1時間以上かかる「黄金だし」に近い天然だしが簡単・短時間で取れる
こんぶとかつお節からきちんと取った「黄金だし」はうま味がたっぷり。これを使えば料理の美味しさや風味がグンとアップするのは間違いなしですが、こんぶを1時間水に浸して、かつお節を加え沸騰させて、キッチンペーパーでこして……と、ちょっと手間がかかります。そこで、おすすめしたいのが「時短だし」。超簡単&短時間で美味しく取れる天然だしは、食材本来の味を存分に引き出すだけでなく、使う塩も少なくてすむ減塩効果もあるんです。
かかる時間は約5分!冷凍すれば1ヵ月もつ優れもの
今回紹介する「時短だし」は3種類。レンジでチンしたり、お湯を注いだりするだけと簡単ですが、黄金だしに近い味わいの美味しいだしが取れます。和食などに使うのはもちろん、そのまま飲んでも◎。体の芯まで温まるので、肌寒い夜に呑むとリラックス効果でぐっすり眠れます。
さらっと取るだしなので、つい「もったいない」とかつお節をギュッと絞りたくなってしまいますが、血合いの風味が濃くなりすぎてしまうのでここはぐっと我慢しましょう。
①黄金だしに一番近いレンチン合わせだし
黄金だしに一番近い味になるのが「レンチン合わせだし」です。こんぶやかつお節の香りや味が濃く取れるので、大根や里芋など、中まで味をしっかりしみ込ませたい根菜の煮物にピッタリです。こんぶとかつお節の香りを生かして、和風パスタに使っても◎。また、魚介系の中華料理にもよく合います。
かつお節を追加すれば、こんぶはそのままで二番だしも取れます。
[材料]
水:500ml
こんぶ:10g
かつお節:10g
[つくり方]
ポットにこんぶとかつお節を入れます。このとき、ポットは必ず電子レンジ対応の耐熱容器を使いましょう。
こんぶとかつお節の上から、かつお節がすべて浸るように水を注いだら、ポットにフタをします。
水を注いだらすぐに電子レンジに入れて、600Wで5分(500Wなら6分)加熱します。
電子レンジでの加熱が終了したらポットを取り出し、かつお節が落ち着くまで2分ほど待ちましょう。かき混ぜるのはNGです。
料理に使うのは、茶こしでこしてからにしましょう。より丁寧にこしたいときは、キッチンペーパーを使うと◎。
大根や里芋など根菜の煮物にピッタリです。
②お茶代わりにそのまま飲むのも◎ティーポット合わせだし
レンチン合わせだしよりも色や味がやや薄めに出るのが「ティーポット合わせだし」です。その控えめな味わいは、青菜の煮浸しや、塩こんぶを使ったお茶漬けにピッタリ。もちろん、そのまま飲んでもやさしい味わいです。ポットで美味しくだしを取るコツは、こんぶを一番下に敷いてお湯をゆっくり注ぐことです。
こす必要もなくて超お手軽!
完成したティーポット合わせだしは、こんな色合いです。
[材料]
お湯:500ml
こんぶ:12.5g
かつお節:12.5g
[つくり方]
こんぶから一番美味しくだしが取れるお湯の温度は60~70℃。お湯が直接かからないよう、こんぶは底に敷きましょう。
茶こしをセットし、高温で美味しくだしが取れるかつお節を中に入れます。お湯はかつお節とお湯を通る間に冷めます。
かつお節を茶こしにぎっしり詰めるので、お湯があふれやすくなっています。だしが茶こしからあふれないように気をつけて、ゆっくりお湯を注ぎましょう。
お湯をすべて注ぎ終えたら、フタをしてだしが抽出されるまで2~3分待ちます。このとき、かつお節を絞らないのがコツです。
ティーポットの合わせだしを使って、ほうれん草の煮浸しなどはいかがでしょうか。
③少し足りないときに簡単追加!ドリップかつおだし
ペーパーフィルターでこす「ドリップかつおだし」は、澄んだ美しいだしが取れます。だしが足りないときにちょい足ししたり、すまし汁や茶わん蒸し、あんかけなどに使ったりするのがオススメ。安いものでかまわないので、だし専用のコーヒードリッパーを用意しましょう。
寝る前の一杯でホッとひと息つくのもオススメです。
[材料]
水:500ml
かつお節:15g
[つくり方]
コーヒードリッパーにペーパーフィルターをセットし、その中にかつお節をすべて入れます。ドリッパーのコーヒーとの兼用はNG!
沸騰後すぐではなく、95℃くらいのお湯を静かに注ぎます。あふれないよう、何度か分けて注ぎましょう。
3分ほど待ってペーパーフィルターからだしが落ちきったら、ドリッパーを静かに外します。雑味が出るので、もったいなくても絞らないのがポイントです。
茶碗蒸しなどにオススメです。
いかがでしたか? 鍋不要、温度も気にしないで、簡単&お手軽にできちゃう「時短だし」3種類。時間がないけれど、身体に優しい天然だしを使いたい! というときに便利です。ぜひお試しください。
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