実は男性の肌は女性より乾燥しやすいんです!
「男性の肌の水分量は女性の2分の1以下で、水分蒸散量は2倍多い」というデータがあるのを知っていますか。肌にとっての最適な湿度は65%前後とされ、55%前後まで下がると肌の水分量も減少すると言われます。
とくに季節の変わり目は肌の水分量のバランスが崩れて乾燥だけでなくニキビ・吹き出物トラブルも起きやすくなりがち。保湿に気を遣っている女性は多いですが、じつは男性こそ乾燥肌対策として保湿ケアが重要なのです。
とはいえ、粉吹きや肌荒れに気づいても「何を使えばいいか分からない」と対策しない人が多いのでは? 見た目だけなら目をつむることもできますが、乾燥が悪化するとかゆみや炎症を引き起こすため、最低限のケアはしておきたいものですよね。
そこで今回はコンビニやドラッグショップ、ネットで手軽に購入できる人気ブランドをはじめとした保湿スキンケア30製品を集め、成分・保湿力・使い心地・コスパの4項目を専門家と一緒にチェック。アイテムのタイプ別にランキング化しました。
いきなり1位を発表! 安心&安価な30製品のベストバイは...
いきなりですが今回のベストバイとなった製品を発表しちゃいます!
DHC(ディーエイチシー)
DHC MEN
オールインワンモイスチュアジェル
(顔 ・ 体用美容液)
実勢価格:1650円
内容量:200ml
DHC MEN「オールインワンモイスチュアジェル」は、保湿成分はもちろん+αの成分も魅力的。ジェルらしい使用感でさっぱりとしているので春夏の季節の肌荒れに悩む人にはもちろん、本格的な乾燥肌対策にも使えておすすめです。
とはいえ、保湿クリームにはさまざまなタイプがあります。ここから選び方のポイントや成分について紹介しますので、自身の肌質や肌悩みにあったものを見つけてみてください。
知っておきたい保湿スキンケアの3つの基本
ランキング発表の前に、保湿クリームをはじめとしたスキンケア製品を選ぶにあたって、知っておきたい基本をまとめました。
基本1:予防なら化粧品、治療なら医薬品を選ぶのが正解
保湿スキンケアの種類は「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」などがあります。
(1)医薬品
有効成分の効果効能が認められており、治療を目的としています。第3類、第2類、第1類の順に効果が高くなりますが、副作用のリスクもあるとされます。
(2)医薬部外品
効果効能が確認された成分を含んでいますが、作用が穏やかで治療よりも予防向けです。化粧品と医薬品の中間のような位置づけになっています。
(3)化粧品
体を清潔にすることや、肌や髪を健やかにする目的で作られています。作用が非常に緩和で、スキンケア製品はほとんどがこれに当たります。普段の手入れ用におすすめです。
基本その2:肌が弱い人はセラミド入りがおすすめ
保湿スキンケア製品を選ぶ際は、成分にも注目してみましょう。おすすめの主な成分はこちらになります。
(1)コラーゲン
保湿力はやや低めですが、肌のハリなどを整えてくれます。アレルギーがある人は合わないこともあります。
(2)尿素
硬くなった角質層を柔らかくするほか、肌の状態に合わせて性質を変化させるという特徴があります。
(3)ヒアルロン酸
1gあたり6Lもの水分を抱え込めるので、保湿力が非常に高いのが特徴。肌に潤いは出るが、ベタつきやすい面もあります。
(4)セラミド
肌の水分を保持する機能のほか、バリア機能もあります。肌に刺激や害が出にくく、ベタつきにくいのがメリットです。
基本その3:肌が弱いなら“オキシベンゾンなし”をチェック!
肌が弱い人が控えた方がいいのは「アミン」「鉱物油」「オキシベンゾン」など。「〇〇アミン」と名の付いた成分に含まれている不純物、石油から合成した鉱物油(ミネラルオイル)、オキシベンゾン(UV吸収剤)は、肌に刺激を与えやすいので注意が必要です。製品の裏側にある成分表は必ずチェックしてくださいね!
女性と一緒に使える? メンズの肌ケアの素朴な3つの疑問
これまでスキンケアと向き合っていなかった人も多いはず。アイテムを選ぶ前に今さら聞けない肌の保湿ケアについての「素朴なギモン」にお答えします。
Q1.女性用を男性が使ってもいい?
