走りがスイスイ快適になる!サイクリングに最適な「サドルバッグ」

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サイクリングをするときの荷物収納に便利なのが、自転車用のサイクルバッグ。自転車に取り付けて手軽に荷物を運ぶことができます。

サイクルバッグにもたくさんの種類がありますが、自転車の操作性や快適さを重視するなら一番おすすめなのが、自転車のサドルの下に取り付けるタイプの「サドルバッグ」です。

今回は、アウトドアディレクターで自転車ジャーナリストとしても活躍する義村氏にご協力いただき、サドルバッグ8製品を集めて検証を実施。そこで決定したランキングをお届けします。

また、初心者の人でも自分の用途に合った製品を見つけられるように、選び方のポイントもご紹介していきます!

まずは覚えておきたい!サイクルバッグの種類

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近距離のサイクリングであれば持ち物も少なく、スマートフォンや財布、トラブルにも対応できるような簡単な工具など、必要最低限なものだけで十分でしょう。長距離や泊まりとなれば、補給食やドリンク、着替え、しっかりとした修理工具など多くの荷物が必要になります。

このように、求める大きさや機能などは、人によって様々。そこでまずは、ロードバイク、クロスバイク用のサイクルバッグにはどんな種類があるのかを簡単に説明しておきましょう。

1:フロントバッグ/ハンドルバッグ

1:フロントバッグ/ハンドルバッグ イメージ

荷物を取り出しやすく便利なのが、ハンドルに取り付けるタイプのバッグ。

目の前にバッグがあるので、走行中にうっかり落としてしまった! なんてトラブルも少なめ。ですが、ハンドル回りがややゴチャゴチャしてしまう難点があります。また、あまり重量があるとハンドリングに影響します。

2:トップチューブバッグ

2:トップチューブバッグ イメージ

ハンドルに近いフレームのトップチューブに取り付けるバッグ。最近ではスマホケースと一体型のものも発売されています。容量は比較的小さく小物入れといった感じです。あまり大型だと、人によっては漕ぐ時に膝があたってしまう場合もあるので要チェックです。

3:フレームバッグ

3:フレームバッグ イメージ

フレームの間、車体の中央部に取り付けるバッグです。ボトルケージがそのまま使える小型なものから、ボトルケージ部分を塞いでしまう大型なものもあります。必ず自分の自転車に合うサイズが確認してから買いましょう。

4:サドルバッグ

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写真のようにサドルに取り付けるのがサドルバッグ。コンパクトなものから大容量のものまで種類が豊富なのが特徴です。ほとんどのサドルに取り付けることができるので手軽です。

5:パニアバッグ

5:パニアバッグ イメージ

専用のキャリアを取り付けて、大型のバッグを取り付ける「パニアバッグ」というタイプもあります。リアバッグやサイドバッグとも呼ばれていて、重心が低くできるので、距離のツーリングや自転車旅用など荷物が多い場合に重宝します。ただ、前述の通り、専用のキャリアの取り付けが必要です。

他のタイプよりサドルバッグが優れているポイントは?

冒頭でもお伝えしたように、自転車の操作性や快適さを重視するなら一番おすすめなのは「サドルバッグ」。他のタイプのバッグと比較して、サドルバッグのメリットは大きく3つ挙げられます。

1:視界のじゃまにならない

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フロントバッグは目の前に取り付けるためどうしても視界のじゃまになってしまいます。その点サドルの後方に固定するため、視界を遮ることはありません。

2:走行のじゃまにならない

2:走行のじゃまにならない イメージ

フロントバッグはハンドルさばきに影響を及ぼすことがあり、フレームバッグは脚の間に位置するので、ペダルを漕ぐときにじゃまになることも。一方でサドルバッグはその両方に影響がしにくいと言えます。

3:見た目を損ねない

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自転車のあちこちにバッグを付けていると、見た目もよくありません。その点サドルバッグなら荷物を1か所にスッキリとまとめることができるので、見た目を損なうことがありません。

リュックVSサドルバッグ!どちらを選ぶのが正解?

