<外部サイトでご覧の方へ>
見出しなどのレイアウトが崩れている場合があります。正しいレイアウトはthe360.lifeオリジナルサイトをご確認ください。

※本記事は『家電批評 2020年6月号』掲載時の情報を再編集したものです。価格が変動している場合や在庫切れしている場合があります。

電卓ひとつで仕事効率が大きく変わります

(c) milatas - stock.adobe.com

社会人なら必ず一度は出くわした経験のある計算作業。そんなとき、昔なら電卓を使うのが当たり前でしたが、最近は大量の数字を扱うならパソコンでExcelなどの表計算ソフトを使いますし、簡単な計算ならスマホの計算機アプリでポチポチしてすませちゃいますよね。

ただ、「表計算ソフトを立ち上げるほどじゃないけど、スマホだと時間がかかる」という微妙なラインってありませんか? あるいは、スマホを出すのがはばかられる状況で計算しなきゃいけないシーンってありませんか? そんなときには、やっぱりまだまだ従来の電卓が便利。というよりむしろ、簡単だからとスマホでやっている計算も、実は電卓を使うほうが早くて確実なんです

当たり前ですが、電卓には物理的な「キー」があります。画面をタッチして操作するスマホに比べて打ち間違いが少なく、慣れてくればキーを見ずにタッチタイピングも可能。タイピングの速さでも、電卓のほうが断然上です。

機能面ではスマホもほぼ同等ですが、ビジネス用の電卓だと、前に押したキーから指が離れる前に次のキーを押しても順番どおり認識してくれる「キーロールオーバー」と呼ばれる早打ち機能があるのも強みです。据え置きタイプの比較的大きなものであれば、スマホより文字が大きく表示されるというメリットもあります。

そしてさらに、打ち合わせや商談の場で使用しても相手に悪い印象を与えなくてすむのもポイント。それどころか「デキるやつ」だと思ってもらえる可能性すらあるんです。

どうでしょう。今まで前時代的なものと思って疎遠になっていたはずの計算機が、ちょっと欲しくなってきませんか?

ビジネス向きなのは実務電卓かそれに近い機能を備えるもの

(c)taka - stock.adobe.com

ただ、電卓といってもさまざまな種類があるのをご存知でしょうか。購入したときに「あれ? 思ってたのとなんか違う……」とならないために、ここでは電卓の種類を簡単に紹介しておきます。

・一般(普通)電卓

家庭用の電卓として広く普及しているタイプ。機能は最低限ですが、多様なデザインやカラーが選べます。10ケタ表示が一般的です。

・実務電卓

ビジネス用途に特化した電卓で、税理士や会計士、経理の人などが使っているのがこのタイプ。早打ち機能や小数点セレクターを備え、ほとんどの実務電卓が12ケタ以上を表示できるようになっています。

なお、一般電卓のなかにも上記の機能を備えているものもあり、この機能があれば実務電卓という明確な定義はないようです。

そこで今回は、上記の条件を備えている電卓を“ビジネス系電卓”として一括りにし、ランキングを作成しています。

・関数電卓

関数や円周率を使うような、より複雑な計算が可能で、建築・設計などの仕事でよく使われる電卓です。

ちなみに、現在販売されている多くの電卓はこの3タイプのどれかですが、ほかにも金利の計算が簡単にできる「金融電卓」、計算結果などを印刷できる機能を備えた「プリンタ電卓」なんてものもあります。

ついでにお話しすると、国内の代表的な電卓メーカーは、カシオ、シャープ、キヤノンの3社。ほかにもシチズン、アスカ、オーム電機といったメーカーも電卓を製造していますが、経理の仕事をする人は、カシオとシャープを使う人が多いといわれています。それだけ、この2社の実務電卓の信頼性が高いということなのでしょう。

それでは次に、どんな基準でビジネス系電卓を選ぶのがいいのかの解説に移ります。……と、その前に。ランキングまで待てないせっかちな人のために、今回のランキングのベストバイ製品をチラ見せ! 自分で選ぶ手間を省きたい人には、とりあえずこれをおすすめします!

いきなりですが今回の1位はシャープの「EL-VN82」でした!

