ラップには、食材の運命を 左右するくらいの違いが!
キッチンラップを買うとき、みなさんはどうやって選んでいますか? お店でたまたま安くなっているものを買ったり、あんまりこだわりなく選んでいるという方も多いのではないでしょうか。
ラップはどれも大差はないと思っていませんか。本当にそうでしょうか。
そこで、ラップ10製品をピックアップし、「鮮度保持力」、「使い勝手」、「強度」に注目して検証してみました。
その結果、おすすめの製品はこちらでした。
高性能と使いやすさは健在! ベスト獲得は「NEWクレラップ」
クレハ
NEWクレラップ
実勢価格:208円
内容量:30㎝×20m
原材料:ポリ塩化ビニリデン
1位はクレハ「NEWクレラップ」でした。フィルムはハリがあって破れにくいだけでなく、食材の鮮度をきちんと守る性能の良さ。さらに箱の工夫や、圧倒的な切りやすさなどさすがの実力でした。
▼テスト結果
1:鮮度保持力 A+
2:使い勝手 A
3:強度 A+
[1:鮮度保持力]
酸化耐性 ★★★★★
保水性 ★★★★★
切るとすぐ茶色くなってしまうアボカドですが、2日後も緑色の部分をキープ。変色部分を取ればそのまま食べられそうです。
2日後のひき肉はほとんど変色やドリップがなくてまだまだ新鮮。すぐれた酸化耐性を発揮しました。
保水性でも蒸散率0.44と優秀でした
水分をしっかり保ち、大葉は2日たってもほとんど元のまま。ほどよく湿っていてうるおいも守られています。
[2:使い勝手]
使い心地 ★★★★★
液モレ ★★★★★(モレ率0%)
臭いモレ ★★★★☆
箱の工夫がすごいです。側面のカドが持ちやすく面取りされていたり、滑り止め加工で握りやすくなっていたり、こまかいところまで計算されています。急いでいるときもスムーズに使えそうです。
液モレのテストではモレ率ゼロ。冷蔵庫内にこぼれる心配ナシです。
臭いモレではライバルのサランラップには及びませんが、かすかにニンニク臭を感じる程度。他製品に比べて圧倒的に臭いモレは少ないです。
[3:強度]
10製品中で唯一、強度10N(※)を超えてA+の評価です! フィルムが厚く、引っ張ってもビクともしません。ほどよいコシもあり、引っ張ってもまたお皿にかけなおせるくらい丈夫でした。
※強度の単位:ニュートン
わずかな差で1位に及ばず… 切れ味アップした「サランラップ」
旭化成ホームプロダクツ
サランラップ
実勢価格:142円
内容量:30㎝×20m
原材料:ポリ塩化ビニリデン
惜しくも2位となったのは、旭化成ホームプロダクツの「サランラップ」。刃の改良で使い心地がアップし、臭いモレの少なさも高評価で、使い勝手では1位。でも鮮度保持力や強度でクレラップに破れ、総合2位となりました。
▼テスト結果
1:鮮度保持力 A
2:使い勝手 A+
3:強度 A
[1:鮮度保持力]
酸化耐性 ★★★★☆
保水性 ★★★★☆
アボカドは1位のクレラップより多少変色しているものの、硬さをしっかりキープ。ひき肉のドリップ量も許容範囲なので十分おいしく調理できそうです。
保水性は1位のクレラップに差をつけられましたが、0.55%と優秀です。変色などの劣化は見られず、うるおいもあり、もうしばらく保存できそうなフレッシュさです。
[2:使い勝手]
使い心地 ★★★★★
液モレ ★★★★★(モレ率0%)
臭いモレ ★★★★★
使い勝手では1位のサランラップ。密着力の良さはさすがでした。昨年改良されたゆるやかなM字型の刃は格段に切れ味が上がったほか、クレラップを上回る臭いモレの少なさ。コシがあって包みやすいのもうれしいポイントでした。
M字刃はスパッと気持ちよく切れます。
液モレのテストではモレ率ゼロ。密閉性の高さを証明しました。
臭いモレの少なさでは10製品中ダントツでした。臭いが気になる人はクレラップよりサランラップを試してみてください。
[3:強度]
強度は9.45NでA評価、2位でした。クレラップには及びませんでしたが、3位以下を大きく引き離す丈夫さです。その理由は材質。1位・2位はポリ塩化ビニリデンを使用。3位以下はポリエチレンや塩化ビニルで、素材の違いがそのまま強度に関係していることがわかりました。
▼詳しい検証方法やランキングはこちらでご紹介しています。
以上、キッチンラップのオススメをご紹介しました。次に買うときの参考にしてみてくださいね。