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中には「自分はリュック派」という人もいるかと思いますが、リュックは長時間背負って走ると、肩や背中に負担がかかり疲労が予想以上に蓄積します。また荷物の重心が高いため走行の安定性に欠けるというデメリットも。

一方、サドルバッグなら肩や背中は完全フリー。ただし荷物が重い場合、サドルバックに詰め込み過ぎるとたわんでしまい、取り付け位置によっては後輪に擦れてしまうことも。そんなときはリュックとサドルバッグに分けて運ぶと良いでしょう。

サドルバッグは「容量」と「取り付け方式」でタイプが分かれる

サドルバッグは基本的に「容量の大小」と「取り付け方式」でタイプ分けをすることができます。

容量によるタイプ分け

【コンパクトタイプ】

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コンパクトタイプはスマホや財布などちょっとしたものと、工具や交換用チューブなどさまざまな自転車用品を入れるのに適しています。今回、実際に小物を収納してみたところ、交換チューブ、グローブ、工具、空気入れなど写真のアイテムを収納することができました。

【大容量タイプ】

容量によるタイプ分け イメージ2

一方大容量タイプは寝袋やマットなどのキャンプ用品、着替えなど、かなりのものを入れることができます。今回、大容量タイプで1位となった製品では、寝袋、インフレータブルマット、ブルゾンなど写真のアイテムを収納することができました。

取り付け方式によるタイプ分け

【ベルクロベルト式】

取り付け方式によるタイプ分け イメージ

マジックテープで取り付けるタイプです。締め付けの微調整ができますが、着脱がやや面倒なのがデメリットです。また、シートポストと接しているので、長期間そのまま使用するとシートポストやバッグの接触面が削れます。

【アタッチメント方式】

取り付け方式によるタイプ分け イメージ2

台座と本体が分かれているタイプです。台座をネジなどで固定し、それにはめ込むことで固定します。

ワンタッチで取り外しが可能なので非常に便利。最近、自転車アクセサリーの盗難が増えていますが、アタッチメント式なら簡単に外せて持ち歩けるので安心です。

義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

みなさん容量でサドルバッグを選びますが、取り付け方式は非常に重要です。アタッチメント方式だと、サドルのレール部分やシートポストに接しないので、高価なカーボン製でも比較的安心して使えます。

大きさや素材はどれがベスト?サドルバッグの賢い選び方

それでは、義村氏に具体的なサドルバッグの選び方を解説してもらいましょう。

1:何を入れるかで選ぶ

1:何を入れるかで選ぶ イメージ

サイズはどんな大きさを選べばよいのかを聞いたところ、何を入れるかで選ぶことが大事だと義村氏は言います。

義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

購入前にどんなものを入れるか、よく考えてからバッグを選びましょう。容量が大きいというだけで買うと、結局入れるものに困り、スペースがスカスカなんてことにもなりかねません。

2:素材で選ぶ

2:素材で選ぶ イメージ

素材はできるだけ丈夫なものを選ぶのが無難です。たとえばバッグがタイヤに接触した場合、かなり強い素材でも写真のようなすり傷ができてしまいます。

義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

丈夫さとともに重要なのは防水素材を使っているかどうかです。サドルバッグは後輪の泥の跳ねをまともに受けますので、雨天時に走行するととにかく汚れます。そのため中身が濡れない、また、帰宅後に水をかけて洗うことができる防水タイプがおすすめなのです。

3:クリアランスをチェック

3:クリアランスをチェック イメージ

クリアランスとは自転車用語で物と物との間隔のこと。ここではバッグとタイヤの間隔を指します。

義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

愛車に取り付けた場合、クリアランスが十分に開いていないとバッグがタイヤに擦れてしまいます。事前にどのくらいの間隔があるか、必ず確認しましょう。

機能性や素材をチェック!サドルバッグ8製品を比較検証

機能性や素材をチェック!サドルバッグ8製品を比較検証 イメージ

今回は8製品のサドルバッグを集めて、それぞれの機能性や素材など4項目をチェック。義村氏に実際に自転車に取り付けてもらい、テストを行いました。

テスト1:固定力(配点25点)