A1.使って問題ありませんがベタベタしがちです
女性用はヒアルロン酸などの保湿成分をより多く含む商品が多いため、男性用と比べるとややベタつきますが、使用感の好みが合えば女性用化粧品の検討もいいでしょう。
Q2.顔用をボディ用に使ってもいい?
A2.顔用はややベタベタしています
体は服を着るのでさっぱり系が多く、顔は常に裸の状態なのでボディ用に比べてベタつくものが多い傾向です。衣服に付着するのが不快な人は、「ボディ用」と記載されているものが適しているでしょう。
Q3.パラベン(防腐剤)入りは避けたほうがいい?
A3.少量なら問題ないですが、合わない人もいるので注意しましょう
パラベンはごく少量で防腐できるため、各社さほど入っておらずほぼ問題ありません。パラベンよりもUV吸収剤やアミンの刺激の強さのほうがよほど懸念されます。
成分・保湿力・使い心地・コスパの4項目を評価しました
テストでは「成分」「保湿力」「使い心地」「コスパ」の4つを評価し100点満点で点数化しました。
テスト1:成分評価(40点)
保湿力を高める成分や肌に良い成分が入っているか、肌に刺激となる成分が入っていないかなどを評価しました。肌の水分量を上げるセラミドやヒアルロン酸などを含むものはもちろん、肌への刺激が少ない製品は高得点になっているため、敏感肌の人は参考にしてくださいね。
テスト2:保湿力(25点)
肌の代わりに、カサカサに乾いたドライマンゴーに製品を塗布し、30分後、1時間後、2時間後のマンゴーの水分量を水分量計測器を用いて測定しました。
肌が乾燥しやすい人は水分量が増えるものが好ましいですが、ここで数値が振るわないものも水分蒸発を防いでくれる場合があります。「水分を補う」のではなく「水分を閉じ込める」フタのような目的で作られている製品もあり、予防の人にはオススメできます。
テスト3:使い心地(25点)
ベタつきの有無やなめらかさ、伸びのよさなど肌なじみをチェックしました。香りのある製品は、編集部員の意見を募って採点しています。また容器の使い勝手は、フタを回すタイプは保湿スキンケアを塗った手だと閉めにくい、チューブは量が調整しやすいなど、使い心地の項目に反映しています。
テスト4:コスパ(10点)
使用している成分や保湿力と、1g(1ml)当たりの価格を照らし合わせて、内容と価格が見合っているのかをチェックしました。
監修していただいた井上哲夫先生によると「保湿スキンケアは少量ではなく、たっぷり塗ったほうがいい」ので、全身に使うのならコスパも重要になりますね。
今回テストした全30製品は、下記4タイプに分けることができます。
(1)こってりとした「クリームタイプ」
(2)さっぱり使える「ジェルタイプ」
(3)クリームとジェルの中間的な「乳液タイプ」
発表するランキングは上記3タイプごとに作成していますが、順位だけでなくそれぞれの特徴をチェックして、好みの使用感や乾燥具合に合わせてベストな1本を探してみてくださいね。
それでは「クリームタイプ」のランキングからご紹介します!
【クリームタイプ・ランキング】しっとり密着して肌を保護!
クリームタイプは、固めの形状で、しっとり感が最も高いのが特徴です。油分が多いため多少ベタつきますが、そのぶん密着するので保湿力も高く肌が柔らかくなります。チューブやフタを回すタイプの容器など、量の加減がしやすいものが多いです。
▼メリット
油分の膜を張ることで、肌の水分を内側に閉じ込めて蒸発を防ぐ役目があります。ピッタリ密着するので、肌の保護も期待できます。
○垂れにくく量が調整しやすい
○肌が乾燥しやすい人に向く
▼デメリット
ベタつきやすいため、衣服などに付くと不快感を感じることがあります。ただ、やさしくしっかり擦り込めば、ベタベタ感は軽減します。
×ベタつきやすい
×肌が重たい感じがする
天然シアオイルで保湿力No.1!ママバター「ボディーローション」
ビーバイイー
ママバター
ナチュラル シアバター
ボディローション 無香料
実勢価格:850円
内容量:140g
クリーム部門1位に輝いたのはママバター「ナチュラル シアバター ボディローション」です。主な成分にシアバターとスクワランを使用しています。これらは天然素材で肌に優しいので、乾燥性敏感肌の人も安心して使うことができます。
保湿力に優れた優秀成分で、保湿力テストでは平均の1.6倍もの水分量を叩き出しました。さらに塗布直後だけでなく、2時間後まで潤いが保たれたことから水分保持力も期待できます
塗布後の肌触りも油感がなくサラサラしており、クリーム特有のベタつきがないことにも感動! 従来のクリームのベタつきが苦手な人にもオススメできる1本といえます。この内容で1000円以内とは驚きです!