シャープ(SHARP)
EL-VN82
実勢価格:2336円

今回、プロ2名がテストした結果、1位に輝いたのはシャープ「EL-VN82」でした。勝因は、必要な機能がしっかり備わっていて、キーも打ちやすいこと。しかも、驚くべきことにキヤノン推しの鈴木氏、カシオ推しの辻村氏の両名とも高得点を付けていました。果たしてそのワケとは……。詳しくは本記事下部のランキングをご覧下さい!

【電卓の選び方】手に収まるサイズで表示が見やすいものを選びましょう

先に紹介したベストバイのように、電卓ではキーの打ちやすさが評価の大きなポイントになります。ただ、その打ちやすさに大きく影響するのがサイズ。そして、実際に使用するときには画面の見やすさも重要になります。

ポイント1:本体やキーのサイズ

まず、自分の手より、本体やキーが小さすぎると打ちづらいのはなんとなく想像できると思います。ただ、いくら単体のキーが大きく打ちやすくても、本体が大きすぎて違うキーを押すたび手を動かす必要が出てくると、使っていて腕が疲れてしまいます。要するに、電卓は使う人によってベストなサイズが変わります。自分の手のサイズに合った電卓を選ぶことも大切です。目安として、自分の手のひらにすっぽり収まるくらいのサイズを選ぶとよいでしょう。

また、手首を机につけた状態で全てのキーが操作できれば、腕に負担がかからないのでベスト(※一般的な人を想定しています。早打ちを意識する場合には、手首を机から離すほうが速度が出ます)。できれば購入前に確認を。なお、購入前に実物を見ることが難しい場合、仕様表などでサイズを確認し、自分の手のサイズと合っていそうかイメージするだけでも、失敗する確率を減らせます。

ポイント2:画面表示の見やすさ

画面に表示される数字や記号は、大きく適度な間隔で、しかもクッキリと見えることが重要です。一部に存在するバックライト付きの製品でもない限りは、どれも似たように見えるかもしれませんが、比べてみると微妙に画面の明るさが違ったり、数字の大きさや濃さが違ったりします。また、数字同士の間隔が適度に開いていると、桁数が把握しやすくなるのですが、これも製品によって異なります。買い替えの場合は、とくにこの微妙な差がストレスになることもあるので、できれば画面の表示も事前にチェックしましょう。

なお、蛍光灯などの光の反射で画面の一部が見づらくなることがありますが、そうした環境で使用することがわかっている場合は、チルト(傾斜)機能を搭載した製品を選ぶと安心です。

ポイント3:キーの配列、打ちやすさ

できるだけスムーズに、直感的に打ち込むためにもキーの配列や打ちやすさは重要です。メーカーによって大まかな配列が異なっていますし、打ちやすいよう軽い傾斜のかかったタイプもあります。また、打鍵感の良いものを使うとそれだけで作業が快適になります。電卓を選ぶ際には慣れ親しんだ配列に沿ったものを選んだり、実際に実機で数値を入力して打ちやすさを試したりするのがいいでしょう。

電卓の配列には大きく分けてSHARP配列、CASIO配列があります。SHARP配列は「+?÷×」が右の2列に治っているのが特徴です。CASIO配列は=が+よりも右に来ていることや、0が他の数字より右の列に置かれていることなどが特徴としてあげられます。もちろん、機種によって細かな配列の違いはありますが、慣れ親しんだ操作を行うためにも、新しい電卓を購入する場合はそれまで使っていたメーカーや配列を確認すると良いでしょう。

ポイント4:表示桁数

電卓によって表示できる桁数は異なります。一般的な電卓は10桁表示のものが多いのですが、実務電卓になると12桁以上表示できるモデルが多くラインナップされています。自分が打ち込んでいる数値に即したものは何桁なのか、事前に確認するのがいいでしょう。

ポイント5:折り畳みできるかどうか

毎日電卓を持ち歩いている方や、荷物をできるだけ小さくまとめたいという方にとって折り畳みの可否は重要なポイントになるでしょう。折りたたむことで鞄のちょっとした隙間にスッと収納することができます。さらに折り畳み部分が画面とキーに分かれているタイプなら、打ち込むときに傾斜をつけて画面を見やすくすることもできそうです。

ポイント6:補助電池は搭載されているか

ポイントとして見落としがちなのが補助電池の有無です。多くの電卓はソーラーパネルが表面についていて、太陽電池をメインとして動いています。しかし、光が遮られる場所などでは太陽電池だけでは十分に稼働しないということもありえます。太陽電池に加えて補助電池を搭載したものなら、どのような環境でも問題なく使うことができるので安心です。

あったら助かる機能はどんなもの?