テスト1:固定力(配点25点) イメージ

サドルバッグは意外に左右に動きます。とくに大容量タイプの場合、重量があると左右に大きく揺れて走りをスポイルすることも。そのため、いかにしっかり固定できるかが重要になります。

ポイントとしては何か所で固定しているか。1か所より、2か所、2か所より3か所で止めるタイプの方が固定力は強いと言えます。

テスト2:素材・作り(配点25点)

テスト2:素材・作り(配点25点) イメージ

丈夫な作りになっているかどうか。今回はとくにチャックやバンド部分の縫製や防水機能はどうか、重いものを入れてもたわんだりしないか、などをチェックしました。

義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

チャックやバンドの破損は、走行中に発生すると思わぬ事故につながるかもしれません。走行前にもチェックしたいですね。

テスト3:機能性(配点25点)

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取り外しが簡単にできるかどうか。このポイントではアタッチメント式のほうが高評価となります。さらに内側が仕切られているかどうか。また、ジッパーは開けやすいか、テールランプなど安全面の配慮は……など細かいポイントもチェックしました

義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

内側にちょっとした仕切りがあると、おそらくみなさんが入れるであろう工具やタイヤレバーの収まりがいいんです。走り方にもよりますが、カタカタ音がなると気になりますからね。

テスト4:コスパ(配点25点)

テスト4:コスパ(配点25点) イメージ

1~3の性能と価格を比較して、義村氏とスタッフで価格との比較を行い、お買い得かどうかを総合的に判断しました。

なお、コンパクトタイプと大容量タイプは使用用途が違いすぎて同一に評価ができないということで、それぞれ別にランキングを行いました。

それではまず、「コンパクトタイプ」のランキングから発表します!

【コンパクトタイプ1位】防水仕様で固定力に優れた「レザイン」

【コンパクトタイプ1位】防水仕様で固定力に優れた「レザイン」 イメージ

レザイン(LEZYNE)
サドルバッグ
(Mサイズ)
実勢価格:3696円


サイズ:L125×W100×H65mm
容量:Sサイズ0.23L、Mサイズ0.4L
重量:130g

▼採点結果

  • 固定力: 25/25点
  • 素材・作り: 24/25点
  • 機能性: 23/25点
  • コスパ: 23/25点
  • 総合: 95/100点

コンパクトタイプで1位となった「レザイン(LEZYNE) 」は、S/M、2サイズ展開のQRマウント付き、人気のサドルバッグです。

【コンパクトタイプ1位】防水仕様で固定力に優れた「レザイン」 イメージ2

シームレスジップを採用。撥水性にも優れ、ロード用チューブ1本とパンク修理キット、タイヤレバー、各種ツールを収納することができます。

【コンパクトタイプ1位】防水仕様で固定力に優れた「レザイン」 イメージ3

アタッチメント式なので固定力は抜群。取り付け方法も簡単です。またよくある自転車のツールセットを入れるポケットがあり、購入したばかりなど調整などで頻繁に工具を使う場合には非常に便利です。

義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

レンチなどの固い工具をポケットに入れて走っている人がいますが、転倒したときなど体を傷つける恐れがあり、あまりオススメしません。また、持っていない時に限ってパンクなどの自転車トラブルは発生しがち。その点このバッグなら工具やチューブを整理して入れ、常時携帯することができます。見た目より収納力があるのも良いですね。ただLEZYNEは価格はやや高めです。自転車のメンテナンスグッズを入れるならば、長さが無いのでポンプは、CO2ボンベタイプか、ボトルケージに装着になります。