軽く柔らかいテクスチャーで油特有の重さがなく、滑らかに吸収し塗りやすいです。スクワランは保湿性と潤滑性に優れた天然由来の成分で、肌にも優しく安心して使えます。
▼最終評価
- 成分評価: 35点
- 保湿力: 23点
- 使い心地: 25点
- コスパ: 8点
- 合計: 91点
肌の代謝を助ける超優秀成分「スチームクリーム」
ソノタス(Sonotas)
スチームクリーム
ORIGINAL(オリジナル)
実勢価格:1809円
内容量:75g
「スチームクリーム」は、カカオやホホバなど植物オイルなど天然オイルのほか、肌代謝を助けるカラスムギ穀粒エキスを含んでいるのが大きな特徴です。アミンが入っているものの、有効成分が豊富なことから成分評価は満点となりました。
油感が少なくサラサラなのでハンドクリームとして使っても違和感がありません。高価でよい成分を使用しているのがポイント。価格はやや張るが、成分と照らし合わせると納得できます。
▼最終評価
- 成分評価: 40点
- 保湿力: 16点
- 使い心地: 20点
- コスパ: 6点
- 合計: 82点
天然成分の集合体! 成分は優秀なものばかりです。
天然由来成分は髪の毛の保湿にも!ラッシュ「えんクリーム」
ラッシュジャパン
ラッシュ
KARMA(えん)クリーム
実勢価格:2610円
内容量:225g
ラッシュ「えんクリーム」はアーモンド油、カカオ脂など植物由来が多く配合され、アミン以外の成分は高評価でした。とくにカカオのオイルは肌はもちろん、パサついた髪の保湿にも推奨されています。保湿力テストでは、どの時間帯でも平均値以上の数値でした。
なめらかで伸びがよく、塗布直後はしっとりします。馴染むと、自然な触り心地になりました。
▼最終評価
- 成分評価: 35点
- 保湿力: 18点
- 使い心地: 21点
- コスパ: 6点
- 合計: 80点
メイン成分は天然由来。オリエンタルでやや甘い香りは癒やされます。ちょっと香りが残りやすいので、出勤前より就寝前につけたいです。
4位: 高純度グリセリンで潤う「ニュートロジーナ」
ジョンソン・エンド・ジョンソン
ニュートロジーナ
インテンスリペア
ボディエマルジョン
実勢価格:1236円
内容量:250ml
ニュートロジーナ「インテンスリペアボディエマルジョン」は、ミネラルオイル以外にマイナス成分はありません。つけたては軽くさっぱりめで後にやや重くなるが、無香料で嫌味のないつけ心地で全身に使いやすくなっています。
ポンプ式で出しやすいだけでなく、1mlあたり5円弱とコスパもいいのが魅力です。
扱いやすいポンプ式は、濡れた手でも出しやすく力加減で量も調節できます。つけたては軽くあとで重めになります。ベタつきが苦手な人は避けた方がいいかもしれません。
▼最終評価
- 成分評価: 30点
- 保湿力: 17点
- 使い心地: 25点
- コスパ: 9点
- 合計: 78点
無香料&大容量で全身にたっぷり使えます!
5位: 成分もいいけど、女性ウケも◎な「プラウドメン」
レノア・ジャパン
プラウドメン
ハンド&スキンクリーム
実勢価格:1540円
内容量:60g
プラウドメン「ハンド&スキンクリーム」は保湿力テストはあまり振るわなかったのですが、尿素と植物由来のオイルの天然成分が豊富という点は高評価でした。サラサラの使用感で仕事や手作業の邪魔にならないため、ハンドクリームにピッタリです。
シトラスの香りがスーツにも合う、と女性から好評! 出勤前の香水としても使え1本2役で重宝します。オリーブやホホバなどの天然由来オイル4種類が主軸になっています。ミネラルオイル以外の成分は◎です。
▼最終評価
- 成分評価: 35点
- 保湿力: 15点
- 使い心地: 21点
- コスパ: 5点
- 合計: 76点
女性編集部員満場一致のいい香りですよ!
