今が一番面白い! 一眼カメラの魅力って?
写真を撮るならスマホが断然有利ですが、「一眼カメラ」ってなぜかカッコいいんですよね。ありふれた日常も、カメラで撮ればちょっと特別に。しかも、最近のカメラって、結構いいと思うんです。
そこで、本音の家電ガイド『家電批評』が、本気の趣味として始めるカメラの魅力をお届け。カメラの基本や撮り方、おすすめの機種から周辺アイテムまで紹介します。
今回取り上げるのは、手持ち撮影でブレるのを防いだり長時間で構図を固定したりするなら必需品の「三脚」です。風景や夜景、超望遠の撮影でイメージどおりの写真を撮るため、おすすめのカメラ三脚をプロと選びました。
三脚選びはどんなシーンで何を撮るかが重要!
三脚とひと口にいっても数千円の簡易三脚から10万円超えの本格三脚まで種類はさまざま。ベテランの写真家・荻窪圭さんに三脚選びのポイントをお聞きしたところ、一番大事なのは「どんなシーンで使いたいか」とのこと。
旅先で使うなら頑丈さより携帯性、花火や夜景、野鳥といったカメラを固定して最適なタイミングを待つなら頑丈さと高さ重視になります。目の高さまで伸ばせると自然な姿勢で撮れます。逆に花などマクロ撮影をする場合は低さも大事です。
目的に合致し、かつ日常的な用途でも使える三脚を選ぶといいでしょう。それでは、必ず押さえておきたい3つのポイントは以下です。
ポイント1:三脚の高さと最低高
目線の高さを基準に低くできることは重要。三脚を一番高く伸ばしてカメラをセットしたとき、ファインダーが目の高さにくるかどうかが高さの基準です。
夜景撮影は三脚のセンターポールを上げないのが基本(上げるとブレやすい)なので、センターポールを使わない高さも考慮しましょう。また、花など低い位置でのマクロ撮影では脚を大きく開いて低くできることも重要です。
ポイント2:雲台の種類
カメラを取り付ける部分を「雲台」といいます。雲台にはネジ1つを緩めるだけで全方向に動かせる自由雲台(ボール雲台)と、左右の傾きと前後の傾き、そして回転をそれぞれコントロールできる3WAY雲台があります。
▼自由雲台
自由雲台は動きのある被写体に強いです。
▼3WAY雲台
風景写真など、水平垂直を確実に出したい場合は、それぞれが独立して動く3WAY雲台がおすすめ。
ポイント3:三脚の材質
材質は大きく分けてカーボンとアルミの2種類。カーボンは高価ですが、軽くて剛性がありハイエンド三脚の主流です。アルミは安価で壊れにくいのが特徴になります。同じシリーズでもアルミとカーボンを用意していることもあるので予算に応じて選びましょう。
『家電批評』2021年9月号では、以上のポイントを踏まえて10製品をテスト。その中から今回は安定感重視で風景・夜景向きの三脚ベスト3をご紹介します。
高さ、安定感、操作性のバランス良し! マンフロット「190プロ アルミニウム三脚」
マンフロット
190プロ
アルミニウム三脚
4段+RC2付
3ウェイ雲台キット
実勢価格:2万8770円
材質:アルミ
重量:3100g
全高:1730mm
最低高:80mm
縮長:620mm
耐荷重:12kg
段数:4段
タイプ:3WAY雲台
▼評価
安定性:○
高さ :◎
操作性:◎
最低高:◎
耐荷重:○
世界的に有名なイタリアの三脚ブランドの190シリーズである、マンフロット「190プロ アルミニウム三脚 4段+RC2付 3ウェイ雲台キット」は、4段のレバー式ロックが使いやすく、重量は3100gと安定感もまずまず。
シンプルながらイタリアンデザインの雲台は見た目のカッコよさと使いやすさが共存し、コスパは最高クラスです。
真上からの撮影もできる
エレベーター軸を水平にして真上から被写体を撮ることができます。
堅牢性と軽さを求めるならプロも使うコレ! ジッツオ「マウンテニア三脚」
ジッツオ
マウンテニア三脚
GT3532+雲台
GHF3Wキット
実勢価格:17万7650円
材質:カーボン
重量:2840g
全高:1725mm
最低高:276mm
縮長:1445mm
耐荷重:13kg
段数:3段
タイプ:3WAY雲台
▼評価
安定性:◎
高さ :◎
操作性:○
最低高:○
耐荷重:◎
ジッツオ「マウンテニア三脚 GT3532+雲台 GHF3Wキット」は、値段は1桁上ですが、その分作りは頑丈。付属の雲台は水準器の向きを変えられるので便利です。
脚の固定はナットロック式を採用し、固定部を回転させると簡単に伸縮できます。カーボン製で軽量ながら剛性があるのも頼もしいです。
雲台を傾けても水平器が上を向く
特殊な動きの雲台で様々な撮影に対応しています。雲台の使いやすさと機能はピカイチです!
安定感抜群で世界中で人気! ハスキー「セミショート 4段ヘッド 一体型#1007」
ハスキー
セミショート
4段ヘッド
一体型#1007
実勢価格:9万4490円
材質:航空機用アルミ合金
重量:3600g
全高:1870mm
最低高:670mm
縮長:710mm
耐荷重:10kg
段数:4段
タイプ:3WAY雲台
▼評価
安定性:◎
高さ :◎
操作性:○
最低高:△
耐荷重:◎
ハスキー「セミショート 4段ヘッド 一体型#1007」は、無骨なデザインで古いタイプの三脚ですが多くのプロカメラマンが愛用しています。
ウリは構造のシンプルさと頑丈さ。雲台はギュッと締めればびくともしませんし、動きも滑らかで狙った位置にピタリと留まります。重い機材も支える信頼感で人気です。
堅牢感のある台座
雲台の安定感は抜群で重い機材でもピタッと留まります。剛性感はさすがの日本製。多くのプロカメラマンが愛用しているのも納得です。
三脚の売れ筋ランキングもチェック!
三脚のAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
『家電批評』2021年9月号
晋遊舎
『家電批評』
2021年9月号
実勢価格:700円
『家電批評』2021年9月号では「趣味のカメラは今が一番おもしろい!」の特集を掲載しています。こちらもチェックしてみてください。