他にも、最近の電卓にはさまざまな機能が搭載されています。自分にぴったり合った機能が搭載された商品を選ぶことで、ミスを未然に防いだり作業の効率をアップさせたりすることができそうですね。

電卓を選ぶ際の指標となる、おすすめ機能を紹介します。

メモリ機能

メモリ機能とは、計算結果や数値を一時的に記憶してくれる機能のことです。メモリに直前の数値や計算結果を加える「M+」や反対に数値を引く「M-」、メモリに記憶された数値の合計ができる「MR」などがあります。

GT(グランドトータル機能)

GTも一時的に数値を記憶してくれる機能です。GTでは複数の計算結果を記憶させることができます。計算をする前にGTキーを打つことで、その後に続けて打ち込んだ計算の集計結果を表示してくれます。

税計算

電卓の中には税率の計算をしてくれるものもあります。「税込」「税抜」といったキーが搭載されているものや、通常の消費税の10%だけではなく、軽減税率の8%にも対応したモデルもあります。確定申告を行うときに電卓を使いたいという方にもおすすめの機能です。

日数・時間計算機能

日数・時間計算機能を使うことで例えば「2月24日から5月6日までは何日間あるか」や、「7月4日の135日語後は何月何日か」といった計算もスムーズに行うことができます。また、時間計算機能を使えば時給の計算なども簡単に行うことができます。

キーロールオーバー

キーロールオーバーとは早打ち機能のことです。先に押したキーから指が離れる前に次のキーを打ち込んでも、キーロールオーバーがついた電卓なら問題ありません。2つのキーまでなら重ねて入力できる2キーロールオーバーや、3キーロールオーバーなど、自分の打つ速さに合わせたものを選ぶと入力のストレスを減らすことができるでしょう。

検定で電卓を使う場合は、持ち込みできるものか要確認!

簿記検定などに向けて勉強をしている人の場合、電卓は欠かせないアイテムでしょう。大量の計算を行うことから、実際の検定でも電卓やそろばんなどの持ち込みが許可されています。しかし、現在では多種多様な機能が搭載された電卓が多いため、中には持ち込めないタイプのものもあります。普段から使っていた電卓が肝心の本番では使えなかった、という悲劇を生まないためにも、事前に自分の電卓は持ち込み可能なタイプなのか確認することをおすすめします。

公認会計士・税理士が人気のビジネス系電卓13製品を4つの評価項目で辛口評価しました

今回、『家電批評』編集部がピックアップし、2人のプロが評価したのは、国内で販売されているビジネス向け電卓13製品です。といっても数がたくさんあるので、据え置いて使うことを想定し、ある程度大きなサイズを選んでいます。価格帯は、多くが5000円以内のモデル。

これらを、十数年にわたり電卓を使って仕事をしている公認会計士2名がテストしました。テスト項目は以下の通り。キーの打ちやすさや表示の見やすさだけでなく、タイプ音や機能面の違いまで細かくチェックしてもらっています。

・打ちやすさ(50点満点)
キーのサイズやタッチの感触、キーの傾斜角、キーピッチ、キーストローク、キーの反発力(硬さ)、反応のよさ(感度)などをチェック。電卓で最も重要な部分なので、配点は50点と高く設定しました。

・見やすさ(画面)(30点満点)
画面のサイズ、数字や記号のサイズと間隔、画面の明るさ、数字・記号の濃さといった画面上の見やすさに加え、チルト機構が付いているかも確認しました。打ちやすさの次に重要な部分なので、配点は30点と高め。

・タイプ音(10点満点)
オフィスで使う場合、ずっと電卓のカチャカチャした音がしていると気になる人もいるはず。ということで、音が静かかどうかも評価しました。ちなみに、音が気になる場合、どんな音がするのかなどによって評価に差をつけています。

・その他機能(10点満点)
早打ち、税計算やカウンター、アンサーチェック機能、日数・時間計算など、電卓に付いているさまざまな機能に加点。これらは基本的に「あると便利だけれど、なくても困らない機能」なので、配点はやや低めに設定しました。

それでは大変お待たせいたしました。いよいよおすすめのビジネス系電卓ランキングの発表です!

