ70~80cm程度・奥行30~40cm程度のコンパクトサイズがほとんどです。内部構造がデジタルな分軽量で、置き場所や置き方を選ぶ自由度は高いといえます。
携行性に優れたモデルなら「リビングで練習した後、自室に持ち運んでまた練習…」なども可能です。
一方、一般的なアコースティックピアノは、小さなものでも高さ100cm以上・奥行50~60cm以上あります。設置には十分なスペースが必要な上、構造上軽量とはいえません。
設置後の移動は難しく、「ピアノをどこに設置するか」は頭の痛い問題となるでしょう。
電子ピアノの選び方
電子ピアノは機種ごとのタッチ感や音・サイズ感の違いが大きいものです。
ニーズにマッチする電子ピアノを選ぶには、どのような点をチェックすればよいのか具体的に見ていきましょう。
鍵盤のタッチ感で選ぶ
一般的な電子ピアノの鍵盤の素材は、『樹脂製』『木製』『ハイブリッド』に大別されます。
木製・ハイブリッドの鍵盤は、打鍵感が本物のピアノと遜色ありません。指の力・運指の技術を鍛えやすく、アコースティックピアノを弾くときも違和感を覚えずに済むでしょう。
樹脂製は軽く音を出しやすいメリットがありますが、指や手の力は鍛えられません。本物のピアノとの差が大きく、アコースティックピアノが弾きにくくなる可能性があります。
「楽しく弾ければよい」という人は、低価格帯の樹脂製モデルも選択肢に入れましょう。
また、打鍵感も意識するなら、よりアコースティックピアノに近い感覚の『ハンマーアクション鍵盤』を採用しているかどうかもポイントです。
押したときの抵抗が感じられるため、いずれはアコースティックピアノをと考えているのであれば、検討したい鍵盤といえます。
音色・スピーカーにこだわる
現在の電子ピアノの多くは、『サンプリング』や『モデリング』技術によってリアルなピアノの音を再現しています。
『サンプリング』とは、実際のピアノの音を1音ずつ採取する方法です。最高級のグランドピアノの音が使われるのが一般的で、リアルなピアノに近い臨場感・音の広がりがあります。
一方『モデリング』は、音の響きや消え方を最新技術で演算する技術です。サンプリングよりもリアルなピアノの音に近いため、音にこだわりたい人にはモデリングがおすすめです。
ただし電子ピアノの音色は、スピーカーの質・数にも大きく左右されます。音の表情や臨場感を楽しみたいなら、ハイグレードのスピーカーを多く搭載している電子ピアノがおすすめです。
サイズ感で選ぶ
キャビネットタイプの電子ピアノは、サイズによって『スタンダード』『コンパクト』に大別できます。
88鍵盤の電子ピアノなら横幅に大差はありませんが、奥行に違いが出るので要注意です。
例えば、スタンダードタイプは奥行約45cmのものが多いのに対し、コンパクトタイプは約30cmが平均となっています。
なお「どちらのタイプも置けない…」という人は、『卓上タイプ』を検討しましょう。本体は鍵盤部分のみで、奥行25cm程度のものもあります。
使わないときはケースにしまっておけるものもあるため、電子ピアノに場所を占領されることもありません。
目的によってペダルにも注目
ピアノのスキルがある程度上がってくると、ペダルを使った本格的な演奏をする機会も増えてきます。
「選曲の幅を広げたい」「中・上級以上を目指したい」などと考えている人は、ペダル付きの電子ピアノがおすすめです。
「ペダルの練習なんてまだまだ」と感じている人には、ペダルを後付けできるタイプもあります。
最初のうちはペダルなしで練習し、演奏スキルが上がってからペダルを購入してもよいでしょう。
【初心者向け】コスパのよい電子ピアノ
これからピアノを始める初心者は、機能を欲張る必要はありません。まずは『楽しく弾けること』『購入しやすい価格であること』を重視しましょう。
初心者がストレスなく使える、おすすめの電子ピアノを紹介します。
Donner 「DDP-100」
※画像はAmazonより
Donner
DDP-100
実勢価格:4万9380円
サイズ(cm):W137×D40×H84
重量:45kg
鍵盤:ハンマーアクション
鍵盤数:88
スピーカー数: 2
最大同時発音数:128
