Ｐナッツ超えの「Ｑなっつ」とは？
あなたの買う落花生は、Ｑなっつでしょうか？Ｑなっつとは、千葉県で開発され、2018年にデビューした落花生の新品種の名称。
アルファベットの並び順で、「Ｐ」の次が「Ｑ」。これまでのピーナツを超える味という意味で「Ｑなっつ」と公募で決まりました。その最大の特徴は甘さです。
日本一への道 なぜ八街市で？
国内産落花生の約8割を生産する千葉県。そのなかで、八街市は落花生の作付面積、収穫量ともに、1位です。Ｑなっつも八街で育てられています。
本州では1874（ 明治7）年、国策としてアメリカから導入した種を各地に配布し、栽培を推奨したのが始まりです。 明治29（1896）年頃に鉄道が敷かれた際、工事に従事した人により、病気や干ばつに強い中国種が八街に持ち込まれ、地域全体に広がったそう。
この中国種が乾燥した北総台地に合い、生産量が増えると、今度は列車で出荷。八街が落花生の町になっていきました。
千葉県産がおいしい理由は？
Ｑなっつの開発が始動したのは1998年。ショ糖含有率が高く、病気に強い特徴を持つ種を選抜しては栽培、という作業を繰り返し、2013年、のちにＱなっつとなる「千葉Ｐ１１４号」が誕生しました。
しかし、種を増やし、育成マニュアルを作り、農家が収穫できるまでには、さらに5年必要でした。着手から20年、ようやく「Ｑなっつ」と命名され、デビューしたのです。
「Ｑなっつ」
やちまたフーズ
「Ｑなっつ」
100g
実勢価格：¥549
Ｑなっつをはじめ、千葉県産の落花生がおいしいのは、品種の特徴だけではないのでしょう。長い栽培の歴史が千葉県にはあります。秋に収穫され、人の手を借りじっくり天日干しされた、最高においしい時期が、ちょうど年末年始の頃。殻を割りながら食べる醍醐味も味わえます。
アレンジレシピ『Ｑな粉の作り方』
きな粉を超える「Ｑ（きゅ）な粉」でお餅をより香ばしく！
1：Ｑなっつ50gのさやと薄皮をむいて、砂糖大さじ２と塩ひとつまみと一緒にフードプロセッサーで粉末状にする
2：鍋に沸かした湯で切り餅をゆで、やわやかくなったら1をまぶして召し上がれ
研究室生まれ、八街育ち。色白甘めの落花生Queen「Qなっつ」は、通販でも購入することができます。手土産にもおすすめ。ぜひ手に取ってみてくださいね。