抜群に打ちやすく表示も見やすいシャープ「EL-VN82」

シャープ(SHARP)
EL-VN82
実勢価格:2336円

サイズ/W109×D180×H14mm
重量/約168g(電池含む)

▼テスト結果

  • 打ちやすさ: 46/50点
  • 見やすさ(画面): 25/30点
  • タイプ音: 9/10点
  • その他機能: 6/10点
  • 総合評価: 86/100点

今回のビジネス系電卓ランキングでベストバイを獲得したのは、シャープが電卓発売50周年を記念してリリースした「EL-VN82」でした。ユーザーから要望の高かったデザインを採用しているというだけあり、タイプのしやすさや画面表示の見やすさは文句なし!

とくに、打鍵感が柔らかいモデルが多いシャープ製電卓のなかでは、打鍵感がしっかりあるのが特徴で、レスポンスも抜群でした。また、画面自体のサイズも、表示される文字のサイズも大きく見やすく、穴のない一台です。

なお、本格的な実務機能を搭載しながらシャープの分類では実務電卓ではなく「カラー・デザイン電卓」とされており、4色のカラバリがあるのもポイント。サイズは、据え置き型よりひとまわり小さく手に持って使える「ナイスサイズ」(※シャープが設定しているサイズ分類)です。

鈴木陽介 氏
公認会計士・税理士
鈴木陽介 氏 のコメント

ほかのシャープのキーは柔らかすぎると感じましたが、これはキーの大きさ、キー同士の間隔や押したときの安定感などのバランスがよく、絶妙な押し心地でした

辻村 美樹 氏
公認会計士・税理士
辻村 美樹 氏 のコメント

長年カシオ派で今後もカシオを使い続けると思いますが、これなら買い替えてもいいかもと心が揺れました。実務電卓っぽくない華やかなカラーがあるのもうれしいですね

本体自体は小型ですが、キーは大きめで押しやすく、ストロークも絶妙。安定感が高く、グラつくこともありません。また、上下左右にキーの間隔が広く取られている点も見逃せません。

目新しい機能があるわけではありませんが、早打ち、静音キー、税計算、アンサーチェック、チルトなど、必要な機能は漏れなく搭載している印象です。

しっかり押した感触が得られるキヤノン「HS-1250WUC」

キヤノン(Canon):HS-1250WUC:電卓

キヤノン(Canon)
HS-1250WUC
実勢価格:1891円

サイズ/W130×D179.5×H37.5mm
重量/約208g(電池含む)

▼テスト結果

  • 打ちやすさ: 44/50点
  • 見やすさ(画面): 26/30点
  • タイプ音: 5/10点
  • その他機能: 7/10点
  • 総合評価: 82/100

Amazonでのレビュー総数が600件以上(2020年6月27日時点)もある人気の高い電卓。公式では実務電卓ではなく「抗菌電卓」というカテゴリに分類されています。

キヤノン派の鈴木氏はもとより、カシオ派の辻村氏も「パソコンのキーボードのようなタッチが面白い」と、その打鍵感を高く評価した製品で、チルト機能はありませんが、数字の見やすさも高評価でした。また、側面から見たときに階段状に配置されたキーが、タイプミスを防いでくれるほか、キーの端っこを押しても全体が沈み込んでくれる構造も技あり。「しっかり打った感触」が欲しいなら、これがおすすめです。