ペダル:付属
付属品:譜面台・電源アダプター・日本語取扱説明書・3本ペダル
音源に採用されているのは、表情豊かな音の響きを持つAWMサンプリングです。最大同時発音数は128と多彩で、音の響きにストレスを感じることはありません。
25Wの高出力スピーカー内蔵で、音質のよさにも満足できるでしょう。
MP3入力端子をはじめ、オーディオ入・出力端子や二つのヘッドホン出力端子も付属している、使い勝手のよい電子ピアノです。
コルグ「C1 AIR 電子ピアノ」
※画像はAmazonより
コルグ
C1 AI 電子ピアノ
実勢価格:6万6667円
サイズ(cm):W134.6×D34.7×H77
重量:35kg
鍵盤:リアル・ウェイテッド・ハンマー・アクション3
鍵盤数:88
スピーカー数: 2
最大同時発音数:120
ペダル:付属
付属品:3本ペダル・ACアダプター・専用スタンド・ヘッドホン
スリムサイズながら、表情豊かな音色が奏でられる電子ピアノです。鍵盤のタッチは、アコースティックピアノ同様、低音では重く、高音では軽く作られています。
本体はBluetoothに対応しており、スマホやパソコン・オーディオ類とワイヤレス接続できます。またスピーカーは10cm×2の大口径タイプが搭載されており、音質も良好です。
『メトロノーム』や『録音機能』なども搭載しており、デジタルだからこそのメリットをしっかりと享受できるでしょう。
CASIO「Privia PX-770」
※画像は楽天より
CASIO
Privia PX-770
実勢価格:6万6308円
サイズ(cm):W139.1×D29.9×H79.8
重量:31.5kg
鍵盤:3センサースケーリングハンマーアクション鍵盤II
鍵盤数:88
スピーカー数:2
最大同時発音数:128
ペダル:付属
付属品:譜面立て・楽譜集・ACアダプター
アプリとピアノを連動できる電子ピアノです。スマホから各種設定を行ったりライブラリに入れた楽譜をPDFファイルで見たりできます。
本体は繊細な音の響きを持つのが特徴で、音の豊かさ・弾き心地はグランドピアノに劣りません。ペダルによる共鳴効果の再現度も高く、奥行きのある演奏を楽しめるでしょう。
オーケストラの生演奏データをバックに演奏できる機能もあるなど、楽しみ方は多彩です。
子どもから大人まで楽しめるエントリーモデル
電子ピアノの中でも『エントリーモデル』といわれるものは、必要十分な機能で扱いやすいのが特徴です。
子どもから大人まで心地よく弾ける、おすすめの電子ピアノを紹介します。
Roland「F701」
※画像は楽天より
Roland
F701
実勢価格:11万9900円
サイズ(cm):W136×D34.5×H91.3
重量:36kg
鍵盤:PHA-4スタンダード鍵盤
鍵盤数:88
スピーカー数:2
最大同時発音数:256
ペダル:付属
付属品: ACアダプター・電源コード・ヘッドホン・ヘッドホンフック・専用高低自在椅子など
グランドピアノさながらのタッチと自然な音の響きを楽しめる電子ピアノです。豊かな音色で、初心者・子どもでも、ピアノを弾くのが楽しくなるでしょう。
本体は、オーケストラ伴奏などを含め300曲以上を内蔵している上、メトロノームや録音機能もあります。
Bluetooth機能でデジタルデバイスと連動させることもできます。スマートでスタイリッシュなデザインは、家庭のインテリアにもよくなじむでしょう。
Roland「HP704」
※画像はAmazonより
Roland
HP704
実勢価格:19万9100円
サイズ(cm):W137.7×D46.8×H95.7
重量:59.5kg
鍵盤:ハイブリッド
鍵盤数:88
スピーカー数:4
最大同時発音数:無制限(ピアノ「グランド」音色ボタンのソロ演奏時)・384(その他音色)
ペダル:付属
付属品: ACアダプター・電源コード・ヘッドホン・ヘッドホンフック・専用高低自在椅子など
鍵盤は木製と樹脂のハイブリッドが採用されており、演奏感は木製鍵盤と遜色ありません。
自然な踏み心地のペダルも付属しており、鍵盤をたたけばグランドピアノさながらの音が響きます。
