最高級のハードルを軽々と超えた象印の最新炊飯器!
象印から炊飯器の新機種「NWーKA10」が登場。象印の炊飯器といえば『家電批評』誌でもベストに推す南部鉄器を内釜に採用した「極め炊き」ですが、今回なんと内釜が大リニューアルしたんです!
象印百年目の最高傑作と題し、業界初の鉄釜を採用。そして、こちらも業界初の“独立した3つのIH”で強烈に沸騰を起こす「炎舞炊き」に生まれ変わりました。
今回はこの「炎舞炊き」の実力を五つ星お米マイスターの片山さんと共に検証してみました。
象印
圧力IH式 炎舞炊き
NW-KA10AM
実勢価格:9万8633円
内釜は南部鉄器釜から凹凸がほとんどない「新・鉄釜」にリニューアル!
鉄は熱伝導がいいため、水が激しく沸騰し、お米に一気に熱が伝わります。そこに同社が培った圧力制御をかけることで、お米が溶ける寸前で美味しさを閉じ込め、一粒一粒がふっくら仕上がるんだとか。
……これはあくまでも理論上の話なのですが、実際に本機でコシヒカリを普通に炊いてみたところ、お米マイスターの片山さんも思わず「おおっ」とうなるほどの仕上がりに!
前モデル(NW-AT10)も完成度は高かったのですが、新モデルの方がお米の輪郭がしっかりして、粒立ちのよさが際立っていました。
前モデル(NW-AT10)の評価
新モデル(NW-KA10)の評価
「粒がひとつも溶けていない。前モデルよりも粒が際立ってとても美味しい」と片山さんも絶賛していました。
これまでは極端に“もちもち”な印象がありましたが、新モデルはある程度バランス重視で、食感や粒感も両立させています。
個性が減ったように見えますが、バランス重視に後退したのではなく、最高のバランスに進化したと言えそうです。
高級機と格安機の違いはストライクゾーン…?
最近ではお米の銘柄が増えたことで、お米の味や楽しみ方が多種多様になっています。
高級炊飯器は「ストライクゾーン」が広いため、どんなお米でも細かいことを気にしなくても一通り美味しく炊き上げてくれます。
対して格安機の方はストライクゾーンがさほど広くないので、お米との相性だったり、水加減などがしっかりしていないと美味しく炊けなかったします。
「炎舞炊き」を使えば、誰が炊いても、どんなお米を使っても食感と旨みのバランスの取れた美味しいご飯ができあがるので、価格なりの価値は十分にありそうです。
以上、象印の高級炊飯器「炎舞炊き」のご紹介でした。「高級炊飯器ってどうなの?」と思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
なお、こちらの[高級炊飯器“マニア化”の終焉? 「ふつう炊き」を追求する新潮流とは]では「NW-KA10AM」を含む高級炊飯器の現状についてレポートしています。あわせてご覧ください!
[ご協力いただいたのはこの方です]
五ツ星お米マイスター
片山真一さん
隅田屋商店の代表取締役をされています。