6位: なめらかで広範囲に塗りやすい「馬油スキンクリーム」
コスメティックスローランド
ロッシモイストエイド
馬油スキンクリーム
実勢価格:899円
内容量:220g
コスメティックスローランド「ロッシモイストエイド 馬油スキンクリーム」は馬油、シア脂、尿素配合が配合されており、軽く伸びがいいのがポイントです。保湿力は平均に届かなかったものの、コスパは満点なので、惜しみなく使えます。
のびが良くスムーズに塗り込めます。
▼最終評価
- 成分評価: 30点
- 保湿力: 16点
- 使い心地: 19点
- コスパ: 10点
- 合計: 75点
おしみなく使えてコスパがいいのは嬉しいポイントです。
6位: 成分はいいけど香りは刺激的...ウル・オス「スキンクリーム」
大塚製薬
ウル・オス
スキンクリーム
実勢価格:1557円
内容量:80g
ウル・オス「スキンクリーム」は肌の活性化、エネルギー代謝を高めるアデノシンリン酸入りは素晴らしいウル・オス「スキンクリーム」。ただ独特なダイキョウ油の香りは好みが分かれそうです。
やや固めのテクスチャーです。
▼最終評価
- 成分評価: 40点
- 保湿力: 15点
- 使い心地: 14点
- コスパ: 6点
- 合計: 75点
ダイウイキョウ油の香りが気にならないのであれば、おすすめです。
8位: 成分評価は高評価!ボディショップ「ボディバター」
イオンフォレスト
THE BODY SHOP
ボディバターAL(アロエ)
実勢価格:2484円
内容量:200g
ボディショップの「ボディバター」は、シア脂などの天然成分が豊富で、悪い成分もなく敏感肌に最適です。水分量はあまり上がらなかったので、予防用として使うと良いでしょう。
クリーム自体は、油分が多くやや固めとなっています。
▼最終評価
- 成分評価: 40点
- 保湿力: 10点
- 使い心地: 17点
- コスパ: 7点
- 合計: 74点
敏感肌でも安心して使える成分なので、乾燥予防として日常的に使ってみてくださいね。
9位: 固めのシアバターで少しで潤うロクシタン「ボディクリーム」
ロクシタンジャポン
ロクシタン
シアリッチボディクリーム
実勢価格:5390円
内容量:200g
ロクシタン「シアリッチボディクリーム」は、補水よりも蒸発を防ぐことを目的としているのか、水分量はあまり増えませんでした。高配合のシアバターは、成分評価で高ポイント。油分はやや濃いです。
最初は固めのクリームですが、塗ったあとサラサラします。
▼最終評価
- 成分評価: 35点
- 保湿力: 15点
- 使い心地: 18点
- コスパ: 5点
- 合計: 73点
お値段高めなので、気になるところにだけ部分使いしたいお品です。
10位: 乾燥が強い部位に部分付けしたい「ニベアメン クリーム」
ニベア花王
ニベアメンクリーム
実勢価格:373円
内容量:75g
※Amazonはあわせ買い対象商品です
「ニベアメンクリーム」はつけ心地は重いのですが、水分量は平均以上に増えました。小さく薄い缶なので、全身に使うというより気になる部位にチョイ塗りしやすいです。
油分が多いため、重めな塗り心地です。
▼最終評価
- 成分評価: 30点
- 保湿力: 18点
- 使い心地: 14点
- コスパ: 8点
- 合計: 70点
塗ったあと容器が閉めにくいという点で「使い心地」のポイントが下がってしまいました。
11位: ワセリン配合ユニリーバ「ボディクリーム」は重めな使用感
ユニリーバ・ジャパン
ヴァセリン ディープモイスチャー
アドバンスドリペア ボディクリーム
実勢価格:1070円
内容量:201g
ユニリーバ・ジャパン「アドバンスドリペア ボディクリーム」はワセリン配合のため、水分蒸発防止に期待できそうです。テクスチャーは水と油が分離気味で、やや固めの感触でした。
油感が強いため、塗った後にややベタつきます。
▼最終評価
- 成分評価: 30点
- 保湿力: 14点
- 使い心地: 17点
- コスパ: 8点
- 合計: 69点
キメが粗く滑らかではないので、ちょっと塗りにくかったです。
11位: 補水の瞬発力はよく乾きやすい「モイスチャ ライジングクリーム」
ガルデルマ
セタフィル
モイスチャライジングクリーム
実勢価格:1740円
内容量:566g
セタフィル「モイスチャ ライジングクリーム」は、塗布直後の保湿力はよかったのですが、水分維持力は低めの数値でした。成分の鉱物油とアルコールは気になるものの、塗り心地はまずまずです。