本体に搭載された四つのスピーカーは、電子ピアノのために開発された特別製です。ピアノから発せられる音には奥行きがあり、ヘッドホンを越しでもリアルで臨場感たっぷりなピアノの音を楽しめます。
電子ピアノならではの『オーケストラ伴奏機能』『録音機能』もあり、毎日の練習をスムーズかつ楽しく行えるでしょう。
KAWAI「CN29」
※画像は楽天より
KAWAI
CN29
実勢価格:10万5400円
サイズ(cm):W136×D40.5×H86
重量:43kg
鍵盤:レスポンシブ・ハンマー・アクション3
鍵盤数:88
スピーカー数:2
最大同時発音数:192
ペダル:付属
付属品: 取扱説明書・高低自在椅子・ヘッドホン・ヘッドホンフック・ACアダプター
音源や鍵盤のタッチ・ペダルの踏み込みがグランドピアノに近く、理想の演奏を実現できます。本体にはカワイとオンキヨーが共同開発した電子ピアノ用スピーカーが内蔵されており、ピュアな音がそのままきれいに響きます。
鍵盤は、おもりにもこだわった『レスポンシブ・ハンマー・アクション3』で、グランドピアノのような弾き心地を再現しています。
一方で電子ピアノならではの録音機能も搭載。ワイヤレスでiOSデバイスとつながれる『Bluetooth MIDI』機能もあり、多彩な演奏を楽しめます。
CASIO「CELVIANO AP-470」
※画像は楽天より
CASIO
CELVIANO AP-470
実勢価格:9万9800円
サイズ(cm):W141.7×D42.7×H86.1
重量:43.4kg
鍵盤:3センサースケーリングハンマーアクション鍵盤II
鍵盤数:88
スピーカー数:4
最大同時発音数:256
ペダル:付属
付属品: ACアダプター・高低自在椅子・ヘッドホン・ヘッドホン用フック・譜面立て・楽譜集
グランドピアノの音の響きを重視した電子ピアノです。短音・和音の共鳴音の違いから、鍵盤をたたく強さによる共鳴音の違いまでがリアルに再現され、グランドピアノの豊かな音の響きをなぞることができます。
付属のペダルは『連続可変方式』が採用されており、踏み込みの深さによって音の余韻に変化が出る仕様です。繊細なペダル操作を行うことで、アコースティックピアノを弾いているときと同様の情感豊かな演奏が実現できます。
本体上部の天板は、自由に開閉できる構造です。開閉量を選択することで、好みの音色や音の響きを楽しめるでしょう。
【中級者向け】機能・コスパのバランスがよい電子ピアノ
『バイエルを卒業した』『ソナチネアルバムの練習を始めた』というレベルなら、エントリーモデルでは物足りないかもしれません。
機能とコストをチェックして、バランスのよい電子ピアノを選びましょう。中級者向けとしておすすめの電子ピアノを紹介します。
CASIO「CELVIANO AP-710」
※画像は楽天より
CASIO
CELVIANO AP-710
実勢価格:18万7531円
サイズ(cm):W137.7×D42.7×H91.1
重量:48kg
鍵盤:3センサースケーリングハンマーアクション鍵盤II
鍵盤数:88
スピーカー数:6
最大同時発音数:256
ペダル:付属
付属品: ACアダプター・高低自在椅子・ヘッドホン・ヘッドホン用フック・譜面立て・楽譜集
ベルリン・ハンブルク・ウィーンで生まれた三つの音色を最新技術で再現した電子ピアノです。選ぶ曲ごとに最適の音源を選択すれば、より精度・完成度の高い演奏を実現できます。
全ての弦が開放されて共鳴するダンパーペダルの音も再現し、電子ピアノであっても奥行のある音が表現できます。打鍵の強弱・時間の経過による音の変化や共鳴の違い等も忠実に再現しているため、まるでグランドピアノを演奏しているかのような、快適な弾き心地を実感できるでしょう。
ピアノの構造は、グランドピアノと同じ天板開閉式です。音の響き方がグランドピアノに近く、演奏する楽しさを実感できます。
KAWAI「CA49」
※画像は楽天より
KAWAI
CA49
実勢価格:18万2600円
サイズ(cm):W136×D46×H91.5
重量:58kg
鍵盤:シーソー式木製鍵盤
鍵盤数:88
スピーカー数:4
最大同時発音数:192
ペダル:付属