【コンパクトタイプ2位】走行がスイスイ快適な「トピーク」

【コンパクトタイプ2位】走行がスイスイ快適な「トピーク」 イメージ

TOPEAK(トピーク)
エアロ ウェッジ パック(ストラップ マウント)
(Mサイズ)
実勢価格:2201円


サイズ:L200×W110×H120mm
容量:0.98~1.31L
重量:130g

▼採点結果

  • 固定力: 23/25点
  • 素材・作り: 24/25点
  • 機能性: 23/25点
  • コスパ: 24/25点
  • 総合: 94/100点

2位の「TOPEAK(トピーク) 」は、人気メーカーによるストラップマウント式の軽量サドルバッグ。

【コンパクトタイプ2位】走行がスイスイ快適な「トピーク」 イメージ2

素材には1200デニールポリエステル(デュポン社テフロンコーティング)を使用。3M反射テープやテールライトクリップホルダーなど細かい部分に安全面での配慮が行き届いた商品です。

【コンパクトタイプ2位】走行がスイスイ快適な「トピーク」 イメージ3

収納力は抜群で1位商品より上。ただしストラップ式で、すぐに取り外しができないので、「ちょっとコンビニに」なんていうときには不便かもしれません。

義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

人気ブランドのコンパクトバッグ。1位商品より収納力がありロードバイクならばチューブが2本入るかと。容量が増やせるのでパンクして外したチューブもサドルバッグに入れて持って帰りやすい。内側には仕切りがあり、整理できるのが◎。中にごちゃごちゃ詰め込むとチューブに穴があいてしまうことがありますが、この商品はそんな心配はなし。高い防水性能ではありませんが、使い勝手の良い商品です。

【コンパクトタイプ3位】ロールアップで完全防水を実現「THRLEGBIRD」

【コンパクトタイプ3位】ロールアップで完全防水を実現「THRLEGBIRD」 イメージ

THRLEGBIRD
自転車 サドルバッグ
実勢価格:2000円


サイズ:L240×W80×H90mm(展開サイズ:330×190mm)
重量:230g

▼採点結果

  • 固定力: 23/25点
  • 素材・作り: 23/25点
  • 機能性: 22/25点
  • コスパ: 24/25点
  • 総合: 93/100点

3位の「THRLEGBIRD」は、撥水性抜群のPVC素材を使ったコンパクトバッグ。完全防水で、泥で汚れても平気。さらに丸洗いできるのが便利です。

【コンパクトタイプ3位】ロールアップで完全防水を実現「THRLEGBIRD」 イメージ2

ベルト式固定なので、固定力は1位商品に劣りますが、縫製もしっかりしており作りは合格点。また反射板や赤色ライトが取り付けられるの点も高評価です。

【コンパクトタイプ3位】ロールアップで完全防水を実現「THRLEGBIRD」 イメージ3
義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

某有名メーカーのサドルバッグにデザインが似ている商品ですね(笑)。本家は5000円以上しますが、こちらはその半分以下の値段でお手頃。値段の割に作りは意外にしっかりしています。ただし開口部を固定するベルトが調節できず容量が変えられないのが残念。また巻いて固定するタイプは中に鍵などを入れるといちいち取り出すのが面倒。反面、チャックの故障には無縁なのでコスパもよいし、使ってみたくなるバッグですね。

4位: 【コンパクトタイプ4位】頑丈な作りで耐久性に優れた「ROCKBROS」

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ROCKBROS(ロックブロス)
サドルバッグ
実勢価格:2599円


サイズ:L180mm(64-100)×W112mm
容量:1.5L
重量:約175g

▼採点結果

  • 固定力: 24/25点
  • 素材・作り: 23/25点
  • 機能性: 23/25点
  • コスパ: 22/25点
  • 総合: 92/100点

「ROCKBROS(ロックブロス)」は、1.5Lとコンパクトタイプでは容量が大きいバッグ。写真のようなものが収納できました。

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EVA素材を使った頑丈な作りで、耐久性・耐摩耗性に優れています。