石油系の油が含まれるのは心配なところです。
▼最終評価
- 成分評価: 20点
- 保湿力: 18点
- 使い心地: 21点
- コスパ: 10点
- 合計: 69点
566gと大容量なので、たっぷり使っても長持ちします。
13位: 他製品と合わせて使うと効果的な大洋製薬「ワセリンHG」
大洋製薬
ワセリンHG
実勢価格:366円
内容量:100g
大洋製薬「ワセリンHG」は水分蒸発を防ぐ成分が多く、油感が非常に高いためとてもベタつきやすいです。他製品で補水した上から塗ってワセリンでフタをすれば、より乾燥を防ぐことができますよ。
ワセリンは、水分を逃がさない役割のものです。
油分の多いワセリンは、油の膜を張ることで肌の水分の蒸発を防ぐ力があります。そのため先に補水力の高い1位のママバターなどを塗って、その上からワセリンを重ねれば、水分と良い成分を肌に閉じ込めることができます!
▼最終評価
- 成分評価: 30点
- 保湿力: 13点
- 使い心地: 12点
- コスパ: 9点
- 合計: 64点
かなりベタつくので部分使いにするか、他製品との合わせ技として使うかが良さそうです!
14位: 手荒れに悩む人向けの成分処方のユースキン製薬「ユースキンA」
ユースキン製薬
ユースキンA
実勢価格:517円
内容量:70g
「ユースキンA」は、炎症やかゆみを和らげるカンフルが入った指定医薬部外品です。薬品の香りが強いため、手荒れが気になる時にだけ使いたい製品となっています。
ひび・あかぎれに有効な成分が配合されています。
▼最終評価
- 成分評価: 30点
- 保湿力: 10点
- 使い心地: 14点
- コスパ: 8点
- 合計: 62点
カンフルの香りを強めに感じるので、好みは分かれます。
14位: 着色料がなければ優秀だったダイソー「アロエスキンクリーム」
ダイソー(DAISO)
アロエスキンクリーム
実勢価格:110円
内容量:100g
ダイソーで購入できる「アロエスキンクリーム」は、100円ながらも保湿力は平均以上! 固形油が多くつけ心地が重いこと、不自然な緑の着色料が入っているのがネックとなりました。
この緑色は、着色料です。着色しなくていいのに……。
▼最終評価
- 成分評価: 20点
- 保湿力: 20点
- 使い心地: 15点
- コスパ: 7点
- 合計: 62点
固形の油が多く重い着け心地です。
【ジェルタイプ・ランキング】さっぱり感をお好みならコチラ
「ジェルタイプ」は、水性の美容成分がメインなので、さっぱりした使用感になっています。脂性肌だけど乾燥もするという混合肌の人にも使いやすいタイプと言えるでしょう。
ゼリーのような形状でスルスルと伸びますが、一方でやや引っかかる感じもあります。サラサラして軽い着け心地ですが、油性美容成分入りのゲルは、ジェルよりも粘質が高くなります。
▼メリット
肌トラブルの原因となる活性剤の使用量が少ないため、肌が弱い人も安心です。サラサラなので、冬以外の季節も気持ちよく使うことができます。
○さっぱりした使用感
○少量でも広範囲に伸びる
▼デメリット
水分がメインなので、時間が経つと蒸発しやすく突っ張りやすくなります。予防や軽度の乾燥ならいいいのですが、真冬~春先など乾燥する日は心もとなく感じるかもしれません。
×乾燥する日だと物足りない
×乾くとやや突っ張る
保湿成分の宝庫! DHC MEN「オールインワンモイスチュアジェル」
DHC(ディーエイチシー)
DHC MEN
オールインワンモイスチュアジェル
(顔 ・ 体用美容液)
実勢価格:1650円
内容量:200ml
DHC MEN「オールインワンモイスチュアジェル」は総合1位となったベストバイ製品です。ジェルは油分を含まない、もしくはごく少量で精製されるため、乾燥が強い人には物足りないものが多いのですが、こちらは、コラーゲン、セラミド、メバロノラクトンといった保湿成分が豊富で、瞬間の補水力だけでなく、2時間後の水分量も全製品中総合3位と保湿力も好成績でした。
このほか、老化防止に役立つコエンザイムQ10(ユビキノン)が配合されているという付加価値も評価のポイントとなりました。使用感はジェルらしくさっぱりしているものの、予防だけでなく立派な乾燥対策として役立つこと間違いありません。
さらにアルコールフリーで髭剃り後や肌荒れ時にも刺激が少なく、顔~体まで1本で手軽に保湿ケアできるのもウレシイですね。
アルコール・メントールフリーで髭剃り後の肌もヒリヒリしませんよ!