付属品:取扱説明書・高低自在椅子・電源アダプター
グランドピアノと同じ、シーソー式木製鍵盤を採用した電子ピアノです。指で触れると適度な摩擦感があり、指先に吸い付くような心地よい感触を味わえます。
鍵盤の動きは、三つのセンサーで感知される仕組みです。タッチの強さ・ダンパーペダルの踏み込みの強さなどでも音の響きが変化するため、多彩な音の響きを楽しめるでしょう。
中低音スピーカーと高音専用スピーカーが搭載されており、グランドピアノさながらの迫力と臨場感のある演奏が可能です。
Roland「LX705GP」
※画像は楽天より
Roland
LX705GP
実勢価格:24万7500円
サイズ(cm):W138.3×D46.8×H103.8
重量:74.6kg
鍵盤:ハイブリッド
鍵盤数:88
スピーカー数:4
最大同時発音数:無制限(ピアノ「グランド」音色ボタンのソロ演奏時)・256(その他音色)
ペダル:付属
付属品:ACアダプター・電源コード・ヘッドホン・ヘッドホンフック・専用高低自在椅子など
ハイブリッドの鍵盤で、グランドピアノの演奏性と電子ピアノならではの耐久性を併せ持つ電子ピアノです。
本体には、スペーシャル・スピーカーとボックス・スピーカーが二つずつ設置されています。ピアノから出るクリアで迫力ある音を聴けば、演奏のモチベーションも上がるでしょう。
電子ピアノならではのメトロノーム・録音機能・Bluetooth機能・ヘッドホンの消音機能なども搭載で、練習のサポート機能も充実しています。
ヤマハ「Clavinova CLP-745」
※画像は楽天より
ヤマハ
Clavinova CLP-745
実勢価格:23万1000円
サイズ(cm):W146.1×D45.9×H92.7
重量:60kg
鍵盤:木製、グランドタッチ エス鍵盤
鍵盤数:88
スピーカー数:4
最大同時発音数: 256
ペダル:付属
付属品:取扱説明書・保証書・ヘッドホン・楽譜集・高低自在椅子・電源コード・電源アダプター
木製鍵盤の搭載により、グランドピアノのような弾き応えを実感できる電子ピアノです。鍵盤に触れるタッチの強さで音の強弱が変わるため、繊細な音色から勇壮な音色まで曲に合わせて弾き分けられます。
ピアノの音源に使われているのは、ヤマハが世界に誇るコンサートグランドピアノ『CFX』と、ベーゼンドルファー社のフラッグシップモデル『インペリアル』です。
88ある鍵盤すべての音色が1音ずつ丁寧にサンプリングされており、演奏する曲に合う音源を選択できます。
自然な音の響きを楽しめるヘッドホンやBluetooth機能・アプリとの連携機能を活用すれば、充実したレッスン時間を過ごせるでしょう。
【上級者向け】多機能さがうれしい電子ピアノ
初見の楽譜をスラスラ弾ける上級レベルの人は、頭に思い描いた演奏を実現できる、表現力豊かな電子ピアノがおすすめです。
上級者の理想をかなえる、多機能な電子ピアノを見ていきましょう。
Roland「電子ピアノ LX706」
※画像はAmazonより
Roland
電子ピアノ LX706
実勢価格:32万9100円
サイズ(cm):W138.3×D49.3×H111.8
重量:96.5kg
鍵盤:ハイブリッド
鍵盤数:88
スピーカー数:6
最大同時発音数:無制限(ピアノ「グランド」音色ボタンのソロ演奏時)・256(その他音色)
ペダル:付属
付属品:ACアダプター・電源コード・ヘッドホン・ヘッドホンフック・専用高低自在椅子など
ローランドの『LX700 Series』の中では、ミッドモデルに該当する電子ピアノです。
メトロノーム・録音機能・ヘッドホンの消音機能・Bluetoothオーディオ機能なども搭載されており、アコースティックとデジタルの魅力がぎゅっと凝縮されています。
音源に採用されているのは、演奏空間をモデリングして作りあげられた『ヨーロピアン』『アメリカン』のピアノ・モデルです。繊細な音色からダイナミックな音色まで自由自在に操れるため、選曲の幅がより広がっていくでしょう。
高い耐久性・演奏性を持つハイブリッド鍵盤・踏み応えのあるダンパーペダルも付いていて、グランドピアノのような表情豊かな音色を楽しめます。