鈴木陽介 氏
公認会計士・税理士
鈴木陽介 氏 のコメント

キーの角度や階段状の配置、押す頻度別に形状が異なるキーなど、打ちやすさへのこだわりが感じられます。

辻村 美樹 氏
公認会計士・税理士
辻村 美樹 氏 のコメント

数字や文字の色が濃くて見やすい点も◎でした。ただ、サイズは少し大きいので、女性だと指が届きにくいかもしれません。

★サブカット1

タイプミスを減らすために、場所によって形の違うキーを3種類採用しています。

★サブカット2

「億・万・千」の単位を漢字で表示するキヤノン独自の機能。カンマよりわかりやすいかも。

キー配置が絶妙で打ちやすい
カシオ「DF-120GT」

カシオ計算機:DF-120GT:電卓

カシオ計算機
DF-120GT
実勢価格:2322円

サイズ/W177.5×D122.5×H32.7mm
重量/約195g

▼テスト結果

  • 打ちやすさ: 45/50点
  • 見やすさ(画面): 20/30点
  • タイプ音: 5/10点
  • その他機能: 10/10点
  • 総合評価: 80/100点

2位のキヤノン「HS-1250WUC」は心地よい打鍵感で打ちやすさの評価を高めましたが、3位となったカシオ計算機「DF-120GT」はちょうどよい幅のキーピッチ(キーとキーの間隔)や緩やかながら上下で階段状になっているキーなど、キーの配置が絶妙。早打ちのレスポンスも◎で、それが打ちやすさの高い評価につながりました。

液晶の表示はくっきり見やすく、数字は大きく間隔も取られているので非常に見やすいとプロからも好評でした。時間計算機能を搭載しているので、時給の計算が必要な人などは便利に使えそうです。

鈴木陽介 氏
公認会計士・税理士
鈴木陽介 氏 のコメント

数字がクッキリ見えて、男性だとキーの間隔もちょうどいいと感じる人が多そうです

辻村 美樹 氏
公認会計士・税理士
辻村 美樹 氏 のコメント

際だった特徴はないけれど、何のストレスも感じずに使える。これぞ王道のカシオ!

4位: 落ち着いたカラーキヤノン「HS-1220TUG」

キヤノン(Canon):HS-1220TUG:電卓

キヤノン(Canon)
HS-1220TUG
実勢価格:1620円

サイズ/W130×D179.5×H37.5mm
重量/208g(電池含む)

▼テスト結果

  • 打ちやすさ: 45/50点
  • 見やすさ(画面): 21/30点
  • タイプ音: 5/10点
  • その他機能: 8/10点
  • 総合評価: 79/100点

打ちやすさや画面表示などの性能面は、2位にランクインした「HS-1250WUC」とほぼ同等です。サイズや重量も一緒。2位製品と大きく違うのは、抗菌仕様でない点と、こちらのほうがシックな印象のカラーである点。機能面では、時間計算機能が搭載されている点が異なります(2位製品は本製品にない複数税率対応)。値段もほとんど変わらないので、時間計算機能が不要なら、デザインの好みで選んでOKです。

鈴木陽介 氏
公認会計士・税理士
鈴木陽介 氏 のコメント

タイプ音が大きいのはマイナスポイントですが、それを補って余りある打ちやすさ!

5位: 数字が大きく見やすい シャープ「EL-SA72-x」

シャープ(SHARP) EL-SA72-x:電卓

シャープ(SHARP)
EL-SA72-x
実勢価格:1600

サイズ/約W124×D181×H24mm
重量/約185g(電池含む)

▼テスト結果

  • 打ちやすさ: 38/50点
  • 見やすさ(画面): 25/30点
  • タイプ音: 6/10点
  • その他機能: 9/10点
  • 総合評価: 78/100点

テストしたシャープの電卓は1位の製品を除き、キーがかなり軽め。本製品は、とくにその傾向が顕著なうえ、キーピッチが狭いので「近くのキーを押してしまいそうで不安」(鈴木氏)という意見も。ただし、キーは大きく単体で見れば押しやすく「キーピッチが狭いぶん、慣れると早打ちはしやすいのかも」(同氏)とのコメントもあり、使い方によって印象が変わる可能性があります。一方、画面表示は数字が大きく見やすいと高評価でした。8%と10%の税率ボタンがあるので、設定が面倒な人には便利です。