また、開口部が大きく開くので物を淹れやすく、中に仕切りがあるので小物を整理できます。

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アタッチメント+マジックテープで固定力もバツグン。取り外しもラクで気軽に持ち運べます。

義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

ごつくて強固なバッグです。背中のポケットにスマホを入れて落車すると故障してしまいますが、これならもしかしたら、スマホを守ってくれるかもしれません。容量が大きくコンパクトなカメラなどの電気製品なども入れられるので便利。ただし、取り出し口が右側なのが気になります。通常、自転車は向かって左側に下りるので、降りた後のバッグへのアクセスがやや面倒。何か理由があるのかもしれませんが……。

5位: 【コンパクトタイプ5位】珍しい縦長タイプの「AOTE」

5位: 【コンパクトタイプ5位】珍しい縦長タイプの「AOTE」 イメージ

AOTE
自転車サドルバッグ
テールライト付き 水筒入れ付
実勢価格:2530円


サイズ:L245×W100×H65-95mm
重量:177g(編集部計測)

▼採点結果

  • 固定力: 20/25点
  • 素材・作り: 22/25点
  • 機能性: 22/25点
  • コスパ: 22/25点
  • 総合: 86/100点

5位の「AOTE」は、縦型のサドルバッグです。メリットは縦が長いので、コンパクトな手動の空気入れが入れられること。また反射ストライプや反射ロゴ、防水テールライトなどが付属品がついているのも高評価。

5位: 【コンパクトタイプ5位】珍しい縦長タイプの「AOTE」 イメージ2

一方ストラップ固定なので固定力は弱めです。サドル下のシートポストに取り付けるのですが、自分の自転車に取り付けて問題ないかどうか、クリアランスの確認が必要です。

義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

ネットポケットが付いていますが、ガッツリ走る人はここにボトルは入れない方が無難ですね。しっかり入れたつもりでも横揺れや振動で、意外に飛び出したり気づかぬうちに破れていたりするものです。ドリンクボトルは重量もあるので、ボトルケージに取り付けたほうがいいと思います。私はメッシュポケットでよく物を無くしましたので信用していません。(苦笑)

以上、コンパクトタイプのランキングでした。

さて、続いては「大容量タイプ」のランキングをご紹介しましょう。

【大容量タイプ1位】水や泥にめっぽう強い!「ROCKBROS」

【大容量タイプ1位】水や泥にめっぽう強い!「ROCKBROS」 イメージ

ROCKBROS(ロックブロス)
サドルバッグ 大容量 シートバッグ
実勢価格:6299円


サイズ:L785×W370×H50mm
容量:12-14L
重量:556g

▼採点結果

  • 固定力: 24/25点
  • 素材・作り: 25/25点
  • 機能性: 24/25点
  • コスパ: 23/25点
  • 総合: 96/100点

大容量タイプで1位となった「ROCKBROS(ロックブロス)」は、600Dナイロン+TPU素材で防水性に優れた大容量バッグです。

【大容量タイプ1位】水や泥にめっぽう強い!「ROCKBROS」 イメージ2

容量を12~14Lの間で調節できるのも便利。素材は泥に強く、商品説明では「泥除けにも使える」との説明も。

【大容量タイプ1位】水や泥にめっぽう強い!「ROCKBROS」 イメージ3

固定は3点で行うため、大容量タイプの中でも固定力がかなり高い方です。着脱も意外にラク。また接続部にガード付きなのも嬉しいポイントです。

【大容量タイプ1位】水や泥にめっぽう強い!「ROCKBROS」 イメージ4
義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