KAWAI「CA79」
※画像は楽天より
KAWAI
CA79
実勢価格:29万9200円
サイズ(cm):W145×D47×H94
重量:76kg
鍵盤:木製・シーソー式木製鍵盤・グランド・フィール・アクションⅢ
鍵盤数:88
スピーカー数:6
最大同時発音数:256
ペダル:付属
付属品:取扱説明書・高低自在椅子・ヘッドホン・ヘッドホンフック・ACコードなど
グランドピアノの音に限りなく近いハイグレードモデルです。
鍵盤は、グランドピアノと同じ仕組みを持つ『シーソー式木製鍵盤』が採用されています。実際に鍵盤をたたくと三つのセンサーが指の動きを感知して、生き生きとした音色を鳴らしてくれます。
電子ピアノの音源は、カワイのフルコンサートグランドピアノ『SK-EX』です。優れたモデリング技術により88鍵の音の響きや共鳴音が忠実に再現されており、コンサートホールで奏でたような臨場感のある音が響きます。
本体は『オンキヨー』との共同開発による音響システム搭載で、上級者が描く理想の音をスムーズに実現できるでしょう。
ヤマハ「Clavinova CLP-775」
※画像はAmazonより
ヤマハ
Clavinova CLP-775
実勢価格:31万2500円
サイズ(cm):W146.1×D46.5×H96.7
重量:71kg
鍵盤:木製、グランドタッチ鍵盤
鍵盤数:88
スピーカー数:8
最大同時発音数:256
ペダル:付属
付属品:取扱説明書・保証書・ヘッドホン・楽譜集(クラシック名曲50選)・高低自在椅子・電源コード・電源アダプター
CLP-775は弾き心地と音にこだわって作られた電子ピアノです。最新の音響技術を駆使し、グランドピアノを弾いた際の臨場感が得られるような、立体的な響きがあります。
音源は、ヤマハのコンサートグランドピアノ『CFX』・ベーゼンドルファー社のフラッグシップモデル『インペリアル』の二つから選択可能です。繊細で豊かな音色は最新の音響技術によって再生され、臨場感豊かに響きます。
電子ピアノならではの録音・再生機能やBluetooth機能が使えるほか、無料アプリとの接続によるデジタルデバイスでの操作も可能です。
Roland「Kiyola KF-10」
※画像はAmazonより
Roland
Kiyola KF-10
実勢価格:39万6000円
サイズ(cm):W139.6×D33.7×H78.2
重量:33.2kg
鍵盤:ハイブリッド
鍵盤数:88
スピーカー数:4
最大同時発音数:無制限(ピアノ「グランド」音色ボタンのソロ演奏時)・384(その他音色)
ペダル:付属
付属品:ローランド ユーザー登録カード・ACアダプター・電源コード・ヘッドホン・フック・専用ペダル・専用固定椅子
国内大手家具メーカー『カリモク家具』とのコラボレーションにより生まれた電子ピアノです。2015年には発売前にもかかわらず、グッドデザイン賞を受賞しています。
天然木材で作られたピアノは温かみがあり、使い込むごとに経年変化を楽しめます。スキルの上達とともに、ピアノへの愛着も高まっていくでしょう。
音源としてローランドこだわりの『スーパーナチュラル・ピアノ・モデリング音源』が採用されており、自然な音の響きを楽しめます。
鍵盤は木製と樹脂とのハイブリッドで、タッチ感はアコースティックピアノと遜色ありません。
Bluetooth機能でデジタルデバイスとつながることもでき、最新技術とハンドメイドの良さを堪能できるモデルです。
ワンルームでもOK!卓上タイプの電子ピアノ
自室に電子ピアノを置くスペースがない場合は卓上タイプも検討しましょう。ワンルームにもしっくりなじむ、おすすめの電子ピアノを紹介します。
CASIO「Privia PX-S1100」
※画像はAmazonより
CASIO
Privia PX-S1100
実勢価格:6万0690円
サイズ(cm):W132.2×D23.2×H10.2
重量:11.2kg
鍵盤:スマートスケーリングハンマーアクション鍵盤
鍵盤数:88
スピーカー数:2
最大同時発音数:192
ペダル:付属
付属品:ワイヤレスMIDI & AUDIOアダプター・ACアダプター・ペダル・譜面立て・楽譜集