辻村 美樹 氏
公認会計士・税理士
辻村 美樹 氏 のコメント

ボタンの文字が大きく見やすいので、老眼の方なども使いやすいかもしれませんね

6位: スリムなのに大画面 カシオ「JF-200RC」

カシオ計算機:JF-200RC:電卓

カシオ計算機
JF-200RC
実勢価格:2573円

サイズ/W181.5×D101×H23.4mm
重量/160g

▼テスト結果

  • 打ちやすさ: 35/50点
  • 見やすさ(画面): 24/30点
  • タイプ音: 9/10点
  • その他機能: 6/10点
  • 総合評価: 74/100点

高級感のあるシルバーの本体が印象的な一台。スリムなサイズのわりに画面が大きく、適度に角度も付いているので、数字の視認性はハイレベルです。また「まったく音がしないといっても過言ではない」(辻村氏)とプロに言わしめるほど、キーの音が静かなので、静まり返ったオフィスや、緊張感のある会議中などでも使いやすそうです。キーのレスポンスが速く早打ち向きですが、キーは小さめで間隔も狭いので、手が大きな人には不向きかもしれません。「√」ボタンがないのはマイナス。

鈴木陽介 氏
公認会計士・税理士
鈴木陽介 氏 のコメント

机の上で邪魔にならないサイズで重量も軽いので、いろいろな場所で使えそうです

7位: 独自の機能がてんこ盛り! シチズン「DM1240」

シチズン・システムズ:DM1240:電卓

シチズン・システムズ
DM1240
実勢価格:2180円

サイズ/W197×D140×H27mm
重量/235g

▼テスト結果

  • 打ちやすさ: 36/50点
  • 見やすさ(画面): 21/30点
  • タイプ音: 6/10点
  • その他機能: 10/10点
  • 総合評価: 73/100点

本体はかなり大きくキーピッチは広いですが、ボタンのサイズ大きくしたり、柔らかさを調整しているのか、同サイズのほかの機種より打ちやすい印象。早打ちの反応の鈍さは気になるところですが、普段の計算でも頻繁に使いそうな「000」キーを唯一備えているのが推しポイント。ほかにも、計算の確認ができる「CHECK」キーや「AUTO REPLAY」機能、利益を計算するときに便利な「粗利」ボタンなど、独自機能や珍しい機能を備えているので、たくさん機能が欲しいという人ならありです。

辻村 美樹 氏
公認会計士・税理士
辻村 美樹 氏 のコメント

「000」ボタンはあると絶対便利なのに、なかなか見ない機能なので要注目です!

8位: 5年保証の“本格実務電卓” カシオ「DS-20WK」

カシオ計算機:DS-20WK:電卓

カシオ計算機
DS-20WK
実勢価格:6861円

サイズ/W189×D135×H34.8mm
重量/281g

▼テスト結果

  • 打ちやすさ: 33/50点
  • 見やすさ(画面): 19/30点
  • タイプ音: 9/10点
  • その他機能: 6/10点
  • 総合評価: 67/100点

カシオが「本格実務電卓」シリーズとして販売している電卓で、5年の長期保証付き。ですが、価格はお高め。故障が心配な人にはいいかもしれませんが、機能面での優位性はさほど感じられません。指にフィットしやすいキー形状でレスポンスも早いので、早打ちには向いていますが、その反面サイズが大きめでキーピッチも広いので、手の大きな人でないと扱いづらい可能性も。タイプ音はかなり静かで高評価でした。

鈴木陽介 氏
公認会計士・税理士
鈴木陽介 氏 のコメント

使いづらさは感じませんが、特筆すべき機能もないのでこの値段を出す理由を見つけづらいですね……。

9位: 便利な機能が盛りだくさん シャープ「EL-S752K」

シャープ(SHARP):EL-S752K:電卓

シャープ(SHARP)
EL-S752K
実勢価格:1391円

サイズ/W140×D197×H26.5mm
重量/約238g(電池含む)

▼テスト結果

  • 打ちやすさ: 28.5/50点
  • 見やすさ(画面): 20/30点
  • タイプ音: 9/10点
  • その他機能: 8/10点
  • 総合評価: 65.5/100点

