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※情報は『MONOQLO』2020年5月号掲載時のものです。価格が変動している場合や在庫切れしている場合があります。
ハイテク時代だからこそ失敗ありきのローテクが面白い
スマホがカメラ性能で競い合う時代に、世界的カメラメーカーのキヤノンから「カラビナ型トイカメラ」が登場。クラウドファンディングにて先行販売が行われた際は、1000台が即日で完売するほどの人気でした。
実際に使ったところ、カメラの性能では全くスマホに敵わない結果に。
そこそこの画質、ズームなし、モニターなし。つまり失敗写真もたくさん撮影されちゃうんです。なぜ話題になったのか、その楽しさをプロのカメラマンと解明してみました。
スマホより気軽に撮影純粋にその瞬間を楽しむ
Canon
iNSPiC REC FV-100
実勢価格:1万5180円
サイズ:約W11×D4.5×H1.8cm 重量:約90g
このカメラの面白さの一つは、インスタントカメラのように設定を気にせずパシャパシャと自由気ままに撮影できること。そのため、想像もしていなかった写真が撮れてしまうことです。
また、モニターがないため、画面に集中せずに目に見えている瞬間を楽しめるのも良さです。写真の確認、スマホへの転送が専用アプリで簡単に行えるのも◎です。
何が撮れてるか分からないから楽しい!
例えば指の影が入っている写真、モニターがあれば即消去ですよね。このトイカメラならブレや失敗が残るので、予想外の写真で笑いが生まれたりします。
モニターのないからこそ、見返したときに面白みが出ます。まさにフィルムカメラの楽しみ方です。
スマホ連携はバッチリだから予想外の写真をすぐシェアできる
このトイカメラは、これまでの「トイカメラ」の意味合いに変化をもたらしています。モニターはないけれどスマホと連携しているため、「ただレトロ風の色調で撮る」だけの楽しみ方から、スマホのカメラ性能が高まり、「想定していない写真を撮る楽しみ」へ進化中です。
独特な色味が特徴的な写真が撮影できるのはトイカメラならでは。この楽しさに、「予想外の写真をシェアする」楽しさが加わりました。
夜景は苦手、ちょいブレるのが味わい
持ち運びには便利で、スマホを出すのが面倒な時にもササッと撮影できるのは◎。夜景は苦手でスマホよりブレてしまいますが、それが逆に味わいになります。
ブレや傾きが味ある写真に!
スマホを出すのが面倒な時にも◎
画面が粗くなり少し見えづらい
50cm以上離れないとボケる
スマホを出すのが面倒な時にも◎
画面が粗くなり少し見えづらい
50cm以上離れないとボケる
画面が粗くなり少し見えづらい
50cm以上離れないとボケる
50cm以上離れないとボケる
最短焦点距離が50cmのため、ピントを合わせて対象物を撮ろうとすると、画像内で小さく写ってしまいます。好きな構図でキレイに撮るには、あまり向いていません。
スマホの方がキレイに撮れる
スマホならば逆光でも明るさを自動調整してくれます。しかし、本製品は白飛びしてしまい、画質だけの比較で言うとキレイに撮れているとは言い難いです。
遊べる動画カメラならInsta360 GOもオススメ!
Insta360
Insta360 GO
実勢価格:2万3760円
サイズ:約W4.9×D2.1×H1.4cm(本体のみ) 重量:18.3g(本体のみ)
「トイ」という点ではこちらの小型アクションカメラも人気です。Insta360 GOはアプリ内で動画が自動編集されるので、動画をラクに作って共有ができます。
▼Insta360を紹介した記事はこちら!
以上、キヤノンのトイカメラの紹介でした!トイカメラなのでもちろんお子さんの使用にもうってつけ。好きなときに好きなだけ撮影して、へたうま写真が思い出になりそうですね。
ハイテク時代だからこそ、ローテクが超楽しめるところをうまく突いたトイカメラといえます。さまざまな瞬間が多くの人にシェアされる時代、より記憶に残りやすい撮影を味わえる面白カメラは時代の流れに逆に合っているかもしれません。想定内より想定外を楽しむ人にはおすすめです!
失敗を楽しむのにも適したカメラだと思います