グランドピアノと遜色ない響き・弾き心地を体感できる電子ピアノです。
音の『共鳴』にこだわった作りで、音の重なりや時間経過による音調の変化まできめ細かく再現されます。鍵盤をたたくと本物のピアノを奏でているかのような、豊かな音の調和を実感できるでしょう。
また搭載された二つのスピーカーは、繊細な高音域とダイナミックな低音域をクリアに響かせる仕様です。音の奥行きが深く、音の薄さや単調さを感じません。
Bluetoothオーディオ機能や録音・再生機能・メトロノーム機能もあり、1人でも質の高い練習が可能となります。
ヤマハ「電子ピアノ PシリーズP-125」
※画像はAmazonより
ヤマハ
電子ピアノ PシリーズP-125
実勢価格:5万8900円
サイズ(cm):W132.6×D29.5×H16.6
重量:11.8kg
鍵盤:黒鍵マット仕上げ、グレードハンマースタンダード(GHS)鍵盤
鍵盤数:88
スピーカー数:2
最大同時発音数:192
ペダル:付属
付属品:保証書・取扱説明書・クラシック名曲50選(楽譜集)・クイックオペレーションガイド
テーブルに直置きしても、アコースティックピアノと遜色ない音色を楽しめる電子ピアノです。
音源は選び抜かれたヤマハのコンサートグランドピアノからサンプリングされており、高音から低音まで高品質な音が響きます。鍵盤をたたいたときのタッチ感もリアルなピアノに近く、ピアノを弾く喜びを実感させてくれるでしょう。
本体には音楽カテゴリーにマッチした20種類のリズムが搭載されているほか、ヘッドホンでの練習が快適になる『ステレオフォニックオプティマイザー』やアプリとの連携機能もあります。
コンパクトサイズでも、デジタルならではの恩恵をたっぷり受けられる電子ピアノです。
Roland「GO-PIANO88」
※画像は楽天より
Roland
GO-PIANO88
実勢価格:2万9700円
サイズ(cm):W128.3×D29.1×H8.7
重量:7kg
鍵盤:-
鍵盤数:88
スピーカー数:2
最大同時発音数:128
ペダル:付属
付属品:取扱説明書・譜面立て・ACアダプター・ペダル・スイッチ
88鍵盤のフルスケールモデルながら、重量は約7kgと軽量です。電池での使用にも対応するため、屋外へ持ち出して演奏したいときに重宝します。
鍵盤はアコースティックピアノに近い作りで、タッチの強弱に合わせて音が変化する仕様です。繊細な音からダイナミックな音まで、表情豊かな音を堪能できます。
本体にはオルガンなどの四つの音色が搭載されています。鍵盤を2つの同音域に分けて演奏が楽しめるツインピアノ機能や、メトロノーム機能付きです。
Bluetooth機能で音楽コンテンツを再生したりアプリと連携したりもできるため、電子ピアノを使った演奏がより一層楽しくなるでしょう。
コルグ「B2 DIGITAL PIANO」
※画像は楽天より
コルグ
B2 DIGITAL PIANO
実勢価格:3万9800円
サイズ(cm):W131.2×D33.6×H11.7
重量:11.4kg
鍵盤:-
鍵盤数:88
スピーカー数:2
最大同時発音数:120
ペダル:付属
付属品:AC アダプター・譜面立て・ダンパーペダル
デジタルデバイスと本体を接続したり、アプリで練習や音楽制作をしたりと、デジタルならではの多彩な使い方ができる電子ピアノです。
デバイスに入っている音楽を本体のスピーカーから鳴らせるため、ピアノの練習をしないときはスピーカーシステムとしても活用できます。
ピアノの音源は、エレクトリックピアノやストリングスなどを含む12種類です。鍵盤はアコースティックピアノのような打鍵感があり、低音・高音それぞれが表情豊かな音色を奏でます。
音質にこだわるならハイグレードモデル
「電子ピアノでも、音質に妥協したくない」という人は、各メーカーが出すハイグレードモデルをチェックしてみましょう。
KAWAI「CA99」
※画像は楽天より
KAWAI
CA99
実勢価格:47万4700円
サイズ(cm):W144.5×D47×H101
重量:83kg
鍵盤:木製鍵盤グランド・フィール・アクションⅢ
鍵盤数:88