保湿力を高める有用な成分がたっぷり。それでいて肌に刺激がある成分は一切ナシ! 保湿だけじゃなくアンチエイジングもこの一本が活躍してくれます。
▼最終評価
- 成分評価: 40点
- 保湿力: 23点
- 使い心地: 22点
- コスパ: 10点
- 合計: 95点
ジェル=予防を覆す圧倒的な補水力です。さっぱりと使いたい春夏の季節はもちろん、本格的な乾燥の季節まで年中使える万能タイプです。
全身に塗るならコレ !安価で好成分「ボタニカル オールインワンゲル」
プラチナレーベル
ボタニカル
オールインワンゲル
実勢価格:1500円
内容量:300g
プラチナレーベルの「ボタニカル オールインワンゲル」は300g入って1500円と安価でありながら、高価なスクワランや植物オイルを含んでおりコスパに優れた製品です。油分を含んでいますが、ベタつかないので、全身にたっぷり塗ってもサラっと快適に使えます。
大容量なので、全身にたっぷり塗って保湿力を上げるのがおすすめです。
安価だがヒアルロン酸&コラーゲンなど、成分は安心して使えます。専門家からも「この値段でこの成分!」とお墨付きが出ました!
▼最終評価
- 成分評価: 40点
- 保湿力: 18点
- 使い心地: 22点
- コスパ: 10点
- 合計: 90点
ベタつかず快適! これは価格以上の価値といえるでしょう。
肌環境を整える成分が豊富なナチュリエ「ハトムギ保湿ジェル」
イミュ
ナチュリエ
ハトムギ保湿ジェル
実勢価格:702円
内容量:180g
イミュ ナチュリエ「ハトムギ保湿ジェル」は、保湿力テストは振るわなかったのですが、ハトムギは長く使うことで肌そのものの水分代謝を高める成分なので、気長に使うことをおすすめします。なめらかでジェル特有の突っ張り感も少ないです。
ハトムギは肌の水分代謝を高める特徴があります。またビタミン類も多く肌の酸化・老化も防ぎます。
▼最終評価
- 成分評価: 35点
- 保湿力: 10点
- 使い心地: 22点
- コスパ: 9点
- 合計: 76点
増粘剤が多いため伸びがよいのが特徴。さっぱりサラサラしているので顔にも使いやすいです。肌に悪い成分も含まれていないので、安心してたっぷり使ってください!
4位: 刺激が出やすいUV吸収剤だったギャッツビー 「ウォータークリーム」
マンダム
ギャッツビー
ウォータークリーム
実勢価格:292円
内容量:110ml
ギャッツビー 「ウォータークリーム」は化粧水のように軽く使いやすいのですが、UV吸収剤の中でも刺激が出やすいオキシベンゾン5入りなので、敏感肌の人は使用の際は注意してください。またエタノールも多いため、アルコール過敏症の人は控えたほうがよさそうです。
UV吸収剤オキシベンゾン5は、まれに肌が赤くなる人がいます。肌が弱い人は成分に注意してくださいね。
▼最終評価
- 成分評価: 10点
- 保湿力: 20点
- 使い心地: 18点
- コスパ: 7点
- 合計: 55点
緩めのジェルはさっぱりした使用感で、化粧水のようにするする伸びます。ただ、ザンネンな成分が配合されて点数が下がりました。
4位: 肌が弱い人には刺激が強いかも……マツモトキヨシ「かさ肌かゆ肌」
マツモトキヨシ(MKM)
かさ肌かゆ肌
ミルキージェル
実勢価格:731円
内容量:300ml
マツキヨの「かさ肌かゆ肌ミルキージェル」は尿素や植物オイルなどの保湿成分のほか、肌の酸化を防止するビタミンEも入っており良いのですが、UV吸収剤・オキシベンゾンスルホン酸がネックになりました。保湿力も平均以上だったのでもったいないです!
