時間潰しにピッタリな遊び道具はある？
まだコロナ禍は終息せず、心置きなく外出とはいかないご時世。そうでなくとも、寒くて外出が億劫な季節ですよね。そこで、まるで模型みたいな超精密パズル「メタリックナノパズル」に挑戦するのはいかがですか？
今回は、テストするモノ批評誌『MONOQLO』編集部によるメタリックナノパズルの検証レビューをお届けします。
「メタリックナノパズル」って？
「メタリックナノパズル」とは、真鍮の板を組み合わせて使う模型みたいなもの。接着剤は必要なく、金属の爪をはめ込みペンチなどで曲げて固定します。実際にAmazonで検索すると極彩色の建物や戦艦、乗り物などが多く、価格もお手頃です。
Piececool「3d立体パズル」の組み立てに挑戦！
Piececool
3d立体パズル
メタリックナノパズル 質屋
パーツ数：269個
実勢価格：3499円
今回検証に使用したのはPiececool「3d立体パズル メタリックナノパズル 質屋」です。
作るのに必要な道具
ニッパーと先細ペンチは必須。模型用のものだとなおいいかもしれません。ハサミや定規のほか、ピンセットもあれば準備しましょう。また、パーツを折り目で曲げる際に定規が役立ちます。
それでは、制作時間や作り方など検証した結果をご覧ください。
検証レビュー1：経過時間と制作過程
Amazonのレビューには集中して10時間で完成とあり、「盛ってるだけでしょう」なんて思っていました。しかし、実際にかかった制作時間は22時間！ 目も腰も頭も痛くなるので、絶対一気に作るのはやめておきましょう。
スタートから完成までの制作過程
【経過時間：10分/完成度：0％】
スタート時は「所詮模型、3時間で余裕で作れる」と考えていました。
【経過時間：2時間/完成度：4％】
折り目で曲げる際には定規がとても役立ちました。曲げる箇所には一応折り目みたいなものがついていますが、力を入れると他のところがグニャっとなりがち。で、こっちの歪みを直すとあっちが歪む無限ループにハマってしまうので気をつけましょう。
【経過時間：3時間/完成度：8％】
留め具が小さすぎてペンチで粉砕（ゴミと思ってしまったんです）。そもそもの部品や留め具部分が小さいので、手元が狂ったことによる破壊や紛失が多発。特に留め具部分は、バリと見分けがつかず間違えて切ってしまうことがしばしばありました。
【経過時間：6時間/完成度：25％】
ここでも、椅子を破壊してしまいました。
【経過時間：8時間/完成度：35％】
4階建てのうち、ようやく1階部分が完成。8時間経過したところでの完成度は35％です。
【経過時間：10時間/完成度：47％】
屋根の装飾の一つですが、組み立てた瞬間に落とし行方不明に。
【経過時間：13時間/完成度：55％】
地味に困ったのが模様の裏表。判別に困るパーツがあり、間違った面を表にしてしまうことも。しかし、一度曲げたら無理に戻すのはNG。柔らかいので、折り目からぽきっと折れて一巻の終わりです。写真のパーツを繋ぐだけで30分かかりました。
【経過時間：15時間/完成度：68％】
また、作っていて大変だったのが、柔らかい金属なので型枠から外す段階で形が歪み、組み立てが困難になること。説明書通りのはずなのに形が歪みすぎて、はまらないなんてことはざら。無理やり入れたらガタガタに。耐震性皆無の欠陥住宅になっていく……。
【経過時間：17時間/完成度：81％】
扉がはまらず。瞬間接着剤で誤魔化しました。
【経過時間：19時間/完成度：95％】
ついに完成、と思いきや組む順番を間違えていました。3階と4階が接続不可に。なので、写真はただポンと載せてるだけです。どうにかしようとしたけど、無理でした。説明書を読むのは本当に大事です。
検証レビュー2：完成品と気になるポイント
22時間かけて完成したメタリックナノパズルがこちら。
なんと、手に乗っちゃうほどの小ささなんです。夢の一国一城の主！ なんて冗談すら出ないほど、小さいパーツが多く組み立てが大変でした。
組み立てで負荷がかかり、台のフチ部分が折れがち。接着剤で応急処置の必要がある場合も。
屋根の角飾りも作る必要があります。ひとつ作るのに5〜10分かかるうえ、パーツが多いので大量に作ることになります。
結論：時間潰しにはアリ
いろいろ不満はありますが、完成時は普通に「おおー」っとなります。一気に作らず、一週間ほど使って作ればいい達成感を味わえそうです。万人受けはしないけど、時間も潰れるし細かい作業が好きな人はハマるかもしれません。
気になった人は、以上のレビューをふまえて挑戦してみてください。
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