スピーカー数:6
最大同時発音数:256
ペダル:付属
付属品:取扱説明書・高低自在椅子・ヘッドホン・ヘッドホンフック・ACコード・クラシカルピアノコレクション
音源には、フルコンサートグランドピアノ『SK-EX』をレンダリングした音源が採用されています。高いサンプリング技術によって作られた音源は、鍵盤の響きや共鳴音がグランドピアノと比較しても遜色ありません。
音のダイナミックさ・繊細さは最高レベルで、コンサートホール並みの音の響きを実感できるでしょう。
また音響システムは、世界的なメーカー・オンキヨーの技術提携によって開発されたハイグレードシステムです。スピーカーは360°全方位に配置されているため、音に包み込まれるような感覚を味わえます。
豊かな表現力が求められる曲でも、理想の音が出せるでしょう。
Roland「LX708GP」
※画像は楽天より
Roland
LX708GP
実勢価格:43万8900円
サイズ(cm):W139.5×D49.1×H118
重量:110.5kg
鍵盤:ハイブリッド・グランド鍵盤
鍵盤数:88
スピーカー数:8
最大同時発音数:無制限(ピアノ「グランド」音色ボタンのソロ演奏時)・256(その他音色)
ペダル:付属
付属品:取扱説明書・保証書・ローランド ユーザー登録カード・楽譜集「ローランド ピアノ名曲集」・ACアダプター・電源コード・ヘッドホン・フック・専用高低自在椅子
『スピーカー搭載数8』のハイエンドモデルです。音の共鳴が素晴らしく、ピアノ全体から音が鳴っているかのような臨場感のある響きを堪能できます。
本体はグランドピアノの手応えや弾き心地にこだわって作られており、鍵盤・ペダルの手応え・踏み心地の変化まで如実に再現されているのが特徴です。音に表情を出しやすく、難易度の高い曲もスムーズに弾きこなしやすくなるでしょう。
ピアノのアナログ感が追求される一方で、Bluetooth機能・メトロノーム・録音機能・ヘッドホンでの消音演奏といったデジタル機能も充実しています。
音色の美しさはもちろん、扱いやすさの点でもハイグレードを極めたモデルです。
CASIO「CELVIANO Grand Hybrid GP-510BP」
※画像は楽天より
CASIO
CELVIANO Grand Hybrid GP-510BP
実勢価格:43万4500円
サイズ(cm):W143.4×D48.9×H96.3
重量:78.5kg
鍵盤:木製、ナチュラルグランドハンマーアクション鍵盤
鍵盤数:88
スピーカー数:6
最大同時発音数:256
ペダル:付属
付属品:ACアダプター・高低自在椅子・ヘッドホン・ヘッドホン用フック・譜面立て・楽譜集「コンサートプレイ」・楽譜集「ミュージックライブラリー」
グランドピアノの鍵盤をたたいたときやペダルを踏んだときは、異なる弦が共鳴して美しい響きが生まれます。このピアノはその『弦共鳴』をリアルに再現した、CASIOの最高峰モデルです。
再生される音をより豊かな音色にするため、メインスピーカーは上向きに二つ・下向きに二つ・演奏者向きに二つ搭載されています。天板開閉式で天板からの反射音もきれいに鳴り、立体感のある音に包まれながらの演奏が可能です。
なお、音のクリアさ・豊かさはヘッドホンを通しても変わりません。ヘッドホンを装着せざるを得ない場合でも、ストレスなく練習に勤しめるでしょう。
Roland「電子ピアノ GP607-PES」
※画像は楽天より
Roland
電子ピアノ GP607-PES
実勢価格:60万5000円
サイズ(cm):W140.7×D94.9×H92.7
重量:86kg
鍵盤:ハイブリッド
鍵盤数:88
スピーカー数:5
最大同時発音数:無制限(「Piano」音色ボタンのソロ演奏時)・384(その他音色)
ペダル:付属
付属品:取扱説明書・保証書・ローランド ユーザー登録カード・ACアダプター・電源コード・ヘッドホン・フック・専用高低自在椅子・楽譜集
「家庭にグランドピアノを置きたい」という夢をかなえる、デジタルタイプのミニ・グランドピアノです。
奥行きがややコンパクトなため一般家庭でも設置しやすく、好きなときにグランドピアノの演奏感・表現力を味わえます。
