意外にカンタン! 製氷皿ならクリアな氷が作れます
写真/PIXTA
冷蔵庫の自動製氷機はお手入れが面倒で、氷も白くなってしまうのが悩みの種ですよね。空気と不純物から生まれる白い部分はできるだけなくしたいところ。
その問題を解決してくれるのがフタ付きの製氷皿です。フタ付きなら密閉されるので、自動製氷機や備え付けのものでは作れないクリアな氷を作れます。
また、洗うだけなのでお手入れも簡単で、氷だけでなく離乳食やジュース、おかずなどを小分けにして冷凍保存することもできますよ。
どんな時に製氷皿の氷を使う?
冷凍庫に必ずある製氷皿を入れる場所、活用できていますか?
「氷は夏しか使わない」という人もいるかもしれませんが、氷は様々なシーンで必要になるため、製氷皿に氷をストックしておくと便利です。
氷の用途は飲み物を冷やすことが多いですが、それだけでなく、飲み物をおいしくするためにお酒やジュースに入れたりすることもありますよね。
ほかにも、ゆでたまごなど熱湯につけた食材を冷水でしめておいしく仕上げるために氷が必要になることもあります。
さらに最近はさまざまな形の製氷皿が展開されていて、丸いタイプのものや小粒タイプ、キューブタイプなどがあるので、用途に合わせておしゃれな氷を使うことができます。
使い方はさまざま!製氷皿で離乳食や作り置きも
最近はただ氷を作るだけでなく、製氷皿の賢い活用法もたくさんあります。
たとえば、製氷皿のブロックごとにフルーツや飲み物を入れて凍らせると、見た目もおしゃれでおいしいフルーツ入りジュースが簡単につくれます。
コーヒーを凍らせてコーヒーキューブを作れば、牛乳を注ぐだけで、薄まらないおしゃれなカフェオレが完成します。
普段の作り置きも、タッパーだとまとめて保存することになりますが、製氷皿を使えばすこしずつに分けて保存することができるのでとっても便利です。
ちょうどいいサイズが見つかれば、毎日の食事の準備をする際も量を測らずに済むので便利です。
小さいお子様がいるご家庭では、離乳食などの準備を毎日行うのは大変ですよね。小さく砕いておいた食材を製氷皿でまとめておくと温めるだけで完成するので、とってもおすすめな活用方法です。
あとで紹介するシリコン素材の製氷皿であれば、耐熱仕様になっているものもあり、氷を作る以外の使い方がしやすいです。お菓子作りの型として使用したり、オーブンで使ったりできるものもあるのでオールシーズンで活躍しますよ。
シリコンとプラスチック 素材は2種類あります
製氷皿の素材は、主にシリコンとプラスチックの2種類になります。
▼シリコン
柔らかいシリコン製は素材に弾力があるため、力を入れずに指で1つずつ押し出します。使いたい分だけ個別に出せるのが魅力ですが、一度に全部を出すのは難しい点も。
シリコン製は作れる氷の形の種類が豊富で、おしゃれなものやかわいいものなど好きな形を作ることができます。取り出しやすいシリコン製なら氷だけでなく、保存容器代わりに使用しやすいですし、焼き菓子の型として代用できるものもできるので、小さめのおかしやおやつを作るのにもおすすめです。
ただしシリコンは匂いが移りやすいので、匂いが強い食材は製氷皿をわけ、次に凍らせるものへのニオイ移りを防ぎましょう。
▼プラスチック
冷蔵庫に付属している製氷皿のほとんどはプラスチック製です。同じプラスチックでも硬さに差はありますが、基本的には一度に全部取り出せるような形状をしています。しなりの良いものなら力を入れずにパッと出せるので、大量に氷を作る場合に向いています。
使いやすいものが多いので、使用回数が多い人はプラスチック製から検討するといいでしょう。お手頃価格なのもメリットです。
冷蔵庫の種類によっては製氷機が内蔵されているものもありますが、お手入れが大変という人は製氷皿で氷を作る方が洗うのにも手間がかかりません。
1つずつ取り出したいならシリコン、一度にたくさん取り出したいならプラスチックがおすすめなので、用途に合わせて選びましょう。どちらも使えるならより便利ですね!
