プロ直伝! 自分にとっての「傑作家電」はどれ?
本音の家電ガイド『家電批評』は、カメラやAV機器、日用家電などさまざまなアイテムを忖度なしでテストし、高評価となった製品を「ベストバイ」としておすすめしています。
しかし、公平性を担保する以上、「万人におすすめできるアイテム」がベストバイになりがちです。でも、人間ひとり一人の生活や趣味嗜好は千差万別ですよね。
そこで、それぞれのジャンルを熟知しているプロたちに「自分にとってのベスト」を教えてもらいました。ただし、挙げてもらったアイテムをそのまま載せてはいません。実際に使用&比較し、プロと家電批評が認めたアイテムだけを厳選。
今回は仕事道具部門からプリンターを紹介します。仕事道具としてプリンターが必須な写真家と漫画家、そして文具プランナーにおすすめのものをお聞きしました。性能を重視するとコストが上がりがちですが、プロは“いいとこどり”の製品を選んでいました。
まずは写真家の豊田慶記さんのおすすめするプリンターです。
6色インクの高画質モデル! エプソン「EW-M873T」
エプソン
EW-M873T
実勢価格:5万6525円
サイズ・重量/W403×D369×H162mm(収納時)・約8.4kg 解像度/5760×1440dpi インクタイプ/タンク式(6色) インク種類/染料+顔料 最大用紙サイズ/A4 最大給紙枚数(普通紙)/150枚 スキャナ解像度/1200×4800dpi
写真プリントでは品質とともに重要な印刷コスト。こだわるとインク代もかかるので、いかに両立するかが鍵です。
豊田さんがエプソン「EW-M873T」を選んだのも、併せて検討していた、より高価でハイクオリティな製品とのコスト差が理由のひとつ。本製品の印刷コスト約7.6円(L判写真)から約3倍程度と大きく異なりました。
加えて、顔料と染料2種類のブラックインクと染料のカラー4色でプリントした白黒写真は、メタメリズム(※)が少なく、表現が明確に優れています。
※メタメリズム(条件等色):光源の色などの条件の違いによって見た目の印象が変わること。
タッチパネルで直感的に操作できます。
専用アプリでスマホのデータも印刷できます。
インクの残量を一発で目視できます。
では、エプソン「EW-M873T」がおすすめな理由をさらに詳しく見ていきましょう。
おすすめな理由:白黒写真のコントラストに写真家が衝撃!
4色インクを用いたプリンター(左)は、4色染料インクはシアンっぽいです。6色インクで印刷した本機(右)のほうが明瞭に黒が出て、グレーの階調もしっかり再現されています。プロ納得の出来でした(比較写真:撮影/豊田慶記)
人によってはありなのが、漫画家の天野なすのさんがおすすめするプリンターです。
A3の資料もスキャンできる ブラザー「MFC-J6583CDW」
ブラザー
MFC-J6583CDW
実勢価格:2万6082円
サイズ・重量/W575×D477×H305mm・約19.8kg 解像度/1200×4800dpi インクタイプ/カートリッジ式(4色) インク種類/顔料 最大用紙サイズ/A3 最大給紙枚数(普通紙)/350枚 スキャナ解像度/1200×2400dpi
天野さんはペン入れまでを手描きで、その後の仕上げをデジタルでする「半デジ」といわれるタイプの漫画家さん。そのためB4の原稿用紙をスキャナーで読み取る必要がありますが、いかんせん大判用のスキャナーは価格が高いのがネックです。
しかし、ブラザー「MFC-J6583CDW」なら3万円以下で買えるので、意外に安上がりなんです!
A4判の本誌でも見開きにしてスキャンすることができます。コピー機のように使うことが可能。
大判のスキャンが必要な職業の人にオススメします
プリンターといえば、文具プランナーの福島槙子さんがおすすめする、こんなのも便利です。
仕事も家庭も「収納」に大活躍! キングジム「『テプラ』PRO SR-MK1」
キングジム
「テプラ」PRO SR-MK1
実勢価格:1万1110円
サイズ・重量/W55×D133×H146mm・470g ラベル幅/4、6、9、12、18、24mm 電源/乾電池:単3電池×6
キングジム「『テプラ』PRO SR-MK1」は、スマホアプリでラベルを作ることができるプリンター。文字がメインの従来のものとは異なり、イラストや画像を組み込んだデザイン性の高いラベルを作ることができます。
キッチンまわりのボトルから仕事のファイルなど多岐にわたってラベリングが可能です。調味料のボトルもファイルの分類もコレだけで十分!
フォントの種類や大きさにもこだわったラベルを作成できます。
以上、「その道のプロ」の欲張りな欲求を満たすプリンター3選でした。気になった人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
プリンターの売れ筋ランキングもチェック!
プリンターの売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
『家電批評』2021年10月号
晋遊舎
『家電批評』
2021年10月号
実勢価格:700円
『家電批評』10月号では、「プロがこっそり教えるベストヒット」の特集を掲載しています。こちらもぜひチェックしてみてください。
コスパと写真の品質を高次元で両立できます!