「家電批評」2024年ベストバイを発表!
雑誌「家電批評」編集部は2024年も、専門家とともに1000近い家電を徹底検証してきました。
そんな、「家電批評」編集部が2024年に見つけたおすすめアイテムから、とくにおすすめの“ベストバイ”製品だけを厳選した、「家電批評」2024年ベストバイを発表します!
自分用のご褒美としてはもちろん、家族や大切な人へのギフトにもおすすめなベスト家電カタログです。ぜひ参考にしてください!
【家電批評2024ベストバイ】の記事一覧はこちら
今回は、「完全ワイヤレスイヤホン」部門で選ばれた、アップル「AirPods 4」です。
家電批評オブ・ザ・イヤー 準グランプリ
- Appleアクティブノイズキャンセリング搭載 AirPods 4
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- 音質
- 装着感
- 外音取り込み
- ノイズキャンセリング
- マイク性能
- アプリ
- おすすめポイント
-
- 明確に向上した音質
- インナーイヤーとは思えないノイキャン性能
- 向上したマイク性能
- 幅(充電ケース)
- 46.2mm
- 高さ(充電ケース)
- 50.1mm
- 奥行き
- 21.2mm
- 重量(片側)
- 4.3 g
- 連続再生時間
- 最大4時間(NCオン)
- 防水
- IP54
- 型番
- MXP93J/A
AirPodsといえば「AirPods Pro」が有名ですが、あちらは強力なノイズキャンセリングを実現するためイヤーチップで耳の穴を密閉するカナル型。カナル型は周囲の雑音を抑えられるため音質面でも優勢で、イヤホンの主流となっています。しかし、蒸れる・聴き疲れるなどのデメリットも……。
その反動で注目を集めているのが耳を塞がない「ながら聴き」イヤホンですが、当然うるさい場面には不向き。そこに登場したのが、耳の穴を完全には塞がないインナーイヤー型のAirPodsにノイキャンを組み合わせた「AirPods4」です(※)。このイヤホンの特長は使い心地。これが実に素晴らしく、準グランプリ選出となりました。
※ノイズキャンセリングや外音取り込み機能などを省略したシンプルな「AirPods 4」も発売されていますが、編集部がベストバイに選定しているのは「アクティブノイズキャンセリング搭載 AirPods 4」です。
従来モデルと外観が違う
前モデルよりドライバーの開口部(⚪︎部分)が細くなりました。また、アップル「AirPods 4」(ANCモデル)はUSB-Cに加えワイヤレス充電も可能になっています。
操作性は従来通り良好
つまんで一時停止、長めにつまむとノイキャンや外音取り込みというAirPods伝統の操作性は今回も変わりません。
ただし、「AirPods Pro 2」で可能な、ステムをなぞる音量調節には非対応です。なお、iOS18の新機能として従来モデルも含め首を振って着信拒否、頷いて応答といった「頭のジェスチャ」が追加されています。
家電批評オブ・ザ・イヤー2024 準グランプリに選ばれた理由は?
うるさい場所でも音楽を楽しめる
ノイズキャンセリング非搭載のAirPods 第3世代は地下鉄など騒音が大きい場所では音楽を快適には聴けませんでした。しかし、 AirPods 4では地下鉄でも音楽を楽しめます。効き具合はAirPods Pro 2の半分程度なので「静寂を求める」人には向きませんが、これで十分というユーザーも多いはず!
カナル型の「AirPods Pro 2」と比べると、さすがにANCは半分くらいの効き目です。とはいえ、オンとオフでは雲泥の差。「AirPods 第3世代」はANCがないため地下鉄の騒音が気になりますが、「AirPods 4」であれば十分実用的だと判断しました。
ノイキャンを自動で制御する「適応型オーディオ」
AirPods 4でぜひ試してほしいのが「適応型オーディオ」。「パーソナライズされた 音量」「会話感知」と組み合わせると、周囲の騒音などに応じてノイキャンと外音取り込みのバランスや音量が自動調整されます。
電車に乗るとノイキャンが利く一方、 アナウンスも聞き取れる、サイレンなどノイキャンで対処できない突発的な騒音では音量が自動アップする、という具合です。
また、自分が喋り始めた瞬間、音楽が フェードアウトし外音取り込みに移行するので、音楽を再生したままお店などでやり取りができます(音量が戻るタイミングがやや早いのでカスタムできるとなお良い)。
適応型オーディオの標準設定ではノイキャンの効果は控えめ。「ノイズを減らす」でノイキャンを強くできます。
会話検知をオンにすると自分が声を発した瞬間、音楽のボリュームが急減少してモードも外音取り込みに移行します。イヤホンを外さずにスムーズな会話が可能です。
専門家の音質評価は「AirPods 4最高」
専門家の試聴テストでは上位モデルのAirPods Pro 2をも上回る音質評価に!
特に感心したのが低音。インナーイヤー型はどうしても低音が痩せがちですが AirPods 4は「Pro 2と比較しても低域は不満がなく、情報量は第3世代より多くなっている」 (川野さん)と構造面の不利を見事に克服しています。
第3世代より残響感が薄れた一方、音像が引き締まり、演奏者が「何をやっているか」がわかりやすく感じ取れます
第3世代は絶対的に低音の量が少なかったが「4」は低音に量感があり、解像度もスポイルされていない!
まとめ:文字通りの意味で着けっぱなしになります
筆者(阿部)は多数のイヤホンを所有していますが、最近ではすっかり「AirPods4」がメインのイヤホンとなりました。
カナル型は音質面では最高な反面、アルバム通して聴くとどうしても疲労するんですよね。一方、ながら聴きは地下鉄移動する通勤時には全く使えません。しかし、AirPods4なら耳を労わりつついろんな場面で音楽を楽しめます。
確かにノイキャンは弱いですが「うるさい場所でも静寂のなかで音楽に没入したい」というシーンは日常生活のなかでは少ないことにも気付かされました。だとすれば「これで十分」なわけです。
そして、適応型オーディオがすごい。音量調節や設定切り替えといった操作の頻度が確実に減ります。この“勝手に調整してくれる”感により文字通りの意味で着けっぱなしで使えるんです。
ただし、着けっぱなし能力が高いせいで、わずか4時間(ノイキャン時)というバッテリー持ちや、耳から落ちやすいという点に不満が生じることも付け加えておきます。
アップルユーザーなら「AirPods4」はぜひ試してみるべきですし、今後は多くのメーカーが追従するでしょう。Androidユーザーは他メーカーの動向に注目です。
以上、「家電批評」2024年ベストバイ 準グランプリに選ばれたApple「AirPods 4」の紹介でした。
引き続き、ベストだった製品を紹介していきます。お楽しみに!
購入以来、他のイヤホンの出番が激減しています