キューブ、スティック、小粒… 作れる形はいろいろいあります
今回、おすすめ商品をご紹介しますが、製氷皿は一般的なキューブ型が中心ですが、さまざまな形の氷を作れるものもあります。いくつかピックアップしてご紹介します。
▼小粒型
エビス
こつぶ
実勢価格:120円
小粒型の細かな氷はジュースに最適!お店で飲み物を頼んだ時のように、たくさんグラスに入れると見栄えもしますね
氷が好きな子どもも食べやすいサイズです。
小さな氷の特徴は、大きな氷と比べてすぐに飲み物を冷やすことができる点です。その分溶けやすいので、少し味が薄くなることも念頭におきながら使うようにしましょう。
▼クラッシュ型
エビス
かち割りアイストレー
120円
コンビニやスーパーで売っている砕いたようなアットランダムな形の氷が自宅でも作れます。大きく溶けにくいのでお酒を冷やすのにピッタリ!
▼スティック型
エビス
スティックアイストレー
120円
今人気なのが、水筒やボトルに入れやすい棒状の氷です。狭い水筒の入れ口にもスッと入れられて、縦長なので通常のキューブ型より保冷効果も高まります。
このように、製氷皿だからこそ作れる形があるのが魅力ですね。
では、キューブ型の製氷皿の話に戻りましょう。一見容器はどれも同じように感じてしまいがちですが、使いやすい商品を選ぶためにはどんなことに注目すればよいのでしょうか?
製氷皿選びでチェックしたい 4つの大事なポイント
シリコンとプラスチックの素材が主流だということはわかりましたが、実際にどんなものを選べばいいのかポイントをまとめてみました。
▼選びポイント①:素材
素材次第で大きく使い心地も変わってきます。1つずつ取り出したいならシリコン、一度にたくさん取り出したいならプラスチックがおすすめ。また、アルミ製のものなら冷凍時間を短縮することができます。
▼選びポイント②:氷の形
キューブ、小粒、スティック型など氷にも様々な形があるので、どんな氷を作りたいのかも大きなポイントになります。用途に合わせて選びましょう。キャラクターや動物などのかわいい氷が作れるものも人気です。
▼選びポイント③:取り出しやすさ
硬い氷を力を入れずポロポロ取れるかが重要!プラスチックならひねりやすく取り出しやすいもの、シリコンも指でサッと押し出せるものがベストです。
▼選びポイント④:氷の純度の高さ
不純物のない透き通った氷を作るために、フタ付きのものを選びましょう。空気に触れないことが純度の高い氷を作るカギになります。
取り出しやすいかどうか 実際にテストしました
4つのポイントの中でも、とくに重要なのが「取り出しやすさ」。これは目で見ただけでは判断ができません。そこで、今回はプロの料理研究家である桃世さんの協力のもと、実際に製氷皿で氷を作ってテストしてみました!
検証項目として注目したのは下記の点です。
チェック①:作りやすさ
写真/PIXTA
「水を入れるだけ」という単純な作業ではありますが、容器の構造や素材によって水が入れにくいものも。キレイな氷を作るためには、均一に水が入れられるかが評価のポイントになります。
チェック②:取り出しやすさ
容器から簡単に取り出せるかどうかも大事なポイントになります。今回は「1つずつ取り出せるか」「一度にスムーズに取り出せるか」の2つの面から評価しました。どちらも取り出しやすいものが最も高評価となります。
チェック③:氷の質
透明で白い濁りが少ないものほど「純度の高い氷」となります。クリアでよりおいしい氷を作れるかどうかもチェックしました。
以上の3項目をテストし、総合評価としてAからDで格付けしました。
それでは気になる結果を早速発表していきましょう。
取り出し方が2種類あったのは 「エビス」の製氷皿だけ!
エビス
保存容器 ワンプッシュ アイストレー 1個ずつ取り出せる 製氷皿 密閉フタ付き 10個取り PH-F74
実勢価格:454円
素材:ポリプロピレン
クリアな氷を作りやすいフタ付きのエビス「ワンプッシュ アイストレー」がベスト! 1つずつ出すのも、一度にも取り出すのもラクラクで、どちらのパターンでも取り出しやすかったのはこれだけでした。
▼作りやすさ
全体的にプラスチック容器では水の入れやすさには大きな違いはみられませんでした。こちらの製品でも特に入れにくさは感じずストレスはありません。
▼取りやすさ
底の浅い楕円形の氷になるため、少しの力で一度に出ます。また、少しだけ使いたいときでも指で押すだけで簡単に取れて便利!