本体には4.1マルチチャンネル・スピーカーが内蔵されており、音の響きも豊かです。アコースティックピアノに近い打鍵感を持つ鍵盤や音源が搭載されており、生ピアノを弾いているかのような演奏を気軽に楽しめるでしょう。
Bluetooth機能・録音機能・メトロノームといったデジタルならではの機能も充実しており、豊かな音の響きとデジタルのメリットを享受できる電子ピアノです。
どこでも練習可能!持ち運びにも便利なロールピアノ
外出先でも気軽にピアノの練習に取り組みたいなら、携行性に優れたロールピアノも検討しましょう。コスパのよいものが多数そろっているため、サブピアノとしてもおすすめです。
ロールピアノの中から、おすすめのアイテムを紹介します。
キョーリツコーポレーション「OTR-49」
※画像はAmazonより
キョーリツコーポレーション
OTR-49
実勢価格:3740円
サイズ(cm):W80×D1.7×H13.4
重量:0.53kg
鍵盤:樹脂
鍵盤数:49
スピーカー数:1
最大同時発音数:32
付属品: USBケーブル・日本語マニュアル(保証書)
くるくる巻いて携行できる軽量のピアノです。鍵盤数は49ですが、最大同時発音数は32あります。和音にも対応しており、気軽にピアノの練習に取り組めます。
本体には2W出力のスピーカーが内蔵されており、ヘッドホンやマイクの接続も可能です。録音機能やリズムモードも付いているため、多彩なトレーニングを行えます。
鍵盤と黒鍵盤には段差もあるため、普段ピアノを弾きなれている人でも違和感を覚えにくい作りになっています。
smaly「ロールアップピアノ88鍵盤」
※画像は楽天より
smaly
ロールアップピアノ88鍵盤
実勢価格:1万608円
サイズ(cm):W137×D3×H22
重量:1.25kg
鍵盤:-
鍵盤数:88
スピーカー数:-
最大同時発音数:-
付属品: USB充電ケーブル・リチウムイオンバッテリー・フットペダル・取扱説明書
88鍵盤の、フルスケールモデルのロールピアノです。巻いて携行できるため、コンパクトに持ち歩けます。USB充電式で、電源の確保が難しい屋外でもピアノの練習に勤しめるでしょう。
本体には30曲のデモ曲が内蔵されているほか、音色のバリエーションは129種類あります。ペダルを付けて使うこともでき、多彩な演奏が可能です。
演奏の録音や、別売りのイヤホンを装着しての練習にも対応しています。シンプルなピアノではありますが、出先で気軽に使うだけなら不足は感じないでしょう。
カリーナ「ロールアップキーボードピアノ 61鍵」
※画像は楽天より
カリーナ
ロールアップキーボードピアノ 61鍵
実勢価格:1万608円
サイズ(cm):W100×D0.9×H15.5
重量:0.1kg
鍵盤:-
鍵盤数:61
スピーカー数:-
最大同時発音数:39
付属品:ACアダプター・電源コード・日本語カラー鍵盤シール・イヤホン
防水仕様で水や汚れに強いロールピアノです。88鍵と61鍵のタイプがあり、61鍵では、128の音・リズムを内蔵しています。
デモ演奏は45種類あり、最大同時発音数は39です。和音演奏にも対応しており、初心者・子どもの練習にはぴったりでしょう。
本体には高品質なスピーカーが内蔵されており、ヘッドホンの装着が可能です。本体のMIDI出力端子を使えば、パソコンや外部機器とつなげることもできます。録音・再生機能もあり、自由度の高いピアノ練習を楽しめるでしょう。
まとめ
電子ピアノの中にはグランドピアノの引き続き・音色を忠実に再現しているモデルもあり、『デジタルなんて』と敬遠する必要はありません。デジタルのよいところとアコースティックピアノのよいところを合わせた、使い勝手がよいモデルが見つかるでしょう。
電子ピアノを選ぶポイントは、機能と価格が演奏者のスキルに見合っていることです。初心者がハイスペックモデルを購入しても、機能を使いこなせません。反対に上級者が低スペックモデルを購入すると、演奏に物足りなさを感じるでしょう。
まずはピアノの設置場所を決め、設置可能なサイズのピアノから自身にふさわしいスペック・価格のモデルを選ぶのがおすすめです。