塗り立ては伸びはいいのですが、乾いたあと引っかかる感じがありました。
肌が強い人なら大丈夫かもしれませんが、刺激成分であるのは確か。最初に使う際は様子を見ながら使ってみてください。
▼最終評価
- 成分評価: 10点
- 保湿力: 20点
- 使い心地: 18点
- コスパ: 7点
- 合計: 55点
保湿力は高いだけに、UV吸収剤が配合されているのがマイナスになりました。
【乳液タイプ・ランキング】適度なしっとり感で使いやすい
乳液タイプは化粧水とクリームの中間的な形状で、なめらかで伸びが良くしっとり感があります。肌の水分の蒸発を防ぎますが、油分は少なめで水分の割合が多くなっています。保湿しながら適度に蒸発を防いでくれます。
▼メリット
クリームほど固くなく、ジェルよりもったりしたテクスチャーで適度なしっとり感があります。使用感の好みが分かれにくく、誰でも使いやすいタイプです。
○重すぎず軽すぎない
○なめらかで塗りやすい
▼デメリット
乳液はほかのタイプに比べて活性剤(安定剤)を多く含むため、弱った肌は活性剤に負けてしまうことがあります。敏感肌の人は注意してくださいね。
×ベタつくタイプもある
×活性剤が多く入っている
「乳液タイプ」のランキングを見てみましょう。
化粧品以上薬未満 !「尿素10% ボディクリーム」
資生堂
UREA
尿素10% ボディクリーム
実勢価格:519円
内容量:120g
※Amazonはあわせ買い対象商品です
乳液タイプ1位となった「尿素10%ボディクリーム」は、化粧品と医薬品の中間的位置づけの「医薬部外品」で、作用は緩やかですが有効成分が認められています。保湿力テストは平均の1.7倍と、総合2位という結果でした。
また保湿成分の尿素やヒアルロン酸成分のほか、消炎作用に有用なかゆみを穏やかに和らげるグリチルリチンも入っているので、薬で治療するほどではないけど化粧品では改善しなかった軽度のかゆみにもオススメできます。薬は抵抗があるけれど、時々かゆい……という人は、常備しておくと安心ですよ。
尿素は角質を柔らかくしてくれるため、乾燥で硬化したかかとやひじ、手指のささくれに有効です。塗り続けるうちに、肌の柔らかさを実感できるでしょう。
クリームよりやや柔らかい、なめかな乳液状をしており、しっとりして伸びもいいです。
▼最終評価
- 成分評価: 35点
- 保湿力: 23点
- 使い心地: 23点
- コスパ: 10点
- 合計: 91点
尿素10%配合で水分量が格段にUP! 指定医薬部外品はやっぱり強いです。
誰にも好まれそうな良好な肌触り「ボタニカルフォース 」
ファンケル/セブン&アイ
ボタニカルフォース
美容ボディミルクa(ボディ用乳液)
実勢価格:1350円
内容量:140ml
肌に刺激がない天然成分と使用感が「乳液の中で一番良かった」と専門家が太鼓判を押したのがこちらの「ボタニカルフォース 美容ボディミルクa」。乳液は油分が強いものが多いのですが、ベタつきが少なくサラッとした肌触りで男性でも使いやすくなっています。ほのかなラベンダーの香りでリラックス効果もあります。
油分が少なくて塗りやすいのが魅力。サラッとしているので、オイリーな肌の人にもオススメできます。
▼最終評価
- 成分評価: 40点
- 保湿力: 18点
- 使い心地: 22点
- コスパ: 7点
- 合計: 87点
万人受けのさっぱり系乳液。肌にやさしい成分で使用感も高評価! 女性向け商品ですが男性にも使って欲しい製品です。
敏感肌に安心の潤浸セラミド! キュレル「ローション乳液タイプ」
花王
キュレル
ローション乳液タイプ
実勢価格:1430円
内容量:220ml
キュレル のローション乳液タイプは保湿成分の中でもアレルギーが起きにくく、皮膚科のアトピー治療にも使われるセラミドが使用されており安心して使えます。水分量は急激には上がらず緩やかでしたが、塗布直後から2時間後まで一定の水分量をキープしました。