よく考えられた優れた商品だと思います。第一に本体の背の部分にアーチ状の型が入っていて、これが強い力で押しても曲がりません。バッグ自体が曲がって下に垂れる心配がないといってよいでしょう。次にシートピラーに取り付ける部分にガードがあるのが素晴らしい。バッグが長いとサンドペーパーのようにシートピラーをこすりますが、ガードがあればそれを防ぐことができます。固定部は内側からネジ止めされておりかなり強固。デメリットは物の出し入れが意外に面倒という点と重量ですね。

【大容量タイプ2位】収納に優れたモデルの「R250」

【大容量タイプ2位】収納に優れたモデルの「R250」 イメージ

R250
サドルバッグ スモール ブラック
(Sサイズ)
実勢価格:6190円


サイズ:L330-440×W140×H120mm
重量:360g

▼採点結果

  • 固定力: 22/25点
  • 素材・作り: 23/25点
  • 機能性: 23/25点
  • コスパ: 23/25点
  • 総合: 91/100点

大容量タイプ2位の「R250」は、Lサイズも展開しているサドルバッグです。

【大容量タイプ2位】収納に優れたモデルの「R250」 イメージ2

付属のストラップがぶらぶらしないような工夫など、細かいところに配慮が行き届いた商品です。防水性能に関しても合格点です。

【大容量タイプ2位】収納に優れたモデルの「R250」 イメージ3
義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

1位商品に比べて安定性で劣りますね。サドル下の固定部分が1か所なのがその原因でしょう。重いものを入れると不安定になります。1位商品のように型が入っていないので、上の写真のように押すと大きく曲がります。着脱に関しても1位商品が上だと言えます。それ以外はコンパクトさ、軽量な点、荷物の取り出しやすさなど短期のツーリングで荷物の出し入れが多い場合にはおすすめな商品です。

【大容量タイプ3位】手軽に使いたい人向きの「DOPPELGANGER」

【大容量タイプ3位】手軽に使いたい人向きの「DOPPELGANGER」 イメージ

DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー)
超大容量サドルバッグ
実勢価格:2552円


容量:17L 
重量:約600g(編集部計測)

▼採点結果

  • 固定力: 23/25点
  • 素材・作り: 21/25点
  • 機能性: 22/25点
  • コスパ: 24/25点
  • 総合: 90/100点

3位の「DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー) 」は、2千円台という価格が魅力的な商品です。防水性と強度に優れたPVCコートリップストップナイロンを採用。視認性の高い反射プリント・反射テープを備えています。

【大容量タイプ3位】手軽に使いたい人向きの「DOPPELGANGER」 イメージ2

ただし固定に関してはサドルレールとシートポストの2点なので、1位商品に比べ大分劣ります。

義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

ロールアップなのに開口部にチャックが付いている珍しい商品です。価格が安いのは良いのですが、もう少し縫製がしっかりしていれば……と感じました。それとロールアップ部を固定するベルトの長さがもう少しあれば便利なのですが、やや短めなのが残念です。バンジーコードにタオル、洗濯した靴下などをはさみたく(乾かしたく)なりますが、走行中に落ちると思わぬ事故になるので、止めておいたほうが無難です。後輪に絡まると大トラブルに! (経験者は語る)

【おわりに】サドルバッグはシンプルなデザインがおすすめ

【おわりに】サドルバッグはシンプルなデザインがおすすめ イメージ

以上、ロードバイク用サドルバッグ8選のご紹介でした。

今回紹介した商品で、大容量サイズに関しては1~3位商品すべてに、寝袋・エアマット・衣類2枚を収納することができました。日帰りでも自転車から降りたとき用のダウンジャケットやズボン、輪行袋などを収納することもできそうです。

また好みもあると思いますが、コンパクト、大容量ともデザインは「シンプルイズベスト」。派手なカラーが入っていると全体の調和が乱れてしまうので要注意です。そういった意味でも両1位商品はおすすめですね。

【おわりに】サドルバッグはシンプルなデザインがおすすめ イメージ2

最後に、大容量タイプは装着時、写真のようにいつものように乗車すると足が引っかかることもあるので要注意。足をしっかりあげましょう!