話題沸騰のスケボー、始めるなら今!
東京オリンピックで話題になったスケートボード。昔、流行ったときにやったことがあるという人も多いのではないでしょうか。最近ではインターネットでさまざまなパーツが手に入るようになり、そのカスタマイズ性は無限大とも言えるほどになっています。
そこで「今からスケボーやりたい!」という方におすすめなパーツとその選び方について、スケートボードライターの小嶋勝美さんに教えてもらいました。
まずはスケボーの基本的なパーツ構造と、各ステップに分けて購入する際のポイントや組み立て方についても解説します! 今回は「トラック」です。
スケボーは4パーツの組み合わせ
スケボーは4つのパーツの組み合わせです。まずは各パーツの構造をチェックしていきましょう。
1:デッキ
この板を「デッキ」といいます。パーツの中で最も選択肢が多いのがこのデッキ。さまざまなデザインが施されたものも多いですが、こちらの写真の形状が一般的。また、サイズや価格なども多種多様です。
2:トラック
乗り心地などに大きく影響する大事なパーツで、自転車で例えるなら「シャフト」。ブランドによって乗り心地は大きく異なり、他パーツとの兼ね合いも複雑なので、注意して選びたいところです。デッキと次に紹介する「ウィール」をつなぎます。
3:ウィール
タイヤのことを「ウィール」と呼びます。ウィールには大きく分けて「ハードウィール」と「ソフトウィール」の2種類があり、用途や路面状況への適性などによって使い分けます。また大きさや幅などの種類もあり、選択肢が多いです。
4:ベアリング
スケボーが走行するためには必須のパーツで、スピードを左右する点からも重要です。何よりもジャンプの衝撃などで壊れないことがポイントで、信頼あるブランドから選ぶのがおすすめといえます。
今回は4つのパーツの中から、おすすめの「トラック」を紹介します。
ベンチャー「スケートボード トラック ALL POLISHED V-HOLLOW LIGHT」
ベンチャー
スケートボード トラック
ALL POLISHED V-HOLLOW LIGHT
実勢価格:1万560円(2個)
おすすめは3大ブランドの中でもお手頃なベンチャー「スケートボード トラック ALL POLISHED V-HOLLOW LIGHT」。可動部が硬く、安定性が高いのも特徴です。
乗り心地やターンのしやすさが変わる
デッキとウィールをつなぐトラックは複数のパーツで構成されています。デッキに固定する「ベースプレート」とウィールを取り付ける「ハンガー」の2つに分かれており、間に「ブッシュ・ゴム」が挟まります。
この構造により体重をかけると、デッキが傾いて曲がることができます。足回りの中心となるパーツですが、デッキやウィールと比べると交換頻度は低め。このため、最初から比較的しっかりしたものを選ぶのがキホンです。
キングピンナットでハンガーの硬さは調整可能
ベンチャーは、「キングピンナット」の締め加減でハンガーの硬さを調節可能です。なお、締め過ぎるとキングピンが折れやすくなります。
選ぶ際の注意1:サイズ表記はメーカーごとにバラバラ
トラックには幅違いが用意されており、デッキの幅と合わせるのが鉄則です。
デッキからウィールがはみ出していたり、極端に内側にあるとバランスが悪く、思いどおりに乗れません。
なお、幅の表記はメーカーごとにバラバラなので注意しましょう。
選ぶ際の注意2:幅以外にも高さと重量違いがある!
デッキの幅に合わせること以外に注意したいのは「高さ」と「重量」です。
高さはHIGHとLOWの2種類
トラックには2種類の高さがあり、乗り心地や装着できるウィールが変わります。トリックの練習ならLOWがおすすめです。
▼HIGHの特徴
・大きめのウィールが使えて進みやすい
・可動域が広くクイックターンがしやすい
・キックを弾く距離が長く、高く飛べる
▼LOWの特徴
・大きめのウィールはスペーサーが必要
・安定感がありコントロールしやすい
・キックを弾く力が弱くても飛べる
より軽いものもあるけど最初はノーマルで十分
トラックには重量違いのシリーズ製品があり、軽いほど扱いやすくなりますが高価です。
重さの好みも人それぞれですが、輸入製品なので全部揃っているショップはまれ。予算内のベンチャー製品であれば、とりあえず使ってみるのがいいでしょう。
迷ったら3大ブランドから選ぼう
トラック選びで迷ったら、信頼できる3大ブランドから選ぶのが確実です。ブランドごとにそれぞれ特徴が違うので、自分に合ったブランドを見つけましょう。
ベンチャー
可動部が硬いため、体重をかけても傾きにくいのが特徴。その代わり、グラつかないので安定して乗れます。
インディペンデント
車高が高くて可動域が広いので、ターンしやすいのが特徴。スペーサーなしで大きめのウィールが使えます。
サンダー
軽量で車高が低く、トリックに力が要りません。とはいえ可動域もしっかりあるので、きちんと曲がれます。
トラックの取り付け方
取り付け方はこちらです。
1:トラックを固定するビスを用意
トラックをデッキに固定するビス(ハードウェアとも呼ばれる)は別売りなので、トラックに合うサイズを忘れずに購入しましょう。
2:テープに穴を空けてデッキの穴にビスを挿す
ビスはデッキテープを貼った上面側から挿し込みます。デッキの穴に合わせてテープに穴を空け、4本のビスを挿し込んでおきます。
3:裏側にトラックを乗せてナットを付ける
デッキを裏返し、飛び出している4本のビスに合わせてトラックを乗せます。前後ともキングピン側が内側となります。
4:ナットをしっかり締めれば完了!
4本のビスにナットを付け、しっかりと根元まで固定すれば完了。乗っているうちに緩むことがあるので、定期的に締め直しましょう。
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以上、スケボーの基本的なパーツ構造と、おすすめの「トラック」でした。パーツを選ぶ楽しさも味わいましょう!
長く続けるならトラックは最初から良いものを選びましょう