軽めで油分が少ないのが特徴で、するすると伸び肌に負担をかけません。
▼最終評価
- 成分評価: 35点
- 保湿力: 18点
- 使い心地: 22点
- コスパ: 8点
- 合計: 83点
不安成分がないので肌が弱い人、赤ちゃんでも使えるほどの優しさです。
4位: 顔も体も安心して使える成分の無印良品「敏感肌用 高保湿タイプ」
肌に優しいオリーブ油や、アレルギーが起きにくいアミノ酸が入り成分はいいのですが、保湿力は平均を下回りました。化粧水などでしっかり補水した上から重ね塗りするといいのかもしれません。
無印良品
乳液・敏感肌用
高保湿タイプ
実勢価格:780円
内容量:200ml
※Amazonはセット商品の販売ページです
口が狭いので大量に出せないのが使いにくくネック。別売りのPET詰替ボトルに詰め替えるといいかもしれません。
塗りたては伸びがよかったですが、肌に吸収されはじめると、若干引っかかりを感じました。
▼最終評価
- 成分評価: 40点
- 保湿力: 14点
- 使い心地: 17点
- コスパ: 10点
- 合計: 81点
アミノ酸系成分が入りアレルギーが起きにくいのは花マルですが、保湿力は振るわない結果だったのがザンネンです。
【まとめ】ジェルでも高い保湿効果あり!年中使えます
30製品中ベストバイとなったのは、さっぱりジェル=保湿力が低いというイメージを覆したDHC MEN「オールインワンモイスチュアジェル」。成分評価、保湿力、使い心地、コスパのすべてで高評価を獲得しており、予防の人にも乾燥が強い人にもオススメできるNo.1保湿スキンケアといえます。ジェルは夏用だけと思われがちですが、冬の乾燥にも対応してくれますよ!
DHC(ディーエイチシー)
DHC MEN
オールインワンモイスチュアジェル
(顔 ・ 体用美容液)
実勢価格:1650円
内容量:200ml
ベストの理由1:保湿成分はもちろん+αの成分も魅力的
コラーゲン、セラミド3、ユビキノン(Q10)など、保湿成分が豊富で刺激成分が一切ない、肌のことを考えた処方となっています。+αのアンチエイジング成分も特徴的です。
ベストの理由2:補水力だけでなく水分維持力も優秀!
保湿力テストは総合3位。ジェルはクリームや乳液に比べて蒸発しやすいのですが、時間が経っても水分量はトップレベルで、維持力も高かったです。
ベストの理由3:サラサラジェルは初心者も使いやすい
全身用と大きく謳われ、体用と顔用の使い分けをせず済む点や、サラッと軽く嫌味のない使用感で初心者にもオススメです!
もちろんその他のタイプで1位を獲得した3製品も高評価でした。
クリーム1位:敏感肌でも安心できる「ママバター」
天然シアバターとスクワランが高評価だったのがママバター「ナチュラル シアバターボディローション」です。肌にしっかり吸収されるため、表皮にベタつきが残りません。高価なスクワランを使用しているわりにコスパもいいのが魅力です!
ビーバイイー
ママバター
ナチュラル シアバター
ボディローション 無香料
実勢価格:850円
内容量:140g
乳液1位:軽いかゆみはまずコレで!「尿素10% ボディクリーム」
資生堂「尿素10% ボディクリーム」は、保湿成分の尿素に消炎成分が加わった乳液です。保湿力テストでは、乳液部門で1位を独走しました。医薬部外品なので、軽い炎症やかゆみくらいであれば、改善も見込めます。
資生堂
UREA
尿素10% ボディクリーム
実勢価格:519円
内容量:120g
※Amazonはあわせ買い対象商品です
保湿だけでなく角質を柔らかくする尿素の働きが期待できます。
以上、保湿スキンケアの基本や選び方、全24製品のランキングでした! 肌の保湿は続けていくことが大事。健やかな肌をキープするため、お気に入りを見つけてくださいね。