▼氷の質
表面がつるっとしてクリア! 白い部分が少なくムラのない氷が作れました。
しなりが効いてキレイに出せる 「パール金属」
パール金属
クールランド アイストレー 14個取り 蓋付 H-5237
実勢価格:324円
※Amazonあわせ買い対象商品
素材:ポリプロピレン
続いてはパール金属「クールランド アイストレー」です。やわらかめのプラスチックなので、容器を曲げやすく出しやすい点が高ポインに。一度に気持ちよく氷が出せます!
▼氷の質
白い部分が目立たないクリアな氷が作れました。
一つずつ出せて便利! やわらかシリコン素材「CINECE」
CINECE
製氷皿 シリコンまる氷アイストレー 製氷器 お茶やお酒用氷が作れる製氷皿 (ブルー)
実勢価格:799円
※現在在庫切れ
素材:シリコン
B評価となったのは正方形の氷が作れるCINECEの「シリコンまる氷アイストレー」。やわらかいシリコンなので、水を入れると不安定になってしまいましたが、透明度の高い氷ができました! 一つずつ使いたい時に便利です。
▼取り出しやすさ
指で押し出すだけなので、力が入らずスムーズです!
シリコンとプラスチックのいいトコ取り! アイデアが映えた「frdzsw」
frdzsw
製氷皿、 シリコンールランド アイストレー 14個取り 蓋付、製氷器 (2個セット)
実勢価格:1199円
素材:ポリプロピレン&シリコーン
続いてはfrdzswの「シリコンールランド アイストレー」。容器の下の部分だけシリコンになっているのが特徴で、そこを押して1つずつ取ることができます。いっぺんに出すのは難しいのですが、全部シリコンではないので容器がフニャっとせず持ちやすいところがグッドです。
▼作りやすさ
すべてシリコン素材だと水を入れにくいのですが、上部がプラスチックなので安定して氷を作れます。
C評価: フタの吸水口がかえって不便
「冷た倶楽部」
パール金属
冷た倶楽部
蓋付アイストレーBL 冷た倶楽部D1047
実勢価格:660円
素材:熱可塑性エラストマー
パール金属「冷た倶楽部」はC評価。底の部分に熱可塑性(ねつかそせい)エラストマーというシリコンのような弾力のある素材を使用していて、取りやすさは高評価です。ただし、水が入れにくく作りにくい点で大きく減点となってしまいました。
▼作りやすさ
フタについている吸水口に水を入れると、どこまで水が入っているのかわからず、均一にしにくいのが残念でした。溢れるまで水を入れてしまうと、フタに氷がくっついて外しにくくなります。
C評価: ベストと同じ「エビス」製品だけど
取り出しにくくて残念!
エビス
HOW TO ブロックアイストレー ブロック
実勢価格:258円
素材:ポリプロピレン
同じくC評価となってしまったのは、今回ベストを獲得したエビス製の「ブロックアイストレー」です。こちらは長方形タイプの氷なのですが、容器がしならず力を入れてもなかなか氷が出ません。同メーカーなのにベストとは正反対の使い心地で残念な結果となってしまいました。
▼取りやすさ
かなり大粒の氷で、出しづらさから力を入れると氷が欠けてしまいました。形も凸凹で、断面が多いのでとけやすいのも難点です。
【結論】おいしいクリアな氷作りには フタ付がカギでした
純度の高い氷を作るためにはフタ付きの製氷皿は必須アイテムです。
ベストの「エビス」ならクリアな氷が作れて、使いたい分だけ取り出せるのでとても便利。一度に全部出したいときでもパッと使えます。お手入れも洗うだけで簡単で、飲み物がより美味しくなりますよ。
製氷皿は今やただ氷を作るためだけのものではなく、それぞれの用途に合わせて製氷皿は様々な使い方や活用方法があります。製氷皿を上手に使って料理や飲み物をおいしくしたり、効果的に保存するための手段として、1つだけでなく、いくつも使って効率よくまとめるのもおすすめです。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
指で押して1つずつツルッと取り出せるのがよいです!