Amazonの人気ビジネス電卓ランキングで1位だった(商品購入時点)製品で、サイズとしては「セミデスクトップ」(※シャープが設定しているサイズ分類)なのででかなり大きめです。そのぶんキーピッチがかなり広いので、早打ちの観点では使いづらいかもしれません。また、タッチは軽い……を通り越してふにゃふにゃ。「押せたかどうか判別が難しい」ほどで打鍵感はプロからも不評でしたが、どうやらレスポンス自体はよいらしいです。換算レート機能やアンサーチェック機能を搭載しているのも特徴です。

辻村 美樹 氏
公認会計士・税理士
辻村 美樹 氏 のコメント

女性にはかなり扱いづらいサイズ。大きすぎるので、デスク作業や会計士・税理士試験などの用途にも不向きかも。

10位: 9位のシャープのコンパクト版「EL-N732K」

シャープ(SHARP: EL-N732K:電卓

シャープ(SHARP)
EL-N732K
実勢価格:1630円

サイズ/W112×D185×H25.5mm
重量/約190g(電池含む)

▼テスト結果

  • 打ちやすさ: 27.5/50点
  • 見やすさ(画面): 18/30点
  • タイプ音: 9/10点
  • その他機能: 8/10点
  • 総合評価: 62.5/100点

9位の製品をコンパクトにした「ナイスサイズ」(※シャープが設定しているサイズ分類)の電卓。サイズとキー配列が異なる以外は、小数点セレクターの桁数が異なるくらいで、打鍵感や表示の見やすさなどの特徴は同じです。打鍵感はやはりふにゃふにゃ。数字は大きくて見やすいものの、画面がやや白っぽいためか数字がやや薄めに感じられます。少しキーの音は静かですが、9位よりも若干大きく感じるのはサイズのせいでしょうか?

鈴木陽介 氏
公認会計士・税理士
鈴木陽介 氏 のコメント

9位の製品よりは実務で使いやすいサイズですが、ベストバイのシャープに比べると、打ちやすさの面でだいぶ開きがあります。

【選外】残念ながら今回は評価が伸びず……。惜しくもベスト10から漏れたのはこちらの製品でした

なお、購入した13製品のうち、テストであまりスコアが伸びなかった残りの3製品も紹介しておきます。

アスカ:Asmix C1233:電卓

アスカ
Asmix
C1233
実勢価格:1320円

キーは硬めで押した感触がしっかり得られ、キーピッチも広いので打ち間違いも少なそう。画面の文字やキーの文字が大きく見やすい……ところまではよかったのですが、大きすぎて打っていると手が疲れることや、早打ちの反応がイマイチな点で評価を下げました。またプラスやイコールといった頻繁に使うキーのタイプ音が、かなり大きいのもマイナスポイントとなりました。

シャープ:SHARP:EL-N942-x:電卓

シャープ(SHARP)
EL-N942-x
実勢価格:3546円

経理・事務仕様をうたったモデル。レスポンスがよく、日数計算機能も便利。計算した件数を表示するカウンター機能なども付いているのですが、軽すぎる打鍵感や薄めに見える文字など、9位や10位のシャープ製品に見られた不評だったポイントは本製品も同様。それらに加え、チルト機能がなくより見づらさを感じたり、本体の安定感が低く、タイプ音がやや響く点が影響し、スコアが伸びませんでした。

オーロラジャパン:DT700TXW:電卓

オーロラジャパン
DT700TXW
実勢価格:980円

シュレッダーやラミネーターなども手がける台湾発のメーカーで、電卓もバリエーションが豊富。本製品は1000円を切る価格ながら、実務に必要な機能がひととおり入っており、利益計算に便利なMU(マークアップ)機能、スイッチによる税率切り替えなど独自の機能も備えています。ただ、ボタンのキーピッチがかなり狭いのにキーが硬く、打ちやすさの評価が伸び悩みました。

長く使うからこそ妥協できない電卓 自分に合う一台を選びましょう

以上、ビジネス系電卓ランキングでした。

ヘビーユーザーになると、同じ電卓を10年以上使い続けたり、同じモデルに買い替えたりということも珍しくない電卓。自分に合う一台を見つけられれば、きっとビジネスのよき相棒として、長きにわたって活躍してくれるはずです!